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第九章
第二十一話
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やけに派手な……スモークやらイルミネーションの竜巻に包まれて────テティスの転移魔法で帰ってきた場所は、ダンジョンへと続く小部屋だった。
小さなブラックホールみたいなダンジョンのゲートだった場所は、風に吹かれた蝋燭の火のように揺れて、──消滅した。
もう二度と、あのゲームみたいな世界への入り口は、この場所には現れないのかもしれない。
地下牢のある通路へと扉をくぐると──
それさえも消え去って、ただの石積みの壁しか見えなくなった。
おっさん達は、地上をめざして階段へと向かう。
薄暗く長い通路には、沢山の鉄格子が並んでいるが、以前パステル達が捕縛した盗賊の集団は、
既に居ないようだった。
「とりあえずメシけ?風呂け?」
おっさんが皆に尋ねると──
「ごっはっん~~♪」
「ハイカロパーでおねしゃ~っす!!」
「お腹が空きましたわ…」
トゥティパの三人は声を揃えておっさんメシを所望した。
「作っといてやっから、風呂さ行ってこぉ」
と娘達を追っ払い、騎士っぽい人に道案内を頼んで厨房へと向かった。
ダンジョンでいろいろ手間取ったせいで、時刻はとっぷりと暮れた夜だった。
だが、王宮の厨房が眠ることはない。
活気のあるコック達が、明日への仕込みや、新たな美食への研究に明け暮れ──広い厨房にはとても良い匂いが漂っていた。
美人料理長も向こうのほうで何かをやっていて忙しそうだった。
今日は娘達とパステルが頑張って、ダンジョンを踏破した訳で、お祝い的なメシが良いだろうか──
だが、時間も遅いのであまり重たいステーキやラーメンもどうかと…
色んなものをちょっとづつ食えて、見栄えのいいものか。
腕を組んで厨房内をウロウロしていると、
見習いのような若いコックが、大量の食器やスプーン、フォークなどを洗っていた。
洗い終わったカゴには、美しい木目のレンゲみたいな匙が山のように積んであり、それを見たおっさんは──
「匙……お祝い……花火……アリだっぺね」
何かを閃いたおっさんは、少年に確認をとってレンゲをひとカゴ借りることにした。
あとで洗って返すよ、とコック達の隙間を縫って空いている調理スペースへ移動する。
胸ポケットでモゾモゾしていたビートル君に、少し変わった意匠の布の作成を依頼して、手早く多種類のご馳走を作ってゆく。
中華だ寿司だと言うが、異世界素材なので材料はアレなのだが…
白い大皿をグルリとレンゲで囲むように並べて、
真ん中にはオリジナルソースで飾り立て──
出来上がった、『星空のテーブルクロス』をバサリと広げて見れば、満天の星空と天の川があしらわれていた。
気がつけば、料理長やベテランコック達がおっさんを囲んでいて、どんな料理を作ったのか興味津々のようだった。
完成した大皿は保管袋に仕舞ってしまったので、厨房にほど近い場所にあった料理長の私室を貸してもらうことになった。
風呂上がりの家族達も帰ってきたのでお披露目だ。
「今日はよく頑張ったな!パステルは危ねぇところだったけんども、みんな無事で良かった。
お祝いメシさ創ったから食ってくんちぇ!」
一瞬でバサっと展開されたディナーは──
「花火大会風レンゲメシだっぺよ」
星空のテーブルクロスに、打ち上がる大皿の花火。
一品一品は一口サイズで、彩りと種類が豊富。
一皿はメインおかずの肉、揚げ物、中華、などの熱々メニュー。
一皿はズラリと並んだ手毬寿司。
そして一皿は、スイーツが煌めく大皿。
まるで、料理のスターマインのようであった。
代表として見学に来ていた美人料理長と、ベテランコック数人が息を飲む。
「な……なんという……これは美術品か!?」
「あんなに大量の匙を何に使うのかと思えば…」
異世界にも花火大会はある。
とは言っても、火薬ではなく幻影魔法を応用したもので、宮廷魔導師のような一部の人間にしか扱えない高度な技術なのであるが。
王国の記念日には城の上空を華やかに彩る為、王都に暮らす住民にとっては馴染み深い。
だが、その絶景を料理にしようなどという奇天烈な発想は、王宮の雅な晩餐を司る宮廷料理人達にもなかった。
「パーパ!さすぱぱ~!
マッジでも~目が美味しいわ~!」
「おいっしそーだね~!おとーさん大好き!」
「美しいですわね…食べてしまうのが惜しいくらいですわ」
みんなはホテルのビュッフェも食べ慣れているし、
驚愕するようなことはなかったが、それでも思い付きで拵えたレンゲ料理が褒められたので、おっさんは大満足である。
「こ…公爵様、これは研究対象です!その……
是非、 味見を許可頂きたい!」
カクテル雑誌まで腰袋から引っ張り出して、バーテンダーのようにカッコ良くは出来ないが、彩りよく作れた為、テティスとパステルは上機嫌で乾杯し、
トゥエラには薄~いカルーアミルクを作ってやった。
全ての料理が一口で食べれるので、食のペースが早いこと──
後ろでプルプルしているコック達にも、可哀想なので同じメニューを振る舞ってやる。
テーブルクロスまでは用意できなかったが、借りたレンゲを使い尽くすだけメシは作ったので足りなくなる心配はない。
「おぉぉ…美食の神よ…!」とか言っている彼らは放っておいて、
家族達の皿に隙間が空かぬよう、レンゲ料理を追加してゆく。
娘達の顔色を伺いながらペース配分し、晩餐のスターマインは、やがて消えて散るのであった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
満腹になった娘達は、パステルの私室で寝ると言って行ってしまった。
おっさんも手を引かれたのだが、まさか未婚の王女の寝室に入れるわけなどなく、酒を飲みに行くから先に寝てろ、と適当な言い訳をして追っ払った。
「さて、どうすっぺか」
おっさんは公爵閣下なのだし、城の者に頼めば豪華な部屋くらい用意してくれるのだろうが、そうゆう気分でも無い。
転移で貿易船に戻って、若いセーブル達の邪魔をするのも…なんか違う。
いっそホビット族の街の自宅に戻って、親方と一杯──と思ったが、ちょっと時間が遅すぎるかもしれない。
素直に寝てしまってもいいのだろうが……
と、モヤモヤしていると、向こうの方からメイドっぽい女性がやってきた。
「失礼致します、閣下に言伝をお預かりしております」
なんだろう?と聞いて見れば──
「奥様が御自宅でお待ち申し上げております」
とのこと。奥様……?リリのことけ?御自宅…?
「あぁ!すっかり忘れてたっけが、石垣造った家のことけ!」
メイドさんに礼を言って、ふわりと煙のように転移したのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「はふぁぁ……あふぅぅぅぅぅん……」
リリは、月明かりの照らすバルコニーでワインを片手に身悶えていた。
朝、貿易船からおっさんと一緒に王都へと転移し、
ギルドへ挨拶、からの拉致。
王宮へと連行されて、恐ろしげな人達に根掘り葉掘りあんなことまで聞かれて……
ようやく解放されたと思ったら、旦那様はダンジョンへ行ったと聞かされて……
いつ帰って来るのかもわからないし、王宮は居心地悪いし──
女官の方に言伝だけお願いして、旦那様のこの街の家まで来たのはいいけれど、
私は冒険者ギルドの酒場のご飯だけで育ったおかげで、料理どころか鍋さえ持ったことがない。
受付嬢の必須科目として、コーヒーだけは淹れられるけれど──
朝から何もたべtキュルルルル~~……
「お腹が……空きましたぁぁぁうぅぅ~~ん」
ガチャリッ、「リリいんのけー?」
ズカズカと入って来るおっさん。
眺めていた真っ赤な三日月が、ビーフシチューに見えていたリリは──目を潤ませてゆっくりと振り返り……
「…………抱いて下さい……」
と、おっさんにしなだれかかるのであった。
小さなブラックホールみたいなダンジョンのゲートだった場所は、風に吹かれた蝋燭の火のように揺れて、──消滅した。
もう二度と、あのゲームみたいな世界への入り口は、この場所には現れないのかもしれない。
地下牢のある通路へと扉をくぐると──
それさえも消え去って、ただの石積みの壁しか見えなくなった。
おっさん達は、地上をめざして階段へと向かう。
薄暗く長い通路には、沢山の鉄格子が並んでいるが、以前パステル達が捕縛した盗賊の集団は、
既に居ないようだった。
「とりあえずメシけ?風呂け?」
おっさんが皆に尋ねると──
「ごっはっん~~♪」
「ハイカロパーでおねしゃ~っす!!」
「お腹が空きましたわ…」
トゥティパの三人は声を揃えておっさんメシを所望した。
「作っといてやっから、風呂さ行ってこぉ」
と娘達を追っ払い、騎士っぽい人に道案内を頼んで厨房へと向かった。
ダンジョンでいろいろ手間取ったせいで、時刻はとっぷりと暮れた夜だった。
だが、王宮の厨房が眠ることはない。
活気のあるコック達が、明日への仕込みや、新たな美食への研究に明け暮れ──広い厨房にはとても良い匂いが漂っていた。
美人料理長も向こうのほうで何かをやっていて忙しそうだった。
今日は娘達とパステルが頑張って、ダンジョンを踏破した訳で、お祝い的なメシが良いだろうか──
だが、時間も遅いのであまり重たいステーキやラーメンもどうかと…
色んなものをちょっとづつ食えて、見栄えのいいものか。
腕を組んで厨房内をウロウロしていると、
見習いのような若いコックが、大量の食器やスプーン、フォークなどを洗っていた。
洗い終わったカゴには、美しい木目のレンゲみたいな匙が山のように積んであり、それを見たおっさんは──
「匙……お祝い……花火……アリだっぺね」
何かを閃いたおっさんは、少年に確認をとってレンゲをひとカゴ借りることにした。
あとで洗って返すよ、とコック達の隙間を縫って空いている調理スペースへ移動する。
胸ポケットでモゾモゾしていたビートル君に、少し変わった意匠の布の作成を依頼して、手早く多種類のご馳走を作ってゆく。
中華だ寿司だと言うが、異世界素材なので材料はアレなのだが…
白い大皿をグルリとレンゲで囲むように並べて、
真ん中にはオリジナルソースで飾り立て──
出来上がった、『星空のテーブルクロス』をバサリと広げて見れば、満天の星空と天の川があしらわれていた。
気がつけば、料理長やベテランコック達がおっさんを囲んでいて、どんな料理を作ったのか興味津々のようだった。
完成した大皿は保管袋に仕舞ってしまったので、厨房にほど近い場所にあった料理長の私室を貸してもらうことになった。
風呂上がりの家族達も帰ってきたのでお披露目だ。
「今日はよく頑張ったな!パステルは危ねぇところだったけんども、みんな無事で良かった。
お祝いメシさ創ったから食ってくんちぇ!」
一瞬でバサっと展開されたディナーは──
「花火大会風レンゲメシだっぺよ」
星空のテーブルクロスに、打ち上がる大皿の花火。
一品一品は一口サイズで、彩りと種類が豊富。
一皿はメインおかずの肉、揚げ物、中華、などの熱々メニュー。
一皿はズラリと並んだ手毬寿司。
そして一皿は、スイーツが煌めく大皿。
まるで、料理のスターマインのようであった。
代表として見学に来ていた美人料理長と、ベテランコック数人が息を飲む。
「な……なんという……これは美術品か!?」
「あんなに大量の匙を何に使うのかと思えば…」
異世界にも花火大会はある。
とは言っても、火薬ではなく幻影魔法を応用したもので、宮廷魔導師のような一部の人間にしか扱えない高度な技術なのであるが。
王国の記念日には城の上空を華やかに彩る為、王都に暮らす住民にとっては馴染み深い。
だが、その絶景を料理にしようなどという奇天烈な発想は、王宮の雅な晩餐を司る宮廷料理人達にもなかった。
「パーパ!さすぱぱ~!
マッジでも~目が美味しいわ~!」
「おいっしそーだね~!おとーさん大好き!」
「美しいですわね…食べてしまうのが惜しいくらいですわ」
みんなはホテルのビュッフェも食べ慣れているし、
驚愕するようなことはなかったが、それでも思い付きで拵えたレンゲ料理が褒められたので、おっさんは大満足である。
「こ…公爵様、これは研究対象です!その……
是非、 味見を許可頂きたい!」
カクテル雑誌まで腰袋から引っ張り出して、バーテンダーのようにカッコ良くは出来ないが、彩りよく作れた為、テティスとパステルは上機嫌で乾杯し、
トゥエラには薄~いカルーアミルクを作ってやった。
全ての料理が一口で食べれるので、食のペースが早いこと──
後ろでプルプルしているコック達にも、可哀想なので同じメニューを振る舞ってやる。
テーブルクロスまでは用意できなかったが、借りたレンゲを使い尽くすだけメシは作ったので足りなくなる心配はない。
「おぉぉ…美食の神よ…!」とか言っている彼らは放っておいて、
家族達の皿に隙間が空かぬよう、レンゲ料理を追加してゆく。
娘達の顔色を伺いながらペース配分し、晩餐のスターマインは、やがて消えて散るのであった。
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満腹になった娘達は、パステルの私室で寝ると言って行ってしまった。
おっさんも手を引かれたのだが、まさか未婚の王女の寝室に入れるわけなどなく、酒を飲みに行くから先に寝てろ、と適当な言い訳をして追っ払った。
「さて、どうすっぺか」
おっさんは公爵閣下なのだし、城の者に頼めば豪華な部屋くらい用意してくれるのだろうが、そうゆう気分でも無い。
転移で貿易船に戻って、若いセーブル達の邪魔をするのも…なんか違う。
いっそホビット族の街の自宅に戻って、親方と一杯──と思ったが、ちょっと時間が遅すぎるかもしれない。
素直に寝てしまってもいいのだろうが……
と、モヤモヤしていると、向こうの方からメイドっぽい女性がやってきた。
「失礼致します、閣下に言伝をお預かりしております」
なんだろう?と聞いて見れば──
「奥様が御自宅でお待ち申し上げております」
とのこと。奥様……?リリのことけ?御自宅…?
「あぁ!すっかり忘れてたっけが、石垣造った家のことけ!」
メイドさんに礼を言って、ふわりと煙のように転移したのだった。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「はふぁぁ……あふぅぅぅぅぅん……」
リリは、月明かりの照らすバルコニーでワインを片手に身悶えていた。
朝、貿易船からおっさんと一緒に王都へと転移し、
ギルドへ挨拶、からの拉致。
王宮へと連行されて、恐ろしげな人達に根掘り葉掘りあんなことまで聞かれて……
ようやく解放されたと思ったら、旦那様はダンジョンへ行ったと聞かされて……
いつ帰って来るのかもわからないし、王宮は居心地悪いし──
女官の方に言伝だけお願いして、旦那様のこの街の家まで来たのはいいけれど、
私は冒険者ギルドの酒場のご飯だけで育ったおかげで、料理どころか鍋さえ持ったことがない。
受付嬢の必須科目として、コーヒーだけは淹れられるけれど──
朝から何もたべtキュルルルル~~……
「お腹が……空きましたぁぁぁうぅぅ~~ん」
ガチャリッ、「リリいんのけー?」
ズカズカと入って来るおっさん。
眺めていた真っ赤な三日月が、ビーフシチューに見えていたリリは──目を潤ませてゆっくりと振り返り……
「…………抱いて下さい……」
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