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第四話 アクセルの力
アクセルの力 06
しおりを挟む「瞬時に防御として使うこともできるし、『ブランチアクセル』の補足が出来るだけマシなんだけど…あたしとしちゃー投げつけてーんだよなー」
「ゴリラめ…」
「なんか言ったかー…」
「きのせいだよ、自意識過剰だ」
アーシェリはシェリエールの嫌味をはっきり聞いていたが、この場で折り合いの悪さを周りに見せまいと静かに牽制して互いに沈黙を選ぶ
それでも火花を散らしながらお互い睨み合っていたが
そんな二人の様子を一切気にせずセレーラルは人差し指を立てて眼前に突き出してながら口を尖らせた
「しかーし!これには会社で支給されている武器と違って難点があるのさ!」
「『サイドオプション』が取り付けられない、だろ?」
すぐさまゼオンがセレーラルの言葉に繋げる形で反応し、それを聞いたセレーラルが少し驚いた顔を見せると
「そのとおり!流石ゼオ姉、博識じゃないか!」
「いや、お前ちょっと馬鹿にしてるだろ」
はっはっはーーーと大袈裟に笑う素振りを見せながらセレーラルは『サイドオプション』に関する説明を付け加えていく
「『サイドオプション』はCICで作られている独自の装置で、『アクセルライン』を通る霊気を『サイドオプション』に流し込んで自動的に能力を発動させることができるんだけどーーー
はっきり言って我々には無用の長物なんだよねー」
繊細な装置である『サイドオプション』は専用の嵌め込み装置を搭載した通常の武器ならともかく『アクセルウェポン』に取り付けても専用の取り付け箇所がなく、取り付けられたとしても『アクセルライン』のブレが僅かながらある為、不発や誤作動といった使用者自身に危険を及ぼす可能性がある
それに対して武器の中に内蔵する人工的な『アクセルライン』なら、本来のものに似せてあるとはいえ、使用する『サイドオプション』選ぶことで、使用する能力を自由に選択できるのが大きな利点である
「ーーーとまぁ、『サイドオプション』に関してはこんな感じだけど、最近じゃ『アクセルウェポン』に取り付ける為の『サイドオプション』を開発中らしいよ」
「えっ?」
一通り説明をしていたセレーラルを前に、彼女が最後に言った『アクセルウェポン』専用の『サイドオプション』が開発中であると言う話は誰も聞いたことがなかったようで、他の四人は驚き示していた
「じゃあいつかオレ達も使う日がくるかもしれないのか」
「技術の進歩ってやつだな」
「まだ開発段階だし、今私たちが『サイドオプション』は使うことは無いと思うから、一先ずおいとくとして、本題の『神器霊核』の話題に移るよ」
『神器霊核』ーーー
セレーラルが口にしたその能力は世間的にも未だ謎の部分が多い能力
ジークフリートの血族にしか使えず、『メインアクセル』のように一般的に認知されている能力とは違い、攻撃性の強い非常に強力な力である
「そうだな、今日はそいつの実験の為に集まってもらったようなもんだからな」
「ん?どういうことだ?」
シェリエールはゼオン達が経験した今日の任務の経緯について一応は聞かされていたが、その中で唯一得た『神器霊核』の可能性についてゼオンから聞きかねていた為、本題といえる話に対して理解出来かねていた
「言ってなかったか?オレは今日の任務でみんなが知らない『神器霊核』の力を知ることが出来たから、その復習の為に集まってもらったんだ」
「わたしは、あのくそばかに脅迫されて仕方なくついてきただけだ」
そう言ってセレーラルに指を刺すシェリエールを見たゼオンは少し前、セレーラルがシェリエールに耳打ちしていたのを思い出して、セレーラルに懐疑的な眼差しを向けたまま問い詰める
「おいおい、お前またシェリーに何かやったのか?」
「酷いよゼオ姉、まるでわたしがいつも酷いことをしてるような発言して!」
「何言ってんだ、いつも罰ゲームとか言ってちょっかいかけている癖に」
「そうだ!だからおまえは『くそばか』なんだ」
『くそばか』は関係ねーだろーー
そう口に出すとまたシェリエールに因縁を吹っかけられるので、アーシェリは彼女の視界に映らない角度からシェリエールに対して物言いたげに見つめて沈黙する
「アレだよ、シェリーがゲームをクリアできないって泣きついてきたからクリアする約束をしてたんだけど、この集会に来なかったら約束を無かったことにするって言っただけだよ」
「おい!おまえそれいうなっていったじゃないか!」
セレーラルがシェリエールに対する脅迫内容を自然に暴露すると、さっきまでセレーラルを問い詰めていたゼオンの熱が急激に下がっていった
対照的にシェリエールは体温が沸騰したように顔を真っ赤にして抗議するも、言葉が続かず魚のように口をパクパクさせていた
ゼオンにとってはどうでもいいような内容だったが、ゲームの腕が不器用で極端に悪いシェリエールにとっては深刻な暴露内容だった
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