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真実に触れる頃
テキル星(17)エギル伯爵
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宿に到着して、俺達とイクス達がそれぞれ自室に戻り、商会長に見せる商材の準備を始める事にした。
「とりあえず噂の商人には来週会えるだろうから、わざわざ俺達が独自に探す手間は省けたな」
と俺が言うと、シーナが
「商会長を利用するところがさすがショーエンなのです」
と言って俺の左腕に抱き着いた。
ティアも俺の右腕に抱き着きながら、
「で、石鹸ってどうやって作るの?」
と訊いて来た。
「そうだな、イクスにも材料を貰わないといけないから、あいつらも呼ぼう」
と言って、デバイスで二人に「植物油と塩とボウルを持って部屋に来る様に」と送った。
ほどなくして部屋の扉がノックされ、ティアが扉を開けると、イクスとミリカがやって来た。
「よお、帰ったばかりで呼び出してすまないな」
と俺が言うと、
「いえいえ、いつでも呼んで下さい」
と言って、イクスがテーブルの上にボウルと植物油と塩をドサっと置いた。
「ティアの発電機で、この塩を電気分解してもらって、水酸化ナトリウムを作って欲しいんだが、出来るよな?」
と俺がティアに言うと、
「勿論よ」
と言ってティアは部屋の隅に置いていた発電機を組み立て始めた。
そして俺はデバイスで石鹸を製造するレジピを全員に送り、
「これを今から作るぞ」
と言った。
石鹸の作り方はそう難しくない。
植物油と水酸化ナトリウムを40度位の温度にして混ぜて、あとはペースト状に固まってきたら型に入れて干しておくだけだ。
植物油の種類によって香りも変わって来るので、イクスが持ってきた植物油の中から、香りの良さそうなものをいくつか選んで作る事にした。
香りの弱いものを庶民用にして、花の香が強いものを貴族用にすればいいだろう。
ティアは発電機の機能を使って、塩を電気分解して水溶液を作り、水酸化ナトリウムを作ってグラスに注いでいった。
前世では、いわゆる「苛性ソーダ」と呼ばれる薬品だが、皮膚に付着すると肌を傷めるので、ティアにはフードを着せて顔を隠して作業をさせている。
そうして俺達はボウルに入れた植物油に苛性ソーダを入れてかき混ぜ、ペースト状になったものを次々と木枠に入れていった。
2時間くらいで石鹸作りは完了し、あとは型に入れた石鹸を干しておく事にした。
「なんだか、すごくいい香りですね」
とミリカが言う。
「これで身体を洗うと、身体にも石鹸の香りが付いて、湯上りの身体がいい香りになるんだ」
と俺が言うと、みんなが
「おお!」
と言って驚いた様子だ。
「湯上りにいい香りがするティアやシーナが楽しみだぜ」
と俺が言うと、イクスも頷いて
「ミリカは、この花の香りがよく似合うと思うよ」
と言った。ミリカは
「素敵ね・・・」
と言いながら、イクスとの夜を想像している様な顔だ。
「あとミリカには庶民用の衣装と貴族用の衣装を提示してもらいたいのと、イクスにはパスタを提示してもらいたい」
と俺が言うと、
「お任せ下さい!」
と二人は言って、「では、早速作業に入りますね」
と部屋を出て行った。
俺達は部屋に漂う石鹸の香りを嗅ぎながら、
「石鹸が完成するまで、本当は3週間位干しておきたいんだが、今週末まで干しておけば石鹸として充分使えるレベルになるから、今週末は試しにお前達にも使ってもらうつもりだぞ」
と俺が言うと、二人は「楽しみね!」と言って抱き合っていた。
「ライド達の様子も聞いておこう」
と俺はメルスとライドにデバイスを使って様子を伺う事にした。
するとすぐに返信があり
「躯体は既に完成しています。街の工房でギアとベルトを作るのに3日ほどかかるので、週末には自動車が3台完成しますよ」
との事だった。
「ほんと、あいつらは優秀だな」
と俺が言うと、ティアとシーナが俺の顔を見て、
「私達は?」
と訊いてきた。
俺はハハッと笑いながら、
「お前達は優秀な上に、俺の心を癒してくれる最高の妻だ」
と言った。
二人は肩を震わせながら嬉しそうな顔をして、俺の身体に抱き着いて来た。
ああ~、今夜はアレだな。
お熱い夜になりそうだな。
と俺は、頭の片隅で思っていたのだった・・・
△△△△△△△△△△△△
翌日、ミリカは自室で衣装制作を続け、イクスはその手伝いをしていた。
メルスとライドは自動車制作を続けているらしく、まだ部屋には戻っていない様だ。
俺達は制服に着替え、午後の神殿に向かう事にした。
バティカへの販路を作る為に布石を打っておきたい為だ。
前回と同様、昼過ぎには次々と貴族の馬車が神殿の前に停まり、貴族達が神殿の中へと入って行く。
俺達も頃合いを見計らい、神殿の中に入って行った。
神殿の中は前回同様で祭壇を囲む様に並べられたベンチに皆が座っていた。
俺達は前回と同じベンチに並んで腰かけ、神官の演説が始まるのを待っていた。
すると、貴族が全員揃ったのか、神殿の扉が閉められ、辺りは静寂に包まれた。
やがて神官が祭壇の前に立ち、貴族達を見回して両手を上げた。
「本日も、メチル王国を支える貴族の皆様が集いし事に感謝を申し上げます」
と言いながら振り返って龍神の像の方を向き、俺達に背中を見せる。
「おお! 龍神クラオ様の御心が今日も安らかなる事に感謝を!」
と神官が言うのに続き、貴族達も声を合わせて
「龍神クラオ様の心が今日も安らかなる事に感謝を!」
と言った。
神官はこちらを振り返り、
「本日は、とても喜ばしい話がありますぞ!」
と言った。
そして、手元にランタンを持ち上げ、
「これが我々に希望を与える光となるでしょう」
と言って、マッチでランタンに火を灯した。
そしてランタンを再度高く掲げると
「これは、同盟を結びしイスラ王国より、商人が持ち込んだものであります!」
と話し出す。
「風が吹いても火は消えず、絶えず暗闇を灯すランタンというもので御座います」
と神官がテレビショッピングみたいな感じで語っている。
それを見た貴族達が「おお・・・」と声を上げて驚いている様だ。
「これにより、バティカへと続く道の開拓が更に捗《はかど》り、我々の悲願は早期に叶う事となりましょう!」
と神官が言うと、「おおー!」と叫びながら貴族達が立ち上がって、パチパチパチと拍手が起こった。
何とまあ、夜間工事でもさせるつもりか?
と俺は思ったが、貴族達が喜んでいるのを見てると水を差すのも悪い気がして黙っていた。
「さあ、それでは皆様。心ばかりのご寄付をお願い致します」
と神官は言って頭を下げ、それを合図に貴族達が立ち上がって祭壇の前の賽銭箱の様な箱に次々と金貨を投げ込んでいく。
俺達も立ち上がり、最後尾に並んで賽銭箱に金貨を5枚入れ、列に並んで神殿の外に出た。
そして俺は、すぐ目の前で馬車を待っている夫婦らしき貴族の男女に声を掛ける事にした。
「失礼だが、そこの貴族の方」
と俺が声を掛けると、その貴族夫婦が振り返り、俺達の事を見た。
「何ですかな?」
と男の方が訊く。
「我々はバティカより来た旅の商人ですが、少しお話を聞かせて頂いても?」
と俺は訊いてみた。
「ほほう! バティカから来られたと?」
と俺達の顔を見渡し、「ならば我が館に来られては如何か?」
と訊いて来た。
何だよ、いきなり自宅に呼びつけるのかよ。
こいつらはバティカの遺伝子を欲しがるだろうから、ちょっと警戒しちまうぜ。
俺は少し考えて、
「喜んで伺いましょう。ただし、明日の午後に」
と言った。
すると貴族は
「そうかそうか、それもよかろう」
と笑顔で言い、「私は伯爵のエギル・ラージだ。君は?」
と俺の顔を見る。
俺は軽く頭を下げ、
「ショーエン・ヨシュアと申します」
と言い「そしてこちらが、妻のティアとシーナです」
と二人を紹介した。
「おお、そうか、ショーエン殿。これは妻のスージだ。明日の午後に我が館にて待っておるぞ」
と言って、丁度やって来た馬車に乗り込んで
「では楽しみにしておるぞ。バティカから来たショーエン殿」
と言って、馬車は走り去ったのだった。
△△△△△△△△△△△△
翌日、俺達はミリカが作った特別な衣装を身にまとい、宿屋の前で、予め呼んでおいた馬車が来るのを待っていた。
通りゆく人々が俺達の衣装をジロジロと遠巻きに見ているのを感じる。
ふふふ、そうだろうとも。この衣装を身にまとった俺達が、只者で無い事は察しがつくが、正体が解らないから声をかけづらかろう。
ほどなく馬車が目の前に停車し、御者が俺達の姿を見て
「あの~・・・、ショーエン様ですか?」
と訊いて来た。
「ああ、そうだ」
と俺は言い、馬車の扉を開けて俺とティアとシーナの3人が乗り込んだ。
「ラージ家の館まで」と伝えると、馬車は走り出して貴族街の方へと走り出す。
石畳の上を走っているので、馬車の中は結構揺れた。
しかし10分程度で貴族街に到着し、ひとつ交差点を曲がった所で馬車は止まった。
御者が外から扉を開けてくれ
「ラージ家のお館です」
と言って俺達が降りるのに手を貸してくれた。
俺は銀貨を一枚支払い
「ご苦労だった」
と一声かけて、ラージ家の館の門に居る使用人らしき男に声を掛けた。
「そこの者、ラージ家の当主に面会に来た。当主を呼ぶがいい」
と俺が言うと、使用人らしき男は
「へ、へい!」
と言って門の中に入って駆けて行った。
しばらくすると、使用人とメイドらしき女が二人小走りで駆け寄って来るのが見えた。
やがて俺達の元まで来ると、俺達を見て
「あ、あの、どうぞお入りください!」
と、言って俺達を案内してくれる。
メイド達に促されるままに館の玄関まで歩き、玄関扉を開けて館の中への促された。
俺達が玄関扉を潜ると、そこは2層吹き抜けの玄関ホールになっており、四方の壁には調度品が並べられ、正面にある階段が2階の廊下へと続いている様だった。
「こちらでお待ち下さい」
とメイドが言って2階へと駆け上がり、廊下を右の方へと走っていった。
しばらくすると昨日神殿で話しかけたエギルが姿を現した。
階段を降りながらエギルは俺達の姿を見て目を丸くしながら
「ようこそ我が館へ来られましたな!」
と言ってから「し、ショーエン殿・・・で宜しいのですかな?」
と自信が無くなってる様だった。
「エギル伯爵。昨日のお約束の通り、お邪魔しに来ましたよ」
と俺は言って、「立派なお館ですな」
と玄関ホールを見回した。
「お、おお! やはりショーエン殿でしたか! すっかり見違えましたぞ!」
とエギルは言いながら階段を降りきった。
「まるで商人とは思えぬ気品を備えてらっしゃる。少し驚きましたぞ」
と言いながら笑顔を作り、「さあ、こちらへどうぞ」
とメイドが扉を開けて待機している応接室らしい部屋へと通された。
応接室は広々とした部屋で、壁面には数々の調度品が並べら得ていて、漫画に出てくる貴族の部屋そのものという感じだった。
テーブルも大層豪華で、装飾だらけのデザインをしているあたり、この国の貴族が「権威の象徴」への憧れを持ち始めているらしい事が分かる。
「さあどうぞお座り下さい」
とエギルに勧められるままに席に着くと、エギルも向かいの席についた。
メイドがお茶を持ってきて、カップに注いで俺達の前に並べてくれ、そのまま部屋を出て行った。
「エギル伯爵。本日はお招きいただき感謝します」
と俺が少し会釈をすると、ティアとシーナも同じ様に会釈をする。
「いやいや、バティカから来られた商人と言えば、歴史に名を残すバティカの純血の血統として名高いですからな! お招きする事は当然の事です」
とエギルは言いながら、やはり俺達の衣装が気になるらしい。
「エギル伯爵、私達の衣装に何かご不満でも?」
と俺は歯に衣着せぬ物言いをすると、エギルはギョッとした様な顔をして俺の顔を見て
「い、いやいや、不満などとんでも無い! す、素晴らしい仕立ての衣装だと感じ入っていたのですよ」
と慌てた様に言った。
「そうですか」
と俺は言いながらエギルの顔を見て「エギル伯爵は、秘密は厳守できる方ですかな?」
と訊いた。
エギルは質問の意図が解らず戸惑っている様だが、
「秘密の厳守は貴族の嗜みですぞ」
と言って笑顔を作った。
「そうか、ならば信じよう」
と俺は口調を変え、
「実はな、俺達は龍神の使いとして、天よりバティカに降り立ち、旅の商人として世界を巡る者だ」
と言った。
するとエギルは息を飲んで俺達を見渡し、
「り、龍神の御使い様・・・ ですと?」
と声を振り絞る様に訊いて来た。
「ああ、そうだ」
