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第八章
第五十二話
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──翌朝。
枕が変わろうが、天井が知らなかろうが、
一切気にしないおっさんは、いつも通りの時間に目を覚ました。
軽く伸びをしてから、腰袋からコーヒーメーカーを取り出し、香り高い一杯を淹れる。
猫脚の洒落たテーブルに向かって腰を下ろし、
窓の向こうに視線を移せば──そこに広がっていたのは、王都の壮大な朝景色だった。
王城の背に聳える山脈から流れ込む清流が、城の堀を巡った後、
段々と川幅を広げながら城下町の中心を貫き、やがて遠くの海まで流れてゆく。
どうやら何かしらの魔法的処理が施されているらしく、その水は直接すくって飲んでも問題ないほどに澄みきっていた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
娘たちは、あと二時間ほどは起きてこないだろう──。
そう思いながら、湯気の立つコーヒーを傾けていたおっさんの朝時間は、予想外の来客によって静かに破られた。
コン、コン。
控えめなノック音とともに、ドアがゆっくりと開く。
現れたのは、白髪に整った口髭、完璧な身だしなみの──いかにも老舗の執事といった風情の男だった。
「公爵閣下──。
このような朝早くから、誠に不躾とは存じておりますが……」
銀縁の片眼鏡の鎖をわずかに揺らしながら、
片手を胸元に添えるという、絵に描いたような恭《うやうや》しい所作で、彼は丁寧に口を開いた。
「──料理長が?」
話を聞くと…王宮の食事情を一手に請け負っている、宮廷御厨子所の責任者がおっさんに面会を求めているとのこと。
思い当たるのは、昨日勝手に作った『イカ炒め』を始めとした、家族用の晩飯のオカズであるが──
あんな一般家庭料理みたいなものが珍しかったのだろうか?
普段着に着替え、執事の後ろをてくてくとついていくおっさん。
王城の内部はとにかく広く、天井も無駄に高い。
途中、すれ違う人々もバラエティ豊かだった。
帯剣したガタイの良い男──
いかにも騎士って感じの連中。
怪しげなローブをまとい、
ペロペロキャンディみたいな杖を抱えた魔術師っぽい老人。
さらに……昨日のおっさんみたいな、
ど派手な衣装を纏った連中まで。
(うわ、いるじゃん……ああゆう衣装、俺だけじゃなかったんだ……)
──とはいえ。
やっぱり、着る人が違うとこうも見え方が違うのかと、痛感する羽目になる。
彼らが纏うと、それは格式と伝統のシンボルに見えるのに──
おっさんが着ると、悪くすればピエロのコスプレみたいだったわけで。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
どこをどう歩いて来たのかはサッパリだが、
昨日も訪れた厨房──その、王城の胃袋とも言える空間に、ようやく辿り着いた。
中は朝から戦場のように慌ただしく、
数えきれないほどのコックたちが、流れるような手つきで鍋や包丁を操っている。
朝食の支度はもうとっくに済んでいるらしく、
今は昼か晩か──とにかく先を見越した仕込みの真っ最中のようだった。
昨日は刺さるような眼差しを向けてきた料理長だったが──
今朝は妙に静かで、というよりは……どことなく落ち込んでいる。
そんな彼女が、コックたちの波の奥からゆっくりと姿を現した。
「そ……その、昨日は大変なご無礼を……も、申し訳ありませんでした!」
いきなり直角に頭を下げられ、おっさんは思わず目を瞬く。
ここのトップであるこの人の立場を潰すのも忍びなく、小声で声をかけた。
「気にしねーでくんちぇ。
俺ぁ公爵とか言われてっけどよ、
あんなもんは王様の都合で決まっただけのこと。
中身はただの職人なんだっけ。
貴族とか気にせず、普段どおりで頼むわ」
そうやって彼を落ち着かせてから、改めて話を促す。
「実は……あなたの、昨夜の料理を少しだけ摘ませていただいて……」
料理長は俯いたまま語りはじめる。
「その味に衝撃を受けました。
……自分がこれまで積み重ねてきたものが、
いかに独りよがりだったかを思い知ったのです」
そう言いながら、いくつかの皿をテーブルに並べ始めた。
焼き目も美しく、鉄板の上で油が弾け踊る肉。
丁寧に骨を抜かれ、彩りのいい野菜と共に煮られた魚。
おいしい湯気が立ち込め、黄金色に澄んだスープ──
どれもこれも、見た目には美しく、食欲をそそる逸品だ。
「ぜひ、ご意見を……」
そう言われ、おっさんは一口──
ナイフで肉の端を切り、慎重に口に運んだ。
もぐもぐ……
「……辛っ! しょっぺぇな!」
思わず、素直すぎる感想が口をついて出た。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──料理長の舌がバカなわけではなかったのだ。
事情があった。
それは──王城で働くもの、住んでいる者、
まぁ、その中には王族も含まれるのだが、
数が膨大なのだ。
つまり、提供する為の食材も膨大となるのだが……
──おっさんは、普段であれば部外者は決して入ることの許されない、王宮の最重要特区、
『氷室』へと案内された。
万が一、ここに毒でも盛られれば──
城が、王族が、王都が死ぬ──そういった場所だそうだ。
この城においては、王様の幼馴染であった料理長、この人以外には開くことのできない、重厚な鉄の扉を開き、中へ進めば──
く~る…く~る…く~る…く~る………
乾いた涼しい風が何処からか吹く中、
大きな回転ハンガーみたいなやつにぶら下がった
ステーキが干されていた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
つまりは──だ、
日本のような高性能な冷凍施設もないこの異世界に置いて、
何百人分という食材を保管する方法が、
これしかないのだ。
塩漬けにする、干物にする、香辛料を塗しまくる──
故に、料理前には勿論塩抜きも行うのであろうが、
そこから味付けを施せば……
しょっぱから料理の完成となってしまうのである。
では、王都──街中ではどうなのかというと、
冒険者という業者が街に蔓延っており、
毎日魔物や野草をギルドに納入しにくる。
それが商店などへと流れる為、一般家庭やレストランにおいては新鮮な食材が毎日食せるわけなのだ。
ふむふむと、おっさんは話を聞き終わり、
問題点を把握した。
なので、腰袋から徐に──
フレキシブルコンテナバッグ、通称フレコンを数枚取り出した。
これは、ファンタジーな代物などでは一切なく、日本でも普通に工事現場で使われている保管袋である。
キチンと折り畳めば、背広くらいの大きさになり、
広げれば──水であれば、1トン入るという代物だ。
袋の側面には、内容物や備考を書き込むワッペンがついており、そこにおっさんが太いマジックで、
「斬れちゃう冷凍、鮮度永劫」──肉用
「生命維持、水温、酸素一定」──魚介用
「朝取れ作物、朝のまま」──野菜用
などなど、無茶な保管管理指示を書き込み、料理長にくれてやった。
「これさ入れとけばよ、悪りくなったりしねーから。
あんた本当は調理も味付けも相当上手いんだっぺ?
今日からは美味いもん作ったらいいべ」
と、ニヤリと笑って厨房を後にするのであった。
枕が変わろうが、天井が知らなかろうが、
一切気にしないおっさんは、いつも通りの時間に目を覚ました。
軽く伸びをしてから、腰袋からコーヒーメーカーを取り出し、香り高い一杯を淹れる。
猫脚の洒落たテーブルに向かって腰を下ろし、
窓の向こうに視線を移せば──そこに広がっていたのは、王都の壮大な朝景色だった。
王城の背に聳える山脈から流れ込む清流が、城の堀を巡った後、
段々と川幅を広げながら城下町の中心を貫き、やがて遠くの海まで流れてゆく。
どうやら何かしらの魔法的処理が施されているらしく、その水は直接すくって飲んでも問題ないほどに澄みきっていた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
娘たちは、あと二時間ほどは起きてこないだろう──。
そう思いながら、湯気の立つコーヒーを傾けていたおっさんの朝時間は、予想外の来客によって静かに破られた。
コン、コン。
控えめなノック音とともに、ドアがゆっくりと開く。
現れたのは、白髪に整った口髭、完璧な身だしなみの──いかにも老舗の執事といった風情の男だった。
「公爵閣下──。
このような朝早くから、誠に不躾とは存じておりますが……」
銀縁の片眼鏡の鎖をわずかに揺らしながら、
片手を胸元に添えるという、絵に描いたような恭《うやうや》しい所作で、彼は丁寧に口を開いた。
「──料理長が?」
話を聞くと…王宮の食事情を一手に請け負っている、宮廷御厨子所の責任者がおっさんに面会を求めているとのこと。
思い当たるのは、昨日勝手に作った『イカ炒め』を始めとした、家族用の晩飯のオカズであるが──
あんな一般家庭料理みたいなものが珍しかったのだろうか?
