3 / 18
そして、魔法使いは翻弄される①
もし魔王戦から生きて帰れたなら。
僕はまだ読んでいない魔法書を読み耽りながら、みんなとお茶がしたい。
白い磁器のティーポットから紅茶がティーカップに注がれる。白い湯気が立ち、花の香りが肺いっぱいに充満する。
角砂糖を二つ入れ、金のティースプーンでくるくると混ぜると、琥珀色の紅茶の中にゆっくりと角砂糖が溶けていく。
魔法書を読む時間も好きだったが、温かな紅茶の中で砂糖が溶けていく光景を眺める時間も好きだった。
しかし、魔法書を読む時間も砂糖が溶ける光景を眺める時間も、戦いの中に何時の間にかに紅茶の中の砂糖のように溶けて消えていってしまった。
「半分、夢が叶ってしまってるのが、また怖い…」
複雑な気持ちでティーカップを持ち、紅茶に口を付けると、文句の付け所がない程、紅茶が美味しくてまた複雑な気持ちになる。
魔族のメイドが気を利かせて、お茶請けのお菓子を用意する。その様子を眺めて、膝に置いた魔法書をぼんやりと眺めて、また紅茶を一口。
どうしたもんかな…。と、ため息をつくと、後ろから肩にふわりとストールが掛けられて、振り向く。
「マグリット。温かくしておかねばダメだぞ。人は寒さに弱いと聞く」
魔王なのに、いっそ、神々しい程に美しい笑みが降り注ぐ。
「日が陰ってきたな。…メイド。お菓子と紅茶を部屋に運べ。今読んでいる魔法書の続きも用意しておけ」
「承知いたしました」
「マグリット。身体を冷やす前に部屋に戻るぞ。大事な身体だからな」
椅子に腰掛ける僕の前に屈み、腕を広げる。
自身の足を見つめ、見事な笑みで僕を待っている魔王を見て、諦めて魔王の首に腕を回す。
「ッ!いい子だ。マグリットっ! …腕を回さないと落ちてしまうからな! もう少し身体を密着させて…」
「…………」
「こ、後悔の表情…。そうだな…。別にこれ以上、密着しなくても大丈夫だ。我が愛しいマグリットを落とす訳がない。決して離さないぞ」
腕を回すと僕の身体を軽々とお姫様抱っこして、ご満悦。熱い眼差しで身体中に向けられて、居心地が悪い。
(歩きたい)
切にそう思うが、今の僕の足は立つ事もままならない。
「大丈夫だぞ、マグリット。一生立てずとも我がマグリットを運ぶからな」
動かない足を見る僕に優しい笑みで魔王が声をかけてくる。おそらく善意だと思われるその追い討ちに、僕は顔を覆って泣きたかった。
今、僕は立つ事すらままならない。よって、勇者陣営の魔法使いが魔王に甲斐甲斐しく世話を焼かれるという、この奇妙な現状から逃げ出せないでいる。
封印の影響がモロに身体に出ているのだ。
足の筋力の脱力と魔力暴走という形で。
◇
魔王が一人寂しく抜きに出ていった後。
少し落ち着きを取り戻した僕は取り敢えず、この場から撤退する事にした。
魔王戦の時とは別人とも思えるあの魔王の言動から、封印した復讐で拷問の末、殺害の線は無いようだが、また別の危機が僕を待っている。
「貞操の危機…」
何故かは分からないが、魔王は僕にホの字。
何故かは分からないが、キスされて、プロポーズされた上にいやらしく触れられた。本当に貞操の危機だった。
思い出すだけでもドッドッドッと心臓が激しく鼓動を刻み、胸が苦しい。
