似ている

神山 備

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美奈子

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「じゃぁ、装着するときのように入れてみるか」
光一はそう言うと、志乃を自分の足の上に座らせた。
「あ、あの……」
しかし、志乃は真っ赤になってモジモジしている。
「簡単じゃないか。ここをこう持ってそのまま腰を下ろせばいい」
光一は肉竿の根本を両手で掴んでそう言ったが、志乃は、
「アレはそんなに大きくありません」
首を振りながらそう返す。
「大丈夫だ、今さっきちゃんと入ったじゃないか。
しかし、比較対象はあれだが、大きいと言われるのは男として悪い気はしない。そんな色よい事を言われたら、こいつは余計に大きくなるぞ」
それに対して光一はそう言って腰を前につきだした。「これ以上大きくなっちゃうんですか?」
おっかなびっくりでそう言う志乃の腰を引き寄せ、光一は頷くとそのまま黙って志乃に肉竿を掴ませ、それを志乃の大事な部分に導くとゆっくり腰を落とさせた。志乃と光一の体液を纏ったそこは、重力もあり、今度は難なく最奥までたどり着く。
「ああああ」
それでも圧倒的な圧迫感があるのか、志乃からは思わずそんな声が出た。
「今度はお前から動いてみろ。自分で良い場所を見つけるんだ」
光一がそう言うと、困った顔をした志乃だったが、根が真面目な彼女は光一の言う通りぎこちなく動き出し、程なく感じるポイントを見つけたらしく、息を荒げて腰をくねらせ始めた。光一はそんな彼女の肉の芽を圧しつぶし、さらなる刺激を志乃に施す。
「イヤ、ダメそんなんしたら、何か出る、出るから……あああああっ」
すると、志乃はそう言って大きく体を仰け反らせて達した。そして、慌てて切れる息のままで、
「すいません、私……おしっこもらしちゃったみたいで……」
としゅんとなって言う。
「大丈夫だ。それは愛液が吹き出したんで、おしっこじゃない。
それにしても、初めてで潮を吹くなんて、ホントにいやらしい身体だな。何度でも味わいたくなるよ」
光一はニヤニヤしながらそう言うと、志乃の足を担ぎ上げると己の分身をまたその中心に沈めた。
「えっ、またですか? あっ……あっ……そこダメ……」
一度火をつけられた身体は、また簡単に熱を帯び、志乃はさんざん喘がされ、ぐったりとベッドに沈み込んだ。
 いかにご無沙汰だったとは言え、これは年甲斐もなくいささかはしゃぎすぎたか。明日は志乃だけではなく、自分も相当辛いに違いない。そう思いながら志乃の身体を抱えて光一は少しまどろんで……

 目を覚ました光一はベッドの横に立っている人影を見た。最初、志乃が起きたのかと思ったが、疲れ切った彼女は光一の横で寝ている。鍵をかけ忘れて誰か進入してきたのかと思って飛び起きた光一は、その顔をみて驚いた。それは……
「み、美奈子……」
そこにはかつては化けてでも出てほしいと思っていたが、今一番会いたくない女が立っていた。
美奈子は、何とも微妙な表情で光一を見つめている。
光一もあれから2度住居を変えている。こうもタイミング良く現れるのは夢か、そうでなければ本物の幽霊。光一はそっと自分の首を抓ってみる。痛い、自分は眠ってはいない。だとすると、やはり美奈子は既に……
「美奈子、俺が他の女としているのが不満か? ならどうして今になって出てくる」
お前にならとり憑かれてやっても良かったのにと言う光一に美奈子は頭を振る。そして、複雑な表情のまま一礼した美奈子は、すーっと消えていった。
「美奈子!」
慌てて追いかけようとする光一の声に、志乃がまどろみから目覚めた。
「悪い、起こしてしまったか」
そう言った、光一に志乃は俯いて首を横に振る。その身体が小刻みに震えているのを見て、
「ずっと裸だったからさすがに冷えたか? じゃぁシャワーでも浴びてくるか。力が入らないなら連れて行くぞ」
と言って光一が志乃の肩に手をかけようとすると……
「イヤ、触らないで」
志乃はそう言って光一の手を払い退けた。
「どうした、志乃」
「彼女さんの名前、美奈子さんって言うんですか」
「ああ。やっぱりお前とよく似てる。けど言っとくが、お前は身代わりじゃないぞ。それを怒っているなら……」
「いいえ、そんなのじゃありません。
私の両親は生方雅之と喜美子です。でも、実は、私を本当に産んだのは、母の喜美子ではなく、母の姉、福島美奈子なんです」
部長の彼女さんって、福島美奈子ですよねと念を押されて、光一は一瞬息をするのを忘れてしまうほど驚いた。 
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