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3章 ダンジョン編
12話 条件
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「っていうことは、その条件さえ満たさなきゃ命を落とす可能性は大きく下がるってことか」
「うん。そうだね」
「あとは、その条件っていうが何か分かればいいんだが……」
「…とりあえず、前回同様気をつけて4階まで行こう」
2時間半後、カイト達は4階まで来ていた。
「さて、ここからだ。くれぐれも気をつけてね」
「分かってるっての」
「…どうやら、罠とその位置も前回と同じようだ」
「ちっ!…ますます意味が分からねぇ」
黙々と先に進む2人は、遂に5階に降りる階段の所まで辿り着いた。
「結局なんも無かったな?あとは、此処だけだな……おい、嫌な予感はまたするか?」
「うん…ビシビシ感じるよ」
「はぁ…だが、行くしかねぇ」
「うん覚悟を決めるよ…」
バシッ
思いっきり両の頬を叩いて自分を奮い立たせるカイト。
「よし!行こう」
「ああ」
2人が階段を降りると、そこには豪華な装飾の施された大きな両開きの扉が存在していた。
「これがボスの部屋…準備は良い?ダグラス」
「もちろんだぜ!」
扉は2人が近づくと勝手に開き、中へと招待する。
2人がボスの部屋に足を踏み入れると、そこはまるで夜の草原のような作りでになっており真ん中まで来た時、突然魔物が現れて襲いかかって来た。
「ちっ!何でもありかよ!」
しかも、魔物は次々と現れて襲いかかってくる。
「な!?いくら何でも多すぎ!!」
魔物達には意思というのが存在しないようで、仲間がいくらやられようが攻めの手を緩めようとせず、まるで機械のように無感情に飛び込んで行く。
戦っているうちにいつの間にか離されていくカイトとダグラス。
2人共そこそこの手練れとはいえ、やはり個で数に抗い続けるのには限度というものがある為、徐々に傷が増え押され始める。
(くそっ!何か突破口は無いのか…何か…)
ふと、自分を照らす月に気づくカイト。
「グラァァァァ」
「おい!よそ見してんじゃねえ!」
「っ!?」
カイトはダグラスの声に反応してとっさに魔物の攻撃をよける。
「あとちょっと…あとちょっとで何かつかめる気が……」
(頭を働かせろ!…ボスの部屋なのにボスじゃなく大量の魔物が襲いかかってくるのは何故だ!……それに月……!?まさか…)
考えを纏めたカイトは飛びかかってきた魔物を踏み台にして、一気にダグラスの所までショートカットする。
「っおい!危ねぇじゃねぇか!!いきなり飛び込んでくるな!!」
「ごめん!でも、分かったかもしれない!攻略法」
「本当か!!教えろ!」
「ううん。教えるよりやった方が早いと思う!だから何も言わず俺を空高く投げて!!」
「ああもう!!…あとで詳しく聞かせろよ!!」
「うん!」
ダグラスは魔物達の隙をみてカイトを空高く投げる。
カイトはその勢いを殺さないようにしながら目的の物に突っ込むと、背中の魔剣を一気に振り抜いた。
『☆※◯◇●○◯○〓⊿♢♤◁♡!!』
すると、カイトが切った月のようなものは悲鳴をあげながら落ちていき、徐々に光を失っていった。
「よし!当たってた!!」
「テメェすげえな!どうやって気づいた!」
「このダンジョンの名前とボスの部屋の違和感から、もしかしたらって」
カチッ
「ん?今なんか鳴った?」
「うん。そうだね」
「あとは、その条件っていうが何か分かればいいんだが……」
「…とりあえず、前回同様気をつけて4階まで行こう」
2時間半後、カイト達は4階まで来ていた。
「さて、ここからだ。くれぐれも気をつけてね」
「分かってるっての」
「…どうやら、罠とその位置も前回と同じようだ」
「ちっ!…ますます意味が分からねぇ」
黙々と先に進む2人は、遂に5階に降りる階段の所まで辿り着いた。
「結局なんも無かったな?あとは、此処だけだな……おい、嫌な予感はまたするか?」
「うん…ビシビシ感じるよ」
「はぁ…だが、行くしかねぇ」
「うん覚悟を決めるよ…」
バシッ
思いっきり両の頬を叩いて自分を奮い立たせるカイト。
「よし!行こう」
「ああ」
2人が階段を降りると、そこには豪華な装飾の施された大きな両開きの扉が存在していた。
「これがボスの部屋…準備は良い?ダグラス」
「もちろんだぜ!」
扉は2人が近づくと勝手に開き、中へと招待する。
2人がボスの部屋に足を踏み入れると、そこはまるで夜の草原のような作りでになっており真ん中まで来た時、突然魔物が現れて襲いかかって来た。
「ちっ!何でもありかよ!」
しかも、魔物は次々と現れて襲いかかってくる。
「な!?いくら何でも多すぎ!!」
魔物達には意思というのが存在しないようで、仲間がいくらやられようが攻めの手を緩めようとせず、まるで機械のように無感情に飛び込んで行く。
戦っているうちにいつの間にか離されていくカイトとダグラス。
2人共そこそこの手練れとはいえ、やはり個で数に抗い続けるのには限度というものがある為、徐々に傷が増え押され始める。
(くそっ!何か突破口は無いのか…何か…)
ふと、自分を照らす月に気づくカイト。
「グラァァァァ」
「おい!よそ見してんじゃねえ!」
「っ!?」
カイトはダグラスの声に反応してとっさに魔物の攻撃をよける。
「あとちょっと…あとちょっとで何かつかめる気が……」
(頭を働かせろ!…ボスの部屋なのにボスじゃなく大量の魔物が襲いかかってくるのは何故だ!……それに月……!?まさか…)
考えを纏めたカイトは飛びかかってきた魔物を踏み台にして、一気にダグラスの所までショートカットする。
「っおい!危ねぇじゃねぇか!!いきなり飛び込んでくるな!!」
「ごめん!でも、分かったかもしれない!攻略法」
「本当か!!教えろ!」
「ううん。教えるよりやった方が早いと思う!だから何も言わず俺を空高く投げて!!」
「ああもう!!…あとで詳しく聞かせろよ!!」
「うん!」
ダグラスは魔物達の隙をみてカイトを空高く投げる。
カイトはその勢いを殺さないようにしながら目的の物に突っ込むと、背中の魔剣を一気に振り抜いた。
『☆※◯◇●○◯○〓⊿♢♤◁♡!!』
すると、カイトが切った月のようなものは悲鳴をあげながら落ちていき、徐々に光を失っていった。
「よし!当たってた!!」
「テメェすげえな!どうやって気づいた!」
「このダンジョンの名前とボスの部屋の違和感から、もしかしたらって」
カチッ
「ん?今なんか鳴った?」
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