一粒の恋心

翠麗

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休みの日ほど早起きしちゃう

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とある高校の中休み。
2人は仲良し。そんな彼らの関係は・・・。



「おっはよー」

勢いよく教室に入ってくる男子

「おそよ!今、何限かわかってるの!!」

怖い顔をしなが近づいてくる女の子

「いや~起きられなくってさ」
「起きられないのにもほどがあるよ、何日連続で遅刻してるの」
「いや~どうにも目覚ましの調子が・・・。」
「スマホのアラームで起きてるくせに」
「じゃあ、毎朝モーニングコールしてよ」
「はぁ?」
「なんなら、迎えに来てくれてもいいよ~~」

笑いながら言う彼に大きなため息が出る。

「はぁ~~。
だったら、彼女作ってその子にお願いしたら」

そんな彼女を真面目な顔で見つめる

「なに?」
「お前が俺の彼女になってくれれば、解決じゃない?」
「えっ」
「だから!俺の片思いが終わって、起こしてもらえるから遅刻しない。
これって一石二鳥じゃん!!」
「なっ!?」

真っ赤な顔の彼女に満面の笑みを浮かべる。

「ねぇ、返事は?」
「えっ、あっ・・・
お、お願いします」
「よっしゃ~~
じゃぁ、明日から俺専用目覚まし決定ね」
「なんか、うまく使われてる気がする」





彼の片思いもここで終わり。明日からはきっと遅刻をしない毎日が続くはず・・・。









けれど、ここが教室でほかのクラスメイトがいることに後で気が付くであろう2人。
友人たちに冷やかされ、学校内でちょっとした有名人になったことでしょう。
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