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十二歳の時のこと。
その日、私は足を痛めてしまったおばあちゃんの代わりに町へ買い物に行った。
いつもと同じ服を着て、けれど髪には少しだけオシャレに青いリボンをつけて。
使うようにと言われていたあのリボンは普段は使わず出掛ける時にだけつけるようにしていた。
上質なリボンは普段着けるにはもったいない気がしていたから。
「あら、親なしメアリーじゃない。こんな所に来るなんて珍しいわね」
おばあちゃんと暮らし始めてから通い出した学校で、何かと目立つ存在の同級生。いつも何かと絡んでくる商家の娘、クロエに出会ってしまった。
クロエは私の事を初めから嫌っている。
睨まれるし、いつも意地悪な事を言ってくる。
意味もなく水や土をかけて来たり、机いっぱいに落書きしたりノートを破ったり、学校の帰りにいくつも小石を投げて来た事もあった。
リーダー格のクロエがする事には、誰も何も言えないらしく表立って庇ってくれる人はいなかった。
子供の世界は意外と過酷だ。
見た目や家の裕福差が虐めへと繋がってしまう。
私はその対象に選ばれてしまったのだ。
虐めと言っても、その一つ一つは小さな出来事。
だから私は、誰にも言わずに我慢していた。
その一番の理由は、おばあちゃんに心配させたくなかったから……なのだけれど。
両親を亡くした私は、おばあちゃんが国から貰う補助金で暮らしている。
贅沢などはとても出来ない。
それに比べ、クロエの家は商家でお金持ちだ。
毎日の様に新しい服や髪飾りを着けては、何故か私に自慢をしてくる。
多分、羨ましいと悔しがるのを待っているのだろう。
今日の彼女は、自慢の亜麻色の髪をきれいに編みこみ赤いリボンを結んでいた。
「何か言いなさいよ! いつも気取った態度で、なんであんたはそんなに偉そうなのよ? その上同じ服ばかり着て、それって汚くないのかしら?」
数着の服を洗っては着回している私に難癖をつけるクロエ。
「……汚くなんてないわ。ちゃんと洗って」
「何よ! あんたなんて少しキレイな顔してるからっていい気にならないでよ!」
「………」
「嫌な女ね! あんたなんて大っ嫌い!」
訳もない言い掛かりをつけられるのはいつもの事だ。
だからって気にならない訳じゃないけれど。
でも、キレイな顔してるからといい気にはならないと思う。
クロエが言うように、私の容姿は比較的良いらしい。
自分ではよくわからないが、両親は美男美女の夫婦で知られていたから、私も受け継ぐことが出来たのかも知れない。
でも、その事で気取っているつもりはない。
何と言ったらいいのか分からないでいるとクロエが次々と話し出すから、私はそれを黙って聞くしかなくなるのだ。
クロエは私をサッと見ると、髪につけていた青いリボンに目を留めた。
「……あんた、そのリボンどうしたの?」
「これ?」
これまで私がつけているのを見たことがなかったからか、クロエはリボンから目を離さない。
「これは、ある人からもらった物なの……」
そう言っている間に、彼女は私の髪からリボンを取った。
「あんたなんかにこんないい物はもったいないわ! 私が使った方がこのリボンをあげた人も喜ぶに決まってるわ!」
そう言って、自分の赤いリボンを外すと私から奪った青いリボンを髪に結んだ。
「ほら、私の方が似合うわ!」
クロエは、自分が着けていた赤いリボンをその場に捨てると「泥の付いたリボンがあんたにはお似合いよ」と言い踏みつけて去って行った。
捨てられた赤いリボンをそのままにも出来ず、私はそれを拾い、買い物をして家に戻った。
「あら、メアリー、髪に着けていたリボンはどうしたんだい?」
「いつの間にか解けていて……無くしちゃったの」
「そうかい。残念だったねぇ。よく似合っていたのにねぇ」
おばあちゃんに心配かけたくなくて、本当はクロエに取られたと言えず嘘をついた。
その翌日、私にまた名前を知らない方から贈り物が届いた。
「村長さん、どうしてこの方は贈り物をくれるの? 名前も言えないような人なんでしょう? 後で渡した分のお金を払えと言われたりしない?」
私は持ってきてくれた村長さんに、不安になり聞いた。
こんな風に物を贈ってもらう理由が私にはないのだから。
すると村長さんは少し顔色を悪くした。
「メアリー、大丈夫だよ。お金を請求する様な事は決してされないよ。……おかしな人ではないから、安心して貰っておきなさい。そうしてくれないとワシが……」
全てを話す事は難しいのか、語尾を弱くした村長さんにそれ以上聞く事は出来なかった。
受け取った箱の中には、上質な生地の青いワンピースが入っていた。
まるで採寸して作られたかのように私にピッタリのワンピース。
嬉しかったけれど、私にはこんなに上等な物を着ていくところなんてない。
私はそれを、大切にタンスに仕舞った。
けれど、一体なぜ名前を言わない人は、私に贈り物をくれるのかしら?
それに、村長さんはどうしてあんなに怯えていたのかな?
分からないわ……。
それから二日後。
学校へ行くと、皆んながコソコソと話をしていた。数少ない友人のダイアナが、私に耳打ちをする。
四日前、クロエが何者かに襲われて怪我をしたというのだ。
四日前……?
「メアリー、ちょっといらっしゃい」
その日の放課後、私は担任の先生に呼び出された。
「あなた、四日前何をしていたか覚えている?」
四日前は買い物に出掛けた日だ。
偶然クロエに会い、着けていた青いリボンを奪われている。
「一人で買い物に行きました」
「そう……では、そこでクロエに会って、彼女からリボンを奪ったのね?」
先生は頭ごなしに決めつけて話してくる。
「違います、私は」
私は首を横に振り、取っていないと主張したのだが。
「あなたのカバンからクロエが取られたと言う赤いリボンが出てきたのよ、嘘はいけないわ」
先生は机の上に、私があの時拾ったクロエの赤いリボンを置いた。
「そんな……」
あの時拾ったリボンを私は洗い、今日クロエに渡そうとカバンの中に入れていたのだ。
それがここにあるという事は、先生は勝手にカバンを開けて?
それに、私が持っている事を知っていたの?
なぜ? と不安な目を向けると、先生は納得したように頷いた。
「クロエに怪我を負わせたのもあなたなのね?」
「怪我なんて、そんな事しません! 私はクロエにリボンを取られて」
「下手な言い訳はおよしなさい! クロエが言っていたのよ。あなたに突き飛ばされたと、彼女は腕の骨を折ってしまうほどの大怪我を負ったのよ。でもね、きちんと謝りにくれば許してあげると言ってくれているわ」
私もついて行ってあげるから謝りなさいと先生に言われ、私はクロエの家へとしてもいない事を謝りに行くことになった。
玄関先に出てきたクロエは、私の謝罪を受けるとニンマリと口角を上げた。
「いいわ、許してあげる」
そう言って私を見下しながら、クロエは声をあげて笑った。
クロエは私を虐めたいだけだ。
怪我をしたと嘘までついて……。
けれど今は、クロエの嘘を信じ、私の言葉を先生に信じてもらえなかった事が悔しかった。
その日の夜、花束が届けられた。
添えられたカードには、
『もう少しだけ待っていて』と書いてある。
何のことだか意味がわからない。
おばあちゃんは呑気に「王子様が迎えにくるんじゃないかねぇ」なんて言って笑っていた。
花なんて、その日の私はどうでもよかった。
深夜、クロエの商家に何者かが火を放った。
火の回る家から逃げのびた彼女と家族は、その後遠くの街へと移って行った。
商売を営むクロエの家は、裏でいろいろな事をしていたという。そこには人に話せない事もあったらしく、彼らがいなくなった途端、それまで媚びていた大人たちは、放火をされるような事をしていたんだろうと悪態を吐く様になった。
その日、私は足を痛めてしまったおばあちゃんの代わりに町へ買い物に行った。
いつもと同じ服を着て、けれど髪には少しだけオシャレに青いリボンをつけて。
使うようにと言われていたあのリボンは普段は使わず出掛ける時にだけつけるようにしていた。
上質なリボンは普段着けるにはもったいない気がしていたから。
「あら、親なしメアリーじゃない。こんな所に来るなんて珍しいわね」
おばあちゃんと暮らし始めてから通い出した学校で、何かと目立つ存在の同級生。いつも何かと絡んでくる商家の娘、クロエに出会ってしまった。
クロエは私の事を初めから嫌っている。
睨まれるし、いつも意地悪な事を言ってくる。
意味もなく水や土をかけて来たり、机いっぱいに落書きしたりノートを破ったり、学校の帰りにいくつも小石を投げて来た事もあった。
リーダー格のクロエがする事には、誰も何も言えないらしく表立って庇ってくれる人はいなかった。
子供の世界は意外と過酷だ。
