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本編
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今日は51回目のレヴォン様とのお茶会だ。
目覚めるとすぐにそのことを思い出し、メイドを呼んで支度をする。
ガラス越しに見える、メイドが私に化粧を施す様子をぼんやり眺めながら、レヴォン様との50回目のお茶会の日に思い出した前世、前々世の記憶が頭の中を駆け巡っていた。
夢の中で、その記憶の全てを見ていたからだ。
私は"私"の記憶が戻ってからでも、人格に関してはほとんど影響が及ばなかった。
前世と前々世の記憶は、私の身に起き、自分が体験したことなのだということは理解している。
しかしはっきりと言葉で表すことはできないのだが、"私"の記憶は私であって私でない存在、そんな認識の仕方をしていた。
私は準備を終えると、朝食の用意された場へ向かう。お父様は今日お仕事へ行く時間がいつもより遅いとおっしゃっていたからいるはずよね、と考えながら歩を進める。
部屋の前へ着くと、扉の前に立っていた執事が戸を開け、私は中に入る。
部屋の中心にある、10メートル程の長さの机にはいくつかのフルーツと、パンが用意されていた。その机の右端に父と母は座っておられて、私は彼らの方へ歩み寄り、挨拶をすると席に座った。
父はブラウンの髪に緑色の瞳をした人で、母はシルバーの髪に紫の瞳を持った人だ。2人は温厚で優しく、甘やかされて育ったが、我儘にはならぬようそれなりに厳しくも育てられた。
父の髪色と母の瞳の色を受け継ぎ、この家の次期当主である3つ上の兄は他国へ留学に行っており、家には父と母、そして私しかいない。あとはメイドや執事のみだ。
私は目の前に置かれたパンを一口分千切って食べ飲み込むと、数日前から考え言おうとしていた言葉を口に出した。
「お父様、お母様。少しお話しよろしいでしょうか」
「ええ、なんの話かしら?」
「もしもの話になるのですが…私とレヴォン様との婚約がなくなってしまったら、お父様とお母様は私を勘当いたしますか?」
「あら、もしもの話だとしてもそれはありえない話じゃないの?シェーヌはレヴォン殿下のこと、とても好んでいるじゃない」
「…人の気持ちなんて簡単に変わってしまうと本で読んだことありますの。それにあくまでもしもの話ですから」
お母様がキョトンとした表情でそうおっしゃり、私は心の中で数日前まではそうでしたわ、と言う。
「もしもねぇ…あまりありえなさそうだから想像できないけれど、少なくとも勘当はしないと思うわ。ねえあなた?」
「ああ。シェーヌは大事な私たちの娘なんだから、そんな危ないことできないよ」
「…そうなのですか。ありがとうございます、お父様、お母様」
優しい微笑みを浮かべて話す父と母に安心し、私の表情は自然と柔らぎ、微笑みが浮かんだ。
勘当されてしまえば生きて行くことは難しいだろう、と考えていたために迷っていたが、これで迷うことはなくなった。
今日のお茶会でレヴォン様に婚約解消を願い出てみよう、と考える。
たかが公爵令嬢が国の王太子である人に婚約解消を願い出るなど無礼なことだと知っていても、未来で婚約破棄されるだけでなく断罪もされてしまうのなら、今のうちに婚約解消しておいた方がいいと思ったのだ。
午後になり王宮に行くため水色のドレスへ着替えると、メイドは私に化粧を手直しする。
全ての用意を終えると、私とメイドが一人馬車に乗り込み出発する。
どうやって婚約解消の話題に入ろうか、解消の話が上手く行った後はどうすればいいのか。窓の外を眺めながらそんなことを考えていると、気づけば王宮についていた。
馬車から降り、王宮の中へ入ればすっかり見慣れてしまった庭園や城などの景色が目に入る。前々世の記憶の中での景色と全く同じで、やはり同じ世界なのだと実感する。
今日で訪れること51回目となる庭園へ行けば、その中心に設置された白い椅子やテーブルのあるテラスにレヴォン様は座っておられた。
そこへたどり着けば、私は彼の前に立ち挨拶をする。
「こんにちはレヴォン様」
「こんにちは、シェーヌ」
顔を上げて彼の顔を見れば、優しく微笑んでいた。心の中で、数年後にはこの笑顔が私に向けられることはなくなるのね。と考える。
近くにいたメイドが手前に置かれている椅子を引くので、私はそこへ腰を下ろす。すると、すかさずそのメイドはお茶を用意し私の前に置く。
置かれたお茶を手に取り匂いを嗅げば、前世で社会人になってから愛由美ちゃんと久しぶりに会った日に飲んだアールグレイを思い出す。
その匂いを嗅ぎ、何故かさっさと言ってしまおうという考えになった。今言って解消できれば、すぐに帰ってしまえばいい。
そのお茶を一口飲みカップを皿の上に戻すと、私はぼんやりと庭園を眺めておられるレヴォン様に向かって口を開いた。
「…レヴォン様、私と婚約を解消致しませんか?」
「…………………は?」
「突然な話で申し訳ございません。でも私はこの婚約は解消すべきだと思ったのです」
私が早速今日言おうとしていたことを言えば、彼は表情を崩さぬまま私の目を見て一言だけ口にする。
突然それなりに上手くいっていた婚約者から『婚約を解消しませんか』と言われれば、誰だって驚くだろう。
しばらく固まっていたレヴォン様は目が醒めると、真剣な表情になり、口を開いた。
「…しない。婚約は解消しないよ」
「理由はお聞きにならないのですか?」
「うん。君がどういう考えでその結論に至ったのかは少し気になるけど、聞いたところで僕は意見を変える気はないからね」
彼は手元のカップに手を伸ばしお茶を飲むと、そう言った。
婚約は解消できると、いつのまにか思い込んでいた私は少し焦り始める。
「なぜそう考えられたのですか」
「好きだからだよ。シェーヌのことが」
即答だった。あまりに突然の爆弾発言は、私の表情を先程のレヴォン様と同じような表情にさせた。どきりと鳴った心臓の音は、あまり良い意味ではない音だった。
考えていなかった。前々世で彼が私を好きだと言ったのは86回目のお茶会のときだった。だから、その日より1年程前である今日までにレヴォン様に好かれていたとは考えていなかった。
「だから、たとえシェーヌが僕のことを嫌っていようが興味が無かろうが、婚約は解消しない」
前世の彼も、付き合ってほしいと言った日は少し強引だった。やはり同一人物なんだ、と思う。
「…それは困りましたわ」
「困られても意見は変わらない」
断言する彼にため息が出そうになる。それと同時に、やはり運命はそんな簡単に帰れないものなんだと思い挫けそうになる。
あと少し粘ってもダメな場合は諦めようと思い、私は話し出す。
「…私が大きくなったとき自分のことしか考えれなくて、他の人を傷つけるような人になってしまったとしてもですか」
「うん。その時は俺が止めるし、それくらいで嫌いになることはないよ」
嘘だ、大きくなったら貴方は私を嫌いになるんですよ。
そう言いたくなったけれど、口には出さず心の中に閉じ込める。
「わかりましたわ、諦めます。このお話はお忘れください」
「わかったよ」
彼は満足気に頷くと、再びその手にもったお茶を飲んだ。
私はそんな彼の様子を眺めながら、前世や前々世のことを思い出しぼんやり考える。
『好きだからだよ。シェーヌのことが』
『俺はシェーヌと初めて会った時から、1人の女性としか見てない。好きだよ』
この言葉は数年後には別の方へ向けられる。お母様に言った、『人の気持ちなんて簡単に変わってしまう』とは、本当にそうなのだ。ずっと好きなんてありえない。
『俺は、結婚するならもう咲良以外考えられない。絶対それ以外の人とは考えられないんだ』
この言葉もそう、嘘になった。この言葉を言ってからたった三カ月で、私は彼に裏切られた。
私は貴方を許さない。たとえ記憶がないとしても、同一人物ということには変わりないのだから。
許せるわけないでしょう?私は死ぬ直前まで信じていたのに、彼は裏切った。
せめて最後くらいは、私を見て欲しかった。声をかけて欲しかった。でも、貴方は何もしてくれなかった。
だから私は貴方を好きになれそうにない。
恨んでいる人を好きにはなれないでしょう?
その言葉たちは口に出すことなく、お茶を飲むことで心の中に流し込んだ。
目覚めるとすぐにそのことを思い出し、メイドを呼んで支度をする。
ガラス越しに見える、メイドが私に化粧を施す様子をぼんやり眺めながら、レヴォン様との50回目のお茶会の日に思い出した前世、前々世の記憶が頭の中を駆け巡っていた。
夢の中で、その記憶の全てを見ていたからだ。
私は"私"の記憶が戻ってからでも、人格に関してはほとんど影響が及ばなかった。
前世と前々世の記憶は、私の身に起き、自分が体験したことなのだということは理解している。
しかしはっきりと言葉で表すことはできないのだが、"私"の記憶は私であって私でない存在、そんな認識の仕方をしていた。
私は準備を終えると、朝食の用意された場へ向かう。お父様は今日お仕事へ行く時間がいつもより遅いとおっしゃっていたからいるはずよね、と考えながら歩を進める。
部屋の前へ着くと、扉の前に立っていた執事が戸を開け、私は中に入る。
部屋の中心にある、10メートル程の長さの机にはいくつかのフルーツと、パンが用意されていた。その机の右端に父と母は座っておられて、私は彼らの方へ歩み寄り、挨拶をすると席に座った。
父はブラウンの髪に緑色の瞳をした人で、母はシルバーの髪に紫の瞳を持った人だ。2人は温厚で優しく、甘やかされて育ったが、我儘にはならぬようそれなりに厳しくも育てられた。
父の髪色と母の瞳の色を受け継ぎ、この家の次期当主である3つ上の兄は他国へ留学に行っており、家には父と母、そして私しかいない。あとはメイドや執事のみだ。
私は目の前に置かれたパンを一口分千切って食べ飲み込むと、数日前から考え言おうとしていた言葉を口に出した。
「お父様、お母様。少しお話しよろしいでしょうか」
「ええ、なんの話かしら?」
「もしもの話になるのですが…私とレヴォン様との婚約がなくなってしまったら、お父様とお母様は私を勘当いたしますか?」
「あら、もしもの話だとしてもそれはありえない話じゃないの?シェーヌはレヴォン殿下のこと、とても好んでいるじゃない」
「…人の気持ちなんて簡単に変わってしまうと本で読んだことありますの。それにあくまでもしもの話ですから」
お母様がキョトンとした表情でそうおっしゃり、私は心の中で数日前まではそうでしたわ、と言う。
「もしもねぇ…あまりありえなさそうだから想像できないけれど、少なくとも勘当はしないと思うわ。ねえあなた?」
「ああ。シェーヌは大事な私たちの娘なんだから、そんな危ないことできないよ」
「…そうなのですか。ありがとうございます、お父様、お母様」
優しい微笑みを浮かべて話す父と母に安心し、私の表情は自然と柔らぎ、微笑みが浮かんだ。
勘当されてしまえば生きて行くことは難しいだろう、と考えていたために迷っていたが、これで迷うことはなくなった。
今日のお茶会でレヴォン様に婚約解消を願い出てみよう、と考える。
たかが公爵令嬢が国の王太子である人に婚約解消を願い出るなど無礼なことだと知っていても、未来で婚約破棄されるだけでなく断罪もされてしまうのなら、今のうちに婚約解消しておいた方がいいと思ったのだ。
午後になり王宮に行くため水色のドレスへ着替えると、メイドは私に化粧を手直しする。
全ての用意を終えると、私とメイドが一人馬車に乗り込み出発する。
どうやって婚約解消の話題に入ろうか、解消の話が上手く行った後はどうすればいいのか。窓の外を眺めながらそんなことを考えていると、気づけば王宮についていた。
馬車から降り、王宮の中へ入ればすっかり見慣れてしまった庭園や城などの景色が目に入る。前々世の記憶の中での景色と全く同じで、やはり同じ世界なのだと実感する。
今日で訪れること51回目となる庭園へ行けば、その中心に設置された白い椅子やテーブルのあるテラスにレヴォン様は座っておられた。
そこへたどり着けば、私は彼の前に立ち挨拶をする。
「こんにちはレヴォン様」
「こんにちは、シェーヌ」
顔を上げて彼の顔を見れば、優しく微笑んでいた。心の中で、数年後にはこの笑顔が私に向けられることはなくなるのね。と考える。
