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夫婦設定って、ちょっと何それ。聞いていないんですけど!?
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「ふうん。平和そうな村だな。ここには魔法警備隊はいないのか?」
「それは隣に村にあるらしいわ」
レイルは忙しいくらいに辺りを見渡していく。
「ねえリジー。あの声は何?」
いくらか慣れてきたのか双子はあたりを見渡しながら目についたものについて尋ねてくる。
「んー、にわとりかしら」
「メェェっていったのは?」
「ヤギかしらね。それとも羊?」
「あ。人間がいる」
驚いた声を出すフェイル。
「そりゃあ人間の村に来たんだからね」
「リジー、あの人何をしているの?」
と、今度はファーナがわたしを見上げた。
「畑仕事をしているのよ。自分たちの食べる物をああして育てているのよ」
「リジーは育てていないよ?」
「そうねえ。わたしの場合ティティ達が準備しているから」
「じゃあティティが食べる物をああやって作っているの?」
それはわたしも知りたいところだけど。
子供の質問は次から次へと湧いて出てくるから答えるのも大変。
「あの人は何をしているの?」
「きっと屋根の修理をしているんだわ」
「修理?」
「壊れたものを直しているのよ」
「魔法でシュッとパッとできないの?」
「人間は全員が魔法を使えるわけではないの」
そのあとも双子はわたしたちに目に入ったものについてあれやこれと質問をしていった。物の名前とか、何をしているのとか色々。
「あら、見ない顔が大勢と思ったら……この間のリジーじゃないか」
歩いている最中に出会ったのは前回お世話になったザーシャ。彼女はわたしの顔を覗き込む。ちなみにフードを被っているのはわたしだけ。他のみんなは早々に外していた。
ザーシャは果物の入った籠を腕に抱えている。
「こんにちは、ザーシャ」
「あれ、今日はこの間の立派な赤毛のお嬢さんと一緒じゃないの?」
「ええ、まあ。彼女はたまたま近くで知り合った人で、今日は別の人と来ました」
ザーシャはふうんと頷いてからレイルを上から下まで眺める。
「いい男だねあんた。リジーのこれかい?」
と言ってザーシャは指を立てる。
「え、ええ?」
ここ、深窓の令嬢で育ったわたしはどんな反応を返すところかな。前世でのわたしは「もう何言っているんですか(セクハラですよ課長)」って適当に流すところだけれど。
「これじゃなくってれっきとした夫だ。ちなみにこっちは娘と息子だ」
ええ~! ちょっとなに爆弾発言かましちゃってんの、レイル!
わたしは目を剥いた。
「おや、所帯持ちだったの! リジー水臭いよ」
とたんにザーシャが目の色を変えた。
訳あり女一人隠居住まいが一転、一家で森の中スローライフになったらしい。
「へっ……、ちが―」
「そうなんだ。色々とあって、森の奥に居を構えているんだ」
「そうなのかい」
ちょっと、なんでレイルがしれっと後を続けるのよ。
え、なにそれ。そういう話聞いていないんですけど?
「子供たち双子かい?」
「そうだ。ほら、ご挨拶してごらん」
「こんにちは」
「……こんにちは」
なぜだかファーナが人見知りを発揮する。
って、空から火吹いてわたしを拾ってきたときの元気はどこいったよ?