普段着に着替え、執事の後ろをてくてくとついていくおっさん。
王城の内部はとにかく広く、天井も無駄に高い。
途中、すれ違う人々もバラエティ豊かだった。
帯剣したガタイの良い男──
いかにも騎士って感じの連中。
怪しげなローブをまとい、
ペロペロキャンディみたいな杖を抱えた魔術師っぽい老人。
さらに……昨日のおっさんみたいな、
ど派手な衣装を纏った連中まで。
(うわ、いるじゃん……ああゆう衣装、俺だけじゃなかったんだ……)
──とはいえ。
やっぱり、着る人が違うとこうも見え方が違うのかと、痛感する羽目になる。
彼らが纏うと、それは格式と伝統のシンボルに見えるのに──
おっさんが着ると、悪くすればピエロのコスプレみたいだったわけで。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
どこをどう歩いて来たのかはサッパリだが、
昨日も訪れた厨房──その、王城の胃袋とも言える空間に、ようやく辿り着いた。
中は朝から戦場のように慌ただしく、
数えきれないほどのコックたちが、流れるような手つきで鍋や包丁を操っている。
朝食の支度はもうとっくに済んでいるらしく、
今は昼か晩か──とにかく先を見越した仕込みの真っ最中のようだった。
昨日は刺さるような眼差しを向けてきた料理長だったが──
今朝は妙に静かで、というよりは……どことなく落ち込んでいる。
そんな彼女が、コックたちの波の奥からゆっくりと姿を現した。
「そ……その、昨日は大変なご無礼を……も、申し訳ありませんでした!」
いきなり直角に頭を下げられ、おっさんは思わず目を瞬く。
ここのトップであるこの人の立場を潰すのも忍びなく、小声で声をかけた。
「気にしねーでくんちぇ。
俺ぁ公爵とか言われてっけどよ、
あんなもんは王様の都合で決まっただけのこと。
中身はただの職人なんだっけ。
貴族とか気にせず、普段どおりで頼むわ」
そうやって彼を落ち着かせてから、改めて話を促す。
「実は……あなたの、昨夜の料理を少しだけ摘ませていただいて……」
料理長は俯いたまま語りはじめる。
「その味に衝撃を受けました。
……自分がこれまで積み重ねてきたものが、
いかに独りよがりだったかを思い知ったのです」
そう言いながら、いくつかの皿をテーブルに並べ始めた。
焼き目も美しく、鉄板の上で油が弾け踊る肉。
丁寧に骨を抜かれ、彩りのいい野菜と共に煮られた魚。
おいしい湯気が立ち込め、黄金色に澄んだスープ──
どれもこれも、見た目には美しく、食欲をそそる逸品だ。
「ぜひ、ご意見を……」
そう言われ、おっさんは一口──
ナイフで肉の端を切り、慎重に口に運んだ。
もぐもぐ……
「……辛っ! しょっぺぇな!」
思わず、素直すぎる感想が口をついて出た。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
──料理長の舌がバカなわけではなかったのだ。
事情があった。
それは──王城で働くもの、住んでいる者、
まぁ、その中には王族も含まれるのだが、
数が膨大なのだ。
つまり、提供する為の食材も膨大となるのだが……
──おっさんは、普段であれば部外者は決して入ることの許されない、王宮の最重要特区、
『氷室』へと案内された。
万が一、ここに毒でも盛られれば──
城が、王族が、王都が死ぬ──そういった場所だそうだ。
この城においては、王様の幼馴染であった料理長、この人以外には開くことのできない、重厚な鉄の扉を開き、中へ進めば──
く~る…く~る…く~る…く~る………
乾いた涼しい風が何処からか吹く中、
大きな回転ハンガーみたいなやつにぶら下がった
ステーキが干されていた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
つまりは──だ、
日本のような高性能な冷凍施設もないこの異世界に置いて、
何百人分という食材を保管する方法が、
これしかないのだ。
塩漬けにする、干物にする、香辛料を塗しまくる──
故に、料理前には勿論塩抜きも行うのであろうが、
そこから味付けを施せば……
しょっぱから料理の完成となってしまうのである。
では、王都──街中ではどうなのかというと、
冒険者という業者が街に蔓延っており、
毎日魔物や野草をギルドに納入しにくる。
それが商店などへと流れる為、一般家庭やレストランにおいては新鮮な食材が毎日食せるわけなのだ。
ふむふむと、おっさんは話を聞き終わり、
問題点を把握した。
なので、腰袋から徐に──
フレキシブルコンテナバッグ、通称フレコンを数枚取り出した。
これは、ファンタジーな代物などでは一切なく、日本でも普通に工事現場で使われている保管袋である。
キチンと折り畳めば、背広くらいの大きさになり、
広げれば──水であれば、1トン入るという代物だ。
袋の側面には、内容物や備考を書き込むワッペンがついており、そこにおっさんが太いマジックで、
「斬れちゃう冷凍、鮮度永劫」──肉用
「生命維持、水温、酸素一定」──魚介用
「朝取れ作物、朝のまま」──野菜用
などなど、無茶な保管管理指示を書き込み、料理長にくれてやった。
「これさ入れとけばよ、悪りくなったりしねーから。
あんた本当は調理も味付けも相当上手いんだっぺ?
今日からは美味いもん作ったらいいべ」
と、ニヤリと笑って厨房を後にするのであった。
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