近くにいたメイドが手前に置かれている椅子を引くので、私はそこへ腰を下ろす。すると、すかさずそのメイドはお茶を用意し私の前に置く。
置かれたお茶を手に取り匂いを嗅げば、前世で社会人になってから愛由美ちゃんと久しぶりに会った日に飲んだアールグレイを思い出す。
その匂いを嗅ぎ、何故かさっさと言ってしまおうという考えになった。今言って解消できれば、すぐに帰ってしまえばいい。
そのお茶を一口飲みカップを皿の上に戻すと、私はぼんやりと庭園を眺めておられるレヴォン様に向かって口を開いた。
「…レヴォン様、私と婚約を解消致しませんか?」
「…………………は?」
「突然な話で申し訳ございません。でも私はこの婚約は解消すべきだと思ったのです」
私が早速今日言おうとしていたことを言えば、彼は表情を崩さぬまま私の目を見て一言だけ口にする。
突然それなりに上手くいっていた婚約者から『婚約を解消しませんか』と言われれば、誰だって驚くだろう。
しばらく固まっていたレヴォン様は目が醒めると、真剣な表情になり、口を開いた。
「…しない。婚約は解消しないよ」
「理由はお聞きにならないのですか?」
「うん。君がどういう考えでその結論に至ったのかは少し気になるけど、聞いたところで僕は意見を変える気はないからね」
彼は手元のカップに手を伸ばしお茶を飲むと、そう言った。
婚約は解消できると、いつのまにか思い込んでいた私は少し焦り始める。
「なぜそう考えられたのですか」
「好きだからだよ。シェーヌのことが」
即答だった。あまりに突然の爆弾発言は、私の表情を先程のレヴォン様と同じような表情にさせた。どきりと鳴った心臓の音は、あまり良い意味ではない音だった。
考えていなかった。前々世で彼が私を好きだと言ったのは86回目のお茶会のときだった。だから、その日より1年程前である今日までにレヴォン様に好かれていたとは考えていなかった。
「だから、たとえシェーヌが僕のことを嫌っていようが興味が無かろうが、婚約は解消しない」
前世の彼も、付き合ってほしいと言った日は少し強引だった。やはり同一人物なんだ、と思う。
「…それは困りましたわ」
「困られても意見は変わらない」
断言する彼にため息が出そうになる。それと同時に、やはり運命はそんな簡単に帰れないものなんだと思い挫けそうになる。
あと少し粘ってもダメな場合は諦めようと思い、私は話し出す。
「…私が大きくなったとき自分のことしか考えれなくて、他の人を傷つけるような人になってしまったとしてもですか」
「うん。その時は俺が止めるし、それくらいで嫌いになることはないよ」
嘘だ、大きくなったら貴方は私を嫌いになるんですよ。
そう言いたくなったけれど、口には出さず心の中に閉じ込める。
「わかりましたわ、諦めます。このお話はお忘れください」
「わかったよ」
彼は満足気に頷くと、再びその手にもったお茶を飲んだ。
私はそんな彼の様子を眺めながら、前世や前々世のことを思い出しぼんやり考える。
『好きだからだよ。シェーヌのことが』
『俺はシェーヌと初めて会った時から、1人の女性としか見てない。好きだよ』
この言葉は数年後には別の方へ向けられる。お母様に言った、『人の気持ちなんて簡単に変わってしまう』とは、本当にそうなのだ。ずっと好きなんてありえない。
『俺は、結婚するならもう咲良以外考えられない。絶対それ以外の人とは考えられないんだ』
この言葉もそう、嘘になった。この言葉を言ってからたった三カ月で、私は彼に裏切られた。
私は貴方を許さない。たとえ記憶がないとしても、同一人物ということには変わりないのだから。
許せるわけないでしょう?私は死ぬ直前まで信じていたのに、彼は裏切った。
せめて最後くらいは、私を見て欲しかった。声をかけて欲しかった。でも、貴方は何もしてくれなかった。
だから私は貴方を好きになれそうにない。
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