と俺は言い、「この事は絶対に他言せぬ様にな」
と言った。
エギルの表情が、まだ信じられないといった顔で硬くなっている。
「そ・・・、それは勿論・・・で御座います・・・」
と声を振り絞るエギルに、俺は質問してみる事にした。
「単刀直入に訊きたい。お前達がバティカを目指す目的は交易という事で相違は無いか?」
と俺が訊くと、エギルは頷き
「は、はい。その通りで御座います」
と言った。
「交易を行う理由は何か?」
と俺が問うと、
「それは・・・、バティカの商人の復活の為で御座います」
と、エギルはもう俺達を商人としてではなく、龍神の御使いとして接している。
俺は、やんわりと情報津波を発動させながらエギルの話を聞いていた。
情報津波は緩く発動させると、ちょっとした「嘘発見器」として使えるからだ。
「そうか」
と俺は頷き、「では、バティカの商人に何を求めている?」
と訊くと、エギルは少し躊躇ったが、ゴクリと唾を飲み込むと、やがて諦めた様に息を吐いて話し出した。
「私達の血筋を守る為で御座います」
とエギルは言った。
エギルの話はこうだ。
バティカの商人を復活させ、やはりバティカの商人と娘達を結婚させる事で、貴族の家系の血筋を絶やさない様にしたいという目的がある事。
さらに、血筋を守らなければ、龍神が襲って来た時に自分の命を守れないと信じているという事だった。
「バティカの商人は、いわば龍神の落とし子。その血筋を濃く受け継いでおけば、自らの落とし子を食らう事も無いでしょう。なので我々は、国を守る為にも龍神の血統であるバティカの血筋を必要としており、その為にはバティカとの交易をきっかけにする必要があるのです」
という事だった。
なるほど、そういう事か。
つまりは、龍神の信仰が強過ぎて、龍神の庇護を受ける為には龍神の子孫と信じられているバティカの血筋が必要だと思っているという事だ。
となると、別にこいつらは何も悪い事なんて考えちゃいない。
ただ、国家と自分達の命が惜しい為に、バティカとの血縁を結びたいだけの事じゃないか。
「ならば、100年前は何故バティカに軍を差し向けたんだ?」
と俺が訊くと、エギルは深くため息をついて、
「先祖の話によると・・・」
と語りだした。
エギルの話は、先祖から受け継がれた話らしいのだが、どうやら神殿で俺達が訊いた話と同じで「交渉団」を守る為に軍を興したという事らしい。
しかしその時に、軍を興す事を提案した者が居たらしく、遠く海を渡った東の国「リリア王国」から来た「レプト」と名乗る魔術師の発案だったという。
「レプト?」
と俺は訊いた。
「はい。伝記にもそう記されております」
とエギルは言う。
そのレプトという魔術師は、我々の軍隊が龍神の怒りに触れた事を知ると、高らかに笑って「ならばこれで龍を討て」と、見た事も無い光を放つ魔法の筒をメチル国王に手渡したという。
しかし、メチル国王はそれを断り、龍神を祀る神殿を建てて「龍神の怒りに触れてはならぬ」と国中にお触れを出したそうだ。
それを聞いた魔術師は、魔法の筒の光でメチル国王を殺害し、そのまま空を飛んで東の方へ去っていったのだとか。
「ほう、空を飛んで?」
と俺が訊くと、
「伝記にはそうありますが、これはさすがに見間違いだと思われますが・・・」
とエギルは汗を拭いながらそう言った。
「そうか。それでその魔術師とやらは滅んだのか?」
と俺が訊くと、エギルはまた額の汗を拭きながら
「それは分かりませんが、その後リリア王国が何者かによって滅ぼされ、現在ではレプト王国を名乗っておりますので、恐らくはそこに・・・」
と言った。
レプト王国・・・ね。
まるで「レプト星から来ました」ってアピールしているようなものじゃねーか。
「で、そのレプト王国とはどんな国だ?」
と俺が訊くと、エギルは「はあ・・・」とため息をつき、
「怪しげな魔術を使う者が跋扈する、魔境の様な国だと聞いております。現在の国王はレプトと名乗り、東の大陸にある6つの国は、既にレプトの傘下にあるとも言われており、東の大陸に行った事がある旅の商人の話では、レプトの王を魔王と呼んで誰もが畏怖しているのだと聞いております」
と言った。
魔王?
