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第25話 せっかくだからBルートを選んでみる。
Chapter-42
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俺達は、陸路から帝都を目指していた。
その時間がもどかしく感じる。
本来であればブリュサムズシティ経由で空路を使ったほうが早いのだが、帝都の空港がいつまで機能しているかわからないのでは、それは使えなかった。
この為、およそ1週間の時間をかけて、帝都へ向かったのだ。
帝都から来た人間とすれ違うたび、状況を整理しようとした。
それは時間を追うごとに悪化している。
ついに皇宮前通りで本格的なデモが始まったらしい。
だが、まだ近衛兵団でそれを鎮圧する事態には至っていない。
陛下が最後の一線を握っているのだろう。
それがいつまで持つのかはわからないが。
明らかに帝都を脱出してきたと思われる人間ともすれ違うようになった。
帝都は盆地として山岳地帯に囲まれ、出入口に限りがある。
幸いなことに、まだ閉鎖はされていなかった。
俺達の目指す目的はまず1つ。
陛下と接触することだ。
1週間前。
「お前、本気でそれをやるつもりなのか」
俺達が出発に備えて準備していると、自領に指示を出してきたらしい姉弟子が、ジャックとともに入ってきた。
「お前らしくないな、ひどく面倒くさいことを」
「ええ、まぁ、そうは思うんですけどね」
苦笑する姉弟子に、俺もまた苦笑しながら答えた。
「惚れた弱みってやつですかねぇ」
「なるほどな、大体はわかった」
俺が言うと、姉弟子はニヤニヤと笑いながらもそう言った。
「でも、実際、維新って、何をするんだ?」
ジャックが訊いてくる。
「やるべきことは4つ、これを3段階に分けて実施していく」
「3段階」
俺は表情を真面目なものにして、そう言った。
ジャックが反芻するように訊き返してくる。
「ああ、まず、最初にやることは中央集権化と、政教の分離だ」
「中央集権化は解るが、政教の分離というのは?」
姉弟子が訊き返してきた。
「帝都派兵の勅令、あれは本来陛下の本意ではないでしょう」
「だろうな、私もそう思う」
俺の言葉に、姉弟子もまた、少し険しい表情でそう言った。
「この事態を力で解決、つまり現状維持を望んでいるのは、特に古参の法衣貴族です。彼らは既得権益のために、陛下が根本の事態を是正することに対して抵抗している」
「言わなくても解ったぞ、それをまとめているのがシーガート神官長だからか」
姉弟子が、ニヤリと笑ってそう言ってきた。
「はい。古参の法衣貴族をまとめ上げて陛下の動きを制限している。多数の法衣貴族の反対にあっては、陛下も改革の為の勅令を出すことができないのです」
付け加えるなら、陛下が新教派であることも影響している。
つまり、陛下は皇宮の中で少数派なわけだ。
「だけどそれなら、シーガートってその神官長を排除すれば良いんじゃないのか?」
ジャックが、素の表情で訊ね返してくる。
「いや、それじゃ一時凌ぎにしかならないんだ。問題はこうした二重権力構造が生まれてしまう今の制度自体を改めないとならない」
俺は、真剣な表情で説明する。
「それで、よくミーラの嬢ちゃんは納得したな」
と、姉弟子が言うと、ちょうどミーラが傍を通りかかった。
「神々は、為すべきことを為す人間に祝福を与えるだけです。神の名の下に人を縛ることがあってはなりません」
ミーラは、祈りを捧げる時のポーズで、そう言った。
「なるほどな、新教派の考えとは矛盾しないってことか」
姉弟子が言う。
「それより私が気になっているのは、中央集権化、の方です。それは、シレジアのガルパス王がやろうとして失敗したことなのでは?」
ミーラが、少し不安そうな表情をして、そう訊いてきた。
「いや、ガルパス王は軍事だけやろうとしたから失敗したんだ」
俺は説明する。
「維新において中央に集約すべき軸となる要素は3つ、租税課税権、予算執行権、そして軍事統帥権だ」
「おいおい」
姉弟子が慌てた声を出す。
「課税権を取られるとなると、今は日和見している領地持ちの貴族も、反対するんじゃないのか?」
「そこは、各々の領地の状況によると思います」
姉弟子の言葉に、俺は険しい顔で、そう言った。
「それって、つまり、どうなるんだ?」
ジャックが訊いてくる。
「今は領主が領内に税をかけて、その領内で基本的に税務を回しているわけだ、その一部をみかじめ料…………もとい、帝国の保護の代価として帝国中央に収めている。課税権の集権化によって、基本的な税は全て一旦国庫に収まるようにする。そして予算執行権は、税収の実績に関わらず、必要とする領地に税を再分配する」
「! なるほど、現状が苦しい領主にとってはその方が好都合ってことか」
「ええ、そうです。他に水害や干魃などが起きたときも、その領地に対して国庫から補助をする。これなら不満は言いにくい」
姉弟子が、気がついて言うと、俺は頷いた。
それでも、気に入らないと叛乱起こすバカはいそうだけどな。
