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本編
第15話 積もる言葉、溜まる熱 3※
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抱えていた身体を寝台の上に横たえる。
うつ伏せにされた事で、兆した茎が隠れてホッとしたのか、緊張していたレフラの身体から力が抜けた。
「力をこのまま抜いていろ」
「はい……」
返事をしたレフラの頭をまた撫でて、ギガイが背中を圧してやる。首から肩、背中、腰へと指圧しながら、指の腹でも愛撫する。
初めは戸惑いながら、ギガイの指を受け入れていたレフラだが、燻っていた熱は、簡単に再燃したようだった。横たえた身体はすぐに、どこを圧しても、ピクッピクッと再び震え始めた。
「ギガイ、さま……もう、大丈夫で、す……」
もう良い。止めて。とグズるように身悶え始めた身体を、あしらいながら、ギガイが指を下げていく。
「く、くすぐったい、です……だから、ね……」
離して、と上擦るレフラの背にキスをして「なら、もう少し強めにするか」と太股の付け根から、臀部へ向かって揉み上げる。
そうなると、ギガイの大きな手に、すっぽり収まっていた下尻が持ち上がり、ギガイの親指が自然と割れ目の方へと潜り込んだ。
「ーーッ!!」
快感を堪え続けているレフラには、指先が窄みの辺りを掠めただけでも、いつも以上の刺激になったのか。とっさに上がりかけた声を、目の前の枕を噛んで、抑え込んでいた。
いっそうの事、声を上げて制止を求めた方が楽なはずだった。だが、レフラにすれば、ずっと感じていた事がバレてしまうのが恥ずかしいのか。この状態でも、誤魔化す事を選んでいた。
(悪手だな)
ギガイは呆れながら、そんなレフラの姿に、漏れそうになる苦笑を圧し殺す。
逃れる算段など、全くついていない状態だと、見ているだけで伝わってくる。それならレフラの選択は、現状の中では最悪だった。だが、そんな選択さえ、レフラの純朴さやあどけなさを感じさせ、庇護欲と同じだけの欲情を煽って、愛おしかった。
ギガイは笑みを深めながら、親指の先で窄みを上手く捉えるように、太股の付け根を揉み込んだ。動きに合わせて擦られる度に、身体の震えが増していき、枕を抱きしめる腕にも力が籠もっていく。
「……っふ……ぅぅ、っふ……」
殺し損ねた息とも声ともつかない音が、寝室の空気を震わせる。隠しようもない、情欲に濡れたその音は、ギガイの耳に届いていた。
「う……っ、……っう……」
黙ってその微かな音を楽しみつつ、揉み込む場所を変えてみる。それでも親指の先が捉えるのは、レフラの感じる門渡りの部分。体内にある痼りに響くその場所を、またギガイの指が圧していく。
何度も何度も外から与えられた刺激に、レフラの腰がもどかしそうに揺れ始める。いつも責め立てれば、涙を流して身悶える場所なのだ。物足りない刺激に、中はすっかり疼いているようだった。
もう一度、下尻を揉み込み、窄みへと指を押し上げる。
「んっ、んんっ───ッ!」
服の下で窄みはすっかり解けているのか。簡単に親指の先が、布ごと窄みに潜り込んだ。
あまりの刺激に堪えきれず、レフラの身体が跳ね上がる。
「どうした? 痛かったか?」
そらぞらしく揉み込む手を止めて、ギガイはレフラへ声を掛けた。
「あっ、いえ……そうじゃ、なくて……」
熱を帯びて潤んだ目が、ギガイを縋るように見つめてくる。情欲に赤く染まった眦も相まって、その目で見つめられるだけで、ギガイの熱も上がっていく。
ギガイの思惑通りに、すっかり発情しきったレフラの頬を撫でれば、ギガイの手にレフラの華奢な手が重なった。
「掌がずいぶん温かいな。もう眠たくなったのか?」
キュッと握り締めてきた手を、ギガイが優しく握り返す。そして、体温が上がっている理由を、別な理由に置き換えて尋ねれば、レフラの目が気まずそうに彷徨い出した。
「あの……眠いんじゃなくて……」
「うん?」
