隠居勇者と聖女の契約 ~魔王を倒したその後のお話~

木炭

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第5章 日常編

エルフの弱点

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 屋敷が静まり返った夜更け。クレハは、きちんと主であるリリアが寝入ったことを確認して、部屋を出る。
 窓から差し込む月灯りだけを頼りに、薄暗い廊下を歩き続ける。途中、何人か見回りのメイドと出会い、不思議そうにされながら会釈を済ませる。
 そう、いまクレハが向かっている場所は与えられた自室とは正反対の場所である勇人の部屋だった。

(まったく、リリアお嬢様に黙って深夜に部屋へ来いだなんて)

 内心で文句を言いながらも、クレハは部屋で起こるであろうことに期待してる。

(ど、どうせエッチなことがしたいだけよね。ま、まったくユーキったら)

 ここ最近は、シェロやマオがよく抱かれているようで、少しばかり羨ましいと思っていたところにこのお誘いである。
 口ではグチグチと言うが、楽しみで仕方がなかった。
 勇人の部屋の前まで来て、ノックする寸前にクレハは身だしなみを整える。

(し、下着は大丈夫よね? 最近街で買ったばかりのやつだし)

 前に一度、肌触りのいい清楚な下着が好みだと勇人から聞かされた。
 クレハとしては、別に動きやすければ下着なんてどうでもいいものだったが、勇人のためにわざわざ高いお金を払って真っ白な絹のパンティを買ったのだ。

(……うん。考えたって仕方がないし、当たって砕けろ!)

 大きく深呼吸してから覚悟を決めたクレハは、ゆっくりとドアをノックした。

「誰だ?」
「クレハよ。来てあげたわよ」
「ああ、クレハかちょっと待ってくれ……よし。入ってもいいぞ」
「はいはい。失礼するわね」

 入室の許可を貰ったクレハが中へ入ると、勇人はベッドに腰かけて座っていた。

「こ、こんな夜中に人を呼び出すだなんて、どんな用事なわけ?」

 あくまで強気に、いつも通りの自分を崩さない様に、クレハは振る舞う。すると、勇人が隣に来いと言わんばかりにポンポンとベットを叩く。
 クレハが、勇人の隣に座るためにベッドへ近づくと、いきなり腕をとられて、グルリと向きを変えられて背後から抱きしめられて、膝の上に乗せられる。

「ずいぶんといきなりね。別に抱きしめる分にはいいけど……え!?」

 恥ずかしげに、勇人の腕の中でモゾモゾと動いていると、首筋を、ヌルリッと舌が舐める感触が肌を刺激する。

「くひゅっ! ね、ねえ待って。私まだ身体を拭いてないから汗が――んんっ!」

 関係ないとばかりに、勇人の舌は首を舐め、頬へと登り、そしてクレハの長い耳へと辿り着いた。

(そ、そこ駄目!?)
「ふきゅぅぅぅぅぅっ!?」

 ガリッと、耳たぶを甘噛みされたかと思えば、形を確かめる様に舌が耳全体を這っていく。
 舌が肌を舐める水音が、いつもよりハッキリと聞こえるだけではない。耳の穴にまで舌先が伸び、まるでクンニするかのように中を舐められていく。

「あっ、あっ、やらっ! う、嘘よこんにゃのっ。耳らけれ、きもひいいにゃんれ」

 エルフであるクレハの耳が敏感だということもあり、胸やオマンコを弄られるのとは別の快感が、直接脳を駆け抜けていく。
 わざとらしくクチュクチュとした音を大きく立てながら勇人に耳を弄られ続ける。
 何度も逃れようと身体を動かすが、ガッチリと腕の中でとらえられているせいで、無駄な抵抗に終わってしまう。どころか、

「ひぐぅっ!?」

 変に身体を動かすと、舌が耳の奥まで深く挿入されてしまうこともあった。

「はぁ、はぁ、はぁ、ゆ、ゆーひぃっ」

 ピチャピチャ、クチュクチュと、周りを舐められ、時には耳先を噛み付かれ、耳たぶにキス痕をつけられるくらいに吸い付かれる。
 執拗に続く耳への愛撫に抵抗を諦めたクレハは、ダラリと全身を弛緩させ、勇人に耳を舐められ続けた。

(み、耳、舐められているだけなのに、こんなに気持ちがいいの……)

 感じては駄目だと思うほど、身体は感じてしまう。

「はひぃ、きゅぅ、んぐぅっ」
(やっ、まって。ほんと、これ以上され、たらっ!)

