顔だけの旦那が借金を作ったので男娼にして稼がせます。~離婚?逃がしませんよ~

京月

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  外から吹いてくる隙間風すら通してしまうボロい家の中で頭を抱えている女性がいる。
 それが私、ロゼだ。

「やばい、本当にやばい。今月は2日に1食から3日に1食にしないと家賃が払えなくてこの家から追い出される…」」

 私はいま大きな問題に直面している。
 それはお金!
 とにかくお金が無い!!

 なんで私がこんなことに…
 これでも私は昔有名な貴族の令嬢としてこんな家とは比べ物にならないほどの屋敷で生活していた。
 自分で言うのもなんだけど容姿は良いほうだから同じ貴族の男性から求婚もたくさんされたわ。

 そんな私がなぜこんな生活をしているのか、それは一人の男との出会いのせいだ。

 ガラガラ!
 古くて立て付けの悪い玄関の扉が勢いよく開けられた。


「ロゼ~!ただいま~!」


 旦那が帰ってきた…帰ってきた!?


「シン!?あんた仕事は!?」
「辞めてきた。だって男ばっかでつまんないし~、女の子がいないとテンションが上がらないっていうか」


 土木の仕事なんだから女がいるわけないだろう!
 
 このいかにもバカそうなのが私の旦那、シン。
 頭の中はいつも女のばかりでろくに仕事もできず、今日みたいに仕事を突然辞めてくることなど日常茶飯事。
 こいつのせいでうちは貧乏なのだ。

 なんでこんな屑男と結婚したんだろう…
 そんな自問自答するが答えを一番私が理解している。

 顔だ。
 こいつはイケメンなんだ。
 あまりのイケメンさに女性に誘拐されそうになったこともあるらしい。

 私もこいつの顔に惚れて家を勘当同然で出てシンと結婚したのに…今では後悔しかない。
 私の人生こいつのせいでグチャクチャだ。

 …離婚するか。
 タンスの引き出しに隠してあるヘソクリがあれば家に帰るくらいの交通費になる。
 家に帰ったら土下座でも何でもして許してもらえばいい。
 うん、離婚しよう。

 私はすぐにタンスのヘソクリを探す。
 ヘソクリのお金があればこの地獄のような生活からもおさらばだ。
 ヘソクリは…あれ?ここにあるはずなのに見つからない!


「どうしたんだよロゼ?」
「…シン、ここにあったお金知らない?」
「ああ!あのお金ならこの前女の子のお店に行ったとき全部使った」
「クソがーーーーーーー!!!!」


 急な大声で驚いているシンのことなどお構いなしに私は日頃のストレスを爆発させる。
 一通り暴れた後には私の心はどこまでも冷たくなっていた。
 
 こいつのせいだ。
 この男が全部悪い。
 だから良心はもう捨てよう。


「シン、お前その顔で稼いで来い」
「どうしたんだよロゼ、そんな怖い顔して…それに顔で稼ぐって一体…」
「簡単だよ。お前男娼になれ」


 なんできょとんとした顔しているだ?
 体で稼いで来い。


 その日私は旦那を売った。


 
 



 
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