17 / 29
13ストーカーになりました
しおりを挟む
翌日。
放課後の生徒会室にて。
やる気と気力を一気に失った私は、何時も座っている会計用の机に、突っ伏す形で座っていた。
原因は昨日の「アレ」だ。
そして、今日起こった「アレ」だ。
「いっそ消してしまいたい…裏から手を回すか?」
昨日、あのバカ王太子に振り回されたと思った矢先、今日登校するなり、またもや事件が起こった。
「見張りに来てやったぞ!」
朝の朝礼にて、そう、高らかに宣言したのは、例のエルドラントのバカ王太子こと、ルドニーク殿下だった。
何故か、短期留学生として、私のクラスに入学してきたのだ。
それからが地獄だった。
クラスの人間に、私の人となりを聴きまくり、粗を探しまくっていた。
そして。
私が何処に行くにも付いて来るのだ。
たちの悪いストーカーだ。
はっきり言って「ウザイ」以外の何ものでもない。
相手が王族でなければ……と、何度思った事か。
今は、一応生徒会室と言う「部外者お断り」の部屋にいるので平和だか…。
帰りも狙われかねんな…。
城に上がるのにも同行しそうだ…。
そんな中、私は書類の束で頭を軽く叩かれた。
「シルビア、何時までそうしているつもりですか?それでは帰宅できませんよ。帰宅したら城に上がるのでしょ?今日はユーリ様がいない分、しっかりやってくださいね?」
………何故か眼鏡が光った。
叩いた相手は、友人にして、我が学園の生徒会長様であるミカエリスだった。
ミカは、眼鏡をいじりながら呆れ顔で私を見下ろしていた。
確かに今日の仕事はまだ終わってない。
机の上には、会計帳簿が高く積まれているし、それ以外の書類も束で置かれている。
早くしなければ、今日の予定が遅れてしまうのは確かだった。
因みに、先程ミカが言った「ユーリ様」とは、生徒会書記をしている「ユーリ=リクトル」の事だ。
ユーリは、公爵家の長女で、私の父方のイトコになる。
そして、今日彼女は父親である公爵に呼び出され、授業が終わると同時に帰宅してしまっていた。
と言う訳で、いつも以上に仕事が多い。
「後、私達だけだとは言え、「地」がダダ漏れですよ?」
………うん、それは自覚してる。
「あぁ、それと……今日の「アレ」ですが。王族の方に手を出す訳にもいきませんし…困りましたね。いっそ事故にでも見せかけて…」
ミカ……お前も人の事言えないから。
まぁ、行くとこ行くとこ着いて来たら、こうなるわな…。
「まったく……ストレスでどうにかなりそうだな」
「おや?腹黒ドS大魔王様でも、ストレスがあるのですね…ふふ」
「……ミカ、私で鬱憤を晴らすのは止めてほしいなぁ。やるなら本人に直接どーぞ?私は止めないよ?むしろ応援しよう」
因みに、私とミカ、そしてラルフは同じクラスだ。
クラス分けが成績順で決まるため、成績上位である私達は、入学からずっと同じクラスにいる。
そして、友人と言う事もあり、学園ではほぼ一緒に行動している。
「全く、それにしても、貴方は男性問題が絶えませんね」
「人聞きが悪いよ?それではまるで私が釣っているようじゃないか?」
「おや?あながち間違いではないでしょ?」
「ミカ……黙ろうか?いい加減にしないと、その眼鏡叩き割るよ?あ、それとも、君の秘密を婚約者殿に暴露とかのほうがいいかなぁ?…ふふ」
でだ。
今日の殿下のストーカー被害に、友人達は必然的に巻き込まれてしまった。
「おや?次期国王陛下の伴侶がそのような方で大丈夫なのでしょうか?」
「はははっ…。エリオット様は私の全てを受け入れてくださってるからね。どっかの誰かさんみたいに、婚約者殿の前でネコが降ってくる人と一緒にしないでくれる?」
ホント…全くもって迷惑な事だ。
てか、王族でアレってどうなんだろうなぁ…。
「二人とも、遊んでないで仕事をしろ。終わらんぞ?」
「ホント……ブレないな、ラルフ」
「………随時通常運転ですね」
とまぁ、ジャレ合いが続きつつも、ちゃんと仕事を終わらせた私は、やっと帰宅する事となり、支度をして生徒会室を後にしたのだった。
因みに、外に出た瞬間、周りを見渡したのは言うまでもない。
放課後の生徒会室にて。
やる気と気力を一気に失った私は、何時も座っている会計用の机に、突っ伏す形で座っていた。
原因は昨日の「アレ」だ。
そして、今日起こった「アレ」だ。
「いっそ消してしまいたい…裏から手を回すか?」