「あら、可愛いねえ」
ザーシャはしゃがんで子供の目線に合わせる。
「お名前は?」
「フェイル。こっちはファーナって言うんだ」
フェイルの説明にファーナはちょこんと頭を下げる。それからわたしを見上げたから、「練習したご挨拶、してみたら」と聞いてみた。
ファーナはしばらく固まって、わたしから手を離した。
外套の裾をちょんとつまんで足を引いて「はじめまして、ファーナっていいます」とご挨拶。
「あらぁぁ。可愛い」
ザーシャは目をとろけさせる。うん、わかるよ。めっちゃ可愛いもんね、ファーナ。
「えへへ」
にっこり笑顔を向けられたファーナはまんざらでもなさそうにはにかんだ。
「にしても珍しいね。金色の瞳なんて」
「えっ! そ、そうかなあ。ちょぉっと明るい茶色の瞳なの」
黄金竜が人間に化けると基本金髪金目だったりするし、瞳孔も縦に長い。レイアとミゼルはちょちょっと目の色を人間っぽく薄青とかに変えているけれど、まだ子供な双子にはそこまでの芸当はできない。
双子は目をきょとんとさせたまま。金色の瞳が人間社会ではめずらしいなんてわからないよね。
「俺のじいさんに似たんだ」
レイルの言い訳が若干苦しそう。が、ナイスフォロー。
「それ、なあに?」
わたしたちのドキドキもなんのその。フェイルがザーシャが持つ籠の中身に気を取られた。
「ああこれね。今日家の庭で採ってきたんだよ。はいあげる」
ザーシャは持っていた籠から取り出した果物をフェイルとファーナそれぞれの手のひらにのせてやる。薄赤色の子供の握りこぶしくらいの大きさの果物。たぶんネクタリンの一種だと思う。
「くれるの?」
フェイルは手の中にある果物とザーシャの顔を交互に見比べる。
「ザーシャったら。悪いわ」
「いいってことよ」
ザーシャはからからと笑った。
「今度なにか森で採れた果物でも持ってくるわね」
「そう? じゃあ秋になったらベニ茸でも採ってきてもらおうかな」
ベニ茸ね。わかった。帰ったら精霊に聞いてみよう。
わたしはこくんと頷いて、フェイルとファーナに「二人とも、ありがとうってお礼は?」と促した。
「あ、あの。ありがとう」
「ありがとう」
「はいはい。二人ともいい子ねえ」
「えへへ」
「いい子、してるの」
ザーシャに褒めれて照れ笑いをする双子。
初対面の相手だからかフェイルもファーナもまだちょっとお澄まし気味。
「それで、今日は一家でどうしたのさ」
ザーシャは立ち上げってわたしに尋ねてくる。
「先日は妻が世話になったからその挨拶に」
「わたしも! ごあいさつなの」
「僕も」
「あはは。リジーは愛されてるねえ」
ザーシャの言葉にわたしは曖昧に頬を引きつらせる。この家族設定、続行なのね。
「旦那さんは、ええと」
「レイルだ」
「まあなんにしても、若いのに森の奥に居を構えないといけないなんて、色々とあるんだろう。深くは聞かないけどね。困ったことがあれば遠慮なく相談しなよ。子供たちもいるんだからさ」
「ありがとう。細かく聞かないでくれるのは助かる」
レイルが言うとザーシャは肩をすくめた。
「竜と人間の境界ぎりぎりにある村だからね。いろんな人間が出入りするのさ」
フリュゲン村から帰った後、わたしはとりあえずレイルを問い詰めることにした。
「で、誰と誰が夫婦よ?」
「まあまあ落ち着けって」
「どの口がいうか!」
わたしの口調が途端に悪くなる。
「いいか。俺はな、城のその、同僚の女性騎士に聞いたんだ。任務で一人行動をするときに、その土地で知り合った人間との面倒を避けるために、旦那と一緒に行動しているように見せかけることがあるってな」
「なによ、それ」
わたしは締め上げていたレイルの胸元の布地から手を離す。
「要するに、だ。旅人だからって地元の男に目をつけられないように、単独行動でも誰かと一緒にいるように見せかけるっていうわけだ。指輪をつけたり、宿で夫が待っているとか口にしたり。だから、リジーにも防犯の意味も込めて、女一人で森に住んでいるわけじゃないんだからねってアピールしておいたほうがいいかなって」
