黙っていれば美しい貴族令嬢が黙った結果→溺愛されるようになった

京月

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「アリアお嬢様、どうなさったのですかそんなに落ち込んで」


「…またお見合い失敗した」


「今度は何をしたんですか?」


「何もしてねえよ!私はただ思ったことを私の言葉で伝えたんだよ。そしたらあの野郎思ってたのと違うとかぬかして逃げるようにいなくなりやがった!」


 アリアと十年以上の付き合いのメイドは何度目かわからぬお見合いの失敗にため息が出そうになるのを我慢する。お見合いをダメにする原因である貴族令嬢として育ってきたとは思えないほどの口の悪さはどんなに言っても治らなかった。


 これまでは治らなくてもいいかと思っていたがもうすぐアリアは貴族たちが集まる学園に入学することになったので早急になんとかしなくてはいけない。というのも学園に入る主な理由は卒業までに婚約者を決めることだからだ。もし卒業までに婚約者が決まらなければ田舎の弱小貴族の豚野郎と結婚することを強要されることもある。


 美しいお嬢様が豚野郎と結婚だなんて可哀想すぎる…アリアの幸せを願うメイドは最終手段を使うことにした。



「アリアお嬢様、私にいい考えがございます」


「ほんとか!?私は何をすればいい?」


「口を閉じてしまいましょう」
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