昨日、あのバカ王太子に振り回されたと思った矢先、今日登校するなり、またもや事件が起こった。
「見張りに来てやったぞ!」
朝の朝礼にて、そう、高らかに宣言したのは、例のエルドラントのバカ王太子こと、ルドニーク殿下だった。
何故か、短期留学生として、私のクラスに入学してきたのだ。
それからが地獄だった。
クラスの人間に、私の人となりを聴きまくり、粗を探しまくっていた。
そして。
私が何処に行くにも付いて来るのだ。
たちの悪いストーカーだ。
はっきり言って「ウザイ」以外の何ものでもない。
相手が王族でなければ……と、何度思った事か。
今は、一応生徒会室と言う「部外者お断り」の部屋にいるので平和だか…。
帰りも狙われかねんな…。
城に上がるのにも同行しそうだ…。
そんな中、私は書類の束で頭を軽く叩かれた。
「シルビア、何時までそうしているつもりですか?それでは帰宅できませんよ。帰宅したら城に上がるのでしょ?今日はユーリ様がいない分、しっかりやってくださいね?」
………何故か眼鏡が光った。
叩いた相手は、友人にして、我が学園の生徒会長様であるミカエリスだった。
ミカは、眼鏡をいじりながら呆れ顔で私を見下ろしていた。
確かに今日の仕事はまだ終わってない。
机の上には、会計帳簿が高く積まれているし、それ以外の書類も束で置かれている。
早くしなければ、今日の予定が遅れてしまうのは確かだった。
因みに、先程ミカが言った「ユーリ様」とは、生徒会書記をしている「ユーリ=リクトル」の事だ。
ユーリは、公爵家の長女で、私の父方のイトコになる。
そして、今日彼女は父親である公爵に呼び出され、授業が終わると同時に帰宅してしまっていた。
と言う訳で、いつも以上に仕事が多い。
「後、私達だけだとは言え、「地」がダダ漏れですよ?」
………うん、それは自覚してる。
「あぁ、それと……今日の「アレ」ですが。王族の方に手を出す訳にもいきませんし…困りましたね。いっそ事故にでも見せかけて…」
ミカ……お前も人の事言えないから。
まぁ、行くとこ行くとこ着いて来たら、こうなるわな…。
「まったく……ストレスでどうにかなりそうだな」
「おや?腹黒ドS大魔王様でも、ストレスがあるのですね…ふふ」
「……ミカ、私で鬱憤を晴らすのは止めてほしいなぁ。やるなら本人に直接どーぞ?私は止めないよ?むしろ応援しよう」
因みに、私とミカ、そしてラルフは同じクラスだ。
クラス分けが成績順で決まるため、成績上位である私達は、入学からずっと同じクラスにいる。
そして、友人と言う事もあり、学園ではほぼ一緒に行動している。
「全く、それにしても、貴方は男性問題が絶えませんね」
「人聞きが悪いよ?それではまるで私が釣っているようじゃないか?」
「おや?あながち間違いではないでしょ?」
「ミカ……黙ろうか?いい加減にしないと、その眼鏡叩き割るよ?あ、それとも、君の秘密を婚約者殿に暴露とかのほうがいいかなぁ?…ふふ」
でだ。
今日の殿下のストーカー被害に、友人達は必然的に巻き込まれてしまった。
「おや?次期国王陛下の伴侶がそのような方で大丈夫なのでしょうか?」
「はははっ…。エリオット様は私の全てを受け入れてくださってるからね。どっかの誰かさんみたいに、婚約者殿の前でネコが降ってくる人と一緒にしないでくれる?」
ホント…全くもって迷惑な事だ。
てか、王族でアレってどうなんだろうなぁ…。
「二人とも、遊んでないで仕事をしろ。終わらんぞ?」
「ホント……ブレないな、ラルフ」
「………随時通常運転ですね」
とまぁ、ジャレ合いが続きつつも、ちゃんと仕事を終わらせた私は、やっと帰宅する事となり、支度をして生徒会室を後にしたのだった。
因みに、外に出た瞬間、周りを見渡したのは言うまでもない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。
卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。
理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。
…と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。
全二話で完結します、予約投稿済み
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる