ロウとレイのプレイ日記

黒弧 追兎

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触手ヘッドホン【1】

「ロウ、頼まれてた薬草持ってきたよ。」

「ありがとう、そこに置いてくれる?」

相変わらず散乱してぐしゃぐしゃな部屋の中で物を壊さないように慎重にテーブルまで床を踏む。

「あ、そうだ。」

ガシャッ

何かを真剣に見ていたロウがいきなりこっちを見たから驚いて棚に肘が当たり何かの小瓶が割れた。焦ってロウを見ればそんな事気にした様子も無く何処かに歩いて行った。
その小瓶は何も入っていなかったようで安堵した俺は硝子の破片を集める。

「ねえねえ、これ付けて?」

少し弾んだ様子で帰ったロウの手にはヘッドホンのような形をしたものが握られていた。
丁度破片を集め終わり立ち上がった俺を見てロウが無言で近づいてくる。

「また鈍くしたでしょ。」

ロウの視線の先は破片を握っている俺の手で自分が気づかぬ間に血が滴っていた。一々傷を負っているたびに動きが鈍くなるのは困るからとかけた痛覚を鈍らせる魔法がまだ続いていたようで全く気づかなかった。
この事でロウを怒らせたのは何回か覚えていない。魔法を解いておこうと思っていてもすぐに忘れてこうしてロウにバレてしまう。

「はい、治した。」

「あ、ありがとう。自分で治せたのに。」

ふわん、と手が暖かく包まれて傷は跡形もなく無くなった。それと同時に両手首を柔らかいものが包んだ。

「ロウ……?これは?」

ふわふわしたものが両手首を包みふわふわ同士がくっついて手錠のようになった。柔らかく拘束感もないのに手首を離すことが出来ない。

「そのふわふわしたのは最近発見された植物で同じ植物同士でくっつくんだ。くっついたら力技では離せないんだよ?」

力の強いレイの拘束法としては最良じゃない?なんて笑っているロウに首を傾げる。
確かに力技を封じされたら結構きついけどなんで俺を拘束するんだろう。

「これ自分で外されたら困るからね。」

ヘッドホンの形をしたものを指差して心底楽しそうにロウが笑う。ロウは笑うと更に綺麗だなぁ、なんて呑気に考えていればヘッドホンのような形をしたものをつけられた。
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