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終章 勇者と聖女編
賢者の置き土産はどこへ?
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唐突に始まった六人との数時間に及ぶ乱交がようやく終わりを迎えた。
すっかり疲れ切ったマオとクレハは軽く身支度を整えてそのまま眠ってしまった。
リリアもそのまま眠ってしまいたかったがふっと、気にかかっていたことを思い出す。
思いついたまま、精液のと雌の淫臭が籠った部屋を魔法で消臭しているフィアへとリリアは声をかける。
「そういえば、フィアさんたちはなにを話していたんですか?」
「あー……話してもいいかな?」
フィアが確認するように勇人たちへ視線を向ける。
「私はいいと思うぞ」
「ふむ、妾も構わん。というかじゃ、ここで黙秘をするのはかつての二の舞いを演じることになりそうじゃ。のう、主様よ」
「……たく、わかってるよ。ただ、話をするなら俺からする」
勇人は頭をかいてため息を吐くと、真正面からリリアへと向き合う。
その表情は明らかに話すことをよしとしているものではなかったが、同時に知っていてほしいという気持ちを含んだ複雑な表情だった。
「リリアも知っての通り、ロスが企んでいたアイツが死んだことで計画は潰えた。フェミルナの家へかけられていた疑いはもう撤回されてるだろ?」
「はい。お父様にかけられていた不名誉な罪状もなかったことになりました。私がこうしていられるのは、皆さんの……ユーキさんのおかげです。ありがとうございます」
「……リリアとはそういう契約だったからな。お礼をいわれることじゃない」
「いえ、それでもやはり国に追われるという中でユーキさんが支えてくれたからこそ私は――」
「こほん、そういうのは後でもいいじゃろ。まずは先に言うべきことがあるじゃろうに」
いきなり二人だけの空気を作りそうになった二人の間に割って入ったシェロがジロリと勇人を睨む。
さすがに脱線させたことを悪いと思ったのか、なにもいわず勇人はシェロから顔を逸らし、リリアも頬を真っ赤にして顔を俯かせた。
「あーと……とにかくだ、数百年続いたくだらない因縁もほとんど片付いたけど、まだ一つだけ消えた人形っていう置き土産が残ってるわけだ」
「人形……賢者の作り出したアリア様。王都から姿を消してから音沙汰がないんでしたよね」
「ああ。アリアの姿をした魔王の力を持つ存在が、リリアを含めた人間を狙っている以上、放置はできない」
「それにじゃ、アリアに似ているということはリリア、お主にも似ておるということじゃ。もしそんな存在が、魔王の力を持って暴れでもすれば、せっかく晴れた疑いがまたフェミルナの家に向くやもしれん」
「だから、人形が動き出す前に俺たちから動くためにどうすればいいのか相談していたんだよ」
「そういうことだからユーキがリリアちゃんのことを蔑ろにしたわけじゃないから安心してね」
「それは心配していません。た、ただ……寂しかった、ですけど」
上目遣いでポツリと零したリリアの言葉に、シェロ、フィア、シータの三人はキュンと胸をときめかせる。
「健気じゃのう。頭を撫でたくなるわい」
「ほんとほんと、そういう仕草はアリアにそっくり」
「ユーキもいくら大事なこととはいえ、もう少しリリアのことも構ってあげなさい」
「なんで俺が責められることになってるんだ」
三人の言葉に勇人は顔をしかめる。
ただ、三人の言葉に納得できる部分があるので、反論はしない。
「えーっと、なんだ。俺ももっとリリアと一緒にいたかったんだが、まずは安心させたくてな」
「わかっていますよ、ユーキさん。私のためにありがとうございます」
勇人とリリアの様子をニヤニヤと眺めている三人に気が付いた勇人とリリアは慌てて、平静を取り繕う。
「そ、それで、えっと、賢者の作り出したアリア様がどこにいるのかはわかったんですか?」
「ああ……わかったにはわかったが……」
勇人の歯切れの悪い様子に加え、シェロたちも難しい顔をする。
「なにか問題があるんですか? 実は完全に足どりが掴めていないとかでしょうか?」
「いや、シェロが地脈を介して調べたことだから足どりは完璧だよ。けど、問題は場所なんだ」
「場所……ですか? 一体どこなんですか?」
「なんとも因縁深い所じゃよ。何せ、主様と魔王が最後に戦った場所なんじゃからな」
