エンゼルローズ

RASHE

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第四話 アクセルの力

アクセルの力 07

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シェリエールも自分の力に対する向上心は人並み以上に強く、本当の目的を言えば間違いなくついてくるだろうが

自然とこの恥ずかしい話を暴露させる為に本当のことを言わず、軽い脅迫ではぐらかしたセレーラルの人の悪さがアーシェリからも伺えた

いつも調子に乗って姉を馬鹿にするシェリエールにお灸を据えるという意味もあるだろうけど…


「とりあえず先に話を進めよーぜ」


止むことなくシェリエールがセレーラルに抗議の声を上げ続ける中、業を煮やしたアーシェリが先を促す


「ごめんごめん、ささっ、おチビちゃんもさっさと席について!皆さんがお持ちかねだよ!」

「またせてるのはおまえだろ!」

「はいはい、ストップストップ」


今にも本当に食ってかかりそうなシェリエールをゼオンが無理矢理抱えて席に座らせ、その横では独り静寂な雰囲気を保ちながら静かにマレーシャが欠伸を晒していた

そんな状況の中、セレーラルがわざとらしく咳を立てて場の雰囲気に区切りをつけて周りを見渡す


「えーっと、それで『神器霊核』のことだけど、いいかな?」

「ああ、いいぞ」


前に座る四人が聞く姿勢を示しているのを確認すると能力に関する説明を再開した


「まず、みんな知ってる通り『神器霊核』は体内にある霊核を外に出すことから始まるんだけどーーー」


ゼオンやセレーラルが悪魔との戦いで背後に現した円盤状のものが外に出された霊核であり、そこから伸びた線が両腕に繋げだあの時と全く同じように、霊核を背後に出現させた

そうして水色の霊気を放ちながらセレーラルがこの場で体現する


「まずは外に出した霊核を『アクセルライン』を通して体に繋げる…と」


その威圧感はかなりのもので、場の静寂を打ち破るようにセレーラルを中心にあたりの空気が風となって集まっていくような錯覚を起こさせていた


「そして、外に剥き出しになっている霊核は、身体という外壁に霊気の流れを阻まれることはないし、『アクセルライン』を通さずに直接霊核から外に放出できるから、使用者の霊気量に比例して幾らでも霊気を一気に使うことができるのが利点かな」


体内にある霊核から流れる霊気は体の外に放出する際、体自体が霊気の通り穴が小さく、一気に大量の霊気を放出しにくくなっている

比べて体外の霊核はその縛りが無く、霊気量が許す限り膨大な量を好きなだけ放出が可能


「でも、霊核を外に出して留めておくだけでも膨大な霊気を使うし、外に出した霊核は自動的に霊獣も発動しちゃうから尚のこと扱いがシビアなんだよね~」


セレーラルがわざとらしく右手を後頭部に回して困った表情を演じる後ろで、セレーラルの霊核から蠍に似た形をした20もの砲門を持つ髑髏の霊獣が姿を覗かせる

霊獣とはいっても必ずしも獣の形をしている訳ではなく、剣や樹木などといった獣とは程遠いものも存在し、一律して『神器霊核』の中から現れる形がある物体のことを指す


「別に発動させなくてもいいんじゃねーか?」

「まぁまぁ、実演も兼ねてってことだよ」


アーシェリの言葉に反応を返して『神器霊核』の発動を取り消さない姿勢を保っていたセレーラルだが、『神器霊核』の維持するのに負担がかなりかかるようで、結局は直ぐに霊核を消して溜息を零す


「と、こんな感じで発動し続けるのに負担がかかりすぎるのが難点かな」

「そりゃそーだわな
あと『神器霊核』の中でもレベルがあるんだったよな?」


椅子の上で胡座をかいているアーシェリはそう言って、問いかけるようにゼオンへと目配せする


「そうだけど、あれは親父がレベル別に分けただけで、明確に分けられている訳じゃないぞ」

「あれ、とーちゃんの発案だったの?私はぜおねえだと思ってたけど」


『神器霊核』のレベル別の区分けを取り決めたのは『九人姉妹』の父、カイン・ジークフリートだったことにセレーラルは知らなかったようで目を丸くしていた

そしてそのレベルについて順を挙げていくとーーー
『level1』ーーー
『神器霊核』の中から現れる霊獣が物理攻撃のみを攻撃手段として持つもので、霊核から伸びたアクセルラインで繋がっており、捜査範囲が限定的に絞られている

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