1 / 9
はじめに
しおりを挟む苦しい恋心。
狂おしい恋心。
駄目だとわかっても、湧き上がる気持ち―――
永遠の愛を誓ったって、この湧き上がる気持ちはどうしようもできない。
人はそれを一時の迷いと言うけれど、私にはそんなロボットのように心を殺す意味が分からない。
そんな人間が結婚するなと言われても、なんで私が結婚っていう幸せを望んじゃいけないのかわからない。
勇者は世界を敵に回してもヒロインを守ろうとする。
この恋はそんなかっこいいものじゃない。
そんなの自覚している。
理性的ではなく、短絡的で、不誠実で、無責任で、自己中心的で、とても褒められたような恋じゃない。
賞賛は一切なく、誰からも糾弾される・・・そんな恋。
それでも・・・
それでも、私は彼と恋がしたい。
恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい・・・
私を憐れむ人がいるだろう。
私を憎む人がいるだろう。
私を軽蔑・侮蔑する人がいるだろう。
じゃあ、教えてよ。
真実の愛って何?
綺麗な愛って何?
なんであなたが決めた愛しか駄目なの?
なんで、過去とあなたが私を縛るの?
やめてよ、あなたは私を、私たちを不幸にしかしない。
だから、私は彼を選ぶ。
私は人を不幸にする。
そうなったとしても、私は『私を幸せにするために生きている』のだから。
自己満で結構。
自己中心的で結構。
だって、それが生命じゃん。生きているってことじゃん。
だって、世界も人も私が不幸に落ちたって、「あっそ」と見向きもしないじゃん。
彼は違う。
そんな私がいたら、彼は当然のように涙を流して見返りを求めず手を差し伸べてくれる。
それは必然。
私だって彼に手を差し伸べたい。たとえ夫がいたとしても。
冷めた夫婦関係を続けて、そんな考えが浮かばないあなたが私を汚らわしいと言うけれど、こんなに純粋な気持ち、あなたにありますか?なんで、あなたはそんな死んだ魚の目をしているんですか?
じゃあ、初めから彼を選べばよかった、と人は言うかもしれない。
そうすれば、夫を傷つけずにすんだじゃないか、と人は言うかもしれない。
その時はそれが最善だと思っていた。
私の認識が悪かったとは思わない。
私の過ちだとも思っていない。
誤りって言っている人たちは、私の夫を知っているの?
あなたの偽善が一番夫を罵っているじゃない。
私の夫は十分魅力的だと思う。
でも、それで我慢しろと言われても、私は我慢できない。
サイコパス、頭がおかしい、なんと言ってくれても構わない。
過去はどうしたって変えられないのだから、どうか私と彼が幸せになろうとするのに水を差さないで欲しい。
外野は黙っていて欲しい。だって、それは、あなた方の感想でしょ?
邪魔だけはやめてほしい。
夫と彼の妻に対しては・・・謝る気持ちでいっぱいだけど。
だから、認めてるじゃない。
私は悪女だと。
これは、私と彼のサクセスストーリーで、他の人から見たら、頭のおかしい犯罪調書かもしれない。
でも、いい。でも、いいの。
理性と常識、人の気まぐれの枷から抜け出して、私たちは二人だけの幸せの世界へ行くんだから。
さぁ、生きましょう。『人』らしく、『人』の道を踏み外して―――
0
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる