63 / 89
ガラスの檻
2
しおりを挟む
「こんな山奥に、こんなに近代的な研究所があるなんてびっくりね。
カズのお父さんはここで何を研究しているの?」
「さぁ、俺は何も知らないんだ。
聞いたところで、俺は馬鹿だからわからないかもしれないな。」
応接室のようなところに、俺たちは連れて行かれた。
しばらく待っていると、さっきの森田という男がまた現れた。
森田は、水の入ったコップを持っていた。
「このあたりの湧き水です。
すごく美味しいんですよ。」
森田はコップを俺の前に差し出した。
「良かった。私、喉がカラカラだったんだ。」
「あっ!」
横からコップを取って、彩が飲んだことに、森田はあからさまに嫌そうな顔をした。
俺たちは二人で来てるんだから、持ってくるならふたつだろう。
まったく、感じの悪い男だ。
「あぁ、美味しかった!」
彩は、コップの水を一気に飲み干した。
森田は相変わらず不快な顔で、その場を立ち去ろうとした。
「あ、あの…父さんは?」
「教授は今とてもお忙しいので、お会いできません。」
「えっ!?じゃあ、ファイルは…」
「私がお預かりします。」
森田は俺が差し出したファイルを、ひったくるように受け取った。
「隣の施設にご案内します。
ついてきて下さい。」
俺たちは、森田の後についていった。
その中の一室に俺たちは案内された。
そこは、ホテルのような部屋だった。
「あの森田って人…なんか感じ悪いよね?」
「……本当だな。いやな思いさせてごめんな。」
「ううん、私なら大丈夫だよ。
それより、お腹減ったよね?」
「そうだな。まさかこんなところにコンビニなんてないだろうけど、何か食べるものがないか聞いてみよう。」
俺達は、部屋の外に出ようとしたが、外から鍵がかけられているのか、開かなかった。
「どういうことだ?」
扉はどんなに押しても叩いてもびくともしない。
ベッドの傍に電話があることに気づき、俺は
受話器を取った。
電話に出たのは、またあの森田だった。
カズのお父さんはここで何を研究しているの?」
「さぁ、俺は何も知らないんだ。
聞いたところで、俺は馬鹿だからわからないかもしれないな。」
応接室のようなところに、俺たちは連れて行かれた。
しばらく待っていると、さっきの森田という男がまた現れた。
森田は、水の入ったコップを持っていた。
「このあたりの湧き水です。
すごく美味しいんですよ。」
森田はコップを俺の前に差し出した。
「良かった。私、喉がカラカラだったんだ。」
「あっ!」
横からコップを取って、彩が飲んだことに、森田はあからさまに嫌そうな顔をした。
俺たちは二人で来てるんだから、持ってくるならふたつだろう。
まったく、感じの悪い男だ。
「あぁ、美味しかった!」
彩は、コップの水を一気に飲み干した。
森田は相変わらず不快な顔で、その場を立ち去ろうとした。
「あ、あの…父さんは?」
「教授は今とてもお忙しいので、お会いできません。」
「えっ!?じゃあ、ファイルは…」
「私がお預かりします。」
森田は俺が差し出したファイルを、ひったくるように受け取った。
「隣の施設にご案内します。
ついてきて下さい。」
俺たちは、森田の後についていった。
その中の一室に俺たちは案内された。
そこは、ホテルのような部屋だった。
「あの森田って人…なんか感じ悪いよね?」
「……本当だな。いやな思いさせてごめんな。」
「ううん、私なら大丈夫だよ。
それより、お腹減ったよね?」
「そうだな。まさかこんなところにコンビニなんてないだろうけど、何か食べるものがないか聞いてみよう。」
俺達は、部屋の外に出ようとしたが、外から鍵がかけられているのか、開かなかった。
「どういうことだ?」
扉はどんなに押しても叩いてもびくともしない。
ベッドの傍に電話があることに気づき、俺は
受話器を取った。
電話に出たのは、またあの森田だった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる