16 / 29
12厄年だったか?
しおりを挟む
まず一言。
死ねばいいのに。
私…「オレ」は、今し方起こった出来事に対し、内から出る怒りを何処に逃すかで、現在悩み中だ。
いや、マジ何なの?
今年って、厄年だったっけ?
年始一発目に、自国のバカ王子と元男爵令嬢に振り回されて、やつと最近落ち着いてきた矢先、今度は隣国のバカ王太子である。
「ルドニーク…意味が分からなかったわ…。もう一度言ってくれるかしら?」
私の隣では、現実逃避を始めたエリオット様が、額に手を当て項垂れている。
うん、気持ちは分かるよ。
「ん?意味が分からないだと?そのままの意味だ!エリオット、君はこんな変態と結婚する様な女性ではないはずだ。聡明かつ秀麗な君が何を血迷って!こんな女装好きな変態と……そうか!こいつに何か弱みでも……今ならまだ助けられるな!」
変態って…二回も言いやがった…。
「意味が分からないのは私よ…」
「なんだと!君がこんな奴のために王位を捨てるなど!それなら私と一緒になった方が幸せだ!」
「どうしたら、そんな結論になるの!」
「私は君を幸せにしたいのだ!」
「あーーーもぉ!だから!話の意味が分からないのよ!貴方、私の事何も聞いてないの?」
支離滅裂にもほどがある……。
何故か、エリオット様と言い争いを始めた、隣国のバカ王太子…。
あ、もう私の中で「バカ王太子」って呼び名が定着してる……まぁ、いいか。
こいつ、マジでウチの元王太子にソックリだな。
それより。
「……失礼ながら陛下」
陛下と私を空気にしてしまった二人を見ながら、私は陛下へと視線を向けた。
「何だ?……と言うか、シルビア…そなた顔」
「はい?」
「少しはダダ漏れな「ソレ」を抑えぬか?……全く、お前は…父親にソックリだな。まぁ、これしきの事を抑えれぬ当たりが、まだまだ父には及ばぬところか」
苦笑しながら、全てお見通しとばかりな陛下に、流石は一国の主人にして、あの父の主君だと、妙に納得した。
「父は私の目標ですから……ではなく。陛下、「アレ」は放置して置いてもよろしいのですか?」
「アレ」と言う言葉に、「二つ」の意味を乗せ、私は陛下へと問うた。
「ぶっ、ははははっ。………誠、そなたは父親によく似ておる」
何故か笑いを誘ってしまった。
まぁ、意味を理解して頂けた様で何よりだが。
「まぁ、少しばかり様子を見ようではないか。
その方が「面白い」ものが見れると思うぞ?」
……この狸が。
あ、いかんいかん。
「エルドラント王家と、レイナードもこの件には絡んでおるからな。………まぁ、今し方シルビアも含まれたが」
「サヨウデゴザイマスカ……はぁ」
「そう溜息をつくな。エリオットとの間に湧いた虫をはらえるのだぞ?お前にとっても悪い話ではなかろう?」
腹黒ドSの上司は、腹黒狸だったか。
この日、私は訓練終わりのアルフレッドとマルカスを捕まえ、八つ当たりしまくって帰ったのは言うまでもない。
「ちょっ!シーちゃん横暴!」
「待てシルビア!意味が分からん!」
「……分からなくてもいいから相手して」
片手に剣を持ち、上位魔法をブチ込みながら毒を吐く私。
因みに、私の後ろでは、騎士団員と魔法士団員が「やはり閣下のお子だな」と、ヒソヒソと話していた。
死ねばいいのに。
私…「オレ」は、今し方起こった出来事に対し、内から出る怒りを何処に逃すかで、現在悩み中だ。
いや、マジ何なの?
今年って、厄年だったっけ?