わたしはレイルの言葉の意味を考えた。
たしかに一理ある。森で女性が一人暮らしなんて聞いたら良からぬことを考える人間だって出てくるかもしれない。実際は竜の一家に居候なんだけど、本当のことは言えないし。
どの世界でも女性は自衛をしているものなのか、とちょっと感心した。
「そういうことならまあ……仕方ないわね?」
わたしはとりあえず納得することにした……。たぶん
「リジーはお人好しだし、変なところで鈍感だからな」
「失礼ね。わたしはこう見えて立派にしっかりやっているわよ」
むしろ人の心の機微には敏い方だと思うよ。ヴァイオレンツがわたしのこと嫌っているってちゃんと悟って、身を引いたわけだしね。
「……いや、どうだろう……うーん」
胸を張ったわたしに、なぜだかレイルは困ったような顔をした。
解せぬ。
「それは隣に村にあるらしいわ」
レイルは忙しいくらいに辺りを見渡していく。
「ねえリジー。あの声は何?」
いくらか慣れてきたのか双子はあたりを見渡しながら目についたものについて尋ねてくる。
「んー、にわとりかしら」
「メェェっていったのは?」
「ヤギかしらね。それとも羊?」
「あ。人間がいる」
驚いた声を出すフェイル。
「そりゃあ人間の村に来たんだからね」
「リジー、あの人何をしているの?」
と、今度はファーナがわたしを見上げた。
「畑仕事をしているのよ。自分たちの食べる物をああして育てているのよ」
「リジーは育てていないよ?」
「そうねえ。わたしの場合ティティ達が準備しているから」
「じゃあティティが食べる物をああやって作っているの?」
それはわたしも知りたいところだけど。
子供の質問は次から次へと湧いて出てくるから答えるのも大変。
「あの人は何をしているの?」
「きっと屋根の修理をしているんだわ」
「修理?」
「壊れたものを直しているのよ」
「魔法でシュッとパッとできないの?」
「人間は全員が魔法を使えるわけではないの」
そのあとも双子はわたしたちに目に入ったものについてあれやこれと質問をしていった。物の名前とか、何をしているのとか色々。
「あら、見ない顔が大勢と思ったら……この間のリジーじゃないか」
歩いている最中に出会ったのは前回お世話になったザーシャ。彼女はわたしの顔を覗き込む。ちなみにフードを被っているのはわたしだけ。他のみんなは早々に外していた。
ザーシャは果物の入った籠を腕に抱えている。
「こんにちは、ザーシャ」
「あれ、今日はこの間の立派な赤毛のお嬢さんと一緒じゃないの?」
「ええ、まあ。彼女はたまたま近くで知り合った人で、今日は別の人と来ました」
ザーシャはふうんと頷いてからレイルを上から下まで眺める。
「いい男だねあんた。リジーのこれかい?」
と言ってザーシャは指を立てる。
「え、ええ?」
ここ、深窓の令嬢で育ったわたしはどんな反応を返すところかな。前世でのわたしは「もう何言っているんですか(セクハラですよ課長)」って適当に流すところだけれど。
「これじゃなくってれっきとした夫だ。ちなみにこっちは娘と息子だ」
ええ~! ちょっとなに爆弾発言かましちゃってんの、レイル!
わたしは目を剥いた。
「おや、所帯持ちだったの! リジー水臭いよ」
とたんにザーシャが目の色を変えた。
訳あり女一人隠居住まいが一転、一家で森の中スローライフになったらしい。
「へっ……、ちが―」
「そうなんだ。色々とあって、森の奥に居を構えているんだ」
「そうなのかい」
ちょっと、なんでレイルがしれっと後を続けるのよ。
え、なにそれ。そういう話聞いていないんですけど?
「子供たち双子かい?」
「そうだ。ほら、ご挨拶してごらん」
「こんにちは」
「……こんにちは」
なぜだかファーナが人見知りを発揮する。
って、空から火吹いてわたしを拾ってきたときの元気はどこいったよ?
