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38 贈り物①
地獄の王が、オッドアイの元人間を娶ったという知らせはその日の内に瞬く間に全階層に知れ渡った。また、地獄界だけではなく天界へも。
翌朝、ヴィカはツヴェーテと朝食を共にしていた。だが、二人の視線は交わらずにいる。王の眼差しは伴侶に向けられているのだが、ヴィカの視線が下を向いているからだ。緊張した様子で肩を竦め、俯き加減の瞳はうろうろと泳ぎ、その頬はほのかに赤い。
昨日の事を意識しているのは明らかだった。さしづめ、どのような反応をすればいいのかわからずにいるのだろう、とツヴェーテはそう思いながら彼の横顔を眺めた。少年の初々しい態度が愛くるしくて仕方がない。悪戯な心をくすぐられてしまう。
痩せた体を抱き寄せ、息継ぎもままならない程、甘く激しく口付けてやろうか。もしくは、挙動不審な態度を揶揄い、虐めるのが良いだろうか。
だがツヴェーテのそんな意地の悪い企みは、扉を叩く音によって中断させられた。
「あっ、お、おれ出る!」
弾かれたようにヴィカが飛び出し、扉を開ける。
「ちわーあ。毎度、チーオ郵便ですー」
元気な声と共に室内に入って来たのは、カンガルーに乗ったペンギンだった。ペンギンはカンガルーの背から飛び降りると、かぶっていた帽子を脱ぎお辞儀した。
「やあやあ、あなた様が今話題の王后様ですね?お目にかかれて光栄。ワタクシ、チーオ郵便のナジェと申します。こっちはサルタル。以後お見知り置きを」
ヴィカは促されるまま、ナジェと握手を交わした。その目は驚きで見開かれ、眼差しは喋る鳥類に釘付けだ。
「えー本日は王后様宛の荷物をお届けに参りました」
「…え、おれ?」
「勿論ですとも。少々お待ちを」
きょとんと首を傾げるヴィカをよそに、ナジェはサルタルの腹部にある袋に両手を突っ込んだ。唸り声をあげながら中を探り、やがて手を抜き出した。その瞬間、何かがヴィカの頭上から降り注いだ。
「わあっ」
その勢いに圧されて、少年はその場に座り込んだ。床に散らばるものを拾い上げて見れば、それは大量の手紙だった。その量は、床に座るヴィカの下半身を埋め尽くすほどもある。
「それからこちらもですね~」
視線をあげると、ナジェが大小様々な小包をまるで積み木のように重ねていた。
「ナジェ、イヴァハからのを寄越せ」
「あいさ」
ナジェが嘴を鳴らし、それを合図にサルタルがツヴェーテの元へ跳ね寄る。カンガルーの頭の上に乗った、手のひら程の大きさの小包を王が受け取ると、薄い膜のようなものが空中に現れた。それが小包を飲み込んだかと思えば、途端に中で爆発が起きた。
目も眩む閃光に、ヴィカは咄嗟に目を閉じて身をすくめた。膜は爆発を内包したまま、飴玉程の大きさにまで収縮した。
「イヴァハに突き返せ」
ツヴェーテは玉になった膜をサルタルの袋の中に突っ込み、そう告げた。
あれは何なのだろう。イヴァハとは一体誰なのか。様々な疑問が浮かんでは消えてゆく。
「さてさて、お荷物は以上でございます。では、受け取りの印を」
「あ、えと、どうすればいいですか?」
ナジェが己の足跡の付いた紙を差し出してくるが、ヴィカはどうすれば良いかわからず狼狽えた。
「お手を拝借~」
ペンギンは少年の手を取ると、彼の人差し指を紙に押し付けた。すると、赤く色づいた指紋が浮かび上がった。
不思議に思って指の腹を見るも、なんら変わった点はない。赤い色も全く付着していない。
「では、これで。またのご利用を~」
ナジェはにっこりと笑みを浮かべてサルタルの背に乗った。帽子を宙に掲げて軽くお辞儀をして、二匹は去って行った。まるで嵐のような訪問に、ヴィカはただただ呆気にとられるばかりだった。
一塵の風が吹いて、手紙が空中に巻きあがる。ふわりふわりと漂う手紙が床に落ちる頃には、整然と束になっていた。ヴィカは思わず感嘆の声を漏らした。
