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一章
ミルコレアの過去
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私ミルコレア・アステロは武勇で名をあげ騎士として代々王族に使える貴族アステロ一族の長女として生まれる。
初めて剣を握ったのは3歳の時、そこから私の騎士としての人生は始まった。
日々休むことなく続く剣の鍛錬、女の子手とは思えないほど剣だこが出来き、ドレスよりも剣と防具が似合うようになってきた10歳の誕生日、私は婚約者を紹介された。
相手は私と同い年のパーカスという少年だった。彼も騎士の家に生まれ幼い頃から剣の鍛錬を行ってきたらしく神童といわれるほど剣の腕は良かった。
「嘘…私が負けるなんて」
「楽しかった。またやろう、でも次も負ける気はないから」
天才ともてはやされた私の自信は完膚なきまでに粉砕され、それと同時に好きな人が出来た。
彼は私を天才とは言わず一人の剣を学ぶ友達として扱ってくれた。
私とパーカスはすぐに仲良くなりお互いが練習相手となって日々の鍛錬により力を入れるようになった。
「ミルコレア、最近調子がいいね」
「わかる?自分でもなんだか成長している気がするの」
「これは負けてられないな」
「私も神童パーカスの婚約者として恥ずかしくないように努力するわ」
親に決められた婚約者だったけど私たちの間に愛があった。
15歳になった時国内で最高峰の騎士学校の入学試験を二人で受けた。
ここで事件は起きた、私は合格したがパーカスが試験に落ちたのだ。
「パーカス、私入学を辞退する」
「……」
「二人でどこか別の学校を受けましょう。そしたらまた二人で剣の練習が出来る。ね?」
「…馬鹿にしてるのか!!」
私は初めてパーカスに本気で怒られた。
「そんなつもりはないの…ただ」
「ただなんだよ!落ちた俺がかわいそうか!?それを馬鹿にしてるって言うんだよ!」
「私は…パーカスと…」
今までこんな気持ちになったことがなかった私はこの感情が何というのかもわからずただ涙を流す。
「何となくこうなるんじゃないかと思ってたんだ」
「え?」
「お前はある日を境にどんどん成長していった。もう俺では歯が立たないくらいに強くなってる。気づいてたよ、剣の稽古中何度か手を抜いたろ」
「……」
「なにが神童だよ、婚約者に手を抜いてもらわないと勝てないような雑魚が神童なわけないだろ!!」
「そんなことない。パーカスは本当に強くて私の憧れだった!婚約者がパーカスで本当に嬉しかった」
「…もう俺は婚約者じゃない」
その言葉に頭が真っ白になる。
「なんで?」
「アステロ家に雑魚はいらないとお前の父親に直々に言われたよ」
「そんな…」
「俺はこれから辺境の駐屯所で働く。もう会うことはない。じゃあな天才」
あの時のパーカスの顔は今でも忘れられない。
それから私は騎士とは何なのだろうかという疑問を持つようになった。
しかしどれだけ考えても結果は出ずただひたすら強さを求めるための鍛錬を続けた。
私は学校を首席で卒業した後騎士の精鋭部隊「シーニ」に所属することが出来た。
「シーニ」は国中から集められた選りすぐりの20人から構成される騎士団で、「シーニ」所属の騎士は一部を除き名前を失い、実力順につけられた番号で呼ばれるようになる。
首席卒業の私でも20番だった。
ある日私は差出人不明の手紙で決闘場に呼び出された。
決闘場には既に誰かが剣を持って待っている。
パーカスだった。
「パーカス!嬉しい、またあなたに会えるなんて」
「…剣をとれ。戦うぞ」
「どうして、久しぶりなんだしまずは食事にでも」
「剣をとれ20!!貴様に決闘を申し込む。勝った者が20を名乗れる、負けた者は潔く従う。それでいいな」
パーカスの表情は真剣そのものだった。もし断るものなら私を殺すだろう、そのくらいの覚悟が見て取れる。
見ただけでもわかるほど実力も上がっている。
私は剣でしかもう彼と語ることはできないのだと確信して剣を抜く。
「シーニ所属の騎士20、決闘を受ける」
パーカスとの激戦の上私は破れパーカスが20入りをした。
20の座を奪われた私はアステロ家から勘当同然の扱いを受け、親の決めた嫁ぎ先に向かい途中、仲間に裏切られた。
そこで出会ったのがレルフードだったのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私がカーサスに向かうのも親に勝手に決められた婚約者に嫁ぐためです。とは言っても架空の婚約者ですが」
「架空?」
「はい。私なりの情報網を使って調べた結果、私の嫁ぐ相手はこの世のどこにも存在しない貴族だったのです。つまり家の本当の目的は私の殺害にあるのでしょう」
「それはまた残酷な話だ」
「父が私を殺そうとしているなど信じたくなくて何も知らない振りをしましたが仲間に裏切られゴブリンに殺されそうになった時確信を持ちそして絶望したんです」
ミルコレアは今までずっと空を見上げたり遠くを見つめながら話していた。
そんなミルコレアだが一呼吸分の間を開けると目に覚悟を宿しながらレルフードと視線を合わせる。
「私がゴブリンに襲われている時におっていた足の怪我のことを覚えていますか?」
「ああ」
「あれはゴブリンではなく仲間につけられたものです。あの怪我ではもし生き残ることが出来ても走ることは一生できなかったでしょう。走ることが出来なければ騎士として戦うこともできない。あの時点で私は既に死んでいるのと同然でした」
ミルコレアは自分の足を見つめる。
「そんな私を容易く救い傷まで治してくれたレルフード様にかつてないほどの敬意と尊敬を持ち、この人の騎士でありたいと思いました」
あれ?なんだか話の雲行きが怪しくなってきたぞ。
前もこんなような話をされて断ったはずだが…
「しかしレルフード様は私の中にある騎士の在り方についての間違いに気付いておられた」
間違い?何のこと?
「騎士とは強さを求める者ではなく、その強さを持って誰かを助ける者ことである。ゴブリン達と戦い村を救ったレルフード様に私は本当の騎士を見ました」
本当の騎士?ただの大学生だった俺が?
ミルコレアは何時ぞやと同じ様に片膝をついて右手を胸の前に置く。
「あの時できなかった誓いをもう一度。我ミルコレアはアステロの名を捨てレルフードを主としレルフードの騎士として生涯を誓うことをここに宣言する」
待って!!これはまずい!!
この子深読みしすぎて変な解釈しちゃってる!
早く訂正しなくては…まぁこんな綺麗な人が生涯を尽くしてくれるなんて夢みたいなこと言われて嬉しくないわけではないけど。
"スキルが発現しました"
え?
頭の中で響く声と同時にレルフードとミルコレアの間に魔法陣のような模様が浮かび上がりそこから一本の剣が現れ空中で浮いている。
剣は細剣いわゆるレイピアというやつでむき出しになった刀身は青空のような青をまとっており刀身の下にあるスウェプトヒルトと呼ばれる持ち手の部分は銀色に輝いている。
ミルコレアは立ち上がりその剣を握ると剣とミルコレアが同調するように一瞬光る。
光が収まるとミルコレアはいつの間にか鞘を持っており細剣を鞘に納めると剣を前に掲げる。
「この剣に誓いレルフード様の騎士となります」
その言葉と同時に先ほどの真剣な様子が嘘のように屈託のない笑顔を見せるミルコレアだった。
初めて剣を握ったのは3歳の時、そこから私の騎士としての人生は始まった。
日々休むことなく続く剣の鍛錬、女の子手とは思えないほど剣だこが出来き、ドレスよりも剣と防具が似合うようになってきた10歳の誕生日、私は婚約者を紹介された。
相手は私と同い年のパーカスという少年だった。彼も騎士の家に生まれ幼い頃から剣の鍛錬を行ってきたらしく神童といわれるほど剣の腕は良かった。
「嘘…私が負けるなんて」
「楽しかった。またやろう、でも次も負ける気はないから」
天才ともてはやされた私の自信は完膚なきまでに粉砕され、それと同時に好きな人が出来た。
彼は私を天才とは言わず一人の剣を学ぶ友達として扱ってくれた。
私とパーカスはすぐに仲良くなりお互いが練習相手となって日々の鍛錬により力を入れるようになった。
「ミルコレア、最近調子がいいね」
「わかる?自分でもなんだか成長している気がするの」
「これは負けてられないな」
「私も神童パーカスの婚約者として恥ずかしくないように努力するわ」
親に決められた婚約者だったけど私たちの間に愛があった。
15歳になった時国内で最高峰の騎士学校の入学試験を二人で受けた。
ここで事件は起きた、私は合格したがパーカスが試験に落ちたのだ。
「パーカス、私入学を辞退する」
「……」
「二人でどこか別の学校を受けましょう。そしたらまた二人で剣の練習が出来る。ね?」
「…馬鹿にしてるのか!!」
私は初めてパーカスに本気で怒られた。
「そんなつもりはないの…ただ」
「ただなんだよ!落ちた俺がかわいそうか!?それを馬鹿にしてるって言うんだよ!」
「私は…パーカスと…」
今までこんな気持ちになったことがなかった私はこの感情が何というのかもわからずただ涙を流す。
「何となくこうなるんじゃないかと思ってたんだ」
「え?」
「お前はある日を境にどんどん成長していった。もう俺では歯が立たないくらいに強くなってる。気づいてたよ、剣の稽古中何度か手を抜いたろ」
「……」
「なにが神童だよ、婚約者に手を抜いてもらわないと勝てないような雑魚が神童なわけないだろ!!」
「そんなことない。パーカスは本当に強くて私の憧れだった!婚約者がパーカスで本当に嬉しかった」
「…もう俺は婚約者じゃない」
その言葉に頭が真っ白になる。
「なんで?」
「アステロ家に雑魚はいらないとお前の父親に直々に言われたよ」
「そんな…」
「俺はこれから辺境の駐屯所で働く。もう会うことはない。じゃあな天才」
あの時のパーカスの顔は今でも忘れられない。
それから私は騎士とは何なのだろうかという疑問を持つようになった。
しかしどれだけ考えても結果は出ずただひたすら強さを求めるための鍛錬を続けた。
私は学校を首席で卒業した後騎士の精鋭部隊「シーニ」に所属することが出来た。
「シーニ」は国中から集められた選りすぐりの20人から構成される騎士団で、「シーニ」所属の騎士は一部を除き名前を失い、実力順につけられた番号で呼ばれるようになる。
首席卒業の私でも20番だった。
ある日私は差出人不明の手紙で決闘場に呼び出された。
決闘場には既に誰かが剣を持って待っている。
パーカスだった。
「パーカス!嬉しい、またあなたに会えるなんて」
「…剣をとれ。戦うぞ」
「どうして、久しぶりなんだしまずは食事にでも」
「剣をとれ20!!貴様に決闘を申し込む。勝った者が20を名乗れる、負けた者は潔く従う。それでいいな」
パーカスの表情は真剣そのものだった。もし断るものなら私を殺すだろう、そのくらいの覚悟が見て取れる。
見ただけでもわかるほど実力も上がっている。
私は剣でしかもう彼と語ることはできないのだと確信して剣を抜く。
「シーニ所属の騎士20、決闘を受ける」
パーカスとの激戦の上私は破れパーカスが20入りをした。
20の座を奪われた私はアステロ家から勘当同然の扱いを受け、親の決めた嫁ぎ先に向かい途中、仲間に裏切られた。
そこで出会ったのがレルフードだったのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私がカーサスに向かうのも親に勝手に決められた婚約者に嫁ぐためです。とは言っても架空の婚約者ですが」
「架空?」
「はい。私なりの情報網を使って調べた結果、私の嫁ぐ相手はこの世のどこにも存在しない貴族だったのです。つまり家の本当の目的は私の殺害にあるのでしょう」
「それはまた残酷な話だ」
「父が私を殺そうとしているなど信じたくなくて何も知らない振りをしましたが仲間に裏切られゴブリンに殺されそうになった時確信を持ちそして絶望したんです」
ミルコレアは今までずっと空を見上げたり遠くを見つめながら話していた。
そんなミルコレアだが一呼吸分の間を開けると目に覚悟を宿しながらレルフードと視線を合わせる。
「私がゴブリンに襲われている時におっていた足の怪我のことを覚えていますか?」
「ああ」
「あれはゴブリンではなく仲間につけられたものです。あの怪我ではもし生き残ることが出来ても走ることは一生できなかったでしょう。走ることが出来なければ騎士として戦うこともできない。あの時点で私は既に死んでいるのと同然でした」
ミルコレアは自分の足を見つめる。
「そんな私を容易く救い傷まで治してくれたレルフード様にかつてないほどの敬意と尊敬を持ち、この人の騎士でありたいと思いました」
あれ?なんだか話の雲行きが怪しくなってきたぞ。
前もこんなような話をされて断ったはずだが…
「しかしレルフード様は私の中にある騎士の在り方についての間違いに気付いておられた」
間違い?何のこと?
「騎士とは強さを求める者ではなく、その強さを持って誰かを助ける者ことである。ゴブリン達と戦い村を救ったレルフード様に私は本当の騎士を見ました」
本当の騎士?ただの大学生だった俺が?
ミルコレアは何時ぞやと同じ様に片膝をついて右手を胸の前に置く。
「あの時できなかった誓いをもう一度。我ミルコレアはアステロの名を捨てレルフードを主としレルフードの騎士として生涯を誓うことをここに宣言する」
待って!!これはまずい!!
この子深読みしすぎて変な解釈しちゃってる!
早く訂正しなくては…まぁこんな綺麗な人が生涯を尽くしてくれるなんて夢みたいなこと言われて嬉しくないわけではないけど。
"スキルが発現しました"
え?
頭の中で響く声と同時にレルフードとミルコレアの間に魔法陣のような模様が浮かび上がりそこから一本の剣が現れ空中で浮いている。
剣は細剣いわゆるレイピアというやつでむき出しになった刀身は青空のような青をまとっており刀身の下にあるスウェプトヒルトと呼ばれる持ち手の部分は銀色に輝いている。
ミルコレアは立ち上がりその剣を握ると剣とミルコレアが同調するように一瞬光る。
光が収まるとミルコレアはいつの間にか鞘を持っており細剣を鞘に納めると剣を前に掲げる。
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