なんだよそのRPGみたいな話は。
とは思ったが、概ね状況は理解できたな。
「そうか、貴重な情報に感謝する」
と俺は言って立ち上がった。
「俺達は龍神の使いではあるが、表向きは旅の商人として旅をしている。しかし、龍神は俺達に、必要なら地上に裁きを下す事も許しているぞ」
と俺はエギルの顔を見て言った。
「それは・・・つまり?」
とエギルが訊く。
「その魔王とやら、俺達が成敗してくれよう」
と俺が言うと、エギルは目を見開いて俺達を見て、
「おお!誠ですか!」
と言って立ち上がった。
「御使い様! どうか、我々をお救い下さい!」
とエギルはそう言って俺の手を両手で掴み、頭を下げて呻く様な声でそう言った。
「ああ、約束しよう」
と俺は言い、「その為にもこの国の民には豊かになってもらわねばならん。我々が行う商売を全面的に協力せよ」
と言った。
「仰せのままに!」
とエギルは真っ直ぐに俺の目を見て応えたのだった。
「とりあえず噂の商人には来週会えるだろうから、わざわざ俺達が独自に探す手間は省けたな」
と俺が言うと、シーナが
「商会長を利用するところがさすがショーエンなのです」
と言って俺の左腕に抱き着いた。
ティアも俺の右腕に抱き着きながら、
「で、石鹸ってどうやって作るの?」
と訊いて来た。
「そうだな、イクスにも材料を貰わないといけないから、あいつらも呼ぼう」
と言って、デバイスで二人に「植物油と塩とボウルを持って部屋に来る様に」と送った。
ほどなくして部屋の扉がノックされ、ティアが扉を開けると、イクスとミリカがやって来た。
「よお、帰ったばかりで呼び出してすまないな」
と俺が言うと、
「いえいえ、いつでも呼んで下さい」
と言って、イクスがテーブルの上にボウルと植物油と塩をドサっと置いた。
「ティアの発電機で、この塩を電気分解してもらって、水酸化ナトリウムを作って欲しいんだが、出来るよな?」
と俺がティアに言うと、
「勿論よ」
と言ってティアは部屋の隅に置いていた発電機を組み立て始めた。
そして俺はデバイスで石鹸を製造するレジピを全員に送り、
「これを今から作るぞ」
と言った。
石鹸の作り方はそう難しくない。
植物油と水酸化ナトリウムを40度位の温度にして混ぜて、あとはペースト状に固まってきたら型に入れて干しておくだけだ。
植物油の種類によって香りも変わって来るので、イクスが持ってきた植物油の中から、香りの良さそうなものをいくつか選んで作る事にした。
香りの弱いものを庶民用にして、花の香が強いものを貴族用にすればいいだろう。
ティアは発電機の機能を使って、塩を電気分解して水溶液を作り、水酸化ナトリウムを作ってグラスに注いでいった。
前世では、いわゆる「苛性ソーダ」と呼ばれる薬品だが、皮膚に付着すると肌を傷めるので、ティアにはフードを着せて顔を隠して作業をさせている。
そうして俺達はボウルに入れた植物油に苛性ソーダを入れてかき混ぜ、ペースト状になったものを次々と木枠に入れていった。
2時間くらいで石鹸作りは完了し、あとは型に入れた石鹸を干しておく事にした。
「なんだか、すごくいい香りですね」
とミリカが言う。
「これで身体を洗うと、身体にも石鹸の香りが付いて、湯上りの身体がいい香りになるんだ」
と俺が言うと、みんなが
「おお!」
と言って驚いた様子だ。
「湯上りにいい香りがするティアやシーナが楽しみだぜ」
と俺が言うと、イクスも頷いて
「ミリカは、この花の香りがよく似合うと思うよ」
と言った。ミリカは
「素敵ね・・・」
と言いながら、イクスとの夜を想像している様な顔だ。
「あとミリカには庶民用の衣装と貴族用の衣装を提示してもらいたいのと、イクスにはパスタを提示してもらいたい」
と俺が言うと、
「お任せ下さい!」
と二人は言って、「では、早速作業に入りますね」
と部屋を出て行った。
俺達は部屋に漂う石鹸の香りを嗅ぎながら、
「石鹸が完成するまで、本当は3週間位干しておきたいんだが、今週末まで干しておけば石鹸として充分使えるレベルになるから、今週末は試しにお前達にも使ってもらうつもりだぞ」
と俺が言うと、二人は「楽しみね!」と言って抱き合っていた。
「ライド達の様子も聞いておこう」
と俺はメルスとライドにデバイスを使って様子を伺う事にした。
するとすぐに返信があり
「躯体は既に完成しています。街の工房でギアとベルトを作るのに3日ほどかかるので、週末には自動車が3台完成しますよ」
との事だった。
「ほんと、あいつらは優秀だな」
と俺が言うと、ティアとシーナが俺の顔を見て、
「私達は?」
と訊いてきた。
俺はハハッと笑いながら、
「お前達は優秀な上に、俺の心を癒してくれる最高の妻だ」
と言った。
二人は肩を震わせながら嬉しそうな顔をして、俺の身体に抱き着いて来た。
ああ~、今夜はアレだな。
お熱い夜になりそうだな。
と俺は、頭の片隅で思っていたのだった・・・
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翌日、ミリカは自室で衣装制作を続け、イクスはその手伝いをしていた。
メルスとライドは自動車制作を続けているらしく、まだ部屋には戻っていない様だ。
俺達は制服に着替え、午後の神殿に向かう事にした。
バティカへの販路を作る為に布石を打っておきたい為だ。
前回と同様、昼過ぎには次々と貴族の馬車が神殿の前に停まり、貴族達が神殿の中へと入って行く。
俺達も頃合いを見計らい、神殿の中に入って行った。
神殿の中は前回同様で祭壇を囲む様に並べられたベンチに皆が座っていた。
俺達は前回と同じベンチに並んで腰かけ、神官の演説が始まるのを待っていた。
すると、貴族が全員揃ったのか、神殿の扉が閉められ、辺りは静寂に包まれた。
やがて神官が祭壇の前に立ち、貴族達を見回して両手を上げた。
「本日も、メチル王国を支える貴族の皆様が集いし事に感謝を申し上げます」
と言いながら振り返って龍神の像の方を向き、俺達に背中を見せる。
「おお! 龍神クラオ様の御心が今日も安らかなる事に感謝を!」
と神官が言うのに続き、貴族達も声を合わせて
「龍神クラオ様の心が今日も安らかなる事に感謝を!」
と言った。
神官はこちらを振り返り、
「本日は、とても喜ばしい話がありますぞ!」
と言った。
そして、手元にランタンを持ち上げ、
「これが我々に希望を与える光となるでしょう」
と言って、マッチでランタンに火を灯した。
そしてランタンを再度高く掲げると
「これは、同盟を結びしイスラ王国より、商人が持ち込んだものであります!」
と話し出す。
「風が吹いても火は消えず、絶えず暗闇を灯すランタンというもので御座います」
と神官がテレビショッピングみたいな感じで語っている。
それを見た貴族達が「おお・・・」と声を上げて驚いている様だ。
「これにより、バティカへと続く道の開拓が更に捗《はかど》り、我々の悲願は早期に叶う事となりましょう!」
と神官が言うと、「おおー!」と叫びながら貴族達が立ち上がって、パチパチパチと拍手が起こった。
何とまあ、夜間工事でもさせるつもりか?
と俺は思ったが、貴族達が喜んでいるのを見てると水を差すのも悪い気がして黙っていた。
「さあ、それでは皆様。心ばかりのご寄付をお願い致します」
と神官は言って頭を下げ、それを合図に貴族達が立ち上がって祭壇の前の賽銭箱の様な箱に次々と金貨を投げ込んでいく。
俺達も立ち上がり、最後尾に並んで賽銭箱に金貨を5枚入れ、列に並んで神殿の外に出た。
そして俺は、すぐ目の前で馬車を待っている夫婦らしき貴族の男女に声を掛ける事にした。
「失礼だが、そこの貴族の方」
と俺が声を掛けると、その貴族夫婦が振り返り、俺達の事を見た。
「何ですかな?」
と男の方が訊く。
「我々はバティカより来た旅の商人ですが、少しお話を聞かせて頂いても?」
と俺は訊いてみた。
「ほほう! バティカから来られたと?」
と俺達の顔を見渡し、「ならば我が館に来られては如何か?」
と訊いて来た。
何だよ、いきなり自宅に呼びつけるのかよ。
こいつらはバティカの遺伝子を欲しがるだろうから、ちょっと警戒しちまうぜ。
俺は少し考えて、
「喜んで伺いましょう。ただし、明日の午後に」
と言った。
すると貴族は
「そうかそうか、それもよかろう」
と笑顔で言い、「私は伯爵のエギル・ラージだ。君は?」
と俺の顔を見る。
俺は軽く頭を下げ、
「ショーエン・ヨシュアと申します」
と言い「そしてこちらが、妻のティアとシーナです」
と二人を紹介した。
「おお、そうか、ショーエン殿。これは妻のスージだ。明日の午後に我が館にて待っておるぞ」
と言って、丁度やって来た馬車に乗り込んで
「では楽しみにしておるぞ。バティカから来たショーエン殿」
と言って、馬車は走り去ったのだった。
△△△△△△△△△△△△
翌日、俺達はミリカが作った特別な衣装を身にまとい、宿屋の前で、予め呼んでおいた馬車が来るのを待っていた。
通りゆく人々が俺達の衣装をジロジロと遠巻きに見ているのを感じる。
ふふふ、そうだろうとも。この衣装を身にまとった俺達が、只者で無い事は察しがつくが、正体が解らないから声をかけづらかろう。
ほどなく馬車が目の前に停車し、御者が俺達の姿を見て
「あの~・・・、ショーエン様ですか?」
と訊いて来た。
「ああ、そうだ」
と俺は言い、馬車の扉を開けて俺とティアとシーナの3人が乗り込んだ。
「ラージ家の館まで」と伝えると、馬車は走り出して貴族街の方へと走り出す。
石畳の上を走っているので、馬車の中は結構揺れた。
しかし10分程度で貴族街に到着し、ひとつ交差点を曲がった所で馬車は止まった。
御者が外から扉を開けてくれ
「ラージ家のお館です」
と言って俺達が降りるのに手を貸してくれた。
俺は銀貨を一枚支払い
「ご苦労だった」
と一声かけて、ラージ家の館の門に居る使用人らしき男に声を掛けた。
「そこの者、ラージ家の当主に面会に来た。当主を呼ぶがいい」
と俺が言うと、使用人らしき男は
「へ、へい!」
と言って門の中に入って駆けて行った。
しばらくすると、使用人とメイドらしき女が二人小走りで駆け寄って来るのが見えた。
やがて俺達の元まで来ると、俺達を見て
「あ、あの、どうぞお入りください!」
と、言って俺達を案内してくれる。
メイド達に促されるままに館の玄関まで歩き、玄関扉を開けて館の中への促された。
俺達が玄関扉を潜ると、そこは2層吹き抜けの玄関ホールになっており、四方の壁には調度品が並べられ、正面にある階段が2階の廊下へと続いている様だった。
「こちらでお待ち下さい」
とメイドが言って2階へと駆け上がり、廊下を右の方へと走っていった。
しばらくすると昨日神殿で話しかけたエギルが姿を現した。
階段を降りながらエギルは俺達の姿を見て目を丸くしながら
「ようこそ我が館へ来られましたな!」
と言ってから「し、ショーエン殿・・・で宜しいのですかな?」
と自信が無くなってる様だった。
「エギル伯爵。昨日のお約束の通り、お邪魔しに来ましたよ」
と俺は言って、「立派なお館ですな」
と玄関ホールを見回した。
「お、おお! やはりショーエン殿でしたか! すっかり見違えましたぞ!」
とエギルは言いながら階段を降りきった。
「まるで商人とは思えぬ気品を備えてらっしゃる。少し驚きましたぞ」
と言いながら笑顔を作り、「さあ、こちらへどうぞ」
とメイドが扉を開けて待機している応接室らしい部屋へと通された。
応接室は広々とした部屋で、壁面には数々の調度品が並べら得ていて、漫画に出てくる貴族の部屋そのものという感じだった。
テーブルも大層豪華で、装飾だらけのデザインをしているあたり、この国の貴族が「権威の象徴」への憧れを持ち始めているらしい事が分かる。
「さあどうぞお座り下さい」
とエギルに勧められるままに席に着くと、エギルも向かいの席についた。
メイドがお茶を持ってきて、カップに注いで俺達の前に並べてくれ、そのまま部屋を出て行った。
「エギル伯爵。本日はお招きいただき感謝します」
と俺が少し会釈をすると、ティアとシーナも同じ様に会釈をする。
「いやいや、バティカから来られた商人と言えば、歴史に名を残すバティカの純血の血統として名高いですからな! お招きする事は当然の事です」
とエギルは言いながら、やはり俺達の衣装が気になるらしい。
「エギル伯爵、私達の衣装に何かご不満でも?」
と俺は歯に衣着せぬ物言いをすると、エギルはギョッとした様な顔をして俺の顔を見て
「い、いやいや、不満などとんでも無い! す、素晴らしい仕立ての衣装だと感じ入っていたのですよ」
と慌てた様に言った。
「そうですか」
と俺は言いながらエギルの顔を見て「エギル伯爵は、秘密は厳守できる方ですかな?」
と訊いた。
エギルは質問の意図が解らず戸惑っている様だが、
「秘密の厳守は貴族の嗜みですぞ」
と言って笑顔を作った。
「そうか、ならば信じよう」
と俺は口調を変え、
「実はな、俺達は龍神の使いとして、天よりバティカに降り立ち、旅の商人として世界を巡る者だ」
と言った。
するとエギルは息を飲んで俺達を見渡し、
「り、龍神の御使い様・・・ ですと?」
と声を振り絞る様に訊いて来た。
「ああ、そうだ」
と俺は言い、「この事は絶対に他言せぬ様にな」
と言った。
エギルの表情が、まだ信じられないといった顔で硬くなっている。
「そ・・・、それは勿論・・・で御座います・・・」
と声を振り絞るエギルに、俺は質問してみる事にした。
「単刀直入に訊きたい。お前達がバティカを目指す目的は交易という事で相違は無いか?」
と俺が訊くと、エギルは頷き
「は、はい。その通りで御座います」
と言った。
「交易を行う理由は何か?」
と俺が問うと、
「それは・・・、バティカの商人の復活の為で御座います」
と、エギルはもう俺達を商人としてではなく、龍神の御使いとして接している。