「ヴィカ、大丈夫か」
「うん。あの、でも、これ全部おれ宛って…」
そんなはずがない、何かの間違いではないか、と言葉にせずとも王を見る視線がそう語っていた。
「間違い無く、全てお前に宛てた物だ」
「え、でも…」
信じられないと言わんばかりに目を見開くヴィカを横目に、ツヴェーテは積み重なって束になった手紙を一通手に取って開いた。
「拝啓ヴィカ様、貴女様を王后としてお迎え出来ること、誠に嬉しく思っております。婚儀にてお目にかかれる事を楽しみにしています。——だそうだ」
その後ツヴェーテは何通か開封して読み上げた。文面は違えど、内容はどれも似通っていた。
少年は手紙の山に視線を落とした。ツヴェーテの伴侶となることを好意的に受け入れてもらえて嬉しいが、戸惑いの方が強い。
「それからこれらは九貴族の面々からの贈り物だろう」
開けてみろ、と王に促され、ヴィカは床に着座し一番上の小さな包みを丁寧に開いていく。中から出て来たのは、美しい白銀の毛を集めて作られた筆だった。軸も長すぎず短すぎず、太さもちょうど良く、手にとても馴染む。
「第一階層のティベルティードからだな。奴の体毛で作られた書物筆だ」
寝台の縁に腰掛けるツヴェーテは、組んだ足の上で頬杖をつきながら、ヴィカが贈り物を開封する様子を眺めている。
次の小包から出て来たのは、精緻な彫りが施された小振りの硝子瓶だった。瓶を傾ければ、中にさらりとした液体が入っているのがわかる。ヴィカは紙片が同梱されているのに気がつき、読み上げた。
「今年精製した中でも特に出来の良い香油を送る。王の髪の手入れに使うのでも、よ…夜?」
「夜伽、だ」
「よとぎ…に使うのでも良し。お気に召すことを願って。第二階層、オルテンシア」
読み終えたヴィカは、ツヴェーテを見上げた。
「よとぎ、ってなに?」
少年の問いに、王は口角をにやりと吊り上げて笑みを浮かべた。
「昨日、番の契りの後に致した行為の事だ。お前の中を柔らかく解す為に香油を使用した。記憶に無いか」
一瞬にしてヴィカの顔は赤く染まった。首や耳までもが赤くなっている。
そうだ。お尻を弄られる際、指は液体状のものをまとっていてぬるついていた。小瓶を抱える手に、思わず力が入った。
頬に指が触れる。撫でられたところから痺れが全身に駆け巡っていた。知らず知らず、口から熱い吐息が漏れる。
「今宵はそれを使って可愛がってやろう」
くつくつと喉を鳴らして笑うツヴェーテに背を向け、ヴィカは次の贈り物に手を伸ばした。
「ジェシカさんからだ!」
わざと元気な声を出すも、それが照れ隠しの為なのは明らかだった。
ジェシカからは寝巻きが贈られた。美しい青緑色の生地は柔らかく手触りも良い。ジェシカの作った衣服の質の良さは身をもって知っている。嬉しさで頰が緩む。今夜から身につけて寝よう、とヴィカは心に決めた。
ジェシカのよりも大きな包装紙を開くと、白地に黒い模様がまだらに入った毛皮の外套が出て来た。毛足が長く、ふかふかしている。
「ほう、雪豹の毛皮か。滅多に獲れぬ代物だ。ゼルヴェストルめ、洒落た物を送って来たな」
第九階層は寒いので、兄さんと一緒に来られる時に是非お召しを——同封されていた手紙にはそう書かれていた。差出人は、ゼルヴェストルという人物だった。
「兄さん、って…」
「ゼルヴェストルは俺の弟だ」
「えっ!ツヴェーテ、弟いるの?」
「ああ。第九階層を束ねる九貴族の一人だ」
「婚礼にも来る?」
「ああ」
ツヴェーテの弟に会えるとわかって、婚儀が少し楽しみになる。弟がいるってどんな感じなのだろう。
「会えるの楽しみだな…」
そう呟いた瞬間、もの凄い力で体が浮き上がった。手紙や荷物を見下ろす形になっている。かと思えば、すぐ近くでツヴェーテの吐息を、背中には見知った心地よい熱を感じた。
「気に食わんな」