相手が魔王という事を除き、強姦未遂も除いて思い返すと、美形に迫られるという中々と甘い展開ではあった。だがしかし、この胸のドキドキは決して甘いドキドキの方ではない。
「このまま、ここに居ると確実に腹上死だ。い、嫌だ、そんな死に方っ…」
きっと、このまま、ここに居れば待っているのは魔王の歴戦の戦士のような逞しいアレに突き上げられて、内側から腹を割かれるという恐ろしい未来。
気持ち良過ぎてとか、絶倫過ぎてとかじゃなく、内側から腹を割かれて腹上死。娼婦だって、裸足で逃げ出す恐ろしい死に方。
何より勇者陣営の魔法使いが魔王との戦いの果てに戦死ではなく、魔王に抱かれて腹上死って……。
「断固拒否ッ」
さっさと転移魔法で逃げてしまおうと魔力を練る。しかし、練ろうと手繰り寄せた魔力は魔法に変換する前に霧散して、転移魔法どころか下級魔法すら発動しない。
最初は封印の影響で魔力が枯渇していると思った。
しかし、集中して自身の魔力を感じ取ると魔力量はいつも通り。問題は魔力が暴走気味で、集めようとしてもすぐ散ってしまう事。
こうなると魔力が安定するまで魔法は使えない。
「徒歩しかない…。歩いて帰るしかない」
魔王領から人間領まで何万キロあるんだろうと一瞬思ったが、それは今、どうでもいい。
なんせ、時間がない。
魔王が帰ってくるまでになんとしてでも……。
「逃げないと」
絶望なんてしてる暇は僕には与えられていない。全力全霊で逃げるんだ。
そう自身に言い聞かせて足を引き寄せ、立とうとした。何度も踏ん張り、顔が赤くなるまで踏ん張り続け…。
「たて…、立てない…」
自身が立てない事を悟った。
その後、すぐに魔王が帰ってきて、「一人寂しく」を強調して連呼され、腹上死する未来は消えないものの、取り敢えずは魔王への恐怖は消えた。厳密に言えば怯えるのがアホらしくなったといった所だ。
「封印魔法の影響で足に力が入らぬのだろう。…だが、大丈夫だぞ。足がなくとも我がマグリットの足になろう」
「え…」
「なに、常にマグリットを抱きかかえていればいいだけの事。安心しろ。何時如何なる時でも我と一緒だ」
「……………」
「む、難しい顔…。分かった。常には言い過ぎた。移動が必要になった際、足になろう。…我的には常に膝に乗せて、隅々まで愛でたいのだが…」
「…………」
「やめろ。そんな絶望の目でこちらを見るのは。胸がズキズキ痛むからやめろ」
魔王の言葉の端々から隙あらばヤりたいという感情が透けて見える…というか、隠す気がない。
◇
「マグリットは慎ましく、清らかだな。身体を密着させるたびに恥じらう姿も愛らしい」
逃げる手段を無くした僕は、依然、まな板の上の鯉。
エメラルドの瞳から注がれる眼差しはこちらが恥ずかしくなる程、熱を帯びていて、息を吐くように口から出る愛の言葉は耳を犯す。
日中は魔王城中庭で、魔法書と紅茶を嗜み、朝と夜は天井に魔石の星々が輝くあの部屋の中でベッドで寝て過ごす。移動のたびに魔王は足繁く転移魔法でやってきて、歩いて運ぶ。
中庭から部屋まで結構距離があるのに魔王は口説きながら態々歩いて運ぶ。
何故、道中も転移魔法を使わないのか?
その理由は分かりきっているが、そこは敢えて聞かない。気付いたとバレれば勝手に次の段階にステップアップされそうで怖いから。
(せめて…、せめて、魔力が安定すればっ!)
そう魔力を手繰り寄せるが、やはり魔法に変換する前に霧散してしまう。
「マグリット」
もう一度魔力を手繰り寄せようと意識を集中させようとした瞬間、名を呼ばれ、ハッと我に帰り、ブワリと嫌な汗が噴き出す。
逃げたい一心で、魔王の腕の中にいる事を完全に忘れていた。
相手は魔王。魔を統べる王。魔法で何かしようとしていた事がバレない筈がない。
「あっ、の…」
「マグリットは魔法が好きか?」
「ぼ、僕は…」
ひんやりと空気が凍る。
魔王から冷気が溢れ出し、こちらを見下ろすエメラルドの瞳に魔王戦での魔王を思い出し、ゴクリと唾を飲んだ。
僕はまだ読んでいない魔法書を読み耽りながら、みんなとお茶がしたい。
白い磁器のティーポットから紅茶がティーカップに注がれる。白い湯気が立ち、花の香りが肺いっぱいに充満する。
角砂糖を二つ入れ、金のティースプーンでくるくると混ぜると、琥珀色の紅茶の中にゆっくりと角砂糖が溶けていく。
魔法書を読む時間も好きだったが、温かな紅茶の中で砂糖が溶けていく光景を眺める時間も好きだった。
しかし、魔法書を読む時間も砂糖が溶ける光景を眺める時間も、戦いの中に何時の間にかに紅茶の中の砂糖のように溶けて消えていってしまった。
「半分、夢が叶ってしまってるのが、また怖い…」
複雑な気持ちでティーカップを持ち、紅茶に口を付けると、文句の付け所がない程、紅茶が美味しくてまた複雑な気持ちになる。
魔族のメイドが気を利かせて、お茶請けのお菓子を用意する。その様子を眺めて、膝に置いた魔法書をぼんやりと眺めて、また紅茶を一口。
どうしたもんかな…。と、ため息をつくと、後ろから肩にふわりとストールが掛けられて、振り向く。
「マグリット。温かくしておかねばダメだぞ。人は寒さに弱いと聞く」
魔王なのに、いっそ、神々しい程に美しい笑みが降り注ぐ。
「日が陰ってきたな。…メイド。お菓子と紅茶を部屋に運べ。今読んでいる魔法書の続きも用意しておけ」
「承知いたしました」
「マグリット。身体を冷やす前に部屋に戻るぞ。大事な身体だからな」
椅子に腰掛ける僕の前に屈み、腕を広げる。
自身の足を見つめ、見事な笑みで僕を待っている魔王を見て、諦めて魔王の首に腕を回す。
「ッ!いい子だ。マグリットっ! …腕を回さないと落ちてしまうからな! もう少し身体を密着させて…」
「…………」
「こ、後悔の表情…。そうだな…。別にこれ以上、密着しなくても大丈夫だ。我が愛しいマグリットを落とす訳がない。決して離さないぞ」
腕を回すと僕の身体を軽々とお姫様抱っこして、ご満悦。熱い眼差しで身体中に向けられて、居心地が悪い。
(歩きたい)
切にそう思うが、今の僕の足は立つ事もままならない。
「大丈夫だぞ、マグリット。一生立てずとも我がマグリットを運ぶからな」
動かない足を見る僕に優しい笑みで魔王が声をかけてくる。おそらく善意だと思われるその追い討ちに、僕は顔を覆って泣きたかった。
今、僕は立つ事すらままならない。よって、勇者陣営の魔法使いが魔王に甲斐甲斐しく世話を焼かれるという、この奇妙な現状から逃げ出せないでいる。
封印の影響がモロに身体に出ているのだ。
足の筋力の脱力と魔力暴走という形で。
◇
魔王が一人寂しく抜きに出ていった後。
少し落ち着きを取り戻した僕は取り敢えず、この場から撤退する事にした。
魔王戦の時とは別人とも思えるあの魔王の言動から、封印した復讐で拷問の末、殺害の線は無いようだが、また別の危機が僕を待っている。
「貞操の危機…」
何故かは分からないが、魔王は僕にホの字。
