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フロリアが去った後、私とリチャードは顔を見合わせた。
「キミは変わらないね」
「変わったでしょ?ホラっ」
私は頭と腰に手を当ててくねっとして見た。
「ああ、そうだね。とても魅力的な女性になった」
「ちょっと・・・ふざけたのに、そんなマジマジと言われると・・・」
照れてしまう。
小さい頃には見せなかった、余裕があって微笑む姿はちょっとだけかっこいい。
昔はこんな風にすれば、アタフタしてた気がするけれど、
「あははっ。でも、性格は変わらないね」
今ではこんなに強きというか、小生意気になってしまった。
(ちょっと、余裕があり過ぎじゃない?)
ちょっと自分の中で芽生えつつある感情がその余裕を見るとヤキモキさせられる。
「リチャードのいじわるっ。貴方は逆に変わったわね」
私は自分で言っておきながら、少し寂しくなる。
「ほんとに・・・変わっちゃったね」
私の言葉を聞いてリチャードも悲しい顔をする。
「ボクも背負うものがあるからね。もう、子どもじゃいられない・・・」
「・・・そう」
私の知らないリチャードがいる。
それが、寂しかった。
「でも、私は・・・昔の優しい貴方が好きよ?」
リチャードは何も答えなかった。
確か、リチャードのお父様は大変厳しい方だった気がする。それも、リチャードが一人息子で彼の器を信じてのことだとは思うけれど、私は彼が折れてしまうんじゃないかとも心配するくらいスパルタだった。
でも、それは杞憂でリチャードは乗り越えて、今のリチャードになったんだとも思った。
人の上に立つのであれば、優しいだけではいられない。優しいだけの自分ではいられないということなのかもしれない。それは・・・わかるんだけれども・・・。
(いいえ、もしかしたら、リチャードにもいい人が・・・)
もう一つの可能性。
私が婚約をしていたように、リチャードだって年頃の青年だ。
まして、こんなにも魅力的で優しい上、王子であれば王家を絶やすわけにもいかないわけだし・・・。
(私はここにいていいのだろうか?さっき逃げ出したのが正解・・・)
「あっ、そうよ。手紙」
フロリアとリチャードの掛け合いがあまりにも過激だったので忘れてしまっていたけれど、私が戻ってきた一番の理由を思い出す。
「ああ・・・。ねぇ、約束してくれるかい?」
胸の内ポケットから手紙を出すリチャード。
小さい頃からよく家で目にした封蝋印と遠目でもわかる父の筆跡で書かれた文字たち。
「何を?」
私はリチャードの手に持っていた手紙に目線を奪われていたけれど、リチャードの顔を見ると、とても不安そうな顔をしている。
「これを読んでもボクを嫌いにならないでいてほしい」
私は思いもしない言葉がリチャードから出てきたので怪訝な顔でリチャードを見つめてしまった。
すると、成長して頼もしくなったリチャードがバツの悪くなった子どものように私から目線を逸らして、視線を落とした。
「キミは変わらないね」
「変わったでしょ?ホラっ」
私は頭と腰に手を当ててくねっとして見た。
「ああ、そうだね。とても魅力的な女性になった」
「ちょっと・・・ふざけたのに、そんなマジマジと言われると・・・」
照れてしまう。
小さい頃には見せなかった、余裕があって微笑む姿はちょっとだけかっこいい。
昔はこんな風にすれば、アタフタしてた気がするけれど、
「あははっ。でも、性格は変わらないね」
今ではこんなに強きというか、小生意気になってしまった。
(ちょっと、余裕があり過ぎじゃない?)
ちょっと自分の中で芽生えつつある感情がその余裕を見るとヤキモキさせられる。
「リチャードのいじわるっ。貴方は逆に変わったわね」
私は自分で言っておきながら、少し寂しくなる。
「ほんとに・・・変わっちゃったね」
私の言葉を聞いてリチャードも悲しい顔をする。
「ボクも背負うものがあるからね。もう、子どもじゃいられない・・・」
「・・・そう」
私の知らないリチャードがいる。
それが、寂しかった。
「でも、私は・・・昔の優しい貴方が好きよ?」
リチャードは何も答えなかった。
確か、リチャードのお父様は大変厳しい方だった気がする。それも、リチャードが一人息子で彼の器を信じてのことだとは思うけれど、私は彼が折れてしまうんじゃないかとも心配するくらいスパルタだった。
でも、それは杞憂でリチャードは乗り越えて、今のリチャードになったんだとも思った。
人の上に立つのであれば、優しいだけではいられない。優しいだけの自分ではいられないということなのかもしれない。それは・・・わかるんだけれども・・・。
(いいえ、もしかしたら、リチャードにもいい人が・・・)
もう一つの可能性。
私が婚約をしていたように、リチャードだって年頃の青年だ。
まして、こんなにも魅力的で優しい上、王子であれば王家を絶やすわけにもいかないわけだし・・・。
(私はここにいていいのだろうか?さっき逃げ出したのが正解・・・)
「あっ、そうよ。手紙」
フロリアとリチャードの掛け合いがあまりにも過激だったので忘れてしまっていたけれど、私が戻ってきた一番の理由を思い出す。
「ああ・・・。ねぇ、約束してくれるかい?」
胸の内ポケットから手紙を出すリチャード。
小さい頃からよく家で目にした封蝋印と遠目でもわかる父の筆跡で書かれた文字たち。
「何を?」
私はリチャードの手に持っていた手紙に目線を奪われていたけれど、リチャードの顔を見ると、とても不安そうな顔をしている。
「これを読んでもボクを嫌いにならないでいてほしい」
私は思いもしない言葉がリチャードから出てきたので怪訝な顔でリチャードを見つめてしまった。
すると、成長して頼もしくなったリチャードがバツの悪くなった子どものように私から目線を逸らして、視線を落とした。
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