見た目や家の裕福差が虐めへと繋がってしまう。
私はその対象に選ばれてしまったのだ。
虐めと言っても、その一つ一つは小さな出来事。
だから私は、誰にも言わずに我慢していた。
その一番の理由は、おばあちゃんに心配させたくなかったから……なのだけれど。
両親を亡くした私は、おばあちゃんが国から貰う補助金で暮らしている。
贅沢などはとても出来ない。
それに比べ、クロエの家は商家でお金持ちだ。
毎日の様に新しい服や髪飾りを着けては、何故か私に自慢をしてくる。
多分、羨ましいと悔しがるのを待っているのだろう。
今日の彼女は、自慢の亜麻色の髪をきれいに編みこみ赤いリボンを結んでいた。
「何か言いなさいよ! いつも気取った態度で、なんであんたはそんなに偉そうなのよ? その上同じ服ばかり着て、それって汚くないのかしら?」
数着の服を洗っては着回している私に難癖をつけるクロエ。
「……汚くなんてないわ。ちゃんと洗って」
「何よ! あんたなんて少しキレイな顔してるからっていい気にならないでよ!」
「………」
「嫌な女ね! あんたなんて大っ嫌い!」
訳もない言い掛かりをつけられるのはいつもの事だ。
だからって気にならない訳じゃないけれど。
でも、キレイな顔してるからといい気にはならないと思う。
クロエが言うように、私の容姿は比較的良いらしい。
自分ではよくわからないが、両親は美男美女の夫婦で知られていたから、私も受け継ぐことが出来たのかも知れない。
でも、その事で気取っているつもりはない。
何と言ったらいいのか分からないでいるとクロエが次々と話し出すから、私はそれを黙って聞くしかなくなるのだ。
クロエは私をサッと見ると、髪につけていた青いリボンに目を留めた。
「……あんた、そのリボンどうしたの?」
「これ?」
これまで私がつけているのを見たことがなかったからか、クロエはリボンから目を離さない。
「これは、ある人からもらった物なの……」
そう言っている間に、彼女は私の髪からリボンを取った。
「あんたなんかにこんないい物はもったいないわ! 私が使った方がこのリボンをあげた人も喜ぶに決まってるわ!」
そう言って、自分の赤いリボンを外すと私から奪った青いリボンを髪に結んだ。
「ほら、私の方が似合うわ!」
クロエは、自分が着けていた赤いリボンをその場に捨てると「泥の付いたリボンがあんたにはお似合いよ」と言い踏みつけて去って行った。
捨てられた赤いリボンをそのままにも出来ず、私はそれを拾い、買い物をして家に戻った。
「あら、メアリー、髪に着けていたリボンはどうしたんだい?」
「いつの間にか解けていて……無くしちゃったの」
「そうかい。残念だったねぇ。よく似合っていたのにねぇ」
おばあちゃんに心配かけたくなくて、本当はクロエに取られたと言えず嘘をついた。
その翌日、私にまた名前を知らない方から贈り物が届いた。
「村長さん、どうしてこの方は贈り物をくれるの? 名前も言えないような人なんでしょう? 後で渡した分のお金を払えと言われたりしない?」
私は持ってきてくれた村長さんに、不安になり聞いた。
こんな風に物を贈ってもらう理由が私にはないのだから。
すると村長さんは少し顔色を悪くした。
「メアリー、大丈夫だよ。お金を請求する様な事は決してされないよ。……おかしな人ではないから、安心して貰っておきなさい。そうしてくれないとワシが……」
全てを話す事は難しいのか、語尾を弱くした村長さんにそれ以上聞く事は出来なかった。
受け取った箱の中には、上質な生地の青いワンピースが入っていた。
まるで採寸して作られたかのように私にピッタリのワンピース。
嬉しかったけれど、私にはこんなに上等な物を着ていくところなんてない。
私はそれを、大切にタンスに仕舞った。
けれど、一体なぜ名前を言わない人は、私に贈り物をくれるのかしら?
それに、村長さんはどうしてあんなに怯えていたのかな?
分からないわ……。
それから二日後。
学校へ行くと、皆んながコソコソと話をしていた。数少ない友人のダイアナが、私に耳打ちをする。
四日前、クロエが何者かに襲われて怪我をしたというのだ。
四日前……?
「メアリー、ちょっといらっしゃい」
その日の放課後、私は担任の先生に呼び出された。
「あなた、四日前何をしていたか覚えている?」
四日前は買い物に出掛けた日だ。
偶然クロエに会い、着けていた青いリボンを奪われている。
「一人で買い物に行きました」
「そう……では、そこでクロエに会って、彼女からリボンを奪ったのね?」
先生は頭ごなしに決めつけて話してくる。
「違います、私は」
私は首を横に振り、取っていないと主張したのだが。
「あなたのカバンからクロエが取られたと言う赤いリボンが出てきたのよ、嘘はいけないわ」
先生は机の上に、私があの時拾ったクロエの赤いリボンを置いた。
「そんな……」
あの時拾ったリボンを私は洗い、今日クロエに渡そうとカバンの中に入れていたのだ。
それがここにあるという事は、先生は勝手にカバンを開けて?
それに、私が持っている事を知っていたの?
なぜ? と不安な目を向けると、先生は納得したように頷いた。
「クロエに怪我を負わせたのもあなたなのね?」
「怪我なんて、そんな事しません! 私はクロエにリボンを取られて」
「下手な言い訳はおよしなさい! クロエが言っていたのよ。あなたに突き飛ばされたと、彼女は腕の骨を折ってしまうほどの大怪我を負ったのよ。でもね、きちんと謝りにくれば許してあげると言ってくれているわ」
私もついて行ってあげるから謝りなさいと先生に言われ、私はクロエの家へとしてもいない事を謝りに行くことになった。
玄関先に出てきたクロエは、私の謝罪を受けるとニンマリと口角を上げた。
「いいわ、許してあげる」
そう言って私を見下しながら、クロエは声をあげて笑った。
クロエは私を虐めたいだけだ。
怪我をしたと嘘までついて……。
けれど今は、クロエの嘘を信じ、私の言葉を先生に信じてもらえなかった事が悔しかった。
その日の夜、花束が届けられた。
添えられたカードには、
『もう少しだけ待っていて』と書いてある。
何のことだか意味がわからない。
おばあちゃんは呑気に「王子様が迎えにくるんじゃないかねぇ」なんて言って笑っていた。
花なんて、その日の私はどうでもよかった。
深夜、クロエの商家に何者かが火を放った。
火の回る家から逃げのびた彼女と家族は、その後遠くの街へと移って行った。
商売を営むクロエの家は、裏でいろいろな事をしていたという。そこには人に話せない事もあったらしく、彼らがいなくなった途端、それまで媚びていた大人たちは、放火をされるような事をしていたんだろうと悪態を吐く様になった。
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