何故かは分からないが、キスされて、プロポーズされた上にいやらしく触れられた。本当に貞操の危機だった。
思い出すだけでもドッドッドッと心臓が激しく鼓動を刻み、胸が苦しい。
相手が魔王という事を除き、強姦未遂も除いて思い返すと、美形に迫られるという中々と甘い展開ではあった。だがしかし、この胸のドキドキは決して甘いドキドキの方ではない。
「このまま、ここに居ると確実に腹上死だ。い、嫌だ、そんな死に方っ…」
きっと、このまま、ここに居れば待っているのは魔王の歴戦の戦士のような逞しいアレに突き上げられて、内側から腹を割かれるという恐ろしい未来。
気持ち良過ぎてとか、絶倫過ぎてとかじゃなく、内側から腹を割かれて腹上死。娼婦だって、裸足で逃げ出す恐ろしい死に方。
何より勇者陣営の魔法使いが魔王との戦いの果てに戦死ではなく、魔王に抱かれて腹上死って……。
「断固拒否ッ」
さっさと転移魔法で逃げてしまおうと魔力を練る。しかし、練ろうと手繰り寄せた魔力は魔法に変換する前に霧散して、転移魔法どころか下級魔法すら発動しない。
最初は封印の影響で魔力が枯渇していると思った。
しかし、集中して自身の魔力を感じ取ると魔力量はいつも通り。問題は魔力が暴走気味で、集めようとしてもすぐ散ってしまう事。
こうなると魔力が安定するまで魔法は使えない。
「徒歩しかない…。歩いて帰るしかない」
魔王領から人間領まで何万キロあるんだろうと一瞬思ったが、それは今、どうでもいい。
なんせ、時間がない。
魔王が帰ってくるまでになんとしてでも……。
「逃げないと」
絶望なんてしてる暇は僕には与えられていない。全力全霊で逃げるんだ。
そう自身に言い聞かせて足を引き寄せ、立とうとした。何度も踏ん張り、顔が赤くなるまで踏ん張り続け…。
「たて…、立てない…」
自身が立てない事を悟った。
その後、すぐに魔王が帰ってきて、「一人寂しく」を強調して連呼され、腹上死する未来は消えないものの、取り敢えずは魔王への恐怖は消えた。厳密に言えば怯えるのがアホらしくなったといった所だ。
「封印魔法の影響で足に力が入らぬのだろう。…だが、大丈夫だぞ。足がなくとも我がマグリットの足になろう」
「え…」
「なに、常にマグリットを抱きかかえていればいいだけの事。安心しろ。何時如何なる時でも我と一緒だ」
「……………」
「む、難しい顔…。分かった。常には言い過ぎた。移動が必要になった際、足になろう。…我的には常に膝に乗せて、隅々まで愛でたいのだが…」
「…………」
「やめろ。そんな絶望の目でこちらを見るのは。胸がズキズキ痛むからやめろ」
魔王の言葉の端々から隙あらばヤりたいという感情が透けて見える…というか、隠す気がない。
◇
「マグリットは慎ましく、清らかだな。身体を密着させるたびに恥じらう姿も愛らしい」
逃げる手段を無くした僕は、依然、まな板の上の鯉。
エメラルドの瞳から注がれる眼差しはこちらが恥ずかしくなる程、熱を帯びていて、息を吐くように口から出る愛の言葉は耳を犯す。
日中は魔王城中庭で、魔法書と紅茶を嗜み、朝と夜は天井に魔石の星々が輝くあの部屋の中でベッドで寝て過ごす。移動のたびに魔王は足繁く転移魔法でやってきて、歩いて運ぶ。
中庭から部屋まで結構距離があるのに魔王は口説きながら態々歩いて運ぶ。
何故、道中も転移魔法を使わないのか?
その理由は分かりきっているが、そこは敢えて聞かない。気付いたとバレれば勝手に次の段階にステップアップされそうで怖いから。
(せめて…、せめて、魔力が安定すればっ!)
