魔力槽の冒険者~運だって実力です~

あゆむ

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4章 勇者召喚編

12話 勇者3

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    ━━━奥の広間━━━



 広間には既に2クラス分の勇者達と王2人と冒険者らしき人達が待っていた。


 カイトは、どうやら自分達が最後らしいと考えると急いでポトスの後ろに控える。


「うむ、揃ったようだな?では、交流会を始めるとしよう」

(え?交流会!?)

「まず、我が国の期待の新星『ディスラプターズ』じゃ」


 王自らの紹介で、緊張しながらも一歩前に出る。


「えっと、ディスラプターズでリーダーやってます。ヴァッサーファルです」

「メンバーのダグラスだ…です。」

「…ネリネです」

「へぇー君らがあのディスラプターズ?子供じゃないの」

「ん゙ん゙ん゙」

「おっとすいませんね」


 冒険者らしき男性の反応に、すかさず咳払いをして諫める女性。


 彼女はローブを纏っていることから魔法使いであると推測される。


「こちらは我が国で一番のパーティー『ガイアの鉄槌』だ」

「リーダーのシュヴァルツってんだ。よろしくね」

「メンバーのナハルです。よろしくお願いします」

「同じくメンバーのジル」

「同じくメンバーのダイっす!よろしく!」


 どうやら、さっき諫められていた男性はパーティーのリーダーだったらしい。


「すまぬが、勇者達は時間の都合上あとで各々自己紹介をするように」


 勇者の紹介をしていたら莫大な時間がかかることと本題の説明を天秤にかけて、勇者の紹介をとばすことにした王。


「私はこのヒュージ国の王。フィロド・ヌル・クスィアである」

「次はわしか。隣国のバレンティア国の王であるサロス・ヌル・バレンティアである」

(へぇー…バレンティア国だと王は国名が名字になるのか)

「紹介も終わったところで、今日そなたら冒険者を呼んだ用件を説明させて貰うとしようか」

「うむ。端的に言うと、勇者達の護衛兼先生をやって貰おうと思ってね」


 そう言って、それぞれ自国の冒険者パーティーを指差す王。


 まるで提案のような口調だが、実際は拒否権の無い王命である。


 空気が変わったことに気づいたのか、勇者達の表情も少し固くなる。


「なに、心配しなくても2ヶ月程の間だ。勿論その期間の給料を出すと約束しよう」

「どうかな?悪い話ではないだろう?」

「………はい。そのお話謹んで受けさせて頂きます」

「同じく。我らガイアの鉄槌も、その話受けさせて頂きます」


 カイトはぎこちなく、シュヴァルツはそれにかぶせるように了解の意志を示した。


「おお!引き受けてくれるか!」

「うむ。それは行幸だ」

(どうやら。これで合っていたようだ)

「そういうわけだ。勇者達よ、明日からこの2つのパーティーがそなたらの先生になる。2ヶ月間しっかり学びたまえ。いいね?」


 こうしてなし崩しに勇者達の先生をする事になり、ダンジョン踏破は一時休止となるのだった。


 話がまとまったこともあり、小休憩をとるはこびになる。


 カイトはすかさず、ポトスを探して向かった。


「ポトス様、動けないとはいえ勝手に決めてしまい申し訳ありません」

「良いよ。王命には逆らえないよ」


 ポトスはそう言って苦笑いをするのだった。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

まさ
2018.02.19 まさ

6話で主人公が2歳なのに『俺』を使ってるのに少しだけ違和感を感じました。

2018.02.20 あゆむ

まささん感想ありがとうございます!
 そうですね。確かに2歳児が『俺』っていたらあれ?となるかもしれませんね。
 ですが自分としては、もし自分が転生しても使い慣れた一人称を使ってしまうだろうなぁと思ったので『俺』のままで書いているつもりです。
 カイトは憧れの異世界転生で細かいことに気づけておらず、完璧に2歳児を演じているつもりです。
 周りは、この子は大人の真似をしているんだなぁ程度に考えている感じです。
 違和感あるという感想がたくさん寄せられましたら直すかもしれませんが…(^_^;)

解除

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