【R18】TSエロゲの世界でチョロインになった件

Tonks

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親戚に引き取られる②

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「はぁ……」

 その選択肢を眺めて、僕は大きなため息をついた。

 ……運営の悪意もここまでくるとかえって清々しい。選択肢のていはとっているけれど、これは事実上の一択だ。先輩のことを思えば僕は叔父様のものになるしかない。

 目の前に突きつけられているあの凶悪なペニスで処女膜を破られ、シスコンをこじらせた変態中年オヤジの猛り狂うような性欲のはけ口になる道しか残されていないのだ。

 もちろん、そのこと自体にも恐怖はある。嫌悪感しかない男にベロチューされ、身体じゅうすみずみまで舐めまわされる。ペニスをしゃぶらされ、やがてそれを処女膣しょじょあなに突き立てられ、大量の精液を容赦なく膣内なかに出される……それをリアルに想像するだけで身の毛もよだち、恐怖のあまりおしっこを漏らしてしまいそうだ。

 けれども僕にその台詞を吐くことをためらわせる最大の原因は、叔父様とのセックスそのものへの拒絶感ではなかった。

「せっかく先輩がガマンしてとっておいてくれたのに……」

 一番はそこだった。真性のロリコンだった先輩が欲望に流されそうになりながら、それでも僕のことを思って必死にこらえ、傷つけず大事に残しておいてくれた処女。その処女をこんなゲス野郎にむざむざ捧げなければならないことが悔しくてならない。

 どうせ処女をあげるなら先輩にあげたかった……そんなことを思って、僕は涙がこぼれそうになった。 

 けれどもここで叔父様を拒絶すれば先輩が破滅する。それだけはできない。そして叔父様は、そんな僕の胸のうちを完全に理解したうえで、このわかりやすい選択肢をつきつけてきているのだ。

 最初から性の対象にするために僕を引き取った。叔父様はそう言っていた。養女として引き取り、この家に囲い込んでしまえば、あとはもう愛玩用のペットのように僕を好きにできると……はじめからそのつもりだったのだ。

 その思惑どおり、僕はこの卑劣な男の欲望を受けとめるだけの性的な玩具おもちゃになる。好きでもなんでもない、ただ気持ち悪いだけの変態に貞操を捧げて……。

 もう一度、叔父様のペニスを見た。限界まで怒張し、太い青筋の浮いた、その先からカウパーが垂れ落ちる信じられないほど大きなペニスをつくづくと眺めた。

 ……もう逃げられない。今夜、僕はあのペニスで処女バージンを喪うのだ。

 絶望というより、ほとんど諦めに近い思いで、僕は自分自身を地獄につき堕とすその台詞を口にした。

「わかりました……ボクは、叔父様のものになります」

 ――止まっていた時が動きだした。けれども目の前につきつけられた叔父様の顔は動かなかった。

 そのかわり、動かないその顔から僕を見つめる目がうるみ、やがて滂沱ぼうだのごとき涙が叔父様の頬をつたい落ちていった。

「……うっ、うう……ありがとう、ありがとう、マコちゃん……」

 そう言って叔父様は僕を抱きしめ、そのままひとしきり涙を流し続けた。

(うわ……なに、この人……すごく気持ち悪い……)

 だがそんな叔父様に僕がいだいたのは、いたいけな少女を無理矢理おのれの欲望のはけ口としておきながら、自分に酔って泣いている薄気味の悪い男への激しい嫌悪感だった。

(……ほんと気持ち悪いオッサン……脳みそ腐ってんじゃないの?)

 つい心の中にそんな悪態まで飛び出してきてしまう。

 その脳みその腐った男とこれから舌を絡め合い、ひとつの身体に結ばれるかと思うとゲロが出そうだ。……いや、正直もう今の時点で吐きそうになっている。だが、先輩のためにも、ここでそんなそそうをしでかすことはできない。

 せいぜい少女らしく恥じらいながら、あの無駄にデカいペニスを受け容れればいい。こんな狂気に至るまで恋焦がれたの処女膜を突き破ることができれば、このゲス野郎の気持ちも少しはおさまるだろう。

 そんなことを思いながら僕は、ただ叔父様に抱きしめられたままその人が泣きやむのを待った。

「……ねえマコちゃん、お願いがあるんだ」

「え?」

 けれども、泣きやんだ叔父様がその『お願い』を口にしたとき、僕はあやうく自分の気持ちを表情に出すところだった。

「これから私とマコちゃんは初めてひとつに結ばれるわけだけど、そこでマコちゃんにはある演技をしてほしいんだ」

「……演技?」

「そう、演技。マコちゃんには、私が――いや、ぼくがまだ小学生だった頃のお姉ちゃんを演じてほしい」

「……」

「マコちゃんは今から、中学一年生だった頃のお姉ちゃんだ。ぼくはあの日のぼく――初めてお姉ちゃんのベッドに忍び込んだ夜のぼく自身を演じる」

「……」

「設定はこうだ。マコちゃんが扮するお姉ちゃんは、ちょうどその頃のぼくがそうだったように、ぼくに強い性的な興味をいだいている。男としてのぼくに抱かれたい……力ずくで犯されてもいい、そんなことを思って、毎晩ぼくを思い浮かべながらオナニーに耽っている」

「……」

「そのオナニーのときの声を聞きつけてぼくが部屋に入ってきた。そこからが演技スタートだ。ぼくはオナニーの声を聞いたことを告げ、お姉ちゃんに迫る。でもお姉ちゃんはすぐにはぼくを受け容れない。だって、ぼくたちは姉弟きょうだいだからね。いくら性的な目で見ていたからといってそう簡単に身体を許したりなんかしない。お姉ちゃんはそんな軽い女じゃない」

「……」

「でもぼくは必死に迫る。それはもう必死の思いで迫る。すると、どうだ。お姉ちゃんは拒みながらも徐々にぼくを受け容れてゆくんだ。精神的にも、肉体的にもね。やっちゃ駄目だってわかっていても、本当はやりたいもんだからやっぱりぼくを受け容れてしまう。姉と弟でひとつに結ばれ、男と女がたどりつける一番高いところまでのぼりつめてしまう。どろどろになって、ぐちょぐちょに溶け合って、身も心もとろけるような最高の初体験をする」

「……」

「それが、あの夜からずっと思っていたことだ。ずっと……ずっとずっとずっとぼくが思い描いていたことだ」

「……」

「どうだい、素敵だと思わないかい?」


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1.とっても素敵だと思います。
2.……ごめん、ゲロ吐きそう。

※いずれか一方を言葉にして下さい。
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