俺は、実際、そんなバカが出てきてくれないかと考えている。
民衆に維新派と旧体制派をはっきりさせるいい機会だからな。
「けど、それだと、領主はいらなくなるってことじゃないのか?」
ジャックが、あれっ、といったように、訊ねてきた。
「いや、後々状況にあった制度を取り入れるべきだとは思うけど、今すぐになくすのはまずい。領主は、今度からは国の奉仕者となって、税を集めて国に収めると同時に、必要に応じて国に支出を求めるという仕事をやらなきゃならない。まぁその分の報酬は保証されないとならないけどな」
「つまり、領主の立場がなくなるわけではないわけだ。今まで不正蓄財でもしていたのでなければな」
姉弟子が、苦笑しながらそう言った。
「そして、これらがなされた後、第2段階として実行されるのが、義務教育の導入だ」
「義務教育の導入?」
俺の言葉に、やはりジャックが、鸚鵡返しに訊いてくる。
「そうだ。今は農民の子供とか、ほとんど文盲だろ。それを、読み書き計算と、社会の基本的なルールを教える場をつくり、すべての子供を教育する義務を大人が負う」
「難しそうだな、それ……」
「俺もそう思った、でも、たたき台ならあるんだ」
「たたき台?」
ジャックの言葉に、俺がそう返すと、ジャックは意外そうな声を上げた。
「冒険者養成学校だよ。武術は必要ないから、座学の部分。あれを、誰もが受けられるようにするんだ」
「ああ、なるほどな」
俺が説明すると、ジャックも指を鳴らしながら、合点が行った、というように言った。
「それで、第3段階というのは?」
姉弟子が、それを促すように、言う。
「それは、必要なことではあるんですが、義務教育が定着して、それを受けた子どもたちが大人になってから……俺達の子供、孫の時代になってから導入することになるでしょう」
「なんだか、遠大な計画だな」
ジャックが言う。
俺は、キャロやエミ、ミーラ達も含めて、まだその内容は話さなかったが────
第3段階。それは立憲君主議会制への移行だ。もう、皇帝陛下や特定の領主が1人で責任を追う事が難しくなってきている。となれば、間接民主主義の導入しかない。
だが民主主義というのは難しい。国民ひとりひとりに王たる資質を必要とする、それが民主主義だ。だからまず、その前段階として義務教育の導入が必要になる。
アメリカ式の完全共和制は時期尚早だと判断した。基本はイギリス式・日本式の立憲君主議会制だ。最悪の時のブレーカーとして皇帝大権は残す。
もっとも俺の孫・子の時代になってどうなっているかまではわからないが……
「大体の内容は解ったが、そうとなればまず必要なのは」
「ええ」
姉弟子の言葉に、俺は頷く。
「皇帝陛下と接触して、体制変更の勅令を出してもらうことです」
その時間がもどかしく感じる。
本来であればブリュサムズシティ経由で空路を使ったほうが早いのだが、帝都の空港がいつまで機能しているかわからないのでは、それは使えなかった。
この為、およそ1週間の時間をかけて、帝都へ向かったのだ。
帝都から来た人間とすれ違うたび、状況を整理しようとした。
それは時間を追うごとに悪化している。
ついに皇宮前通りで本格的なデモが始まったらしい。
だが、まだ近衛兵団でそれを鎮圧する事態には至っていない。
陛下が最後の一線を握っているのだろう。
それがいつまで持つのかはわからないが。
明らかに帝都を脱出してきたと思われる人間ともすれ違うようになった。
帝都は盆地として山岳地帯に囲まれ、出入口に限りがある。
幸いなことに、まだ閉鎖はされていなかった。
俺達の目指す目的はまず1つ。
陛下と接触することだ。
1週間前。
「お前、本気でそれをやるつもりなのか」
俺達が出発に備えて準備していると、自領に指示を出してきたらしい姉弟子が、ジャックとともに入ってきた。
「お前らしくないな、ひどく面倒くさいことを」
「ええ、まぁ、そうは思うんですけどね」
苦笑する姉弟子に、俺もまた苦笑しながら答えた。
「惚れた弱みってやつですかねぇ」
「なるほどな、大体はわかった」
俺が言うと、姉弟子はニヤニヤと笑いながらもそう言った。
「でも、実際、維新って、何をするんだ?」
ジャックが訊いてくる。
「やるべきことは4つ、これを3段階に分けて実施していく」
「3段階」
俺は表情を真面目なものにして、そう言った。
ジャックが反芻するように訊き返してくる。
「ああ、まず、最初にやることは中央集権化と、政教の分離だ」
「中央集権化は解るが、政教の分離というのは?」
姉弟子が訊き返してきた。
「帝都派兵の勅令、あれは本来陛下の本意ではないでしょう」
「だろうな、私もそう思う」
俺の言葉に、姉弟子もまた、少し険しい表情でそう言った。
「この事態を力で解決、つまり現状維持を望んでいるのは、特に古参の法衣貴族です。彼らは既得権益のために、陛下が根本の事態を是正することに対して抵抗している」
「言わなくても解ったぞ、それをまとめているのがシーガート神官長だからか」
姉弟子が、ニヤリと笑ってそう言ってきた。
