運命の番を殺した英雄

XCX

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後日談:続・シグルドは気になるお年頃

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 子供達を寝かしつけた後の、待ち侘びた二人だけの時間。
 ランプの淡く優しい光を受けて壁に映し出された影が踊る。その影の正体は、俺の愛しい番──ユテが俺に乗って体を揺らしている。

「は、ぁ…っシグ……」

 ユテの動きは俺には焦ったい。もっと下からガンガン突き上げたい衝動に何度も見舞われる。…が、これはこれでユテをじっくり視姦できて悪くなかったりする。
 肢体が上下する度に、結合部から濡れた音が聞こえる。俺が至る所に刻んだ赤いキスマークが白い肌とのコントラストでエロい。
 腰、いい感じにくびれてて掴みやすいんだよな。で、その下の尻は柔らかいけどきちんと締まっていて丸くて形もいい。後ろからした時、俺の恥骨に当たって卑猥に歪むのも興奮する。

「んン…ッ」

 指先を滑らせるように腹を撫でると、ユテの中の締まりが強くなった。
 腹もぺったんこだけど、線が入ってて意外と筋肉あるんだよな。華奢ではあるけど、程よく肉付きがありつつも引き締まった、男を感じられる体だ。
 その下には動きに合わせて、いじらしくふるふる揺れるユテのオスの象徴。誘うようなそれにおもむろに手を伸ばす。

「…あっ、ゃ…シグ、触っ、ちゃ…!」

 亀頭を指で扱けば、ユテが身をくねらせる。濃い桃色のそれは俺のとは似ても似つかなくて、少し触るだけで汁を溢れさせて、まるで瑞々しい果実だ。あー…中を突きながら口で可愛がってやりてえなあ。
 俺のを根元まで咥えこんで、快感に身を震わせる姿はたまらなく絶景。

「んぅ、…も、…ィく……っ!」

 つい夢中で弄っていたら、切ない声で喘ぐユテが達した。可愛いチンコがビクビク震えながら、精液を俺の手の中に放つ。ユテの背中が反り、俺の陰茎を搾り上げる。その圧の強さに、歯を食いしばって堪えた。

「…っあ…!?シグ…待っ…ぼく、まだ…っ!」

 絶頂の余韻から抜けきれてない自分のオメガを押し倒して体勢を交換する。制止の言葉が聞こえなかったフリして、最奥をぐんと突き上げた。

「…悪い、ユテ。俺、まだイけてねーんだ」

 口角を片方だけ吊り上げて、腰を突き入れながら見下ろす。
 言葉では強がっちゃいるけど、、ってのは嘘だ。
 ユテの中は締まりが良すぎて、さっきみてえに気合い入れねえといとも容易くイッちまいそうになる。これから先、ジジイになってもユテのことを満足させてえって思ってるのに、今のうちからみっともなく早々に果てちまうなんて格好悪いだろ。ただでさえ二十も歳が離れてるってのに。
 だからまだ、アルファとしての、俺としての矜持を保つために強がらせてもらう。くだらないって笑われそうだけどな。

「あっ、ン…!は、ぁ、あう…っ」

 奥を貫く度に、熱い襞にきつく締めつけられる。ユテの尻の中は蕩けて、潤滑剤代わりの香油要らずなほどに濡れている。
 俺のことが大好きだと言わんばかりに肉襞が吸いついて、たまらなく気持ちがいい。

「…ふ、んんっ…シグ、ぅ…っ」

 腰を掴む俺の手に、ユテがそっと触れる。
 紅潮した頬に、熱に浮かされた瞳。薄紅色に色づいた、むしゃぶりつきたくなるくらいに美味そうな唇から漏れる、吐息混じりの艶かしい喘ぎ声。

「はっ、あ…!ぁ、あゔ、ッ、ひ、んう、ぅ…っ!」

 ユテの手を掴んで、腰遣いを強める。途端に甘い嬌声が部屋中を満たす。
 はー…エロくて可愛い。色香がすごくて、淫魔なんじゃねえかと錯覚してしまう。ユテが淫魔なら空になるまで搾り取られたとしても本望だけどな。