そう魔力を手繰り寄せるが、やはり魔法に変換する前に霧散してしまう。
「マグリット」
もう一度魔力を手繰り寄せようと意識を集中させようとした瞬間、名を呼ばれ、ハッと我に帰り、ブワリと嫌な汗が噴き出す。
逃げたい一心で、魔王の腕の中にいる事を完全に忘れていた。
相手は魔王。魔を統べる王。魔法で何かしようとしていた事がバレない筈がない。
「あっ、の…」
「マグリットは魔法が好きか?」
「ぼ、僕は…」
ひんやりと空気が凍る。
魔王から冷気が溢れ出し、こちらを見下ろすエメラルドの瞳に魔王戦での魔王を思い出し、ゴクリと唾を飲んだ。
あなたにおすすめの小説
過労で倒れかけの騎士団長を「カツ丼」で救ったら、なぜか溺愛され始めました。
水凪しおん
BL
王都の下町で、亡き両親が残した小さな食堂をたった一人で切り盛りする青年、ルカ。
孤独な日々の中で料理だけを生きがいにする彼の店に、ある冷たい雨の夜、全身を濡らし極限まで疲弊した若き騎士団長、レオンハルトが倒れ込むようにやってきた。
固形物さえ受け付けないほど疲労困憊の彼を救うため、ルカが工夫を凝らして生み出したのは、異世界の食材を組み合わせた黄金色の絶品料理「カツ丼」だった。
その圧倒的な美味しさと温もりに心身ともに救われたレオンハルトは、ルカの料理と彼自身に深く魅了され、足繁く店に通うようになる。
カツ丼の噂はまたたく間に王都の騎士たちや人々の間に広がり、食堂は大繁盛。
しかし、その人気を妬む大商会の悪意ある圧力がルカを襲う。
愛する人の居場所を守るため、レオンハルトは権力を振るって不正を暴き、ルカもまた自らの足で立つために「ルカ商会」を設立する決意を固める。
美味しいご飯が傷ついた心を癒やし、やがて二人の絆を「永遠の伴侶」へと変えていく。
胃袋から始まり、下町の小さな食堂から王都の食を支える大商会へと成り上がる、心温まる異世界お料理&溺愛ファンタジー!
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
兄様の親友と恋人期間0日で結婚した僕の物語
サトー
BL
スローン王国の第五王子ユリアーネスは内気で自分に自信が持てず第一王子の兄、シリウスからは叱られてばかり。結婚して新しい家庭を築き、城を離れることが唯一の希望であるユリアーネスは兄の親友のミオに自覚のないまま恋をしていた。
ユリアーネスの結婚への思いを知ったミオはプロポーズをするが、それを知った兄シリウスは激昂する。
兄に縛られ続けた受けが結婚し、攻めとゆっくり絆を深めていくお話。
受け ユリアーネス(19)スローン王国第五王子。内気で自分に自信がない。
攻め ミオ(27)産まれてすぐゲンジツという世界からやってきた異世界人。を一途に思っていた。
※本番行為はないですが実兄→→→→受けへの描写があります。
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
悪辣と花煙り――悪役令嬢の従者が大嫌いな騎士様に喰われる話――
ロ
BL
「ずっと前から、おまえが好きなんだ」
と、俺を容赦なく犯している男は、互いに互いを嫌い合っている(筈の)騎士様で――――。
「悪役令嬢」に仕えている性悪で悪辣な従者が、「没落エンド」とやらを回避しようと、裏で暗躍していたら、大嫌いな騎士様に見つかってしまった。双方の利益のために手を組んだものの、嫌いなことに変わりはないので、うっかり煽ってやったら、何故かがっつり喰われてしまった話。
※ムーンライトノベルズでも公開しています(https://novel18.syosetu.com/n4448gl/)
僕の太客が義兄弟になるとか聞いてない
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
没落名士の長男ノアゼットは日々困窮していく家族を支えるべく上級学校への進学を断念して仕送りのために王都で働き出す。しかし賢くても後見の無いノアゼットが仕送り出来るほど稼げはしなかった。
そんな時に声を掛けてきた高級娼家のマダムの引き抜きで、男娼のノアとして働き出したノアゼット。研究肌のノアはたちまち人気の男娼に躍り出る。懇意にしてくれる太客がついて仕送りは十分過ぎるほどだ。
そんな中、母親の再婚で仕送りの要らなくなったノアは、一念発起して自分の人生を始めようと決意する。順風満帆に滑り出した自分の生活に満ち足りていた頃、ノアは再婚相手の元に居る家族の元に二度目の帰省をする事になった。
そこで巻き起こる自分の過去との引き合わせに動揺するノア。ノアと太客の男との秘密の関係がまた動き出すのか?