年始一発目に、自国のバカ王子と元男爵令嬢に振り回されて、やつと最近落ち着いてきた矢先、今度は隣国のバカ王太子である。
「ルドニーク…意味が分からなかったわ…。もう一度言ってくれるかしら?」
私の隣では、現実逃避を始めたエリオット様が、額に手を当て項垂れている。
うん、気持ちは分かるよ。
「ん?意味が分からないだと?そのままの意味だ!エリオット、君はこんな変態と結婚する様な女性ではないはずだ。聡明かつ秀麗な君が何を血迷って!こんな女装好きな変態と……そうか!こいつに何か弱みでも……今ならまだ助けられるな!」
変態って…二回も言いやがった…。
「意味が分からないのは私よ…」
「なんだと!君がこんな奴のために王位を捨てるなど!それなら私と一緒になった方が幸せだ!」
「どうしたら、そんな結論になるの!」
「私は君を幸せにしたいのだ!」
「あーーーもぉ!だから!話の意味が分からないのよ!貴方、私の事何も聞いてないの?」
支離滅裂にもほどがある……。
何故か、エリオット様と言い争いを始めた、隣国のバカ王太子…。
あ、もう私の中で「バカ王太子」って呼び名が定着してる……まぁ、いいか。
こいつ、マジでウチの元王太子にソックリだな。
それより。
「……失礼ながら陛下」
陛下と私を空気にしてしまった二人を見ながら、私は陛下へと視線を向けた。
「何だ?……と言うか、シルビア…そなた顔」
「はい?」
「少しはダダ漏れな「ソレ」を抑えぬか?……全く、お前は…父親にソックリだな。まぁ、これしきの事を抑えれぬ当たりが、まだまだ父には及ばぬところか」
苦笑しながら、全てお見通しとばかりな陛下に、流石は一国の主人にして、あの父の主君だと、妙に納得した。
「父は私の目標ですから……ではなく。陛下、「アレ」は放置して置いてもよろしいのですか?」
「アレ」と言う言葉に、「二つ」の意味を乗せ、私は陛下へと問うた。
「ぶっ、ははははっ。………誠、そなたは父親によく似ておる」
何故か笑いを誘ってしまった。
まぁ、意味を理解して頂けた様で何よりだが。
「まぁ、少しばかり様子を見ようではないか。
その方が「面白い」ものが見れると思うぞ?」
……この狸が。
あ、いかんいかん。
「エルドラント王家と、レイナードもこの件には絡んでおるからな。………まぁ、今し方シルビアも含まれたが」
「サヨウデゴザイマスカ……はぁ」
「そう溜息をつくな。エリオットとの間に湧いた虫をはらえるのだぞ?お前にとっても悪い話ではなかろう?」
腹黒ドSの上司は、腹黒狸だったか。
この日、私は訓練終わりのアルフレッドとマルカスを捕まえ、八つ当たりしまくって帰ったのは言うまでもない。
「ちょっ!シーちゃん横暴!」
「待てシルビア!意味が分からん!」
「……分からなくてもいいから相手して」
片手に剣を持ち、上位魔法をブチ込みながら毒を吐く私。
因みに、私の後ろでは、騎士団員と魔法士団員が「やはり閣下のお子だな」と、ヒソヒソと話していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。
卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。
理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。
…と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。
全二話で完結します、予約投稿済み
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
弟が悪役令嬢に怪我をさせられたのに、こっちが罰金を払うだなんて、そんなおかしな話があるの? このまま泣き寝入りなんてしないから……!
冬吹せいら
恋愛
キリア・モルバレスが、令嬢のセレノー・ブレッザに、顔面をナイフで切り付けられ、傷を負った。
しかし、セレノーは謝るどころか、自分も怪我をしたので、モルバレス家に罰金を科すと言い始める。
話を聞いた、キリアの姉のスズカは、この件を、親友のネイトルに相談した。
スズカとネイトルは、お互いの身分を知らず、会話する仲だったが、この件を聞いたネイトルが、ついに自分の身分を明かすことに。
そこから、話しは急展開を迎える……。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる