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パン屋の娘ミルダ
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私ミルダは何処にでもいるパン屋の娘だ。
一つ違う点を挙げるなら婚約者が国の第三王子ルクセル様ということ。
もう国中に公表しており、街に出れば祝福の声を浴びせられる。
私は幸せだった。
…でもそれも昨日までの話。
「ミルダ、俺と別れてくれないか?」
突然のことに私は頭の中が真っ白になる。
(え?別れる?なんで急に?この前式場もドレスも見学したばかりなのに…)
「ミーシャのことが好きになったんだ」
(ミーシャ!?私の双子の妹じゃない!)
「ミーシャは素晴らしい!お前と違ってな」
ルクセルの後ろからひょっこと顔を出す私の妹ミーシャ。
馬鹿にしたようなにやけ顔は何か企んでいる時の癖だ。
私はルクセル様に疑問を投げかける。
「私が何かしましたか?」
「いや何もしていないさ」
「ならなんで?」
「聞いたんだよミーシャから、君の本性を。なんでもいつも猫を被っているらしいじゃないか!俺と接するときも善人を演じていたのだろう?実は家事全般が出来なくて特に料理が苦手、俺が食べていた料理は全てミーシャの手作りだったらしいじゃないか。胃袋を掴まれたから婚約したのにまさか別人だったとは。騙されてショックだよ」
自信満々にべらべらと喋るルクセル。
それを聞いたミルダは唖然とした。
(それ全部ミーシャのことじゃないの!?私はいつも通りルクセル様に接していたし家事全般は出来る。特に料理なんて得意分野よ?ルクセル様が言っていることって全部ミーシャのことじゃない!あのクソ妹!!)
「ルクセル様!それは全てミーシャのー」
「ルクセル様!!私とミルダ、どちらがお好きですか?」
ミルダが真実を話そうとするとミーシャがそれを阻止する。
急な質問にも関わらずルクセルは何をいまさらと言わんばかりにどや顔をした。
「もちろんミーシャだよ。考えるまでもないさ」
(………)
「思い出せばミルダはひどかった。待ち合わせの10分前には着いているんだ。まるで俺が遅れたみたいじゃないか」
(あれはルクセル様を待たせたくなくて)
「食事の時もすぐお手洗いに行く。下品にもほどがある」
(化粧が崩れた姿をルクセル様に見せたくないから鏡で確認するためだったの)
「ああ、思い出した!事もあろうにこの俺に馬車側を歩けと命令してきたこともあったな!あれはひどかった!」
(好きな男性に守ってもらいたいって乙女心だったのに、そんなことを思っていたなんて…。なんだかどうでもよくなってきた)
ルクセルの発言に愛が覚めたミルダ、彼女の内にはルクセルとミーシャに対する怒り一色になる。
「わかりましたルクセル様、別れましょう。ミーシャもお幸せに」
一つ違う点を挙げるなら婚約者が国の第三王子ルクセル様ということ。
もう国中に公表しており、街に出れば祝福の声を浴びせられる。
私は幸せだった。
…でもそれも昨日までの話。
「ミルダ、俺と別れてくれないか?」
突然のことに私は頭の中が真っ白になる。
(え?別れる?なんで急に?この前式場もドレスも見学したばかりなのに…)
「ミーシャのことが好きになったんだ」
(ミーシャ!?私の双子の妹じゃない!)
「ミーシャは素晴らしい!お前と違ってな」
ルクセルの後ろからひょっこと顔を出す私の妹ミーシャ。
馬鹿にしたようなにやけ顔は何か企んでいる時の癖だ。
私はルクセル様に疑問を投げかける。
「私が何かしましたか?」
「いや何もしていないさ」
「ならなんで?」
「聞いたんだよミーシャから、君の本性を。なんでもいつも猫を被っているらしいじゃないか!俺と接するときも善人を演じていたのだろう?実は家事全般が出来なくて特に料理が苦手、俺が食べていた料理は全てミーシャの手作りだったらしいじゃないか。胃袋を掴まれたから婚約したのにまさか別人だったとは。騙されてショックだよ」
自信満々にべらべらと喋るルクセル。
それを聞いたミルダは唖然とした。
(それ全部ミーシャのことじゃないの!?私はいつも通りルクセル様に接していたし家事全般は出来る。特に料理なんて得意分野よ?ルクセル様が言っていることって全部ミーシャのことじゃない!あのクソ妹!!)
「ルクセル様!それは全てミーシャのー」
「ルクセル様!!私とミルダ、どちらがお好きですか?」
ミルダが真実を話そうとするとミーシャがそれを阻止する。
急な質問にも関わらずルクセルは何をいまさらと言わんばかりにどや顔をした。
「もちろんミーシャだよ。考えるまでもないさ」
(………)
「思い出せばミルダはひどかった。待ち合わせの10分前には着いているんだ。まるで俺が遅れたみたいじゃないか」
(あれはルクセル様を待たせたくなくて)
「食事の時もすぐお手洗いに行く。下品にもほどがある」
(化粧が崩れた姿をルクセル様に見せたくないから鏡で確認するためだったの)
「ああ、思い出した!事もあろうにこの俺に馬車側を歩けと命令してきたこともあったな!あれはひどかった!」
(好きな男性に守ってもらいたいって乙女心だったのに、そんなことを思っていたなんて…。なんだかどうでもよくなってきた)
ルクセルの発言に愛が覚めたミルダ、彼女の内にはルクセルとミーシャに対する怒り一色になる。
「わかりましたルクセル様、別れましょう。ミーシャもお幸せに」
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