上 下
16 / 25
僕とお兄ちゃんとお兄ちゃんの親友の適切な関係

俺と弟と親友④

しおりを挟む



「――――っ、――――!!」

 その瞬間、拓斗のペニスからブシャァっと迸ったのは、潮だ。
 拓斗は声も出ないほどの快感に、意識が飛びかけてる。

「拓斗」

 綾人が拓斗の頬を撫でる。
 何度か繰り返すうちに、拓斗の肩がピクリと揺れた。

「……あーちゃん」
「大丈夫?」
「ん……んぅ、も……わかんない……」

 綾人が拓斗にキスをした。

「……終わりじゃないよ?」

 拓斗の身体をうつ伏せにし、顔を綾人の方に向ける。
 ゴクリ…と、綾人の喉がなった。

「拓斗、綾人のを舐めて。口の中に入れて」

 綾人が拓斗の顔を自分に向け、何度も放ったというのにすっかり怒張したそれを、拓斗の口に押し当てた。
 拓斗は抵抗することなく、口を開けてそれを咥え込む。

「うぁっ」

 綾人の腰が揺れ始めたのを見てから、拓斗の中で最奥を貫いたまま動かさないでいた俺を、ゆっくりとぎりぎりまで引き抜き、また一気に直腸の先までを貫く。

「………っっ、ぁっ、んんっ、んんんぅぅっっ」

 ビクビクしながら拓斗がイった。何も出さないまま。
 そこからは抽挿を早めた。
 拓斗はイキっぱなしになっているようで、絶え間なく中が収縮してくる。

 拓斗に腰を打ち付けながら、目の前の綾人を見た。
 荒い吐息と紅潮した頬。
 最奥に腰を押し付けながら、綾人に手を伸ばした。
 一瞬、綾人は目を伏せたが、限界まで体を伸ばし、俺の方によってくる。
 拓斗の尻穴と口を犯しながら、二人で唇を触れ合わせる。
 舌を絡めるまではできずとも、互いに舌を出し、舐めあった。

 綾人とのキスを終わらせてから、抽挿をさらに強くする。

「ふ、ぅあっ、んんっんんうぅっ、んんぅぅぅぅっっ!!!!」
「拓斗、拓斗っ」
「拓斗のお口……気持ちいいよ、もっと吸って…っ」

 内腔のヒダが絡みつく。……ああ、酷い快楽だ。こんなの、一度覚えたら忘れられない。

「イく………っ、拓斗、拓斗っ、全部……受け止めて……っ」
「拓斗………飲んでっ」
「んんぅ、んんうっ、んんんっっ」

 最奥に打ち付けた瞬間、内腔に搾り取られた。
 それに抗うことなく、僅かにも残さず全てを拓斗の中に注ぎ込んだ。

「ふ……ぅ、ぁ、ぁ、んぅ……、っ、っ」

 拓斗が咽た。

「ああっ、ごめん、たく、出していいよ、出していいから」

 拓斗は口を閉じて、首を横に振ると、コクンと喉を鳴らして飲み込んだ。

「……っ、ああ、もう…っ!!タク、可愛すぎる!!」

 綾人が拓斗を抱き締めて、自分のを飲ませた口に、何度もキスをした。
 ……うん。可愛いけどね。俺ね、まだ挿れたままなんだけどね?


しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】第三王子は逃げ出したい

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:470

とろけてまざる

BL / 完結 24h.ポイント:262pt お気に入り:2,167

聖域で狩られた教師 和彦の場合

BL / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:72

真面目だと思っていた幼馴染は変態かもしれない

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:688pt お気に入り:373

僕の番が怖すぎる。〜旦那様は神様です!〜

msg
BL / 連載中 24h.ポイント:923pt お気に入り:385

Sランクの年下旦那様は如何でしょうか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:166

処理中です...