開けなきゃ良かった。

神在琉葵(かみありるき)

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「暗くなって来ましたね。
いかがです?今日は癒しになりましたか?」

「あぁ…本当に楽しかったよ。ありがとう。」

「いいえ、楽しんでいただけて良かったです。
では、元の場所に戻りましょう。
あ、その前にこれを…」

彼女は、僕の前に小さな箱を差し出した。



「……これは?」

「絶対に開けてはいけない箱です。」

「絶対に…開けてはいけない?」

彼女は、小さく微笑み、頷いた。



「私、ついうっかりしてて…
でも、ちゃんと対処はしてますから、心配はありません。」

「対処って…?」

「気になさることはありません。
とにかく開けなきゃ問題ありませんから。
さぁ、では、戻りますよ。」

そう言うと、彼女はまた僕の手を握った。
また光の渦が目の前に現れ…そして一瞬の瞬きの間に、周りの景色は一変した。
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