 勇人の熱い吐息が、舌の感覚が、耳の裏を舐められる感触が、クレハを高ぶらせていく。

(だめ、ダメっ! なにかっ、きてっ)

 ぷるぷると身体を震わせているクレハから、絶頂を感じ取った勇人が、不意打ち気味に強く耳たぶを噛んできた。

「――――ッツ! ~~ッッ」

 瞬間、クレハは身体を思いっきり仰け反らせてしまう。

(う、嘘っ。私、耳だけで……?)

 耳を舐められ、噛まれ、息を吹きかけられていただけで達してしまったという事実に、クレハは驚愕する。

「……イッたか?」
「そ、そんなわけないでしょっ!」

 認めたくない思いから、思わず語尾が強くなってしまう。
 だが、そんなクレハ勇人は愛おしそうに見つめながら、デコにキスをする。

(くぅぅ、なによもう!)

 これだけのことをされているというのに、性器の一つも触られていないせいで、逆に身体がむず痒くてたまらない。
 いつもならとっくに胸を揉まれ、膣を愛撫されていてもおかしくない筈なのに、今日は一向に手が出されない。
 もじもじと太腿を擦り合わせ、お尻で自己主張している肉棒にオマンコを押し当てようとする。

(ああ、もどかしいっ! 胸が張って、キツイっ)

 乳首が触ってほしいと自己主張してぷっくりと勃起している。それは、乳首のふくらみが服の上からでもハッキリとわかるほどだった。
 クレハの気持ちとは裏腹に、勇人に抱きしめられたまま腹を撫で続ける。ジリジリと弱火で焦がすように性欲が高められていく。

(なんで、なんで触ってくれないの!)

 これが勇人の狙いだとしたら、面白いくらにその術中にハマっている。だけど、これ以上の我慢などできそうになクレハは、お願いを口にしてしまう。

「ね、ねえ。ユーキ。お、お願い。もっと別の場所も触って……」
「ん? 別の場所ってどこだ?」
「え? そ、それは……」
「ほらほら。ハッキリ言わないと分からないぞ」
「そ、その、胸とか、あ、アソコとか……」
「アソコって?」

 顔を上げると、勇人が実にあくどい顔をしていた。
 けど、それでもクレハは勇人の狙い通りに、腰をくねらせながらお願いする。

「……コ」
「聞こえないぞ」
「マ……コ」
「やっぱり今日はこのまま耳の愛撫だけにするか」
「オマンコよ! オマンコ! さっきからずっと疼いているのよ! 意地悪、しないでよ……」