「あー…くそ…っ」

 もうこれ以上は持たなかった。直接的な気持ち良さと視覚聴覚から得られる淫靡な情報が加わって、威力が強すぎる。
 ユテが達する声を聞きながら、彼の最奥に射精した。

「ん、シグ…」

 余すことなく全部注ぎこんで、ユテの上に脱力する。余韻に包まれながら、口づけを交わすこの瞬間が身も心も満たされる。

「なあ、ユテ…」

 唇を啄む合間に名を呼べば、蕩けるような眼差しを向けられる。細い指先は俺の髭を柔らかく撫でている。
 全てを包みこんでくれるような温かさに、俺はここしばらく心に引っかかっていたことを、意を決して口に出した。

「俺…匂わねえか?」
「におう?」

 おうむ返しに聞く番の目は、驚いたように丸くなった。詳細な説明を求める視線に口を開く。

「そのー…な、俺もいい歳だろ。そろそろ特徴的な体臭が出てきてもおかしくねえんじゃねえかなー…って思ってよ」
「加齢臭ってこと?」
「……身も蓋もねえ言い方されると傷つく」

 ユテが鈴を転がしたように軽やかに笑う。

「ごめんごめん。そんなに気にしてると思わなかったんだ。でも心配することないよ。シグ、全然加齢臭なんてしない。今まで通りすごくいい匂い」

 柔らかな唇が、顔中に降る。顎や頬、瞼や額、そして最後に唇、と口づけの雨が心地いい。
 番の持つ穏やかな雰囲気にあてられて、思い悩んでいるのがどうでも良くなってくる。もっとキスして、俺のことを撫でてくれ。

「シグ……ね、もう一回…」

 レモン色の目に、見知った熱が灯る。挑発するかのように、赤い舌が唇を舐める様に俺も簡単に火が点いてしまう。
 そもそも番から誘われて断るわけねえけどな。返事の代わりに、俺はユテの唇にむしゃぶりついた。

 後日、俺はまた同じような不安に見舞われていた。
 ユテのことを信じてないわけじゃない。けど、本人の預かりしらないところで補正がかかってんじゃねえかな、とは思う。
 運命の番には人知を超えた不思議な力が働く。俺の場合は、副作用もなく酒依存からすぐに脱却できたことや、長年の不摂生が体に蓄積していたはずが帳消しになっていた。
 ともすれば、俺の加齢臭が運命の番の力で勝手に変換されて、ユテにはフェロモンにしか感じないなんてこともありえるんじゃねえか?
 その可能性を否定できねえが、それが真だと確かめる術もない。
 …………ってことで、聞く奴を変えることにした。

「アルト~、イーシャ~、元気に遊んでるか~」
「あーっ!ととさまだ!」

 子供部屋を覗くと、椅子の上に上って玩具の剣を天高く掲げていた女児が俺の姿に気づいた。華麗な身のこなしで飛び降りて、俺の足元に駆け寄ってくる。その後ろを男児が一拍遅れて追いかける。
 双子の突進をしゃがみこんだ状態で受け止め、それぞれの小さな頭を撫でた。

「いまねっ、えいゆうごっこしてたのよ!えいゆうのイーシャがわるいやつをやっつけて、たみをたすけてたの」

 小さな指が指し示す先を見れば、椅子を中心にぬいぐるみが規則的に並べられていた。動物のぬいぐるみが民らしい。
 興奮で頬を紅潮させて元気に報告してくるのは、俺とユテの子供、二卵性双生児の妹のイーシャだ。
 青みがかった薄緑色の長い髪に、零れ落ちそうに大きな目は透明度の高い青色。髪色と目の形はユテで、目の色と全体的な顔立ちは俺似だ、
 一般的に女児が好むようなものじゃなく、泥だらけになるまで走り回ったり剣を振り回したりする遊びの方が好きらしい。まさしく幼少時代の俺で、俺の遺伝子を感じる。

「アルトは何役をやってんだ?」
「ぼくも、たみなの」
「イーシャはおうさまやくしてっていったのに、いやっていうのよ!」
「だって、おうさまたいへんそうだもん。だから、ココがおうさまやってるの」

 自分と同じくらい大きなテディベアをずいと突き出してくるのは、双子の兄のアルト。イーシャとは反対で、髪色と目の形が俺似、目の色と全体的な造りはユテ似だ。髪の毛が緩くカールしていて、宗教画で描かれる天使の子供のような愛くるしさがある。
 性格はおっとりとしてマイペース。自分から積極的に発言するのはあまりない。読書や人形遊びなど、どちらかと言えば室内で静かに遊ぶのが好きだ。イーシャとは性格も嗜好も正反対だが、お互いのことが大好きで喧嘩も滅多にせず、いつも二人で行動している。

「そりゃいいな。でも、一つ足りねえものがあるんじゃねえか?」

 ニヤリと口角を上げて笑う俺に、二人は同時に首を傾げた。
 神秘としか言いようがねえよなあ。子供に俺とユテの特徴がこんなふうに混ざって受け継がれるとは。
 二人を見る度に不思議な気分になるし、同時に幸せも感じる。運命の番と結ばれただけでもこれ以上ないほどの幸福なのに、その愛しい番が産んでくれた宝物。
 この宝物たちを守るためなら、俺はなんだってするし、なんだってできる気になる。

「悪者がいねえと面白くねえだろ。ほらほら、俺は大怪獣はらぺこヒゲだ!お前ら民を食ってやるぞ!」

 下衆に笑いながら、手で動物のぬいぐるみたちをなぎ倒していく。途端に響くキャーキャー興奮した声。

「おっと、ひときわ美味そうなのがいるじゃねえか。こいつはごちそうだなァ!」
「やあ~おひげくすぐったい~」
「こらあ、アルトをはなしなさい!えいゆうイーシャがゆるさないんだから!」

 アルトを捕まえて、ふくふくした柔らかな頬に髭面を押し付けて頬擦りする。悪役を演じる俺の前に玩具の剣を構えた、真剣な表情のイーシャが立ちはだかる。俺の迫真の演技に二人ともノリノリだ。
 ひとしきりごっこ遊びに興じた後、俺はいよいよ本題を切り出すことにした。聞きたいことがあると二人に告げると、そろってつぶらな目でじっと見つめられる。
 あ~聞きづれ~…。
 子供なら正直に教えてくれるだろと思ったんだが、なかなかに勇気がいるな、これ。現実を突きつけられるかと思うと、聞く前から結構なダメージを受けちまう。手汗がやべえ…。

「その~…な。ととの匂い、どうだ…?」

 ぽかんと開いた二つの口。しばしの沈黙。全くの同時に同じ角度で傾ぐ小さい頭。
 ああ~、そうだよな…!俺の質問が抽象的過ぎたよな。意味わかんねえよな~~~~。
 自分の意気地のなさに頭を垂れる。汗でびっしょりの手を強く握りこみ、俺は意を決した。

「ととの匂い、臭いか?変な匂いだったり、嫌だって思ってるなら教え──」
「うん、ととさまのにおい、へん!」

 瞬殺。しかもクリティカルヒット。
 最後まで言い終えることなく、イーシャの元気な返しが全身にぶっ刺さる。

「ち、ちなみに変ってどんな風にだ…?」
「なんかね、つよいの!まえのほうがすきなの~」
「……ッ!ア、アルトもか…?」

 困った様子で眉尻を下げるイーシャの隣に目を向けると、俺と同じ髪色のアルトがこくりと頷いて同意する。これ以上ないほどの追い打ち。
 強いってことは鼻を突くようなにおいってことだろ!?加齢臭が出てるってことじゃねえか…!
 覚悟はしてたけど、自分がそういう年代に足を突っ込んだってのはやっぱりショックだった。ユテは否定していたが、運命の番補正がかかっていたことを確信してしまう。
 無慈悲な現実を突きつけられ、床に崩れ落ち、うな垂れる。

 なかなか立ち直れずにいると、俺の名を呼ぶ優しい声が聞こえた。顔を上げると、膝をつくユテが心配そうにこっちを覗き込んでいた。

「シグの様子が変だ、ってアルトが呼びに来たんだ。シグ、大丈夫?どこか悪いの?」
「体はなんもねえ……けど、心がやばい。切り刻まれてる感じがする……」
「えっ、心が!?」

