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28. 思いがけない拝謁
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翌朝、窓から差し込む朝日で自然と目が覚めた。見慣れない、いつもと違う景色。
寝ぼけた頭に昨日一日で起こった怒涛の出来事が一気に思い起こされる。
そうだ、あの後シグルドと一緒に体を洗って、湯舟で温まりながらたくさんキスをしたのが気持ちよくて……それ以降の記憶がすっぽり抜けている。
絶望のどん底から天にも昇る夢のような状況に大逆転した。一晩明けて、あれは自分にとって都合のいい夢だったんじゃないかって恐怖に見舞われる。
居ても立っても居られなくて体を起こすと、自分の体に巻き付く腕に気が付いた。
「…ユテ…?起きるには、まだ早えだろ……?」
半分以上夢の中の、不機嫌そうな声。目蓋は固く閉じられていて、眉間には深い皺。
裸の体に触れると温かい。僕の腰に絡む腕も重みを感じる。
良かった、夢じゃなかった。
シグルドの元に戻ってこられたことにしみじみと感動していると、強い力で押し倒された。
「わ、ぁっ」
「急ぐ用事もねえし…もうちょっと寝てようぜ……。夜遅くまで起きてたんだ…」
懐に抱きこまれて、シグルドの首元に顔を埋める形になった。まるで赤ん坊を寝かしつけるかのように、一定のリズムで背中をトントンと叩かれる。
それがどんどんゆっくりになったかと思えばぴたりと止んで、代わりに規則的な寝息が聞こえてきた。
あっという間に寝入ってしまうくらい、よっぽど疲れてたんだ。一時は薄くなっていた目の下のクマも、昨日再会したときは確かに濃くなっていたように見えた。きっと、僕のことでたくさん心配をかけたせいだ。
シグルドに愛されていると実感する。シグルドに触りたいって我儘言ったのに、何でもないことのように受け止めて望み通りにさせてくれた。お風呂中に寝落ちした僕をベッドまで運んでくれて、自分は裸のままで僕にだけ服を着せてくれたり。寝てる人間の介抱なんて大変なのに。
厚みのある胴に腕を回して、もっと距離を縮めて密着すると、規則的な鼓動が聞こえる。それが子守唄になって、また意識が夢の中に落ちていく。
大好きな人の体温と匂いに包まれて、僕はもう一度目蓋を閉じた。
次に意識が浮上したのは、シグルドが大きく身じろぎしたからだった。低い唸り声の向こうで、激しいノック音が聞こえる。
「誰だよ…うっせーなあ…」
明らかに機嫌の悪そうなシグルドは、僕をさらにぎゅうと抱きしめて無視の態勢を取った。まだまどろみの中の僕も、されるがまま。
だけどノック音は止むことなくずっと続いて、諦める様子は微塵も感じられなかった。シグルドもそれが分かったのか、盛大な舌打ちをして起き上がった。まだ寝てていいからな、と僕の額に口づけを落として。
寝返りを打って、半分しか開いてない目で愛しいアルファの姿を追う。上半身裸でズボンだけ身につけるシグルドはドアのところで誰かと話していたかと思うと、面倒くさそうに髪を掻き上げながら戻ってきた。
「ザヤが、飯ができたから身なり整えて食いに来いって」
食えそうか?と聞かれて頷く。
ベッドの縁に座ったシグルドに撫でられる。頭、頬、目尻や耳、あちこちを絶妙な加減で触られてうっとりとしてしまう。僕が犬だったら間違いなく尻尾を振っていると思う。
もう少し甘い雰囲気に浸っていたかったけど、ザヤ様を待たせている手前もあり、気持ち急いで身支度をした。案内された部屋に足を踏み入れて、僕は驚きに目を見開いた。
「遅いぞ!待ちくたびれて、先に始めさせてもらっておるぞ」
不満そうな声が飛んでくる。だけどそれはザヤ様から発せられたものじゃなかった。その隣に座る、隠しきれない高貴さと見るからに上等な装束に身を包んだ人物──リズリカ国王エルフィード陛下その人だった。
大きな円形テーブルに所狭しと並べられた食事を取っている。
「エルフィード陛下…っ!?ど、どうして…!?」
確かにここは王城だから、国王がいても何らおかしくはないのだけど、まさか同席するとは思わなかったから、緊張で体が硬直してしまう。みっともないくらいに声が上擦ってしまう。
「ユテくんの救出作戦には、陛下の力添えもあったからね」
「確かに、余の功績が少なくないのは決して否定せん!……と言うのは半分冗談だ。シグルドの運命の番がどんな人物なのか知りたくてな」
「え、あ…きょ、恐縮です…!」
失礼のないよう、自分の格好を見下ろして着衣の乱れがないかどうか慌てて確認する。
「なんだよ、ユテ。陛下がいると分かったら突然身づくろい始めたりなんかして。妬けるじゃねえか」
「違うよ…!これは、だって、国で一番偉い御方だから、粗相があるといけないからで…っ!」
シグルドに顔を向けると、拗ねたように唇を尖らせている。
だって今は貴族に生まれたとは言っても、社交デビューをしていなかったから、他の貴族に会う機会なんてそうそうなかった。ましてや全部すっ飛ばして国王なんて…!恐れ多くて緊張しちゃうのは仕方ないことだと思う…!