俺は、やんわりと情報津波を発動させながらエギルの話を聞いていた。
情報津波は緩く発動させると、ちょっとした「嘘発見器」として使えるからだ。
「そうか」
と俺は頷き、「では、バティカの商人に何を求めている?」
と訊くと、エギルは少し躊躇ったが、ゴクリと唾を飲み込むと、やがて諦めた様に息を吐いて話し出した。
「私達の血筋を守る為で御座います」
とエギルは言った。
エギルの話はこうだ。
バティカの商人を復活させ、やはりバティカの商人と娘達を結婚させる事で、貴族の家系の血筋を絶やさない様にしたいという目的がある事。
さらに、血筋を守らなければ、龍神が襲って来た時に自分の命を守れないと信じているという事だった。
「バティカの商人は、いわば龍神の落とし子。その血筋を濃く受け継いでおけば、自らの落とし子を食らう事も無いでしょう。なので我々は、国を守る為にも龍神の血統であるバティカの血筋を必要としており、その為にはバティカとの交易をきっかけにする必要があるのです」
という事だった。
なるほど、そういう事か。
つまりは、龍神の信仰が強過ぎて、龍神の庇護を受ける為には龍神の子孫と信じられているバティカの血筋が必要だと思っているという事だ。
となると、別にこいつらは何も悪い事なんて考えちゃいない。
ただ、国家と自分達の命が惜しい為に、バティカとの血縁を結びたいだけの事じゃないか。
「ならば、100年前は何故バティカに軍を差し向けたんだ?」
と俺が訊くと、エギルは深くため息をついて、
「先祖の話によると・・・」
と語りだした。
エギルの話は、先祖から受け継がれた話らしいのだが、どうやら神殿で俺達が訊いた話と同じで「交渉団」を守る為に軍を興したという事らしい。
しかしその時に、軍を興す事を提案した者が居たらしく、遠く海を渡った東の国「リリア王国」から来た「レプト」と名乗る魔術師の発案だったという。
「レプト?」
と俺は訊いた。
「はい。伝記にもそう記されております」
とエギルは言う。
そのレプトという魔術師は、我々の軍隊が龍神の怒りに触れた事を知ると、高らかに笑って「ならばこれで龍を討て」と、見た事も無い光を放つ魔法の筒をメチル国王に手渡したという。
しかし、メチル国王はそれを断り、龍神を祀る神殿を建てて「龍神の怒りに触れてはならぬ」と国中にお触れを出したそうだ。
それを聞いた魔術師は、魔法の筒の光でメチル国王を殺害し、そのまま空を飛んで東の方へ去っていったのだとか。
「ほう、空を飛んで?」
と俺が訊くと、
「伝記にはそうありますが、これはさすがに見間違いだと思われますが・・・」
とエギルは汗を拭いながらそう言った。
「そうか。それでその魔術師とやらは滅んだのか?」
と俺が訊くと、エギルはまた額の汗を拭きながら
「それは分かりませんが、その後リリア王国が何者かによって滅ぼされ、現在ではレプト王国を名乗っておりますので、恐らくはそこに・・・」
と言った。
レプト王国・・・ね。
まるで「レプト星から来ました」ってアピールしているようなものじゃねーか。
「で、そのレプト王国とはどんな国だ?」
と俺が訊くと、エギルは「はあ・・・」とため息をつき、
「怪しげな魔術を使う者が跋扈する、魔境の様な国だと聞いております。現在の国王はレプトと名乗り、東の大陸にある6つの国は、既にレプトの傘下にあるとも言われており、東の大陸に行った事がある旅の商人の話では、レプトの王を魔王と呼んで誰もが畏怖しているのだと聞いております」
と言った。
魔王?
なんだよそのRPGみたいな話は。
とは思ったが、概ね状況は理解できたな。
「そうか、貴重な情報に感謝する」
と俺は言って立ち上がった。
「俺達は龍神の使いではあるが、表向きは旅の商人として旅をしている。しかし、龍神は俺達に、必要なら地上に裁きを下す事も許しているぞ」
と俺はエギルの顔を見て言った。
「それは・・・つまり?」
とエギルが訊く。
「その魔王とやら、俺達が成敗してくれよう」
と俺が言うと、エギルは目を見開いて俺達を見て、
「おお!誠ですか!」
と言って立ち上がった。
「御使い様! どうか、我々をお救い下さい!」
とエギルはそう言って俺の手を両手で掴み、頭を下げて呻く様な声でそう言った。
「ああ、約束しよう」
と俺は言い、「その為にもこの国の民には豊かになってもらわねばならん。我々が行う商売を全面的に協力せよ」
と言った。
「仰せのままに!」
とエギルは真っ直ぐに俺の目を見て応えたのだった。
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