38 / 65
38 お話し合いですわ③
しおりを挟む
「全く、困ったものね?そう思わなくて?」
あら?
返事がありませんわ。
そう言えば、先程から全く口を開きませんわね。
「ベルバラ、貴女えらく静かですわ……ね」
私は、チラリとベルバラに視線を向けました。
あら、見てはいけませんでしたかしら……向かいに座るベルバラの目が思いっきり座ってますわ。
ベルバラのお母様は、貴族のマナー講師を勤めていらっしゃいますものね。
彼女自身も厳しく育てられ、貴族とは何であるかを幼少期より叩き込まれていらっしゃいます。あのような人種は論外でしょう。
今頃頭の中は「ありえなーい」が連呼されているはずですわ。
「………あの」
あら?
そんな事を思っていると、ふとヘンリーの重い口を開きましたわ。
「あの、アシェリー兄様、防衛は分かりますが……根本的にあの令嬢をさっさと片付けてしまった方が早いのでは?」
ヘンリー……貴方、考え方がどんどんお父様と兄様に似てきますわね。
我が家の血って…はぁ。
まぁ、その事は、私だって考えましたが……今は無理ですわね。
「証拠……がないからな。だいたい、ギフトにしても、神殿にある「神の器」でしか特定できない。あの神具は神殿から持ち出す事は出来ないし、神殿は国から独立した存在だからな…いくら王族と言えど、神殿には命令は出せない」
協力申請……なら、何とかいけるでしょうが、それ相応の大義名分がいりますわね。
あのカチッカチな、頭でっかちの集団ですから。
って……この発言は、絶対に口に出せませんわ。
「そうですわね。それに「貴族」としてラファエロさんが登録してあるなら、神殿には虚偽の登録がある可能性もありますし」
「貴族」が神殿でギフトを調べるのは義務。
小娘はちゃんと貴族として認可された身。
導き出される答えは、簡単ですわ。
誰か代役を使ったか、最悪神殿の人間を取り込んだか……。
「全く、迷惑な話だ」
アシェ、完全に同意しますわ。
それにしても、神殿での祝福を正常に受けていない時点で、ラファエロ伯爵は神殿と国にウソをついている事になりますわね。
後が怖い…とは思わなかったのかしら。
まぁ、クズインと小娘の関係を隠すため…だとは思いますが、祝福は王侯貴族に定められた事です。
今更「祝福を受けてきなさい」と言ったところで、「既に済んでいる」と言われるのが関の山でしょうね。
……ぶっちゃけ、あの家ごと潰れてくれないかしら。
本当ろくな事してないわね!ピンクって何?呪いなの?
あー、ムカつく!
………あら
…いけない。
また前世の私が(笑)
落ち着くには、お茶が一番ですわぁ~。
って、あら?ララミー、貴女また私のお茶に回復薬を入れましたわね!
もしかして、精神を落ち着かせる薬でしょうか?
さっきカトレアに何か渡していると思ったら…全く、気が利きすぎですわ。
私はゆっくりとお茶を飲みながら、ララミーに視線を向けると、軽やかにウインクを飛ばしてきましたわ。
ララミー、貴女…今更ですけど侍女のとる行動ではなくてよ。
………主にウインクって。
…………はぁ。
まぁ、いいですわ。本当に今更ですし。
それより会話に戻りましょう。
「まぁ、ヘンリーが言うのも一理ありますわ。何か手立てを考えておいた方が得策でしょうね」
このまま、何もしないでいる方が問題ですわ。
あの小娘がどんどん調子に乗って、収集がつかなくなったら困りますもの。
「フィオが言うのはもっともだが、何か証拠が欲しいな。私達が動ける証拠や情報があればいいんだが…………あの女に自ら神殿に行ってもらう……とかは、難しいだろうしな」
自ら…。確かにそうして頂ければ助かりますが。
誰かが誘う…とか?
…………う~ん。
「アシェリー、貴方がひと肌脱がれます?」
「は?」
あら?
返事がありませんわ。
そう言えば、先程から全く口を開きませんわね。
「ベルバラ、貴女えらく静かですわ……ね」
私は、チラリとベルバラに視線を向けました。
あら、見てはいけませんでしたかしら……向かいに座るベルバラの目が思いっきり座ってますわ。
ベルバラのお母様は、貴族のマナー講師を勤めていらっしゃいますものね。
彼女自身も厳しく育てられ、貴族とは何であるかを幼少期より叩き込まれていらっしゃいます。あのような人種は論外でしょう。
今頃頭の中は「ありえなーい」が連呼されているはずですわ。
「………あの」
あら?
そんな事を思っていると、ふとヘンリーの重い口を開きましたわ。
「あの、アシェリー兄様、防衛は分かりますが……根本的にあの令嬢をさっさと片付けてしまった方が早いのでは?」
ヘンリー……貴方、考え方がどんどんお父様と兄様に似てきますわね。
我が家の血って…はぁ。
まぁ、その事は、私だって考えましたが……今は無理ですわね。
「証拠……がないからな。だいたい、ギフトにしても、神殿にある「神の器」でしか特定できない。あの神具は神殿から持ち出す事は出来ないし、神殿は国から独立した存在だからな…いくら王族と言えど、神殿には命令は出せない」
協力申請……なら、何とかいけるでしょうが、それ相応の大義名分がいりますわね。
あのカチッカチな、頭でっかちの集団ですから。
って……この発言は、絶対に口に出せませんわ。
「そうですわね。それに「貴族」としてラファエロさんが登録してあるなら、神殿には虚偽の登録がある可能性もありますし」
「貴族」が神殿でギフトを調べるのは義務。
小娘はちゃんと貴族として認可された身。
導き出される答えは、簡単ですわ。
誰か代役を使ったか、最悪神殿の人間を取り込んだか……。
「全く、迷惑な話だ」
アシェ、完全に同意しますわ。
それにしても、神殿での祝福を正常に受けていない時点で、ラファエロ伯爵は神殿と国にウソをついている事になりますわね。
後が怖い…とは思わなかったのかしら。
まぁ、クズインと小娘の関係を隠すため…だとは思いますが、祝福は王侯貴族に定められた事です。
今更「祝福を受けてきなさい」と言ったところで、「既に済んでいる」と言われるのが関の山でしょうね。
……ぶっちゃけ、あの家ごと潰れてくれないかしら。
本当ろくな事してないわね!ピンクって何?呪いなの?
あー、ムカつく!
………あら
…いけない。
また前世の私が(笑)
落ち着くには、お茶が一番ですわぁ~。
って、あら?ララミー、貴女また私のお茶に回復薬を入れましたわね!
もしかして、精神を落ち着かせる薬でしょうか?
さっきカトレアに何か渡していると思ったら…全く、気が利きすぎですわ。
私はゆっくりとお茶を飲みながら、ララミーに視線を向けると、軽やかにウインクを飛ばしてきましたわ。
ララミー、貴女…今更ですけど侍女のとる行動ではなくてよ。
………主にウインクって。
…………はぁ。
まぁ、いいですわ。本当に今更ですし。
それより会話に戻りましょう。
「まぁ、ヘンリーが言うのも一理ありますわ。何か手立てを考えておいた方が得策でしょうね」
このまま、何もしないでいる方が問題ですわ。
あの小娘がどんどん調子に乗って、収集がつかなくなったら困りますもの。
「フィオが言うのはもっともだが、何か証拠が欲しいな。私達が動ける証拠や情報があればいいんだが…………あの女に自ら神殿に行ってもらう……とかは、難しいだろうしな」
自ら…。確かにそうして頂ければ助かりますが。
誰かが誘う…とか?
…………う~ん。
「アシェリー、貴方がひと肌脱がれます?」
「は?」
6
あなたにおすすめの小説
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。
しげむろ ゆうき
恋愛
姉の策略により、なんでも私の所為にされてしまう。そしてみんなからどんどんと信用を失っていくが、唯一、私が得意としてるもので信じてくれなかった人達と姉を断罪する話。
全12話
お姉様のお誕生日を祝うのが、なぜ我儘なの?
月白ヤトヒコ
ファンタジー
健康で、元気なお姉様が羨ましかったの。
物心付いたときから、いつも体調が悪かった。いつもどこかが苦しかった。
お母様が側にいてくれて、ずっと看病してくれた。お父様は、わたしのお医者様の費用やお薬代を稼ぐのが大変なんだってお母様が言ってた。
わたし、知らなかったの。
自分が苦しかったから。お姉様のことを気にする余裕なんてなかったの。
今年こそは、お姉様のお誕生日をお祝いしたかった……んだけど、なぁ。
お姉様のお誕生日を祝うのが、なぜ我儘なの?
※『わたくしの誕生日を家族で祝いたい、ですか? そんな我儘仰らないでくださいな。』の、妹視点。多分、『わたくしの誕生日を~』を先に読んでないとわかり難いかもです。
設定はふわっと。
姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました
饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。
わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。
しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。
末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。
そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。
それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は――
n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。
全15話。
※カクヨムでも公開しています
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
【完結】 私を忌み嫌って義妹を贔屓したいのなら、家を出て行くのでお好きにしてください
ゆうき
恋愛
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。
義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。
外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。
彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。
「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」
――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる