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ガウェイン視点
しおりを挟む「懲りないなぁ…。」
また性懲りも無く、探るように流れてきた魔力を跳ね返し、ガウェインは苦笑を浮かべた。
すぅすぅと寝息を立てて、大人しく寝ている琥太郎の首筋に指を当てる。脈が正常である事を確かめると、隣で祈るように琥太郎の手を握るミドリの横に椅子を持ってきて座った。
この眠り姫はこの一ヶ月ほとんど寝たきり。
ここに来るまで主人に魔力の供給を止められ、自力で無理矢理自身を保っていた。その結果、身体に相当なダメージが蓄積されてしまっている。
今は魔力増強剤で供給される僅かな魔力を全てを回復に回しているから本人の意思とは関係なく起きる事は出来ない。
それもこれも琥太郎が男としてのプライドを一旦、置いておいて性行為での魔力供給を了承すれば、全て解決する事なのだが…。
「まさか、死に直面しても男のプライドを取るとはねぇ…。」
ちらりとミドリを見ると、その目は一ヶ月前の絶望の色から何処か覚悟を決めたような強い光を称えていた。
「君の覚悟は決まったんだねぇ。じゃあ、僕も少しだけその覚悟に報いてあげようかな。」
その翠の瞳を喜色に染めながらミドリに握手を求めた。それに応じてミドリが手を握り返すと金色の光が二人の手を包んだ。
「三年。必ず三年はコタくんの安否を保証するよ。」
その宣言とともに金の光は粒になり、部屋の中に雪のように舞い降った。二人の握られた手には太陽のような紋様が刻まれていた。
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