追放された聖獣育成士は隣国で最高の育成士となり聖獣に溺愛される

京月

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第二話

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「おはようございますグルーガー王子」


「あぁ、コーヒーを頼む」


「畏まりました」


 今日はなかなかいい目覚めだ。やはりファルナをこの国から追い出したのが良かったのだろう。

 奴は王子である俺を差し置いて平民の分際で養成学校の首席になりやがった。これほどの屈辱が他にあるだろうか。それからも事あるごとに奴が評価され結果国民からの知名度は俺より上…本当に邪魔でしかない女だった。


 コーヒーを飲みながら朝の新聞に目を通す。そこにはファルナの事が大々的に書かれていた。見出しには「最悪の育成士」と書かれている。それを見た俺は思わずにやけてしまう。


 俺は自分が育てている聖獣たちのいる動物小屋に行く。俺が小屋に入るなりギャーギャーと声を上げる檻に入った聖獣たち、そんなに俺のことを待っていたのか愛しいやつらめ。


 餌を与えると静かになり、檻の外から健康チェックをする。むやみに中に入ると危険なのだ。特に虎の聖獣はもともと気性が荒くなにかとすぐに攻撃してくるのであまり檻からは出さない。これが育成士の基本だ。


 すると父上からすぐに王城に来るようにと書かれた手紙が届いた。俺は王城に向かい父上と面会した。


「どうなされたのですか父上?」


「グルーガー!これはどういうことだ!!」


「何を怒っていらっしゃるのですか父上?」


「聖獣を派遣した各地から聖獣たちがどこかにいなくなったという報告が来た!それも全てファルナが育てた聖獣がだ」


「まさかそんな…ありえない」


「現実に起きていることだ。……グルーガー、貴様ファルナに罪を擦り付けたそうだな」


「ち、違います!」


「嘘をつけ!!貴様に加担した貴族どもの証言はもう取れておる」


「そんな…」


「貴様に弁解のチャンスを与えてやる。今すぐファルナに土下座しこの国に戻ってくるように説得してこい。ファルナを連れ帰って来るまでこの国に戻ることは許さん!」


 なんで俺がこんな目に…!
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