 いつもの勝気さなどなく、ただひたすらにしおらしくおねだりする。
 そんなクレハの姿に満足した勇人は、強引に服をたくし上げ、スカートをズリおろしていく。

「クレハから誘ったんだ。少しくらい滅茶苦茶にしても文句言うなよ」
「あっ……」

 力強く大きな手が、胸を包み込むように揉んでいく。

「下着、新しいの買ったんだな」
「……うん。似合わない?」
「いや。凄く似合っているぞ。頭の中からっぽにしてグチョグチョにしたくなった」

 ぐにぐにと、まるでゴムでも扱うように、いつもより手荒に扱われているが、焦らされて待ち続けたクレハは、多少強引なくらいでも感じてしまう。

「あっ、ああ、いい、これっ! あひぃっ! これ、しゅごぃぃぃぃぃぃぃ!」

 乳首を抓られ、マンコを指で穿られる。それだけで、焦らされ続けた身体はぷしゃぷしゃと雌汁を垂れ流しながら絶頂してしまう。

「おいおい。凄いな。ほら、こんなに出てるぞ」

 勇人がマンコから指を抜くと、クレハに自分のマンコから出た愛液を見せつける。
 ニチョリッと、粘液質な音を立てるその本気汁を見たクレハは、自然と顔が熱くなる。

「これは、愛撫なんかいらないな」
「……うん」

 クレハが頷くと、勇人もスボンをズリおろして固く勃起したチンポを露出させる。

「あっ……」

 ズボンから、跳ね上がるようにチンポが現れると、雄臭い香りが漂ってくる。既に、雌として発情しているクレハは、チンポの臭いを嗅ぐと、自然に熱い吐息を漏らてしまう。

「入れるぞ」
「は、早くっ、早く! あっ、あっ、きたっ、これっ、これがほしかったのっ!」

 ここ数日、抱かれていなかったということもあり、スイッチの入ったクレハはチンポに釘付けだった。
 勇人が突き上げるより先に、自ら腰を落としてしまう。

「んくぅぅぅぅっ! はっ、はひぃっ」

 ゴリゴリと膣壁をこじ開け、極太の肉棒が膣内を満たす。

(いつもより、深いっ!)

 根元が入りきるより早く、亀頭部分が子宮口に辿り着いてしまう。圧迫感も大きいが、その分、自分の中で勇人の存在が強く感じられた。

(硬くて……温かい)

 マンコという欠けた部分に、チンポが突き刺されたことで満たされた気分になる。
 
「動くぞ」
「ひぐっ~~ッツ!」

 ゆっくりと持ち上げられ、ドスンッと落とされる。大きくカサの開いたカリが、膣壁を抉る。亀頭が突きこまれると、子宮を何度も叩き、押し上げられていく。
 
「んぐぅ、おほぉっ、あっひぃっ」

 勇人の深いカリの段差が、絡みつく膣肉を引き剥がしながら突き入れられる。その度に膣内が歓喜に震え、膣肉が男根を飴細工のようにしゃぶる。
 
「今日は、一段と絡みつくな」
「ご、ごめ、でも、抑えらなくてっ!」
「謝る必要なんてないぞ。ぶつぶつが動いて気持ちがいいからな」
「ふぁっ」

 勇人に唇を奪われる。だが、クレハも勇人を逃すまいとの舌を伸ばす。
 
「じゅる、ぐちゃっ、ぴちゃっ、ちゅっ、ちゅるっ、ぢゅるる」

 下品な水音が、口元で奏でられる。
 クレハは、勇人から送られてくる唾液を喜んで飲み込む。飲み切れない分が垂れ胸に落ちるが、それがより一層、卑猥さを掻き立てさせる。

「ちゅるるる、くちゃっ、ゆー、ひ、わらひ、ひょろひょろ、んむっ」
「じゅっる、ああ。俺ももうすぐ射精きそうだ。だから――」
「あひぃっ、ま、まらみみをっ」

 腰を掴まれ、オナホールの様に激しく上下して突き入れられるのとは別に、再び耳を攻められる。

「んっ、くるっ、きちゃうっ! ゆーひ、ゆーひっ!」
「ああ。イケよ。そしたら俺も――」
「あっ、あっ、ああああああああ――――ッツ!」

 ズシンッ、と一際重く突き入れらて耳を噛まれてクレハが絶頂するのと、勇人の絶頂は同時だった。

(きょ、今日の精液、しゅごいっ)

 こってりとしたゼリーのような精液が、塊になってクレアの膣内に吐きだされた。

(こ、これ、子宮の中に射精されていたら、絶対に妊娠していたわよ♡)

 だが、今日はただの膣内射精なかだしだ。そのことが残念なような、よかったような気持ちのまま、チンポが引き抜かれる。

「あひぃんっ」

 引き抜かれる際も、カリでGスポットを引っ掻かれ、また軽くイってしまう。

「どうだった?」
「ど、どうって……」
「耳だよ。耳」
「えっ、別に、その……気持ち、よかったけど」
「くくくっ。じゃあ、これからはもっとしっかり開発しないとな。いずれ、甘噛みしただけでイクように調教してやるからな」
「ば、バカじゃない!? あひぃ!」

 ハムハムと耳を噛まれ、絶頂したばかりで敏感になっている身体が過剰に反応してしまった。
 
(でも、このままじゃ本当に耳を性器みたいに開発されそう……)

 それが嫌じゃないかも、と思ってしまえる辺り、惚れた弱みなのかもしれない。

(ま、そんな風にされたら責任はしっかりとってもらわないとね)

 そんなことを思いながら、クレハは勇人の腕の中でゆっくりと目を瞑った。
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