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翌日。
放課後の生徒会室にて。
やる気と気力を一気に失った私は、何時も座っている会計用の机に、突っ伏す形で座っていた。
原因は昨日の「アレ」だ。
そして、今日起こった「アレ」だ。
「いっそ消してしまいたい…裏から手を回すか?」
昨日、あのバカ王太子に振り回されたと思った矢先、今日登校するなり、またもや事件が起こった。
「見張りに来てやったぞ!」
朝の朝礼にて、そう、高らかに宣言したのは、例のエルドラントのバカ王太子こと、ルドニーク殿下だった。
何故か、短期留学生として、私のクラスに入学してきたのだ。
それからが地獄だった。
クラスの人間に、私の人となりを聴きまくり、粗を探しまくっていた。
そして。
私が何処に行くにも付いて来るのだ。
たちの悪いストーカーだ。
はっきり言って「ウザイ」以外の何ものでもない。
相手が王族でなければ……と、何度思った事か。
今は、一応生徒会室と言う「部外者お断り」の部屋にいるので平和だか…。
帰りも狙われかねんな…。
城に上がるのにも同行しそうだ…。
そんな中、私は書類の束で頭を軽く叩かれた。
「シルビア、何時までそうしているつもりですか?それでは帰宅できませんよ。帰宅したら城に上がるのでしょ?今日はユーリ様がいない分、しっかりやってくださいね?」
………何故か眼鏡が光った。
叩いた相手は、友人にして、我が学園の生徒会長様であるミカエリスだった。
ミカは、眼鏡をいじりながら呆れ顔で私を見下ろしていた。
確かに今日の仕事はまだ終わってない。
机の上には、会計帳簿が高く積まれているし、それ以外の書類も束で置かれている。
早くしなければ、今日の予定が遅れてしまうのは確かだった。
因みに、先程ミカが言った「ユーリ様」とは、生徒会書記をしている「ユーリ=リクトル」の事だ。
ユーリは、公爵家の長女で、私の父方のイトコになる。
そして、今日彼女は父親である公爵に呼び出され、授業が終わると同時に帰宅してしまっていた。
と言う訳で、いつも以上に仕事が多い。
「後、私達だけだとは言え、「地」がダダ漏れですよ?」
………うん、それは自覚してる。
「あぁ、それと……今日の「アレ」ですが。王族の方に手を出す訳にもいきませんし…困りましたね。いっそ事故にでも見せかけて…」
ミカ……お前も人の事言えないから。
まぁ、行くとこ行くとこ着いて来たら、こうなるわな…。
「まったく……ストレスでどうにかなりそうだな」
「おや?腹黒ドS大魔王様でも、ストレスがあるのですね…ふふ」
「……ミカ、私で鬱憤を晴らすのは止めてほしいなぁ。やるなら本人に直接どーぞ?私は止めないよ?むしろ応援しよう」
因みに、私とミカ、そしてラルフは同じクラスだ。
クラス分けが成績順で決まるため、成績上位である私達は、入学からずっと同じクラスにいる。
そして、友人と言う事もあり、学園ではほぼ一緒に行動している。
「全く、それにしても、貴方は男性問題が絶えませんね」
「人聞きが悪いよ?それではまるで私が釣っているようじゃないか?」
「おや?あながち間違いではないでしょ?」
「ミカ……黙ろうか?いい加減にしないと、その眼鏡叩き割るよ?あ、それとも、君の秘密を婚約者殿に暴露とかのほうがいいかなぁ?…ふふ」
でだ。
今日の殿下のストーカー被害に、友人達は必然的に巻き込まれてしまった。
「おや?次期国王陛下の伴侶がそのような方で大丈夫なのでしょうか?」
「はははっ…。エリオット様は私の全てを受け入れてくださってるからね。どっかの誰かさんみたいに、婚約者殿の前でネコが降ってくる人と一緒にしないでくれる?」
ホント…全くもって迷惑な事だ。
てか、王族でアレってどうなんだろうなぁ…。
「二人とも、遊んでないで仕事をしろ。終わらんぞ?」
「ホント……ブレないな、ラルフ」
「………随時通常運転ですね」
とまぁ、ジャレ合いが続きつつも、ちゃんと仕事を終わらせた私は、やっと帰宅する事となり、支度をして生徒会室を後にしたのだった。
因みに、外に出た瞬間、周りを見渡したのは言うまでもない。
放課後の生徒会室にて。
やる気と気力を一気に失った私は、何時も座っている会計用の机に、突っ伏す形で座っていた。
原因は昨日の「アレ」だ。
そして、今日起こった「アレ」だ。
「いっそ消してしまいたい…裏から手を回すか?」
昨日、あのバカ王太子に振り回されたと思った矢先、今日登校するなり、またもや事件が起こった。
「見張りに来てやったぞ!」
朝の朝礼にて、そう、高らかに宣言したのは、例のエルドラントのバカ王太子こと、ルドニーク殿下だった。
何故か、短期留学生として、私のクラスに入学してきたのだ。
それからが地獄だった。
クラスの人間に、私の人となりを聴きまくり、粗を探しまくっていた。
そして。
私が何処に行くにも付いて来るのだ。
たちの悪いストーカーだ。
はっきり言って「ウザイ」以外の何ものでもない。
相手が王族でなければ……と、何度思った事か。
今は、一応生徒会室と言う「部外者お断り」の部屋にいるので平和だか…。
帰りも狙われかねんな…。
城に上がるのにも同行しそうだ…。
そんな中、私は書類の束で頭を軽く叩かれた。
「シルビア、何時までそうしているつもりですか?それでは帰宅できませんよ。帰宅したら城に上がるのでしょ?今日はユーリ様がいない分、しっかりやってくださいね?」
………何故か眼鏡が光った。
叩いた相手は、友人にして、我が学園の生徒会長様であるミカエリスだった。
ミカは、眼鏡をいじりながら呆れ顔で私を見下ろしていた。
確かに今日の仕事はまだ終わってない。
机の上には、会計帳簿が高く積まれているし、それ以外の書類も束で置かれている。
早くしなければ、今日の予定が遅れてしまうのは確かだった。
因みに、先程ミカが言った「ユーリ様」とは、生徒会書記をしている「ユーリ=リクトル」の事だ。
ユーリは、公爵家の長女で、私の父方のイトコになる。
そして、今日彼女は父親である公爵に呼び出され、授業が終わると同時に帰宅してしまっていた。
と言う訳で、いつも以上に仕事が多い。
「後、私達だけだとは言え、「地」がダダ漏れですよ?」
………うん、それは自覚してる。
「あぁ、それと……今日の「アレ」ですが。王族の方に手を出す訳にもいきませんし…困りましたね。いっそ事故にでも見せかけて…」
ミカ……お前も人の事言えないから。
まぁ、行くとこ行くとこ着いて来たら、こうなるわな…。
「まったく……ストレスでどうにかなりそうだな」
「おや?腹黒ドS大魔王様でも、ストレスがあるのですね…ふふ」
「……ミカ、私で鬱憤を晴らすのは止めてほしいなぁ。やるなら本人に直接どーぞ?私は止めないよ?むしろ応援しよう」
因みに、私とミカ、そしてラルフは同じクラスだ。
クラス分けが成績順で決まるため、成績上位である私達は、入学からずっと同じクラスにいる。
そして、友人と言う事もあり、学園ではほぼ一緒に行動している。
「全く、それにしても、貴方は男性問題が絶えませんね」
「人聞きが悪いよ?それではまるで私が釣っているようじゃないか?」
「おや?あながち間違いではないでしょ?」
「ミカ……黙ろうか?いい加減にしないと、その眼鏡叩き割るよ?あ、それとも、君の秘密を婚約者殿に暴露とかのほうがいいかなぁ?…ふふ」
でだ。
今日の殿下のストーカー被害に、友人達は必然的に巻き込まれてしまった。
「おや?次期国王陛下の伴侶がそのような方で大丈夫なのでしょうか?」
「はははっ…。エリオット様は私の全てを受け入れてくださってるからね。どっかの誰かさんみたいに、婚約者殿の前でネコが降ってくる人と一緒にしないでくれる?」
ホント…全くもって迷惑な事だ。
てか、王族でアレってどうなんだろうなぁ…。
「二人とも、遊んでないで仕事をしろ。終わらんぞ?」
「ホント……ブレないな、ラルフ」
「………随時通常運転ですね」
とまぁ、ジャレ合いが続きつつも、ちゃんと仕事を終わらせた私は、やっと帰宅する事となり、支度をして生徒会室を後にしたのだった。
因みに、外に出た瞬間、周りを見渡したのは言うまでもない。
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