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親戚に引き取られる①
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コンコンとドアをノックする音がして、僕はベッドに身を起こした。
「はぁい」
入って下さいという気持ちをこめて声をかける。どうせあのメイドさんか誰かだろう。
けれどもカチャリと音がしてドアが開き、そこから顔を覗かせたのは叔父様だった。
「あ……叔父様」
「やあ」
そう言って叔父様は僕の部屋の中に入ってきた。
叔父様もお風呂に入ってきたのだろう。いかにも高価そうな感じのするナイトガウンを身に纏っている。けれどその下はどうやら普通に下着のようで、ガウンの襟元にはだいぶ立派な感じの胸毛が覗き、下の裾からは毛脛がのびている。
今日からは家族ということで、あえてこうしたラフな格好を見せてくれているのかも知れない。
そんなことを思いながらベッドから立とうとする僕を叔父様は軽く手を振って制して、そのまま寝台の僕の隣に腰をおろしてきた。
「どうだい、この部屋は」
ダンディーな顔にどこか心配そうな表情を浮かべて言う叔父様に、僕は「すごく素敵です」と返した。
「ただ、こんな豪華なお部屋に住んだことなかったから、まだちょっと緊張しちゃってますけど……」
「そうか。でもマコちゃんは緊張する必要なんてないんだよ? ここはもうキミの家なんだから」
「はい! ありがとうございます!」
叔父様のやさしい言葉に、僕は眠かったのも忘れ、すっかり嬉しくなった。
叔父様が僕のことをマコちゃんと呼びはじめたのは、叔父様に引き取られることを承諾したときからだけれど、僕はもうそれをだいぶ自然に受け止めている。
いきなり引き取られることになって不安定になっているかも知れない僕を気遣い、こうして部屋まで足を運んでくれた叔父様を思うと、ここからはこの人の娘として恥ずかしくない生活をしていかなければならないという気持ちさえ湧いてくる。
「それで……これはどうしても聞いておかなきゃいけないことなんだけど……」
そこでふと叔父様は真面目な顔になると、言おうか言うまいかためらう様子を見せてから、その質問を口にした。
「家出している間、マコちゃんはどこに泊まっていたのかな?」
「……!」
いきなりのその質問に、心臓がドクンと跳ねるのを感じた。昼間の取り調べの中で何度も繰り返し問い質された……けれども叔父様からは一度も聞かれなかったそのことを、今この場で質問されたことに、僕は戸惑いを覚えた。
取り調べでそうしたように黙っていようかとも思った。ただ、これから家族になる人にその態度はやはりいけない気もして、僕は少し考えたあと、おずおずと口を開いた。
「……知ってる人の家です」
「女の人? それとも、男?」
「……」
「マコちゃんが変なことされてないか、それだけが叔父さんは心配なんだよ」
「……」
そう言う叔父様の声は真に迫っており、本当に僕のことを心配しているのだということがはっきりと見て取れた。でも……だからこそ僕は何も言えなかった。なぜなら僕は男の人の家で、叔父様の言う変なことをされまくっていたからだ。
僕が押し黙っていると、叔父様はやれやれと言うような表情をつくり、それから溜息をつきながら、
「……まあいいか。すぐにわかることだし」
と言った。
「……?」
その叔父様の言葉に、僕は小さな違和感を覚えた。……すぐにわかること? 何がすぐにわかるというのだろう?
けれどもその疑問に答えが出る前に、叔父様は本棚に向かい、そこからなにやら一冊の本を取り出してきた。
「ひとつ、昔話をしてもいいかな?」
「昔話?」
「これを見てくれるかい?」
叔父様は本棚から取り出した本を開いて見せた。それはアルバムだった。そして――なぜだろう、そのアルバムには僕が写った写真が納められていた。
「これ……ボクの写真」
「そう見えるだろ? けど、それは叔父さんのお姉さん……つまり、マコちゃんのお母さんの写真なんだ」
「え……」
そう言われて、僕は食い入るようにその写真を見つめた。……どこからどう見ても僕の写真にしか見えない。
叔父様は僕の隣に座ると、僕の肩を抱くようにしてアルバムを手に取り、僕と一緒にそのアルバムの写真を覗き込んでくる。
「……だけどね、叔父さんは、マコちゃんのお母さんが……姉さんがこのくらいのときから、口を聞いてもらえなくなっちゃったんだよ」
「え? どうしてですか?」
「夜にね、寝ている姉さんのベッドに忍び込んで、嫌われちゃったんだ」
「え……」
「姉さんが中学にあがったばかりの頃だったかな。とにかくその頃の姉さんは輝くばかりの美少女で、私は弟心に憧れていたよ。綺麗で勉強もできる自慢の姉だった。姉さんも私のことをすごく可愛がってくれてねえ。でも私の姉さんに対する執着は、弟としてのそれには留まらなかったんだ」
「……」
「性に芽生えたとき、真っ先に欲情を覚えたのが姉さんだったんだよ。……いや、それは欲情なんて言葉で語られるような生半可なもんじゃない。狂おしい衝動のようなものだった。その衝動に突き動かされるまま、私は姉さんのベッドに忍び込んだんだよ。あれだけ私のことを可愛がってくれている姉さんだ。私のことを性的にも受け入れてくれるに違いない。そう思ったんだ。けど、実際はそうじゃなかった。姉さんは激しく抵抗し、私を拒絶した。まだ小学生だった私は泣きながら自分の部屋に退散したよ。その日からは地獄だった。姉さんは誰にもそのことを言わないでくれたけれど、その代わり私のことを避けるようになった。家族の前での儀礼的な会話の他は声ひとつかけてくれなくなったんだ」
「……」
「私はねえ、それからも姉さんを犯したかった。犯したくて犯したくてたまらなかった。洗濯物の中から姉さんの下着をくすねてきて自慰に使ったことは何度もあるし、風呂場でシャワーを浴びているのをガラス越しに見ながら、姉さんの下着を汚したこともある。また寝込みを襲おうと思ったのも一度や二度じゃない。でもできなかった。あの日、私を拒絶した姉さんの眼差しが、冷たい表情が、私にそうすることを許さなかったんだ。姉さんが少女から女になっていくその過程を、私は歯軋りしながら眺めているしかなかった。そして高校を卒業したところで姉さんは逃げるように恋人と駆け落ちしてしまった。……私は絶望したよ。ああ、絶望したとも。いっそ死んでしまおうとさえ思った。神を深く恨みもした」
「……」
「けれどもそんな私に、神はやり直しのチャンスを与えてくれた。それがキミだよ、マコちゃん」
気がつけばぎらぎらと血走った、ほとんど焦点さえ合っていない眼差しが僕を見つめていた。
ふと下に目をやる……限界まで勃起し、びくびくと震える赤黒いペニスが、ナイトガウンの合間から突き出してガマン汁を垂らしているのが見えた。
「あの日、叶えられなかった夢を叶えるために叔父さんはキミを引き取ったんだよ、マコちゃん!」
「……っ!」
反射的に僕はベッドを降り、走り出した。体当たりするようにドアの所まで来ると、必死の思いでドアノブをひねる。
「……っ! 開かない!」
「それはねえ、こちら側からは開かない扉なんだ」
「え……」
「明日の朝、メイドが開けに来てくれることになっている。それまで、この部屋に私たちは二人きりだ」
「誰か! 誰か助けて!!!」
力いっぱいドアを叩いた。だが、反応はない。ドアの向こうから人が近づいてくるような足音は聞こえない。
「誰も来ないよ。家の者たちにはそう言いつけてあるのだから」
「え……」
「今夜は、私とマコちゃんの初夜だから、決して誰もこの部屋には近づかないように、とね」
そう言って僕ににじり寄る叔父様のナイトガウンは半分はだけ、胸から腹にかけ濃い体毛に覆われた意外に筋肉質の身体と、へそまで反り返って何度もおじぎを繰り返す巨大なペニスとがあらわになっていた。
(……なんだよ、あのペニス)
それは巨大なペニスだった。先輩のそれよりも、当然、先生のそれよりも大きい。推定20センチ……いや、普通に20センチ以上はある。しかも全体的に太く『ロングのコーヒー缶大』という形容がしっくりくる。
……あんな凶悪なモノを僕の身体の中に挿れられてはたまらない。何より、先輩が破らずにとっておいてくれた僕の処女を、こんな身勝手で変態的な欲望をたぎらせた卑劣な男にむざむざと奪われてなるものか――
そんな思いに駆られて、僕は部屋の中を必死に逃げ惑った。叔父様はとりたてて急ぐこともなく悠然と部屋の中を歩き回りながら、猛獣が獲物を追い詰めるようにゆっくりと僕のあとについてまわった。
叔父様の目論見どおり、しばらくもしないうちに僕は息があがり、力なく床にへたりこんだ。
早くもチェックメイトだ……あとは無理矢理ベッドに引っ張っていかれ、この変態のペニスをねじこまれて僕は女にされる……。
そんなことを思って身を堅くする僕の前に叔父様はしゃがみこみ、真正面から僕の顔を覗き込んで言った。
「疲れたよね。ごめんね、マコちゃん。でもマコちゃんがいけないんだよ? 私から逃げるから」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「力ずくで、というのもいいんだけど、できれば私はマコちゃんに心から受け容れて欲しいんだ。あの日、姉さんにそうして欲しかったように」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「そうだねえ。だったら、こういうのはどうだろう?」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……え?」
「マコちゃんが家出していたとき誰に匿われていたか、私の方でもだいたいの目星はついているんだよ」
「……っ!」
絶句する僕の前で、叔父様はいやらしい笑みを浮かべ、僕の目をじっと覗き込んだ。
「マコちゃんが私を心から受け容れて、私のものになってくれるのなら、過ぎたことだ。そのあたりはもう不問にしようじゃないか」
「……」
「けどマコちゃんが、姉さんのように私を拒絶するなら、私の知っていることをしかるべき機関に洗いざらい話さざるを得ない」
「……っ!」
「私のものになってくれるのなら、大切にすることを約束しよう。この部屋で、毎日、毎晩……」
「……」
「どうだろうマコちゃん、私のものになってくれるだろうか?」
そう言って、叔父様は僕の肩に両手を置いた。毛むくじゃらの太腿の間で巨大なペニスが「早くしろ」と言わんばかりにビクビク震えているのが見えた。
――そして、僕の前にひとつの選択肢が提示された。
――――――――――――――――――
1.あなたのものになんてならない!
2.……叔父様のものになります。
※いずれか一方を言葉にして下さい。
――――――――――――――――――
「はぁい」
入って下さいという気持ちをこめて声をかける。どうせあのメイドさんか誰かだろう。
けれどもカチャリと音がしてドアが開き、そこから顔を覗かせたのは叔父様だった。
「あ……叔父様」
「やあ」
そう言って叔父様は僕の部屋の中に入ってきた。
叔父様もお風呂に入ってきたのだろう。いかにも高価そうな感じのするナイトガウンを身に纏っている。けれどその下はどうやら普通に下着のようで、ガウンの襟元にはだいぶ立派な感じの胸毛が覗き、下の裾からは毛脛がのびている。
今日からは家族ということで、あえてこうしたラフな格好を見せてくれているのかも知れない。
そんなことを思いながらベッドから立とうとする僕を叔父様は軽く手を振って制して、そのまま寝台の僕の隣に腰をおろしてきた。
「どうだい、この部屋は」
ダンディーな顔にどこか心配そうな表情を浮かべて言う叔父様に、僕は「すごく素敵です」と返した。
「ただ、こんな豪華なお部屋に住んだことなかったから、まだちょっと緊張しちゃってますけど……」
「そうか。でもマコちゃんは緊張する必要なんてないんだよ? ここはもうキミの家なんだから」
「はい! ありがとうございます!」
叔父様のやさしい言葉に、僕は眠かったのも忘れ、すっかり嬉しくなった。
叔父様が僕のことをマコちゃんと呼びはじめたのは、叔父様に引き取られることを承諾したときからだけれど、僕はもうそれをだいぶ自然に受け止めている。
いきなり引き取られることになって不安定になっているかも知れない僕を気遣い、こうして部屋まで足を運んでくれた叔父様を思うと、ここからはこの人の娘として恥ずかしくない生活をしていかなければならないという気持ちさえ湧いてくる。
「それで……これはどうしても聞いておかなきゃいけないことなんだけど……」
そこでふと叔父様は真面目な顔になると、言おうか言うまいかためらう様子を見せてから、その質問を口にした。
「家出している間、マコちゃんはどこに泊まっていたのかな?」
「……!」
いきなりのその質問に、心臓がドクンと跳ねるのを感じた。昼間の取り調べの中で何度も繰り返し問い質された……けれども叔父様からは一度も聞かれなかったそのことを、今この場で質問されたことに、僕は戸惑いを覚えた。
取り調べでそうしたように黙っていようかとも思った。ただ、これから家族になる人にその態度はやはりいけない気もして、僕は少し考えたあと、おずおずと口を開いた。
「……知ってる人の家です」
「女の人? それとも、男?」
「……」
「マコちゃんが変なことされてないか、それだけが叔父さんは心配なんだよ」
「……」
そう言う叔父様の声は真に迫っており、本当に僕のことを心配しているのだということがはっきりと見て取れた。でも……だからこそ僕は何も言えなかった。なぜなら僕は男の人の家で、叔父様の言う変なことをされまくっていたからだ。
僕が押し黙っていると、叔父様はやれやれと言うような表情をつくり、それから溜息をつきながら、
「……まあいいか。すぐにわかることだし」
と言った。
「……?」
その叔父様の言葉に、僕は小さな違和感を覚えた。……すぐにわかること? 何がすぐにわかるというのだろう?
けれどもその疑問に答えが出る前に、叔父様は本棚に向かい、そこからなにやら一冊の本を取り出してきた。
「ひとつ、昔話をしてもいいかな?」
「昔話?」
「これを見てくれるかい?」
叔父様は本棚から取り出した本を開いて見せた。それはアルバムだった。そして――なぜだろう、そのアルバムには僕が写った写真が納められていた。
「これ……ボクの写真」
「そう見えるだろ? けど、それは叔父さんのお姉さん……つまり、マコちゃんのお母さんの写真なんだ」
「え……」
そう言われて、僕は食い入るようにその写真を見つめた。……どこからどう見ても僕の写真にしか見えない。
叔父様は僕の隣に座ると、僕の肩を抱くようにしてアルバムを手に取り、僕と一緒にそのアルバムの写真を覗き込んでくる。
「……だけどね、叔父さんは、マコちゃんのお母さんが……姉さんがこのくらいのときから、口を聞いてもらえなくなっちゃったんだよ」
「え? どうしてですか?」
「夜にね、寝ている姉さんのベッドに忍び込んで、嫌われちゃったんだ」
「え……」
「姉さんが中学にあがったばかりの頃だったかな。とにかくその頃の姉さんは輝くばかりの美少女で、私は弟心に憧れていたよ。綺麗で勉強もできる自慢の姉だった。姉さんも私のことをすごく可愛がってくれてねえ。でも私の姉さんに対する執着は、弟としてのそれには留まらなかったんだ」
「……」
「性に芽生えたとき、真っ先に欲情を覚えたのが姉さんだったんだよ。……いや、それは欲情なんて言葉で語られるような生半可なもんじゃない。狂おしい衝動のようなものだった。その衝動に突き動かされるまま、私は姉さんのベッドに忍び込んだんだよ。あれだけ私のことを可愛がってくれている姉さんだ。私のことを性的にも受け入れてくれるに違いない。そう思ったんだ。けど、実際はそうじゃなかった。姉さんは激しく抵抗し、私を拒絶した。まだ小学生だった私は泣きながら自分の部屋に退散したよ。その日からは地獄だった。姉さんは誰にもそのことを言わないでくれたけれど、その代わり私のことを避けるようになった。家族の前での儀礼的な会話の他は声ひとつかけてくれなくなったんだ」
「……」
「私はねえ、それからも姉さんを犯したかった。犯したくて犯したくてたまらなかった。洗濯物の中から姉さんの下着をくすねてきて自慰に使ったことは何度もあるし、風呂場でシャワーを浴びているのをガラス越しに見ながら、姉さんの下着を汚したこともある。また寝込みを襲おうと思ったのも一度や二度じゃない。でもできなかった。あの日、私を拒絶した姉さんの眼差しが、冷たい表情が、私にそうすることを許さなかったんだ。姉さんが少女から女になっていくその過程を、私は歯軋りしながら眺めているしかなかった。そして高校を卒業したところで姉さんは逃げるように恋人と駆け落ちしてしまった。……私は絶望したよ。ああ、絶望したとも。いっそ死んでしまおうとさえ思った。神を深く恨みもした」
「……」
「けれどもそんな私に、神はやり直しのチャンスを与えてくれた。それがキミだよ、マコちゃん」
気がつけばぎらぎらと血走った、ほとんど焦点さえ合っていない眼差しが僕を見つめていた。
ふと下に目をやる……限界まで勃起し、びくびくと震える赤黒いペニスが、ナイトガウンの合間から突き出してガマン汁を垂らしているのが見えた。
「あの日、叶えられなかった夢を叶えるために叔父さんはキミを引き取ったんだよ、マコちゃん!」
「……っ!」
反射的に僕はベッドを降り、走り出した。体当たりするようにドアの所まで来ると、必死の思いでドアノブをひねる。
「……っ! 開かない!」
「それはねえ、こちら側からは開かない扉なんだ」
「え……」
「明日の朝、メイドが開けに来てくれることになっている。それまで、この部屋に私たちは二人きりだ」