「はい。古参の法衣貴族をまとめ上げて陛下の動きを制限している。多数の法衣貴族の反対にあっては、陛下も改革の為の勅令を出すことができないのです」
付け加えるなら、陛下が新教派であることも影響している。
つまり、陛下は皇宮の中で少数派なわけだ。
「だけどそれなら、シーガートってその神官長を排除すれば良いんじゃないのか?」
ジャックが、素の表情で訊ね返してくる。
「いや、それじゃ一時凌ぎにしかならないんだ。問題はこうした二重権力構造が生まれてしまう今の制度自体を改めないとならない」
俺は、真剣な表情で説明する。
「それで、よくミーラの嬢ちゃんは納得したな」
と、姉弟子が言うと、ちょうどミーラが傍を通りかかった。
「神々は、為すべきことを為す人間に祝福を与えるだけです。神の名の下に人を縛ることがあってはなりません」
ミーラは、祈りを捧げる時のポーズで、そう言った。
「なるほどな、新教派の考えとは矛盾しないってことか」
姉弟子が言う。
「それより私が気になっているのは、中央集権化、の方です。それは、シレジアのガルパス王がやろうとして失敗したことなのでは?」
ミーラが、少し不安そうな表情をして、そう訊いてきた。
「いや、ガルパス王は軍事だけやろうとしたから失敗したんだ」
俺は説明する。
「維新において中央に集約すべき軸となる要素は3つ、租税課税権、予算執行権、そして軍事統帥権だ」
「おいおい」
姉弟子が慌てた声を出す。
「課税権を取られるとなると、今は日和見している領地持ちの貴族も、反対するんじゃないのか?」
「そこは、各々の領地の状況によると思います」
姉弟子の言葉に、俺は険しい顔で、そう言った。
「それって、つまり、どうなるんだ?」
ジャックが訊いてくる。
「今は領主が領内に税をかけて、その領内で基本的に税務を回しているわけだ、その一部をみかじめ料…………もとい、帝国の保護の代価として帝国中央に収めている。課税権の集権化によって、基本的な税は全て一旦国庫に収まるようにする。そして予算執行権は、税収の実績に関わらず、必要とする領地に税を再分配する」
「! なるほど、現状が苦しい領主にとってはその方が好都合ってことか」
「ええ、そうです。他に水害や干魃などが起きたときも、その領地に対して国庫から補助をする。これなら不満は言いにくい」
姉弟子が、気がついて言うと、俺は頷いた。
それでも、気に入らないと叛乱起こすバカはいそうだけどな。
俺は、実際、そんなバカが出てきてくれないかと考えている。
民衆に維新派と旧体制派をはっきりさせるいい機会だからな。
「けど、それだと、領主はいらなくなるってことじゃないのか?」
ジャックが、あれっ、といったように、訊ねてきた。
「いや、後々状況にあった制度を取り入れるべきだとは思うけど、今すぐになくすのはまずい。領主は、今度からは国の奉仕者となって、税を集めて国に収めると同時に、必要に応じて国に支出を求めるという仕事をやらなきゃならない。まぁその分の報酬は保証されないとならないけどな」
「つまり、領主の立場がなくなるわけではないわけだ。今まで不正蓄財でもしていたのでなければな」
姉弟子が、苦笑しながらそう言った。
「そして、これらがなされた後、第2段階として実行されるのが、義務教育の導入だ」
「義務教育の導入?」
俺の言葉に、やはりジャックが、鸚鵡返しに訊いてくる。
「そうだ。今は農民の子供とか、ほとんど文盲だろ。それを、読み書き計算と、社会の基本的なルールを教える場をつくり、すべての子供を教育する義務を大人が負う」
「難しそうだな、それ……」
「俺もそう思った、でも、たたき台ならあるんだ」
「たたき台?」
ジャックの言葉に、俺がそう返すと、ジャックは意外そうな声を上げた。
「冒険者養成学校だよ。武術は必要ないから、座学の部分。あれを、誰もが受けられるようにするんだ」
「ああ、なるほどな」
俺が説明すると、ジャックも指を鳴らしながら、合点が行った、というように言った。
「それで、第3段階というのは?」
姉弟子が、それを促すように、言う。
「それは、必要なことではあるんですが、義務教育が定着して、それを受けた子どもたちが大人になってから……俺達の子供、孫の時代になってから導入することになるでしょう」
「なんだか、遠大な計画だな」
ジャックが言う。
俺は、キャロやエミ、ミーラ達も含めて、まだその内容は話さなかったが────
第3段階。それは立憲君主議会制への移行だ。もう、皇帝陛下や特定の領主が1人で責任を追う事が難しくなってきている。となれば、間接民主主義の導入しかない。
だが民主主義というのは難しい。国民ひとりひとりに王たる資質を必要とする、それが民主主義だ。だからまず、その前段階として義務教育の導入が必要になる。
アメリカ式の完全共和制は時期尚早だと判断した。基本はイギリス式・日本式の立憲君主議会制だ。最悪の時のブレーカーとして皇帝大権は残す。
もっとも俺の孫・子の時代になってどうなっているかまではわからないが……
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