運命の番を殺した英雄

XCX

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12. 温もりは夢じゃなかった

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 翌朝、目が覚めても夢は覚めなかった。夢のような現実がまだ続いている。

「シグルドさん、おはようございます」

 目の前には、笑みを浮かべた愛しい運命の番。最高の目覚めだ。赤くふっくらとした唇を啄んで、挨拶を返す。

「朝になっても僕はここにいるし、こうして触れます。夢じゃないって分かってくれました…?」
「ああ…。けど、まだ足りねえ。毎朝こうして俺に分からせてもらわねえと」
「ふふ、はい」

 鼻同士を擦り合わせて笑い合う。幸福感に胸が満たされる。

「体は平気か?」
「正直に言うと、下半身が重怠くて力が入らないです…。でも幸せの痛みなので全然苦にならないです。だからシグルドさんも気にしないでくださいね」
「…分かった。ただし、ユテは今日一日何もせずにベッドで休んでろ。後で何か食うもの買ってくる」

 一糸まとわぬ姿で互いに向き合う形で横たわる。足が絡まるくらいに体を抱き寄せ、労わるように腰をさすってやれば黄色い瞳が気持ち良さげに細められた。
 他愛のないやりとりにこの上ない幸せを感じる。

「ザヤにも早いうちに話さねえと。ユテはもう使用人じゃなくて俺の番になるんだしな」
「あの、僕雇われてたからじゃなくて、好きで家のことを全部やってたんです。なので良ければこれからも任せてほしいです。シグルドさんの身の回りのお世話ができるのは僕だけの特権なので」
「こんなおっさんの面倒を喜ぶ奇特な人間はこの世で二人といないだろうな」
「当たり前です!僕以外にいてもらっちゃ困ります!シグルドさんは僕のアルファなのに」

 縁起でもないことを言わないでください、と目を見開いて不満を露わにするユテがおかしくて、堪えきれずに吹き出してしまう。
 くつくつと喉を鳴らして笑う俺に、膨れっ面だった顔が照れくさそうな微笑みに変わる。指が愛おしげな手つきで、顔の輪郭に生えた髭を撫でつけてくる。
 そういや昨日の夜も触ってたな。髭が好きなのか?
 互いに顔を見合わせて笑っていると、やにわにユテがあっと声を上げた。

「シグルドさんの番になれるってことは…次にヒートが来たら、うなじを噛んでくれるってことですよね?」

 そう尋ねてくる顔はわずかに不安が滲んでいる。
 アルファがヒート状態のオメガのうなじを噛むことで正式な番となり、互いにしかフェロモンが効かなくなる。昨晩みたく、フェロモンを発するユテに男どもが群がることはなくなるし、俺も他のオメガに惑わされることもない。

「ああ、だからそれまでは常にネックガードしとけ。……今まで無防備でいて無事だったのが奇跡だな」

 まっさらなうなじを撫でれば、指先に短い襟足が触れる。ただでさえユテの髪は短い。服を少し剥けば、いとも容易く噛めてしまう。

「外出時はネックガードを必ず着けてたんです!抑制剤も欠かさず……。でも、昨日はシグルドさんが二度と帰って来ないんじゃないかって怖くなって追いかけなきゃ、って頭の中がそればっかりになって…。すぐにシグルドさんに助けてもらえて、本当に幸運でした」

 俺はもう一度、あの時の己の行動を謝罪した。無事で済んで良かったが、俺が取った行動は恥ずべきものだ。
 だがユテは頭を振って否定し、うなじを撫でていた俺の手を取って頬擦りした。

「こうして無事だったんです、もう謝らないでください。そもそも僕が第二次性を偽ってたのが悪いんですから」

 自分が悪いと互いに譲らない押し問答に決着が見えず、俺たちは謝罪し合ってそれで手打ちにした。

「ユテに生まれ変わってからのこと聞かせてもらえねえか?どうやって俺を見つけたんだ?」

 俺が買ってきた料理を口にしていたユテが二つ返事で承諾する。

「僕は死んだ後、一日と経たずに赤ん坊に生まれ変わりました。体は言うことを聞かないし、言葉も発せないしで、自分の身に何が起こったのかを理解するまでにすごく時間がかかったんです。……あの、僕、シグルドさんに謝らないといけないことがもう一つあって……」

 突然言い淀むユテに驚いたものの、俺は続きを促した。捨てられさえしなければ、何を打ち明けられようと全て些事でしかない。
 ユテは落ち着かなさげに目をきょろきょろと動かすと、やがて口を開いた。

「孤児って言うのは嘘…なんです。家族がいて帰る場所があるって知られたら、絶対に追い出されるって思って……。シグルドさんの優しさにつけこんで、ごめんなさい…」

 なんだそんなことか。
 ユテが思いつめた顔で大真面目に謝罪する一方、無意識に身構えていた俺は内心肩透かしを食らっていた。
 何ら気に病む内容ではないし、実際に英断だった。事実を知っていればきっと叩き出していた。ユテの機転に感謝してるくらいだ。だが深刻に事態を受け止めている青年にふとした悪戯心が芽生える。

「他にどんな嘘をついてるんだ?孤児院での生活で家事の腕が上がったってのも嘘か?」
「他に嘘はついてないですっ!家事のことも本当で、ユテになってからも腕が鈍らないように家で手伝いをしてたんです」
「名前も、偽名じゃねえんだよな?これからもユテって呼んだのでいいのか?」
「偽名でも、愛称でもないです。ユテが今の僕の正真正銘の名前です…っ!シグルドさんには、リュキテじゃなくてユテって呼んでほしい……」

 声が震え、瞳に涙の膜が張るのを目にして、さすがにやりすぎたかと反省する。隣に腰かけて抱き寄せる。

「悪い、ちょっとからかうだけのつもりだったのに悪ふざけが過ぎたな。これっぽっちも疑ったりしてねえよ。悪意はなかったってこと、ちゃんと分かってる」

 目元に唇を寄せて涙を吸う。俺の言葉に、ユテがほっと安堵の息を吐くのが聞こえた。
 両親は健在かと聞くと、首が縦に振れる。

「近いうちに、ユテの家族に挨拶に行かねえとな」
「あの…っ、急がなくて大丈夫です。両親は全て理解した上で僕のことを送り出してくれたので、正式に番になった後だと安心してくれると思います!」

 前のめりなユテの発言には酷く驚かされた。俺がユテの話を本当だと理解できるのは、当事者であり彼の運命の番であるからだ。
 現実と思えない突飛な話を他人が信じられるのか?そう率直に尋ねると、ユテは小さく笑った。

「僕も最初はそう思いました。でも、信じてくれたんです。父と母は駆け落ちの末に結婚したので、理解があったのかも。ザヤさんがシグルドさんの家で住み込みで働ける使用人を募集しているって情報を掴んでくれたのも、両親なんです」
「……驚きだな。話を聞くに、家族にも恵まれたみたいで安心したぜ」
「…はい。両親とても優しくて良い人たちで、僕にはもったいないくらい…」

 ユテは微笑みながらも目を伏せた。言葉に含みを感じて深く突っ込みたかったが、それとなく拒絶を感じた。嘘はついていない。だが、まだ俺に話していない事柄があるのは嗅ぎ取れた。
 両親“は”、な……。何か問題があるとすれば、それ以外の家族か。
 気にならないと言えば嘘になるが、無理に聞き出そうとは思わなかった。時機が来れば話してくれるだろうと直感的に思ったからだ。
 それからユテは、俺のことを知った経緯を語ってくれた。

「小さい頃、両親が凱旋パレードに連れて行ってくれたんです。英雄たちの帰還に人々が喜びに沸いて、兵士も誇らしげな顔で応えて……そこで一人だけ様子の違う兵士が目に留まったんです。誰よりも身なりがボロボロで、民衆の歓声にも全く応えなくて、全てに絶望したような顔で馬に揺られてた。顔を見てすぐに気づいたんです。あの時のアルファ、僕の運命の番だ、って……」

 当時のことを思い出しているのか、ユテは満面の笑みを浮かべている。俺しか眼中にない、うっとりとした眼差しを向けられると、たまらない気持ちに陥る。
 ユテは凱旋パレードで王に救国の英雄シグルドと紹介されているのを見て、俺の名を知ったそうだ。俺に番がいないこと、将軍の座から退き一人郊外で荒れた生活を送ることも調べたらしい。
 自分が運命の番だと直接訪ねる勇気はなかった、とユテは言った。俺があの時のことを覚えていて再会を望んでいる保証も確証もない。

「面と向かって拒絶されてしまったら、自分の存在理由がなくなってしまうと思ったんです。想像しただけで、恐怖で足が竦んで踏み出すのが怖くなってしまって…」

 ユテ気持ちが痛い程に伝わってくる。どれほどの恐怖だったか、計り知れない。俺がもしユテの立場でも同じようにいつまでも情けなく二の足を踏んでただろう。
 そして俺と接触する機会をずっと窺っていたところに舞い込んできた使用人募集。応募要件はベータだったが、またとない機会を逃すことができず、偽の第二次性証明書を提出したと。

「ストーカーみたいな真似してごめんなさい。でも、まさかもう一度会えるなんて思わなくて、嬉しくて。僕がシグルドさんの近くで生まれ変わったのは、きっと神様がやり直す機会をくれたんだって思ったんです。だから嘘をついてでも、番としてじゃなく使用人としてでもいいから、お傍に置いてもらいたかった……」
「一番しんどい部分を全てユテに背負わせちまったな。情けねえ話だが、どれだけ謝罪と感謝を尽くせばいいのかわからねえ……」
「どっちも必要ないです。…今シグルドさんとこうしていられるだけで、どれほど幸せか…」
「それは俺も同じ気持ちだ」

 無邪気な笑顔で胸元に寄りかかる体を腕の中に閉じこめ、小さな頭に口づけの雨を降らせる。
 可愛い。可愛いな、本当に。
 ユテの健気さに愛おしさが募って胸が締めつけられる。十八年もの間こじらせた想いが奇跡のような形で成就して、幸せが限界突破している。
 一生分の運、使い切っちまったんじゃねえかな。

「シグルドさんも僕の…リュキテのこと知ってたみたいですけど、どうしてか聞いてもいいですか?」

 ユテの質問に、俺はサイドチェストの引き出しを開け、一枚の紙を手渡した。

「ドーランの兵士名簿。お前のことが知りたくて、兵舎に保管されてたのをくすねたものだ。せめて何か一つだけでも、運命の番のものが欲しくてな…」

 今度は俺があの後のことを伝えた。撤退命令が出て無理矢理自拠点に連れ戻され、戦場に戻った時にはもう何もなくなっていたこと。孤児院にも足を運んだが閉院しており、リュキテの遺品は何も見つけられなかったこと。

「リュキテに繋がる物は何も得られなかった。この紙切れ一枚以外は…。だから、夢で会うのが唯一の楽しみでしかなかった。リュキテを殺した、俺の罪を眼前に突きつけられるのは辛かったけど、それ以上にお前に会えるのが何より嬉しかった」

 自嘲の笑みがこぼれる。ユテは自分の行動をストーカーみたいだと謝罪したが、気味の悪さで言えば俺が上だろう。番を殺した夢を繰り返し見て喜ぶような男だぞ?
 こんなことを言って引かれるんじゃないかと不安に思ったが、全身が心地良い温もりに包まれた。ユテに強く抱きしめられている。

「シグルドさんの苦しみがどれほどか、僕には想像すらつきません。でも、リュキテの面影を求めてシグルドさんがあの時の夢を繰り返し見ていたのだとしたら、僕が傍にいればもう見る必要もなくなりますよね?もう辛い夢を見なくて済むよう、僕、頑張ってシグルドさんのことを幸せにします…っ!」
「もう十分幸せにしてもらってる」
「違いますっ。全然足りない…!もっともっと、ずっとたくさん、シグルドさんが窒息するくらい幸せにするんですっ!」
「はは、そいつは楽しみだ。俺も、ユテが溺れて誰かに助けを求めたくなるくらい、幸せにしてやる。覚悟しとけよ?」
「望むところです!」

 なぜか怒っているユテに笑いが治まらない。

「んじゃ早速、要望言っていいか?」
「何でも言ってください!」

 やる気に満ちあふれた顔に、また笑いを吹き出してしまう。

「丁寧な言葉遣い、なくさねえか?ユテを構成する大事な要素の一つだってことなら話は別だが、そうでないならなくしてほしい。かしこまった話し方されると、壁…っつーか、心の距離を感じる気がすんだよ」
「そんなの嫌だ…!すぐ止めますっ……あっ」
「ゆっくり慣らしてくれればいい」

 顔を青ざめさせて口元を押さえるユテの手の甲に、笑いながら口づける。

「あの、じゃあ僕もお願いがあって…」
「なんだ?」
「シグルドさんのことを愛称で呼びたい……」
「いいに決まってる。好きに呼んでくれ」

 言いにくそうに切り出したかと思えば、俺にとってはなんてことないお願いだった。そんなささやかなことをさも大事そうにお伺いを立ててくるのだから、たまらない。

「シグとシウ、どっちがいい?」
「ユテに呼ばれるなら何でも嬉しい」

 いい加減な返答に聞こえるだろうが、本心だ。だがユテは気分を害した様子もなく、顎に手をあてて思案に耽る。愛称の候補をどっちがいいかと口の中で転がして響きを確かめている。

「決めた。シグって呼ぶ」
「おう」

 晴れやかな表情の恋人に、俺もまた笑い返した。
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