「誰か! 誰か助けて!!!」
力いっぱいドアを叩いた。だが、反応はない。ドアの向こうから人が近づいてくるような足音は聞こえない。
「誰も来ないよ。家の者たちにはそう言いつけてあるのだから」
「え……」
「今夜は、私とマコちゃんの初夜だから、決して誰もこの部屋には近づかないように、とね」
そう言って僕ににじり寄る叔父様のナイトガウンは半分はだけ、胸から腹にかけ濃い体毛に覆われた意外に筋肉質の身体と、へそまで反り返って何度もおじぎを繰り返す巨大なペニスとがあらわになっていた。
(……なんだよ、あのペニス)
それは巨大なペニスだった。先輩のそれよりも、当然、先生のそれよりも大きい。推定20センチ……いや、普通に20センチ以上はある。しかも全体的に太く『ロングのコーヒー缶大』という形容がしっくりくる。
……あんな凶悪なモノを僕の身体の中に挿れられてはたまらない。何より、先輩が破らずにとっておいてくれた僕の処女を、こんな身勝手で変態的な欲望をたぎらせた卑劣な男にむざむざと奪われてなるものか――
そんな思いに駆られて、僕は部屋の中を必死に逃げ惑った。叔父様はとりたてて急ぐこともなく悠然と部屋の中を歩き回りながら、猛獣が獲物を追い詰めるようにゆっくりと僕のあとについてまわった。
叔父様の目論見どおり、しばらくもしないうちに僕は息があがり、力なく床にへたりこんだ。
早くもチェックメイトだ……あとは無理矢理ベッドに引っ張っていかれ、この変態のペニスをねじこまれて僕は女にされる……。
そんなことを思って身を堅くする僕の前に叔父様はしゃがみこみ、真正面から僕の顔を覗き込んで言った。
「疲れたよね。ごめんね、マコちゃん。でもマコちゃんがいけないんだよ? 私から逃げるから」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「力ずくで、というのもいいんだけど、できれば私はマコちゃんに心から受け容れて欲しいんだ。あの日、姉さんにそうして欲しかったように」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「そうだねえ。だったら、こういうのはどうだろう?」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……え?」
「マコちゃんが家出していたとき誰に匿われていたか、私の方でもだいたいの目星はついているんだよ」
「……っ!」
絶句する僕の前で、叔父様はいやらしい笑みを浮かべ、僕の目をじっと覗き込んだ。
「マコちゃんが私を心から受け容れて、私のものになってくれるのなら、過ぎたことだ。そのあたりはもう不問にしようじゃないか」
「……」
「けどマコちゃんが、姉さんのように私を拒絶するなら、私の知っていることをしかるべき機関に洗いざらい話さざるを得ない」
「……っ!」
「私のものになってくれるのなら、大切にすることを約束しよう。この部屋で、毎日、毎晩……」
「……」
「どうだろうマコちゃん、私のものになってくれるだろうか?」
そう言って、叔父様は僕の肩に両手を置いた。毛むくじゃらの太腿の間で巨大なペニスが「早くしろ」と言わんばかりにビクビク震えているのが見えた。
――そして、僕の前にひとつの選択肢が提示された。
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1.あなたのものになんてならない!
2.……叔父様のものになります。
※いずれか一方を言葉にして下さい。
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