「それは……ということは、アリア様は虚無の大地にいるということですか?」
数百年前に勇者と魔王が戦い、その余波によって見えているが立ち入ることができなくなった。
そこにあってそこにない、幻のように世界から切り取られた場所こそが虚無の大地である。
「ああ、そうだ。シェロが全力を使って調べ上げた結果、あの人形は|この星のどこにもいなかった(、、、、、、、、、、、、、)。そうなると、消去法で残る場所は一つしかない」
「うむ。いまだに魔王の爪痕が残り、この世界で合ってこの世界でない場所。あの場所なら、妾の力が届かぬからのう」
「なるほど、虚無の大地に入る手段がないからこそ場所が問題なんですね」
「いや、虚無の大地には入る分には問題ない。あそこに人が入れないようにしたのは俺だからな」
「へ?」
勇人の言葉に、リリアは首を傾げる。
「ユーキさんが虚無の大地に入ることができるならなにが問題なんですか?」
「そこは妾が話そう。あの虚無の大地と呼ばれておる場所は、元はこの世界の一部だったのが、主様と魔王の戦いで崩壊しかかってるんじゃ。もし戦闘など使用ものなら、崩壊は確実じゃろうなら」
「えっと、すみません。どういうことなのかまだイマイチ理解できません」
「わかりやすくいうと、世界の崩落に巻き込まれたらこの世界から放逐されるの」
「当たり前のことだな。なんせこの世界から切り離されるんだから」
「それってつまり……いまユーキさんが虚無の大地に向かえば帰ってこれないってことですか?」
「「「「…………」」」」
リリアの質問に四人は答えない。だが、沈黙するということはその問いかけが正しいということに他ならないと肯定しているようなものだ。
四人の様子を見て、リリアは顔を青くする。
「そ、それじゃ、アリア様が攻めてくるまで待てばいいんです。そうすればわざわざこちらから攻めることはないです」
「さっきもいっただろ。それはできない。もしあの人形がどこかへ攻めたりしたら、リリアだけじゃない、アリアやフェミルナ家に魔王と共謀していた嫌疑がかけられるかもしれない」
「それにのう、あやつがすぐに攻めてこぬのは虚無の大地で魔王としての力を完全なものにするためじゃろう。もし、力を取り戻して完全な魔王として復活すればかつてのような争いが起こる。それは避けねばならん」
「なんでそんな平然としていられるんですか! シェロはユーキさんがいなくなっていいんですか!? 私は――!」
「待て待て少し落ち着けリリア。私たちも納得したわけじゃない。だからこそ、こうして話し合いをしていたんだからな」
「あっ……」
シータになだめられ、頭に上った血が下がっていく。
「……すみません、シェロさん。私……」
「よい、リリアが取り乱す気持ちは痛いほどよくわかるからのう」
「だけど、正直な話をいえばどうすればいいのか解決策はなにも思いつかないの」
「こういう話では私も役に立たないからな」
「皆さんでも思いつきませんか……」
落ち込んだリリアだったが、ふっと閃く者があった。
「あの、思いつきなんですけどもう一度ユーキ様を召喚をする……というのはどうですか?」
「勇者召喚……」
「やはり無理……ですかね」
「……いや、うん、うん。完全に盲点だったよ。いや、ユーキを召喚した手前、考えないようにしていたというべきかな」
目を光らせてフィアは高速で考え始める。
「まさか……行けそうなのか?」
「……うん、まだ構想段階だけどたぶん大丈夫。シェロちゃんの力と王城の中にまだ残ってる魔方陣を使わせてもらえるなら成功率はかなり高くなるよ」
「それじゃあ!」
「ユーキが例え次元の彼方に消えても、また引っ張ってこれるよ!」
ぐっと親指を立てるフィアに、リリアたちは嬉しそうに頬を緩める。
「色々と詰めたいことがあるから私は奥に引っ込むね!」
「では、私は魔方陣の使用許可をもらってきます」
「夜も遅い。一人じゃ危ないだろから私が付き合おう。クレハとマオを起こすのも忍びないしな」
フィアは奥の研究室に、リリアとシータは足早に隠れ家の外へ出ると部屋の中には勇人とシェロだけ残される。
「主様」
「ん? なんだ」
「ずいぶんと口数が少なかったのう。なにか、懸念があるのかのう」
「そういうわけじゃねえよ。ただ……」
「妾は深く聞かぬ。だが、もし迷っておるというのなら、好きな女子にくらい話してもよかろう。主様もアリアも内に秘めすぎなんじゃ」
「そうか?」
「ああ。じゃが、忠告をどうするかは主様の勝手じゃ。妾から言えることは後悔せぬようにということじゃ」
「…………ありがとな、シェロ」
勇人が頭を撫でると、シェロの尻尾が嬉しそうに揺れた。
すっかり疲れ切ったマオとクレハは軽く身支度を整えてそのまま眠ってしまった。
リリアもそのまま眠ってしまいたかったがふっと、気にかかっていたことを思い出す。
思いついたまま、精液のと雌の淫臭が籠った部屋を魔法で消臭しているフィアへとリリアは声をかける。
「そういえば、フィアさんたちはなにを話していたんですか?」
「あー……話してもいいかな?」
フィアが確認するように勇人たちへ視線を向ける。
「私はいいと思うぞ」
「ふむ、妾も構わん。というかじゃ、ここで黙秘をするのはかつての二の舞いを演じることになりそうじゃ。のう、主様よ」
「……たく、わかってるよ。ただ、話をするなら俺からする」
勇人は頭をかいてため息を吐くと、真正面からリリアへと向き合う。
その表情は明らかに話すことをよしとしているものではなかったが、同時に知っていてほしいという気持ちを含んだ複雑な表情だった。
「リリアも知っての通り、ロスが企んでいたアイツが死んだことで計画は潰えた。フェミルナの家へかけられていた疑いはもう撤回されてるだろ?」
「はい。お父様にかけられていた不名誉な罪状もなかったことになりました。私がこうしていられるのは、皆さんの……ユーキさんのおかげです。ありがとうございます」
「……リリアとはそういう契約だったからな。お礼をいわれることじゃない」
「いえ、それでもやはり国に追われるという中でユーキさんが支えてくれたからこそ私は――」
「こほん、そういうのは後でもいいじゃろ。まずは先に言うべきことがあるじゃろうに」
いきなり二人だけの空気を作りそうになった二人の間に割って入ったシェロがジロリと勇人を睨む。
さすがに脱線させたことを悪いと思ったのか、なにもいわず勇人はシェロから顔を逸らし、リリアも頬を真っ赤にして顔を俯かせた。
「あーと……とにかくだ、数百年続いたくだらない因縁もほとんど片付いたけど、まだ一つだけ消えた人形っていう置き土産が残ってるわけだ」
「人形……賢者の作り出したアリア様。王都から姿を消してから音沙汰がないんでしたよね」
「ああ。アリアの姿をした魔王の力を持つ存在が、リリアを含めた人間を狙っている以上、放置はできない」
「それにじゃ、アリアに似ているということはリリア、お主にも似ておるということじゃ。もしそんな存在が、魔王の力を持って暴れでもすれば、せっかく晴れた疑いがまたフェミルナの家に向くやもしれん」
「だから、人形が動き出す前に俺たちから動くためにどうすればいいのか相談していたんだよ」
「そういうことだからユーキがリリアちゃんのことを蔑ろにしたわけじゃないから安心してね」
「それは心配していません。た、ただ……寂しかった、ですけど」
上目遣いでポツリと零したリリアの言葉に、シェロ、フィア、シータの三人はキュンと胸をときめかせる。
「健気じゃのう。頭を撫でたくなるわい」
「ほんとほんと、そういう仕草はアリアにそっくり」
「ユーキもいくら大事なこととはいえ、もう少しリリアのことも構ってあげなさい」
「なんで俺が責められることになってるんだ」
三人の言葉に勇人は顔をしかめる。
ただ、三人の言葉に納得できる部分があるので、反論はしない。
「えーっと、なんだ。俺ももっとリリアと一緒にいたかったんだが、まずは安心させたくてな」
「わかっていますよ、ユーキさん。私のためにありがとうございます」
勇人とリリアの様子をニヤニヤと眺めている三人に気が付いた勇人とリリアは慌てて、平静を取り繕う。
「そ、それで、えっと、賢者の作り出したアリア様がどこにいるのかはわかったんですか?」
「ああ……わかったにはわかったが……」
勇人の歯切れの悪い様子に加え、シェロたちも難しい顔をする。
「なにか問題があるんですか? 実は完全に足どりが掴めていないとかでしょうか?」
「いや、シェロが地脈を介して調べたことだから足どりは完璧だよ。けど、問題は場所なんだ」
「場所……ですか? 一体どこなんですか?」
「なんとも因縁深い所じゃよ。何せ、主様と魔王が最後に戦った場所なんじゃからな」
「それは……ということは、アリア様は虚無の大地にいるということですか?」
数百年前に勇者と魔王が戦い、その余波によって見えているが立ち入ることができなくなった。
そこにあってそこにない、幻のように世界から切り取られた場所こそが虚無の大地である。
「ああ、そうだ。シェロが全力を使って調べ上げた結果、あの人形は|この星のどこにもいなかった(、、、、、、、、、、、、、)。そうなると、消去法で残る場所は一つしかない」
「うむ。いまだに魔王の爪痕が残り、この世界で合ってこの世界でない場所。あの場所なら、妾の力が届かぬからのう」
「なるほど、虚無の大地に入る手段がないからこそ場所が問題なんですね」
「いや、虚無の大地には入る分には問題ない。あそこに人が入れないようにしたのは俺だからな」
「へ?」
勇人の言葉に、リリアは首を傾げる。
「ユーキさんが虚無の大地に入ることができるならなにが問題なんですか?」
「そこは妾が話そう。あの虚無の大地と呼ばれておる場所は、元はこの世界の一部だったのが、主様と魔王の戦いで崩壊しかかってるんじゃ。もし戦闘など使用ものなら、崩壊は確実じゃろうなら」
「えっと、すみません。どういうことなのかまだイマイチ理解できません」
「わかりやすくいうと、世界の崩落に巻き込まれたらこの世界から放逐されるの」
「当たり前のことだな。なんせこの世界から切り離されるんだから」
「それってつまり……いまユーキさんが虚無の大地に向かえば帰ってこれないってことですか?」
「「「「…………」」」」
リリアの質問に四人は答えない。だが、沈黙するということはその問いかけが正しいということに他ならないと肯定しているようなものだ。
四人の様子を見て、リリアは顔を青くする。
「そ、それじゃ、アリア様が攻めてくるまで待てばいいんです。そうすればわざわざこちらから攻めることはないです」
「さっきもいっただろ。それはできない。もしあの人形がどこかへ攻めたりしたら、リリアだけじゃない、アリアやフェミルナ家に魔王と共謀していた嫌疑がかけられるかもしれない」
「それにのう、あやつがすぐに攻めてこぬのは虚無の大地で魔王としての力を完全なものにするためじゃろう。もし、力を取り戻して完全な魔王として復活すればかつてのような争いが起こる。それは避けねばならん」
「なんでそんな平然としていられるんですか! シェロはユーキさんがいなくなっていいんですか!? 私は――!」
「待て待て少し落ち着けリリア。私たちも納得したわけじゃない。だからこそ、こうして話し合いをしていたんだからな」
「あっ……」
シータになだめられ、頭に上った血が下がっていく。
「……すみません、シェロさん。私……」
「よい、リリアが取り乱す気持ちは痛いほどよくわかるからのう」
「だけど、正直な話をいえばどうすればいいのか解決策はなにも思いつかないの」
「こういう話では私も役に立たないからな」
「皆さんでも思いつきませんか……」
落ち込んだリリアだったが、ふっと閃く者があった。
「あの、思いつきなんですけどもう一度ユーキ様を召喚をする……というのはどうですか?」
「勇者召喚……」
「やはり無理……ですかね」
「……いや、うん、うん。完全に盲点だったよ。いや、ユーキを召喚した手前、考えないようにしていたというべきかな」
目を光らせてフィアは高速で考え始める。
「まさか……行けそうなのか?」
「……うん、まだ構想段階だけどたぶん大丈夫。シェロちゃんの力と王城の中にまだ残ってる魔方陣を使わせてもらえるなら成功率はかなり高くなるよ」
「それじゃあ!」
「ユーキが例え次元の彼方に消えても、また引っ張ってこれるよ!」
ぐっと親指を立てるフィアに、リリアたちは嬉しそうに頬を緩める。
「色々と詰めたいことがあるから私は奥に引っ込むね!」
「では、私は魔方陣の使用許可をもらってきます」
「夜も遅い。一人じゃ危ないだろから私が付き合おう。クレハとマオを起こすのも忍びないしな」
フィアは奥の研究室に、リリアとシータは足早に隠れ家の外へ出ると部屋の中には勇人とシェロだけ残される。
「主様」
「ん? なんだ」
「ずいぶんと口数が少なかったのう。なにか、懸念があるのかのう」
「そういうわけじゃねえよ。ただ……」
「妾は深く聞かぬ。だが、もし迷っておるというのなら、好きな女子にくらい話してもよかろう。主様もアリアも内に秘めすぎなんじゃ」
「そうか?」
「ああ。じゃが、忠告をどうするかは主様の勝手じゃ。妾から言えることは後悔せぬようにということじゃ」
「…………ありがとな、シェロ」
勇人が頭を撫でると、シェロの尻尾が嬉しそうに揺れた。
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