嫉妬してもらえるのは嬉しいけど、僕はシグルドしか見えてないから誤解は絶対にして欲しくない!
「分かってるって。はー……たまんねー」
「んぎゅっ」
厚い体に抱きしめられ、頭にすりすりと頬擦りされる。ついでに匂いもかがれたし、陛下やザヤ様の見えないところでお尻を揉まれた。
「ユテよ、余は今、シグルドとザヤの友人として同席しておる。そう堅くならず、ゆるりと寛いでくれ」
「はい、頑張ります…っ」
面白がるように声を立てて笑う陛下にぎこちない動きで首を縦に振りながら、シグルドに椅子を引いてもらって着席する。その隣に、彼が椅子を寄せて腰掛ける。
雑談をしながら朝食を取った。屋敷では人の手で食べさせてもらうことしか許されなかったから、自分の手で食事ができることが嬉しかった。
「さて、ここからはシグルドの友人からリズリカ国王へと戻るとしよう。ユテには酷だが、屋敷に連れ戻されてからのことを聞かせて欲しい」
食事が終わると、柔和で人懐っこかった顔が執政者のそれへと変わった。そしてノック音の後に、軍帽に軍服姿の近衛師団の団長が姿を現し、僕達に挨拶をした。
和やかな雰囲気が、緊張感のある張り詰めたものへと一変する。緊迫感に体が強張る。
無意識に膝の上で硬く握っていた拳に温もりが触れた。はっとして見下ろすと、大きな手が僕の拳を上から包みこんでいた。
「ユテ、大丈夫か?昨日の今日だ。もし無理なら──」
「ううん…平気。僕なら大丈夫。やるよ。リースロークを確実に断罪するためなら、協力は惜しみません」
気遣う蒼い瞳を僕に向けるシグルドに微笑んで見せ、次いで国王の目を真っ直ぐに見つめた。僕の決意を受け取った陛下は、満足そうに頷いた。
「ユテ、そなたは強いな。そなたの決意は決して無駄にせぬ。リースロークの罪を明らかにし、断罪すると約束しよう」
とても真摯で信頼できる響きがこめられた発言だった。
そして、僕は屋敷に連れ戻されてからのことを全て皆に話した。僕だけじゃなく、父様と母様への酷い仕打ちも全部。
思い返すのはとても辛くて、途中何度も舌がもつれた。その度にシグルドの存在に勇気づけられた。体を抱き寄せてくれて、肩を優しく撫で摩ってくれて、手を強く握りしめてくれた。
激しい憤怒と殺意を必死で押し留めているのが、シグルドの体から伝わってくる。だけどそれが不思議と怖くなくて、むしろ安心感を覚えた。
「…ユテ、話してくれて本当に感謝する。そなたの勇気が多くの者を救うだろう」
全て話し終えると、エルフィードは厳かな声でそう言った。傍らで静かに話を聞いていたバスケス団長は陛下と顔を見合わせて頷くと、僕達に一礼して部屋を出て行った。
「…だが残念だ。高名な貴族の一人をも処罰せねばならぬとは……。リースロークと手を組んで卑劣な真似をする程、ジゼアは堕ちてしまったか。それも自分の血を分けた実の孫、並びに実の娘にも手を挙げるほどに…!」
悲痛にまみれた嘆きと共に、陛下が膝の上で拳を固く握りしめるのが見える。
「さて、今度は余たちが話す番だな。ユテにも色々疑問に思うことがあるだろう」
寝ぼけた頭に昨日一日で起こった怒涛の出来事が一気に思い起こされる。
そうだ、あの後シグルドと一緒に体を洗って、湯舟で温まりながらたくさんキスをしたのが気持ちよくて……それ以降の記憶がすっぽり抜けている。
絶望のどん底から天にも昇る夢のような状況に大逆転した。一晩明けて、あれは自分にとって都合のいい夢だったんじゃないかって恐怖に見舞われる。
居ても立っても居られなくて体を起こすと、自分の体に巻き付く腕に気が付いた。
「…ユテ…?起きるには、まだ早えだろ……?」
半分以上夢の中の、不機嫌そうな声。目蓋は固く閉じられていて、眉間には深い皺。
裸の体に触れると温かい。僕の腰に絡む腕も重みを感じる。
良かった、夢じゃなかった。
シグルドの元に戻ってこられたことにしみじみと感動していると、強い力で押し倒された。
「わ、ぁっ」
「急ぐ用事もねえし…もうちょっと寝てようぜ……。夜遅くまで起きてたんだ…」
懐に抱きこまれて、シグルドの首元に顔を埋める形になった。まるで赤ん坊を寝かしつけるかのように、一定のリズムで背中をトントンと叩かれる。
それがどんどんゆっくりになったかと思えばぴたりと止んで、代わりに規則的な寝息が聞こえてきた。
あっという間に寝入ってしまうくらい、よっぽど疲れてたんだ。一時は薄くなっていた目の下のクマも、昨日再会したときは確かに濃くなっていたように見えた。きっと、僕のことでたくさん心配をかけたせいだ。
シグルドに愛されていると実感する。シグルドに触りたいって我儘言ったのに、何でもないことのように受け止めて望み通りにさせてくれた。お風呂中に寝落ちした僕をベッドまで運んでくれて、自分は裸のままで僕にだけ服を着せてくれたり。寝てる人間の介抱なんて大変なのに。
厚みのある胴に腕を回して、もっと距離を縮めて密着すると、規則的な鼓動が聞こえる。それが子守唄になって、また意識が夢の中に落ちていく。
大好きな人の体温と匂いに包まれて、僕はもう一度目蓋を閉じた。
次に意識が浮上したのは、シグルドが大きく身じろぎしたからだった。低い唸り声の向こうで、激しいノック音が聞こえる。
「誰だよ…うっせーなあ…」
明らかに機嫌の悪そうなシグルドは、僕をさらにぎゅうと抱きしめて無視の態勢を取った。まだまどろみの中の僕も、されるがまま。
だけどノック音は止むことなくずっと続いて、諦める様子は微塵も感じられなかった。シグルドもそれが分かったのか、盛大な舌打ちをして起き上がった。まだ寝てていいからな、と僕の額に口づけを落として。
寝返りを打って、半分しか開いてない目で愛しいアルファの姿を追う。上半身裸でズボンだけ身につけるシグルドはドアのところで誰かと話していたかと思うと、面倒くさそうに髪を掻き上げながら戻ってきた。
「ザヤが、飯ができたから身なり整えて食いに来いって」
食えそうか?と聞かれて頷く。
ベッドの縁に座ったシグルドに撫でられる。頭、頬、目尻や耳、あちこちを絶妙な加減で触られてうっとりとしてしまう。僕が犬だったら間違いなく尻尾を振っていると思う。
もう少し甘い雰囲気に浸っていたかったけど、ザヤ様を待たせている手前もあり、気持ち急いで身支度をした。案内された部屋に足を踏み入れて、僕は驚きに目を見開いた。
「遅いぞ!待ちくたびれて、先に始めさせてもらっておるぞ」
不満そうな声が飛んでくる。だけどそれはザヤ様から発せられたものじゃなかった。その隣に座る、隠しきれない高貴さと見るからに上等な装束に身を包んだ人物──リズリカ国王エルフィード陛下その人だった。
大きな円形テーブルに所狭しと並べられた食事を取っている。
「エルフィード陛下…っ!?ど、どうして…!?」
確かにここは王城だから、国王がいても何らおかしくはないのだけど、まさか同席するとは思わなかったから、緊張で体が硬直してしまう。みっともないくらいに声が上擦ってしまう。
「ユテくんの救出作戦には、陛下の力添えもあったからね」
「確かに、余の功績が少なくないのは決して否定せん!……と言うのは半分冗談だ。シグルドの運命の番がどんな人物なのか知りたくてな」
「え、あ…きょ、恐縮です…!」
失礼のないよう、自分の格好を見下ろして着衣の乱れがないかどうか慌てて確認する。
「なんだよ、ユテ。陛下がいると分かったら突然身づくろい始めたりなんかして。妬けるじゃねえか」
「違うよ…!これは、だって、国で一番偉い御方だから、粗相があるといけないからで…っ!」
シグルドに顔を向けると、拗ねたように唇を尖らせている。
だって今は貴族に生まれたとは言っても、社交デビューをしていなかったから、他の貴族に会う機会なんてそうそうなかった。ましてや全部すっ飛ばして国王なんて…!恐れ多くて緊張しちゃうのは仕方ないことだと思う…!
嫉妬してもらえるのは嬉しいけど、僕はシグルドしか見えてないから誤解は絶対にして欲しくない!
「分かってるって。はー……たまんねー」
「んぎゅっ」
厚い体に抱きしめられ、頭にすりすりと頬擦りされる。ついでに匂いもかがれたし、陛下やザヤ様の見えないところでお尻を揉まれた。
「ユテよ、余は今、シグルドとザヤの友人として同席しておる。そう堅くならず、ゆるりと寛いでくれ」
「はい、頑張ります…っ」
面白がるように声を立てて笑う陛下にぎこちない動きで首を縦に振りながら、シグルドに椅子を引いてもらって着席する。その隣に、彼が椅子を寄せて腰掛ける。
雑談をしながら朝食を取った。屋敷では人の手で食べさせてもらうことしか許されなかったから、自分の手で食事ができることが嬉しかった。
「さて、ここからはシグルドの友人からリズリカ国王へと戻るとしよう。ユテには酷だが、屋敷に連れ戻されてからのことを聞かせて欲しい」
食事が終わると、柔和で人懐っこかった顔が執政者のそれへと変わった。そしてノック音の後に、軍帽に軍服姿の近衛師団の団長が姿を現し、僕達に挨拶をした。
和やかな雰囲気が、緊張感のある張り詰めたものへと一変する。緊迫感に体が強張る。
無意識に膝の上で硬く握っていた拳に温もりが触れた。はっとして見下ろすと、大きな手が僕の拳を上から包みこんでいた。
「ユテ、大丈夫か?昨日の今日だ。もし無理なら──」
「ううん…平気。僕なら大丈夫。やるよ。リースロークを確実に断罪するためなら、協力は惜しみません」
気遣う蒼い瞳を僕に向けるシグルドに微笑んで見せ、次いで国王の目を真っ直ぐに見つめた。僕の決意を受け取った陛下は、満足そうに頷いた。
「ユテ、そなたは強いな。そなたの決意は決して無駄にせぬ。リースロークの罪を明らかにし、断罪すると約束しよう」
とても真摯で信頼できる響きがこめられた発言だった。
そして、僕は屋敷に連れ戻されてからのことを全て皆に話した。僕だけじゃなく、父様と母様への酷い仕打ちも全部。
思い返すのはとても辛くて、途中何度も舌がもつれた。その度にシグルドの存在に勇気づけられた。体を抱き寄せてくれて、肩を優しく撫で摩ってくれて、手を強く握りしめてくれた。
激しい憤怒と殺意を必死で押し留めているのが、シグルドの体から伝わってくる。だけどそれが不思議と怖くなくて、むしろ安心感を覚えた。
「…ユテ、話してくれて本当に感謝する。そなたの勇気が多くの者を救うだろう」
全て話し終えると、エルフィードは厳かな声でそう言った。傍らで静かに話を聞いていたバスケス団長は陛下と顔を見合わせて頷くと、僕達に一礼して部屋を出て行った。
「…だが残念だ。高名な貴族の一人をも処罰せねばならぬとは……。リースロークと手を組んで卑劣な真似をする程、ジゼアは堕ちてしまったか。それも自分の血を分けた実の孫、並びに実の娘にも手を挙げるほどに…!」
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