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馬車移動中の『お約束』です
しおりを挟むリーデンベルグから豊穣の国へは、馬車で数日かかる。
ハリーは第三王子――――王族だから、馬車も豪華。
二台目の馬車はハリーが乗る馬車よりも幾分か質素なもので、侍女が使っている。
おまけの僕は本来、王族のハリーと同じ馬車は使えないのだけど、今回はハリーが許可を出してくれたので同じ馬車だ。でも、僕の護衛騎士であるミアは、愛馬に騎乗でついてくる。ハリーの護衛騎士に負けないくらいピンとしてて隙きがなくて格好いい!さすが、僕の自慢の護衛騎士だ。
「窓の外ばかり見て。そんなに護衛が気になるの?」
「ハリー」
僕の隣でハリーが言葉とは裏腹に機嫌良さそうに話しかけてきた。
ハリーは僕の髪をいじって、頬を何度も指先で撫でてくる。
「だって、ミアが格好良くて……」
「ふぅん?」
す…っと目を細めたハリーは、ちらりと窓の外に視線をやると、すぐに僕に向き直って、トラウザーズの上から太腿を撫でてきた。
「私より格好いいの?」
「……同じくらい……?」
「同じなの?」
「ん…っ」
耳たぶを齧られて、足の間を撫でられた。
ハリーは僕のこと齧るのが好きすぎる。
「ねぇ、エリアス」
「んっ」
「馬車の中で、って場面、エリアスの愛読書の中にあったよね?」
「……!」
そう、確かにある。
馬車の中っていう外界から閉ざされた空間の中で、クリフトの愛撫を全身に受けるハル。窓から見られるんじゃないか、声を聞かれるんじゃないかとハルはどきどきしているのに、それすら快感に変えていくクリフト。
「『見られることを期待してるんじゃないのか?お前の花茎はもう蜜を溢れさせているんじゃないのか?』」
「ふぁぁっ」
耳元のハリーの声に、体中が一気に震え上がった。
「『ああ、ほら。下着がもうドロドロだ』」
「あぅんっ」
ハリーの手でトラウザーズが器用に脱がされた。
もう、なんでっ。
なんでハリーがクリフトの台詞を完璧に覚えてるの…っ。
「『足を開け。楽にしてやる』」
「ん……んっ、あ、あっ」
ミアの低い声は完璧だけど、ハリーの声も体に響く。
だって、馬車の中の場面は、ミアとは再現できないから。
ハリーに勃起して濡れた僕のペニスを下着の上から指先だけで撫でられながら、ハルのように声に従ってしまう。
「『いい子だ』」
「っ」
両側のレースの紐を解かれた。
勃起した僕のペニスに、薄いレースの布がかぶるだけになる。そこはもう濡れていてとてもやらしい。
「エリアス」
「ん、んぅ」
はぁはぁ…って息をしてた僕の口を、ハリーがキスで塞いできた。その間もレースの布が張り付いてる先端を、カリカリと爪で掻いてくる。
ちゅむ……って唇を離したら、ふふ…ってハリーが笑った。
「エリアス、見てご覧」
「……え?」
指で示されたほうを見ると、そこは窓で。
「……っ」
僕を凝視してるミアと、目が合った。
「あ、あ……」
その瞬間、なんとも言えない快感がせり上がってきて、レースの布を被せたまま僕は達してしまった。
「あ……あ……」
「可愛いなぁ…エリアス。ほら、彼にもちゃんと見せてあげようね?」
「ひあんっ」
ハリーの指が濡れそぼった布を取った。
ミアがどんな顔で見てるのか、僕は自分で確かめることができなかった。
ハリーは爪で鈴口をこじ開けようとしてくるから、またトプトプ出てきてるのがわかる。
「あ……あん……あっ」
「エリアス、気持ちいい?」
「あ、んっ、いい、きもち、いい…っ」
「じゃあ、もっと気持ちよくなろうか。馬車の中はこれだけじゃないよね?」
「んんっ」
僕の精液で濡れた指が、お尻に入ってきた。
「あ、あんっ、はりー、はりー…っ」
「うん。いい子だね。……あ、そうか。――――『お前の蕾は俺の指を欲しがって飲み込んでいる。だがな、指だけでいいのか?指だけで満足できるのか?――――これが欲しくはないのか?』」
……って、ハリーが僕のお尻に指を三本挿れながら、僕の手を自分の股間に誘った。
いつの間にくつろげていたのか、僕の手の中に火傷しそうなくらい熱くてガチガチになったペニスが握らされる。
「あ……ほしい…っ、ほしいっ」
「『なら、自分で乗れるな?』」
「んぅっっ」
このあとの展開は、ハルがクリフトの足の上に自分から乗って、くぱくぱする後孔に熱杭をあてがって――――
「『香油の持ち合わせがないが、コレで問題ないな?』」
「い、あ、あ……っ!」
熱杭の先端だけを挿れて、精液で中を満たして――――
「ああ…!!!」
「…っ」
ハリーの太くて硬いのが、先端どころか半分くらい入り込んだ。
ハリーの両手に体を支えられて、全部入ってないのに何度も腰を揺らされる。
そうしてる間に香油代わりの熱い飛沫が僕の体内を満たした。
「あ………は、ぁ……ぁ……」
「エリアス、腰を下ろして」
「んっ」
ゆっくり腰を下ろしていたとき、がたん!っと馬車が一度大きく揺れた。
「んあああ!!!」
その衝撃で僕は完全に座り込んだし、ハリーの腰は押し上げるように動いてて。
「んあっ、あ゛、あ゛っ」
「……っ、は、ぁ」
僕の奥の奥――――結腸まで、ハリーの剛直が一気に届いてしまった。
頭の中が真っ白になって、ハリーの服には僕が放ったものがべったりとついていて。口は閉じれなくて、はくはく息をして。
「エリアス……最高だ……っ」
「んっ、んひぃっ、あんんあんん……っっ」
ハリーにがっちり体を押さえつけられて、何度も腰を突き上げられ、馬車が揺れるたびにそれが深くなり。ハリーの精液で下腹が膨れるまで、それは終わらなかった。
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