「あら、可愛いねえ」
ザーシャはしゃがんで子供の目線に合わせる。
「お名前は?」
「フェイル。こっちはファーナって言うんだ」
フェイルの説明にファーナはちょこんと頭を下げる。それからわたしを見上げたから、「練習したご挨拶、してみたら」と聞いてみた。
ファーナはしばらく固まって、わたしから手を離した。
外套の裾をちょんとつまんで足を引いて「はじめまして、ファーナっていいます」とご挨拶。
「あらぁぁ。可愛い」
ザーシャは目をとろけさせる。うん、わかるよ。めっちゃ可愛いもんね、ファーナ。
「えへへ」
にっこり笑顔を向けられたファーナはまんざらでもなさそうにはにかんだ。
「にしても珍しいね。金色の瞳なんて」
「えっ! そ、そうかなあ。ちょぉっと明るい茶色の瞳なの」
黄金竜が人間に化けると基本金髪金目だったりするし、瞳孔も縦に長い。レイアとミゼルはちょちょっと目の色を人間っぽく薄青とかに変えているけれど、まだ子供な双子にはそこまでの芸当はできない。
双子は目をきょとんとさせたまま。金色の瞳が人間社会ではめずらしいなんてわからないよね。
「俺のじいさんに似たんだ」
レイルの言い訳が若干苦しそう。が、ナイスフォロー。
「それ、なあに?」
わたしたちのドキドキもなんのその。フェイルがザーシャが持つ籠の中身に気を取られた。
「ああこれね。今日家の庭で採ってきたんだよ。はいあげる」
ザーシャは持っていた籠から取り出した果物をフェイルとファーナそれぞれの手のひらにのせてやる。薄赤色の子供の握りこぶしくらいの大きさの果物。たぶんネクタリンの一種だと思う。
「くれるの?」
フェイルは手の中にある果物とザーシャの顔を交互に見比べる。
「ザーシャったら。悪いわ」
「いいってことよ」
ザーシャはからからと笑った。
「今度なにか森で採れた果物でも持ってくるわね」
「そう? じゃあ秋になったらベニ茸でも採ってきてもらおうかな」
ベニ茸ね。わかった。帰ったら精霊に聞いてみよう。
わたしはこくんと頷いて、フェイルとファーナに「二人とも、ありがとうってお礼は?」と促した。
「あ、あの。ありがとう」
「ありがとう」
「はいはい。二人ともいい子ねえ」
「えへへ」
「いい子、してるの」
ザーシャに褒めれて照れ笑いをする双子。
初対面の相手だからかフェイルもファーナもまだちょっとお澄まし気味。
「それで、今日は一家でどうしたのさ」
ザーシャは立ち上げってわたしに尋ねてくる。
「先日は妻が世話になったからその挨拶に」
「わたしも! ごあいさつなの」
「僕も」
「あはは。リジーは愛されてるねえ」
ザーシャの言葉にわたしは曖昧に頬を引きつらせる。この家族設定、続行なのね。
「旦那さんは、ええと」
「レイルだ」
「まあなんにしても、若いのに森の奥に居を構えないといけないなんて、色々とあるんだろう。深くは聞かないけどね。困ったことがあれば遠慮なく相談しなよ。子供たちもいるんだからさ」
「ありがとう。細かく聞かないでくれるのは助かる」
レイルが言うとザーシャは肩をすくめた。
「竜と人間の境界ぎりぎりにある村だからね。いろんな人間が出入りするのさ」
フリュゲン村から帰った後、わたしはとりあえずレイルを問い詰めることにした。
「で、誰と誰が夫婦よ?」
「まあまあ落ち着けって」
「どの口がいうか!」
わたしの口調が途端に悪くなる。
「いいか。俺はな、城のその、同僚の女性騎士に聞いたんだ。任務で一人行動をするときに、その土地で知り合った人間との面倒を避けるために、旦那と一緒に行動しているように見せかけることがあるってな」
「なによ、それ」
わたしは締め上げていたレイルの胸元の布地から手を離す。
「要するに、だ。旅人だからって地元の男に目をつけられないように、単独行動でも誰かと一緒にいるように見せかけるっていうわけだ。指輪をつけたり、宿で夫が待っているとか口にしたり。だから、リジーにも防犯の意味も込めて、女一人で森に住んでいるわけじゃないんだからねってアピールしておいたほうがいいかなって」
わたしはレイルの言葉の意味を考えた。
たしかに一理ある。森で女性が一人暮らしなんて聞いたら良からぬことを考える人間だって出てくるかもしれない。実際は竜の一家に居候なんだけど、本当のことは言えないし。
どの世界でも女性は自衛をしているものなのか、とちょっと感心した。
「そういうことならまあ……仕方ないわね?」
わたしはとりあえず納得することにした……。たぶん
「リジーはお人好しだし、変なところで鈍感だからな」
「失礼ね。わたしはこう見えて立派にしっかりやっているわよ」
むしろ人の心の機微には敏い方だと思うよ。ヴァイオレンツがわたしのこと嫌っているってちゃんと悟って、身を引いたわけだしね。
「……いや、どうだろう……うーん」
胸を張ったわたしに、なぜだかレイルは困ったような顔をした。
解せぬ。
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