 驚くユテの膝の上に頭を乗せて寝転がる。硬さと柔さが絶妙なバランスの腿に、今すぐにでもユテの下半身に顔を埋めたい衝動に駆られる。
 頭を優しく撫でられるのが心地よくて、傷ついた心が少し和らぐ。何かの遊びだと思ったのか、アルトとイーシャまで加わって、頬や髭を撫でてくる。小さく懸命な手に癒されながら、俺はユテに今しがたの出来事を話して聞かせた。
 顛末を聞いたユテはこらえきれないとばかりにクスクス笑い出した。

「アルトとイーシャが言ってるのは加齢臭のことじゃないと思うよ」
「気休めなんて必要ねえから、いっそひとおもいにやってくれ」
「そんなこと言わないで。シグ、匂いのこと気にするあまり、最近香りの強い石鹸を使ったり、香水も種類を変えたでしょう?二人はそのことを言ってるんだと思うよ」

 自分の胸元に視線を落とすと、双子が俺の体の上に腹這いになってこっちを見上げていた。俺と目が合うと、二人はにぱっとこの上ない満面の笑みを浮かべた。小さな頭をそれぞれ撫でてやると、くすぐったそうに、けれど嬉しそうに声を立てる。

「ね、シグ、僕のこと信じて。お風呂上りにもう一度二人に聞いてみて」

 愛しいオメガの声音は優しく、とても甘かった。顔を撫でる手も同様に。駄々っ子をあやすかのようなそれだったが、全く嫌な気はしなかった。
 ユテの手を捕まえて手のひらに唇を寄せながら、頷いた。



 夜、風呂を終えた俺は子供部屋に足を運んだ。傍らにはユテもいる。
 番の助言通り、石鹸も香水も元のに戻した。寝る前だから香水はつけてなくて、正真正銘、ありのままの俺だ。

「アルト、イーシャ、今のととの匂いはどうだ?変じゃなくなったか?」

 両腕を広げると、幼児二人がキャーキャー声を上げながら突進してくる。それを受け止め、片腕ずつ抱き上げると小さい頭が首のあたりでせわしなく動き始めた。すんすん鼻の鳴る音から、激しく匂いをかがれているのが分かる。二人の髪がくすぐってえ。

「ととさま、もどってきた!」

 目をきらきら輝かせるアルトに、イーシャが何度も頷いて同意する。戻って来た、って言う表現がおかしくて、笑いがこみあげる。

「それ、くさくないってことか?」
「んーん、いいにおいなのよ!」
「ぼく、こっちのにおいがすき。なんだかね、ねむたくなっちゃうの」
「イーシャも。こころがふわ~ってなるのよ」

 そんなこと言われて心がふわふわするのは俺も同じだ。
 我が子たちの純粋な気持ちに触れて、果報者だなと思う。
 首元にしがみついて離れようとしない双子を抱きながら、ユテを振り返る。俺のオメガは、慈愛に満ちた微笑みを浮かべてこっちを見ていた。
 俺の視線に気づいたユテの表情が悪戯っぽいものに変わる。
 ほらね、僕の言った通りだったでしょう?、と細められたレモン色の目が雄弁に語っていた。



 ──結果、加齢臭については俺の考えすぎだということが判明した。だが、問題が消えたわけじゃなく、先延ばしになっただけではある。
 今はそうじゃなくても、いつかその日はやってくるんだ。匂いが原因で子供らから遠巻きにされるかもしれないと想像するだけでダメージがでかい。


「お前たち、ととの匂いがおかしくなったら正直に言ってくれよ!?俺に遠慮する必要ねえからな!?……気ぃ遣われるほうがみじめだ…ッ!」
「ととさまのおはなしむずかしいのよ~」
「わかんない…」
「あっ、こら!」

 アルトとイーシャに言い聞かせようとしたのだが、むうと頬をふくらませてぷいとそっぽを向いて駆けていってしまった。
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