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琥太郎の選択
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パチクリと目を大きく広げて突然の転移に驚いていると苦虫を噛み潰したような顔でオッサンがブツブツと何かを思案していた。
「ふぅっ…、危機一髪。…でも、これから元老院の爺さん達を交えた会議なんだよね…。腹痛で欠席しようかな…。面倒臭いし。」
でもな、とこちらをチラリと覗くとベッドの上に下ろす。そのまま部屋を出て行こうとしたので慌てて「待て。」と呼び止める。会議がどうのこうの言っていた筈なのに光の速さで戻ってくる。
「何、コタちゃん?今止められるとおじさん、本当に会議をサボっちゃうよ?…あれかな?おじさんと離れるのが寂しいから呼び止めちゃった感じかな。しょうがないなぁ。おじさん、コタちゃんの為に会議サボっちゃう。」
戻ってくるなり、息継ぎなしの弾丸トーク。
しかも、ちゃっかり俺をダシに会議とやらをサボろうとしてる始末。なんてダメなオッサンなんだ…。
「別に寂しかねぇよ。寧ろ、お前がいなくなった方が会話に疲れねぇ。頼みたい事があんだよ。」
「なになに? おじさん、美人さんの頼みならなんでも聞いちゃうよ? 」
食い気味でベットに肘をつき、前のめりで聞いてくる姿に頼む相手を間違えたかもしれないと不安を抱いた。しかし、そもそもそも頼める相手がこの男しか居ないんだと瞬時に諦めた。
「モモ。…俺の舎弟のモモの様子が知りたいんだ。あの変た…いや、ガウェインにモモの様子を気に掛けて欲しいって伝えてくれ。」
狼野郎と牙から庇って噛まれたあの日から姿を眩まし、現れたと思ったら様子がおかしくなっていたモモ。俺を崖から突き落とした後、モモはどうしているのか。
アイツが理由もなく、危害を加える訳がない。俺を落としたのには何か理由がある筈だ。
「いいよー。モモが誰だかは知らないけど、ガウェインに伝えとくよ。」
「すぐ帰るとも伝えておいて欲しい。」
「分かっ……え?」
笑い上戸のように陽気にヘラヘラして、「なんでもウェルカム。」と構えていたおっさんが「すぐ帰る。」という言葉に固まる。
「………え。コタちゃん、ここに永住じゃないの。だって、コタちゃんは陛下に見初められてここにいるんでしょ?」
「はぁ??」
「え?違うの!?でも、あれは事後だったよね…。好き合ってるからコタちゃんだって身を任せてるんだよね。」
「好き合ってねぇよ。…アイツはただ、俺に死んでほしくないから必死なだけだ。」
「……そう…なのかな?」
言葉を紡ぎ出したと思えば、「そっか…。」と呟くと今度は眉が八の字に下がった。
「それは悲しいね。」
「悲しい?」
「うん。コタちゃん達の事情は分からないけど。それでも好きだから触れたくて愛しているから相手の体温を感じていたい。…やっぱり、身体を重ねるなら愛が欲しいよ。ちゃんとそこには愛があるべきだよ。」
ちょっと夢見がちな意見かもしれないけどね、とその言葉にオッサンは付け加えた。だが、その夢見がちかもしれない言葉は妙に胸に刺さり、じわりと心の中で広がって行く。
「コタちゃん…。」
名前を呼ばれて顔を上げれば、唐突にオッサンが俺の頭をわしわしと両手で撫でた。
「うわっ。何すんだ。」
「そんな顔しないで。おじさんはコタちゃんの味方だから。」
わしわしと撫でる手を「やめろ。」と叩き落とすと、「そうそう。その調子。」と嬉しそうに頷く。何故、そんなに嬉しそうなのか理解出来ず、撫でられてぐしゃぐしゃになった髪を苛立ちながら整える。
「そもそも自身が惚れた相手を不安にさせないくらい愛してみせるのが男の甲斐性ってもんでしょ。…馬鹿だね、陛下も。」
そう溜息をつき、オッサンはよいしょと立ち上がり、「さて、会議に行くとしますか。」と今度こそ部屋を出た。オッサンが部屋を出た瞬間、フワッと紫の光が部屋に舞い、ガチャリッと何かが閉まる音がした。……ん?何が閉まったんだ!?
嫌な予感がして部屋の扉を片っ端から開けようとしたが、どんなに押しても引いても開かない。扉がダメなら窓だと開けようとするもやっぱり、開かない。
「閉じ…込められた?」
嘘だろ、と愕然としているとふわりと部屋に染み付いたミドリの匂いが鼻腔を通り、肺を満たす。それがこう…こそばゆくて仕方がない。今も横にいるみたいでとても落ち着かない。
優しく触れるあの手の感触が蘇る。
頬に触れ、肩に触れ、まるで砕けないように消えないように必死に掻き集めるように抱き締める。
抱き締めた瞬間、見せる心の底からほっとした表情も、その後に見せる辛そうな顔も全部ここにいると鮮明に思い出し、心を占領する。占領してそれ以外に何も考えられなくなる。
「だから、嫌なんだよ。」
蹴っても何しても開かなかった扉と窓に舌打ちして、ボフンッとベッドに寝転がり、現実から目を逸らすように手で視界を覆う。
「最初から成立しない約束でも破る気なんてねぇよ…。」
確かに何もかも手探りだった。
約束を守れる確証なんてなかった。
それでも微塵も破る気なんてなかった。お前をひとりにする気なんてなかった。
ギリッと奥歯を噛み締める音とともに広がるのは怒りに、悲哀に、悔しさに、様々な自分ですら全ては分からない感情達。
『やっぱり、身体を重ねるなら愛が欲しいよ。ちゃんとそこには愛があるべきだよ。』
オッサンが言っていたあの言葉が胸に突き刺さり、抜けない。感情達がその言葉に呼応して更に心の中で激しく暴れる。
あの言葉は夢みがちな言葉なんかじゃない。
それが当たり前の事だ。そこにきちんと愛はあるべきで、例えどんな理由があるとしても、それは愛する人とするべきだ。
失いたくないからではなく、きちんと愛したい相手と。心から幸せだと笑えるような相手と。
「お前は約束した筈だ。孤独にしないと。お前の覚悟はそんな簡単に折れるものなのか?お前のプライドはそんなに脆いものなのか?」
あの言葉は胸に刺さって痛むと同時にずっとぐるぐると悩み回るだけだった頭を思いっきりぶん殴られるような頭が冴える一発だった。
まだ心は様々な感情達でぐちゃぐちゃだが、衝撃を受けた頭は冴えていた。
「殴り合えないなら話し合えばいい。簡単な事じゃねぇか。」
パシンッと両頰を挟むように叩き、うじうじとしている自身にヤキを入れる。
あまりにも丁寧に丁寧に真綿にでも包むかのように顔色を伺うアイツに入り乱れた感情を整理しないままぶつけるのもどうかと考えていた。
だが、整理しようにも出来ないんじゃしょうがない。俺はそもそも口が上手い方でも気が遣える方でもない。当たって砕けろだ。
方針が決まると急に元気が戻ってきて、食べ忘れた朝食を寄越せと腹が鳴る。テーブルを見れば朝食が用意されていた。朝食の置いてあるテーブルの板には白い光を放つ魔法の輪が輝いていて、朝食に手を伸ばすと粉々と砕けて消えた。
白い光の代わりにふわりと朝食から湯気が立ち、今までしなかったのに香ばしいベーコンの匂いが広がり、思わずゴクリと垂れそうになった涎を飲んだ。
綺麗にカリカリに焼かれたベーコン。
それを用意されていたトーストの上に乗せ、今にも黄身が決壊しそうにふるふると震える目玉焼きをベーコンの上に乗せる。
座って手を合わせて齧り付けば、カリッとベーコンがいい音を上げ、トロトロと黄身が口の中で溢れる。上は焼かれてサクッと中はフワッと柔らかいトーストも絶妙。
全てが俺の好みで口の中がとても満足で幸せ。ありふれた朝食の定番なのに何故、技が光ってる。……あれ?アイツは料理の武者修行に出たんだったけ??
ー そもそもアイツ…。魔王って事は王だよな?
王様って言えば、城の料理人が毎食豪華絢爛な食事を作ってるんじゃと思うのだが、何故かアイツは自分で作ってる。そして食事頃になると視線を感じるのだ。
恨めしそうに妬ましそうに扉の隙間から見つめる目を…。
「アレは一体なんなんだ…。」
正直、ミドリがいない時も度々視線を感じる。
なんなら書き殴られた手紙が添えられたお菓子が扉の隙間からスッと入ってくる時がある。
手紙の内容は使われている文字が日本語じゃないから俺には分からない。ただ、筆圧から並々ならぬ意志と情熱を感じる。…なぁ、この城は爺さんも変態な上にストーカーも居んのかよ。
その辺もきちんと話し合っておこう。
そう心に決め、パクリッと最後の一口を口に収めた。
「ふぅっ…、危機一髪。…でも、これから元老院の爺さん達を交えた会議なんだよね…。腹痛で欠席しようかな…。面倒臭いし。」
でもな、とこちらをチラリと覗くとベッドの上に下ろす。そのまま部屋を出て行こうとしたので慌てて「待て。」と呼び止める。会議がどうのこうの言っていた筈なのに光の速さで戻ってくる。
「何、コタちゃん?今止められるとおじさん、本当に会議をサボっちゃうよ?…あれかな?おじさんと離れるのが寂しいから呼び止めちゃった感じかな。しょうがないなぁ。おじさん、コタちゃんの為に会議サボっちゃう。」
戻ってくるなり、息継ぎなしの弾丸トーク。
しかも、ちゃっかり俺をダシに会議とやらをサボろうとしてる始末。なんてダメなオッサンなんだ…。
「別に寂しかねぇよ。寧ろ、お前がいなくなった方が会話に疲れねぇ。頼みたい事があんだよ。」
「なになに? おじさん、美人さんの頼みならなんでも聞いちゃうよ? 」
食い気味でベットに肘をつき、前のめりで聞いてくる姿に頼む相手を間違えたかもしれないと不安を抱いた。しかし、そもそもそも頼める相手がこの男しか居ないんだと瞬時に諦めた。
「モモ。…俺の舎弟のモモの様子が知りたいんだ。あの変た…いや、ガウェインにモモの様子を気に掛けて欲しいって伝えてくれ。」
狼野郎と牙から庇って噛まれたあの日から姿を眩まし、現れたと思ったら様子がおかしくなっていたモモ。俺を崖から突き落とした後、モモはどうしているのか。
アイツが理由もなく、危害を加える訳がない。俺を落としたのには何か理由がある筈だ。
「いいよー。モモが誰だかは知らないけど、ガウェインに伝えとくよ。」
「すぐ帰るとも伝えておいて欲しい。」
「分かっ……え?」
笑い上戸のように陽気にヘラヘラして、「なんでもウェルカム。」と構えていたおっさんが「すぐ帰る。」という言葉に固まる。
「………え。コタちゃん、ここに永住じゃないの。だって、コタちゃんは陛下に見初められてここにいるんでしょ?」
「はぁ??」
「え?違うの!?でも、あれは事後だったよね…。好き合ってるからコタちゃんだって身を任せてるんだよね。」
「好き合ってねぇよ。…アイツはただ、俺に死んでほしくないから必死なだけだ。」
「……そう…なのかな?」
言葉を紡ぎ出したと思えば、「そっか…。」と呟くと今度は眉が八の字に下がった。
「それは悲しいね。」
「悲しい?」
「うん。コタちゃん達の事情は分からないけど。それでも好きだから触れたくて愛しているから相手の体温を感じていたい。…やっぱり、身体を重ねるなら愛が欲しいよ。ちゃんとそこには愛があるべきだよ。」
ちょっと夢見がちな意見かもしれないけどね、とその言葉にオッサンは付け加えた。だが、その夢見がちかもしれない言葉は妙に胸に刺さり、じわりと心の中で広がって行く。
「コタちゃん…。」
名前を呼ばれて顔を上げれば、唐突にオッサンが俺の頭をわしわしと両手で撫でた。
「うわっ。何すんだ。」
「そんな顔しないで。おじさんはコタちゃんの味方だから。」
わしわしと撫でる手を「やめろ。」と叩き落とすと、「そうそう。その調子。」と嬉しそうに頷く。何故、そんなに嬉しそうなのか理解出来ず、撫でられてぐしゃぐしゃになった髪を苛立ちながら整える。
「そもそも自身が惚れた相手を不安にさせないくらい愛してみせるのが男の甲斐性ってもんでしょ。…馬鹿だね、陛下も。」
そう溜息をつき、オッサンはよいしょと立ち上がり、「さて、会議に行くとしますか。」と今度こそ部屋を出た。オッサンが部屋を出た瞬間、フワッと紫の光が部屋に舞い、ガチャリッと何かが閉まる音がした。……ん?何が閉まったんだ!?
嫌な予感がして部屋の扉を片っ端から開けようとしたが、どんなに押しても引いても開かない。扉がダメなら窓だと開けようとするもやっぱり、開かない。
「閉じ…込められた?」
嘘だろ、と愕然としているとふわりと部屋に染み付いたミドリの匂いが鼻腔を通り、肺を満たす。それがこう…こそばゆくて仕方がない。今も横にいるみたいでとても落ち着かない。
優しく触れるあの手の感触が蘇る。
頬に触れ、肩に触れ、まるで砕けないように消えないように必死に掻き集めるように抱き締める。
抱き締めた瞬間、見せる心の底からほっとした表情も、その後に見せる辛そうな顔も全部ここにいると鮮明に思い出し、心を占領する。占領してそれ以外に何も考えられなくなる。
「だから、嫌なんだよ。」
蹴っても何しても開かなかった扉と窓に舌打ちして、ボフンッとベッドに寝転がり、現実から目を逸らすように手で視界を覆う。
「最初から成立しない約束でも破る気なんてねぇよ…。」
確かに何もかも手探りだった。
約束を守れる確証なんてなかった。
それでも微塵も破る気なんてなかった。お前をひとりにする気なんてなかった。
ギリッと奥歯を噛み締める音とともに広がるのは怒りに、悲哀に、悔しさに、様々な自分ですら全ては分からない感情達。
『やっぱり、身体を重ねるなら愛が欲しいよ。ちゃんとそこには愛があるべきだよ。』
オッサンが言っていたあの言葉が胸に突き刺さり、抜けない。感情達がその言葉に呼応して更に心の中で激しく暴れる。
あの言葉は夢みがちな言葉なんかじゃない。
それが当たり前の事だ。そこにきちんと愛はあるべきで、例えどんな理由があるとしても、それは愛する人とするべきだ。
失いたくないからではなく、きちんと愛したい相手と。心から幸せだと笑えるような相手と。
「お前は約束した筈だ。孤独にしないと。お前の覚悟はそんな簡単に折れるものなのか?お前のプライドはそんなに脆いものなのか?」
あの言葉は胸に刺さって痛むと同時にずっとぐるぐると悩み回るだけだった頭を思いっきりぶん殴られるような頭が冴える一発だった。
まだ心は様々な感情達でぐちゃぐちゃだが、衝撃を受けた頭は冴えていた。
「殴り合えないなら話し合えばいい。簡単な事じゃねぇか。」
パシンッと両頰を挟むように叩き、うじうじとしている自身にヤキを入れる。
あまりにも丁寧に丁寧に真綿にでも包むかのように顔色を伺うアイツに入り乱れた感情を整理しないままぶつけるのもどうかと考えていた。
だが、整理しようにも出来ないんじゃしょうがない。俺はそもそも口が上手い方でも気が遣える方でもない。当たって砕けろだ。
方針が決まると急に元気が戻ってきて、食べ忘れた朝食を寄越せと腹が鳴る。テーブルを見れば朝食が用意されていた。朝食の置いてあるテーブルの板には白い光を放つ魔法の輪が輝いていて、朝食に手を伸ばすと粉々と砕けて消えた。
白い光の代わりにふわりと朝食から湯気が立ち、今までしなかったのに香ばしいベーコンの匂いが広がり、思わずゴクリと垂れそうになった涎を飲んだ。
綺麗にカリカリに焼かれたベーコン。
それを用意されていたトーストの上に乗せ、今にも黄身が決壊しそうにふるふると震える目玉焼きをベーコンの上に乗せる。
座って手を合わせて齧り付けば、カリッとベーコンがいい音を上げ、トロトロと黄身が口の中で溢れる。上は焼かれてサクッと中はフワッと柔らかいトーストも絶妙。
全てが俺の好みで口の中がとても満足で幸せ。ありふれた朝食の定番なのに何故、技が光ってる。……あれ?アイツは料理の武者修行に出たんだったけ??
ー そもそもアイツ…。魔王って事は王だよな?
王様って言えば、城の料理人が毎食豪華絢爛な食事を作ってるんじゃと思うのだが、何故かアイツは自分で作ってる。そして食事頃になると視線を感じるのだ。
恨めしそうに妬ましそうに扉の隙間から見つめる目を…。
「アレは一体なんなんだ…。」
正直、ミドリがいない時も度々視線を感じる。
なんなら書き殴られた手紙が添えられたお菓子が扉の隙間からスッと入ってくる時がある。
手紙の内容は使われている文字が日本語じゃないから俺には分からない。ただ、筆圧から並々ならぬ意志と情熱を感じる。…なぁ、この城は爺さんも変態な上にストーカーも居んのかよ。
その辺もきちんと話し合っておこう。
そう心に決め、パクリッと最後の一口を口に収めた。
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