ついに素直に告げる気になったのかと、不自然に切られた次の言葉を待ってやる。だが、結局。レフラは顔を赤くしたまま、意味なく口を開閉するだけだった。
うつ伏せにされた事で、兆した茎が隠れてホッとしたのか、緊張していたレフラの身体から力が抜けた。
「力をこのまま抜いていろ」
「はい……」
返事をしたレフラの頭をまた撫でて、ギガイが背中を圧してやる。首から肩、背中、腰へと指圧しながら、指の腹でも愛撫する。
初めは戸惑いながら、ギガイの指を受け入れていたレフラだが、燻っていた熱は、簡単に再燃したようだった。横たえた身体はすぐに、どこを圧しても、ピクッピクッと再び震え始めた。
「ギガイ、さま……もう、大丈夫で、す……」
もう良い。止めて。とグズるように身悶え始めた身体を、あしらいながら、ギガイが指を下げていく。
「く、くすぐったい、です……だから、ね……」
離して、と上擦るレフラの背にキスをして「なら、もう少し強めにするか」と太股の付け根から、臀部へ向かって揉み上げる。
そうなると、ギガイの大きな手に、すっぽり収まっていた下尻が持ち上がり、ギガイの親指が自然と割れ目の方へと潜り込んだ。
「ーーッ!!」
快感を堪え続けているレフラには、指先が窄みの辺りを掠めただけでも、いつも以上の刺激になったのか。とっさに上がりかけた声を、目の前の枕を噛んで、抑え込んでいた。
いっそうの事、声を上げて制止を求めた方が楽なはずだった。だが、レフラにすれば、ずっと感じていた事がバレてしまうのが恥ずかしいのか。この状態でも、誤魔化す事を選んでいた。
(悪手だな)
ギガイは呆れながら、そんなレフラの姿に、漏れそうになる苦笑を圧し殺す。
逃れる算段など、全くついていない状態だと、見ているだけで伝わってくる。それならレフラの選択は、現状の中では最悪だった。だが、そんな選択さえ、レフラの純朴さやあどけなさを感じさせ、庇護欲と同じだけの欲情を煽って、愛おしかった。
ギガイは笑みを深めながら、親指の先で窄みを上手く捉えるように、太股の付け根を揉み込んだ。動きに合わせて擦られる度に、身体の震えが増していき、枕を抱きしめる腕にも力が籠もっていく。
「……っふ……ぅぅ、っふ……」
殺し損ねた息とも声ともつかない音が、寝室の空気を震わせる。隠しようもない、情欲に濡れたその音は、ギガイの耳に届いていた。
「う……っ、……っう……」
黙ってその微かな音を楽しみつつ、揉み込む場所を変えてみる。それでも親指の先が捉えるのは、レフラの感じる門渡りの部分。体内にある痼りに響くその場所を、またギガイの指が圧していく。
何度も何度も外から与えられた刺激に、レフラの腰がもどかしそうに揺れ始める。いつも責め立てれば、涙を流して身悶える場所なのだ。物足りない刺激に、中はすっかり疼いているようだった。
もう一度、下尻を揉み込み、窄みへと指を押し上げる。
「んっ、んんっ───ッ!」
服の下で窄みはすっかり解けているのか。簡単に親指の先が、布ごと窄みに潜り込んだ。
あまりの刺激に堪えきれず、レフラの身体が跳ね上がる。
「どうした? 痛かったか?」
そらぞらしく揉み込む手を止めて、ギガイはレフラへ声を掛けた。
「あっ、いえ……そうじゃ、なくて……」
熱を帯びて潤んだ目が、ギガイを縋るように見つめてくる。情欲に赤く染まった眦も相まって、その目で見つめられるだけで、ギガイの熱も上がっていく。
ギガイの思惑通りに、すっかり発情しきったレフラの頬を撫でれば、ギガイの手にレフラの華奢な手が重なった。
「掌がずいぶん温かいな。もう眠たくなったのか?」
キュッと握り締めてきた手を、ギガイが優しく握り返す。そして、体温が上がっている理由を、別な理由に置き換えて尋ねれば、レフラの目が気まずそうに彷徨い出した。
「あの……眠いんじゃなくて……」
「うん?」
ついに素直に告げる気になったのかと、不自然に切られた次の言葉を待ってやる。だが、結局。レフラは顔を赤くしたまま、意味なく口を開閉するだけだった。
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