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熱烈歓迎!?
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タケちゃん(もう、社長と呼ぶ気がしねぇ)が差し出したその本は最近話題の市原健の恋愛小説。作者の経歴おろか性別さえも(ただ、名前からして男性だって思うが、何年か前に本○大賞を取った作者は男っぽい名前だけど、女だったりしたしな)不明な謎の作家の作品だ。タケちゃんはその本の名前の部分を指さして、
「これ、僕」
と言った。二歳児みたく二語文って、どうよ。何言ってんのかまったく解んねぇ。
「へっ?」
「一応音だけは本名なんだよ。だけど、誰も僕だって気づいてくれないから、寂しいんだよね」
タケちゃんがそう言ってため息を吐く。
「市原と単櫟原、ぜんぜん違うじゃないですか」
どこが一緒だ。
「あのね、櫟の木はいちいの木とも呼ばれていてね、みんなが読み間違えるから社名はくぬぎはらにしちゃったんだけどね、元々の読みはいちはら」
それに、櫟って画数多いから面倒だし、本名で書くのもね、とタケちゃんは続けた。
「僕の書いた文章に紀文ちゃんが絵をかいてさ、一緒にやろうって言ってたのに……紀文ちゃんたら、一人で絵を描いて勝手に有名になっちゃうんだもんなぁ」
タケちゃんが文章を書いて紀文ちゃんが挿し絵か。それとも二人で漫画家にでもなろうとしていたんだろうか。
「タケちゃんには、会社があるだろ。タケちゃんまで引っ張ったら俺、お義父さんに殺されるよ」
まぁな、嫁にやってその上跡取りを別の仕事に持ってかれたら……思いっきり立場悪くなるよな。
「紀文ちゃんも描きながら会社手伝ってくれたらいいじゃない」
「片手間でできるこっちゃないだろ。会社潰して良いんだったら手伝うけど?」
タケちゃんの言い分に紀文ちゃんはしれっとそう返す。
「ふん、紀文ちゃんは僕よりエミナちゃんを取ったんだ」
普通そうだろ、嫁より嫁の弟取ってどうする、という紀文ちゃんにタケちゃんは口をへの字に曲げて黙り込む。なんつーか、まるでガキの会話だよ。
「ま、そう言うことだから、タケちゃんのこと手伝ってやってくれないかな。君にも譲れない夢があるのなら別だが」
そんなタケちゃんを生温い目で見ながら紀文ちゃんが父親の顔に戻って俺に言う。
「俺にそんなご大層な夢なんかありませんよ。社長なんてガラじゃないですけど、サポートってことなら構わないですよ」
「やったぁ、ありがとう!」
取りあえず承諾した俺に、タケちゃん破顔で俺の手を握りブンブン振り回した。うー、なんだかなぁ。早い遅いに関係なく、俺ダメージ大きいかも。
「それじゃぁ、早速僕の見習いってことで、秘書課に異動かけとくから。今まで君がしていた仕事、入院中に全部ほかの社員に振り分けられてるからね。そのまま異動できる。ほんとラッキーだよ」
げっ、すぐに異動ってか? それも秘書課かよ。
「後は、結婚式だね。櫟原の社長の結婚式として恥ずかしくないものにしなきゃね」
タケちゃんは、会社から足抜けができると決まったからか、上機嫌でそう言った。この分だとあっと言う間に会社投げてこられそうだな。安請け合いして良かったのかな、俺。そう思っていると、今まで黙っていた絵梨紗が、
「お姉ちゃまは結婚式かぁ、いいなぁ」
と盛大にため息をつきながらそう言った。けど、続けて言った、
「あたしも、ビクと結婚したいな」
という言葉にその場にいた全員の動きが止まった。
「これ、僕」
と言った。二歳児みたく二語文って、どうよ。何言ってんのかまったく解んねぇ。
「へっ?」
「一応音だけは本名なんだよ。だけど、誰も僕だって気づいてくれないから、寂しいんだよね」
タケちゃんがそう言ってため息を吐く。
「市原と単櫟原、ぜんぜん違うじゃないですか」
どこが一緒だ。
「あのね、櫟の木はいちいの木とも呼ばれていてね、みんなが読み間違えるから社名はくぬぎはらにしちゃったんだけどね、元々の読みはいちはら」
それに、櫟って画数多いから面倒だし、本名で書くのもね、とタケちゃんは続けた。
「僕の書いた文章に紀文ちゃんが絵をかいてさ、一緒にやろうって言ってたのに……紀文ちゃんたら、一人で絵を描いて勝手に有名になっちゃうんだもんなぁ」
タケちゃんが文章を書いて紀文ちゃんが挿し絵か。それとも二人で漫画家にでもなろうとしていたんだろうか。
「タケちゃんには、会社があるだろ。タケちゃんまで引っ張ったら俺、お義父さんに殺されるよ」
まぁな、嫁にやってその上跡取りを別の仕事に持ってかれたら……思いっきり立場悪くなるよな。
「紀文ちゃんも描きながら会社手伝ってくれたらいいじゃない」
「片手間でできるこっちゃないだろ。会社潰して良いんだったら手伝うけど?」
タケちゃんの言い分に紀文ちゃんはしれっとそう返す。
「ふん、紀文ちゃんは僕よりエミナちゃんを取ったんだ」
普通そうだろ、嫁より嫁の弟取ってどうする、という紀文ちゃんにタケちゃんは口をへの字に曲げて黙り込む。なんつーか、まるでガキの会話だよ。
「ま、そう言うことだから、タケちゃんのこと手伝ってやってくれないかな。君にも譲れない夢があるのなら別だが」
そんなタケちゃんを生温い目で見ながら紀文ちゃんが父親の顔に戻って俺に言う。
「俺にそんなご大層な夢なんかありませんよ。社長なんてガラじゃないですけど、サポートってことなら構わないですよ」
「やったぁ、ありがとう!」
取りあえず承諾した俺に、タケちゃん破顔で俺の手を握りブンブン振り回した。うー、なんだかなぁ。早い遅いに関係なく、俺ダメージ大きいかも。
「それじゃぁ、早速僕の見習いってことで、秘書課に異動かけとくから。今まで君がしていた仕事、入院中に全部ほかの社員に振り分けられてるからね。そのまま異動できる。ほんとラッキーだよ」
げっ、すぐに異動ってか? それも秘書課かよ。
「後は、結婚式だね。櫟原の社長の結婚式として恥ずかしくないものにしなきゃね」
タケちゃんは、会社から足抜けができると決まったからか、上機嫌でそう言った。この分だとあっと言う間に会社投げてこられそうだな。安請け合いして良かったのかな、俺。そう思っていると、今まで黙っていた絵梨紗が、
「お姉ちゃまは結婚式かぁ、いいなぁ」
と盛大にため息をつきながらそう言った。けど、続けて言った、
「あたしも、ビクと結婚したいな」
という言葉にその場にいた全員の動きが止まった。
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