宿星の恋人

神在琉葵(かみありるき)

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それからというもの、三人の間には友情ともなんとも言い難い不思議な感情が芽生えていました。



 三人は、なんとか出来ないものかと毎日話し合い、知恵を絞りましたが、なかなか良い考えは浮かびません。
そのうち、魔物はさらに体調が悪くなり、眠ってばかりになりました。



 「一体、どうすれば良いのだろうか?」

 『……私達にはもうどうすることも出来ないのではないですか…』

リンの哀しい言葉に、アーロンは胸を痛めました。



 「どうにか、あの者がこちらの世界に来ないようには出来れば良いのだが…
来なければ、そなたが体を乗っ取られるようなことはないのだから。」

 『そうですよね……もしも、ギリアム王子がまだ生きている過去に戻ることが出来たなら…』

 「なんだと?」

 『そうではありませんか?
もしも、王子を救うことが出来たなら、
そうすれば、あの魔物がこちらに来ることはないのでは?
でも、そんなこと、出来るはずがありませんよね。』

 「いや、確かにそれは妙案だ。
もし、そのようなことが出来れば、あの者はここに来ることもなければ、悲しい想いをすることもない。」

 『そうですね。
そ、そうだわ!もしかして、山奥に住む大魔女・ジョイスなら…』

 「大魔女とな!?
しかし、魔女と関わることは法で禁じられておる。」

 『……そ、そうですよね。』

エルザの声がとてもか弱くなり、アーロンは、それを気の毒に思いました。



 「……わかった。それしか手立てがないのなら、固いことも言ってはいられない。
 私がなんとかしよう。」

 『本当ですか!?』

 「あぁ…必ずや、私が異界の王子を救ってみせる!」

アーロンの力強い言葉に、エルザは心を熱くしました。
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