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「あら!もうこんな時間!」

リンは、柱時計を見て目を丸くしました。



 「リン…私のことをどう思う?」

 「えっ!?ど、どうって…」

リンは目を丸くして、アーロン王子をみつめました。



 「私の妃になる者は、そなたしかおらぬ。」

 「そ、そんな…私ごときが…しかも、今日お会いしたばかりですのに、そんな…」

 「私はもう決めたのだ。
……良いな?」

 「ほ、本当に私で良いのですか?」

 「そなたでなければならぬのだ。
あ……もちろん、エルザも一緒にな。」

 「なぜ、エルザのことを!?」



それからしばらくして、アーロンとリンは、結婚しました。
 二人の結婚を、国の民達は、皆、心から祝福しました。



 美しい王子様とお妃様は、他の誰よりも仲が良く、いつまでも一緒に暮らしたということです。



 ~fin.
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