「え?…何か言った?よく聞こえな…あぅっ…」
ぢゅう、と音がする程に強くうなじを吸われる。背後から腹部に両腕が回されて、まるで逃がさないとばかりにきつく抱きしめられた。
「…いや、只の戯言だ。気にするな」
ツヴェーテはヴィカの肩に顎を乗せると、彼の唇を奪った。突然のことに少年は呆けている。その表情に思わずツヴェーテは噴き出した。
王は未開封の贈り物の包みを寝台の上まで魔力を使って運び、ヴィカに開封するように促した。
翌朝、ヴィカはツヴェーテと朝食を共にしていた。だが、二人の視線は交わらずにいる。王の眼差しは伴侶に向けられているのだが、ヴィカの視線が下を向いているからだ。緊張した様子で肩を竦め、俯き加減の瞳はうろうろと泳ぎ、その頬はほのかに赤い。
昨日の事を意識しているのは明らかだった。さしづめ、どのような反応をすればいいのかわからずにいるのだろう、とツヴェーテはそう思いながら彼の横顔を眺めた。少年の初々しい態度が愛くるしくて仕方がない。悪戯な心をくすぐられてしまう。
痩せた体を抱き寄せ、息継ぎもままならない程、甘く激しく口付けてやろうか。もしくは、挙動不審な態度を揶揄い、虐めるのが良いだろうか。
だがツヴェーテのそんな意地の悪い企みは、扉を叩く音によって中断させられた。
「あっ、お、おれ出る!」
弾かれたようにヴィカが飛び出し、扉を開ける。
「ちわーあ。毎度、チーオ郵便ですー」
元気な声と共に室内に入って来たのは、カンガルーに乗ったペンギンだった。ペンギンはカンガルーの背から飛び降りると、かぶっていた帽子を脱ぎお辞儀した。
「やあやあ、あなた様が今話題の王后様ですね?お目にかかれて光栄。ワタクシ、チーオ郵便のナジェと申します。こっちはサルタル。以後お見知り置きを」
ヴィカは促されるまま、ナジェと握手を交わした。その目は驚きで見開かれ、眼差しは喋る鳥類に釘付けだ。
「えー本日は王后様宛の荷物をお届けに参りました」
「…え、おれ?」
「勿論ですとも。少々お待ちを」
きょとんと首を傾げるヴィカをよそに、ナジェはサルタルの腹部にある袋に両手を突っ込んだ。唸り声をあげながら中を探り、やがて手を抜き出した。その瞬間、何かがヴィカの頭上から降り注いだ。
「わあっ」
その勢いに圧されて、少年はその場に座り込んだ。床に散らばるものを拾い上げて見れば、それは大量の手紙だった。その量は、床に座るヴィカの下半身を埋め尽くすほどもある。
「それからこちらもですね~」
視線をあげると、ナジェが大小様々な小包をまるで積み木のように重ねていた。
「ナジェ、イヴァハからのを寄越せ」
「あいさ」
ナジェが嘴を鳴らし、それを合図にサルタルがツヴェーテの元へ跳ね寄る。カンガルーの頭の上に乗った、手のひら程の大きさの小包を王が受け取ると、薄い膜のようなものが空中に現れた。それが小包を飲み込んだかと思えば、途端に中で爆発が起きた。
目も眩む閃光に、ヴィカは咄嗟に目を閉じて身をすくめた。膜は爆発を内包したまま、飴玉程の大きさにまで収縮した。
「イヴァハに突き返せ」
ツヴェーテは玉になった膜をサルタルの袋の中に突っ込み、そう告げた。
あれは何なのだろう。イヴァハとは一体誰なのか。様々な疑問が浮かんでは消えてゆく。
「さてさて、お荷物は以上でございます。では、受け取りの印を」
「あ、えと、どうすればいいですか?」
ナジェが己の足跡の付いた紙を差し出してくるが、ヴィカはどうすれば良いかわからず狼狽えた。
「お手を拝借~」
ペンギンは少年の手を取ると、彼の人差し指を紙に押し付けた。すると、赤く色づいた指紋が浮かび上がった。
不思議に思って指の腹を見るも、なんら変わった点はない。赤い色も全く付着していない。
「では、これで。またのご利用を~」
ナジェはにっこりと笑みを浮かべてサルタルの背に乗った。帽子を宙に掲げて軽くお辞儀をして、二匹は去って行った。まるで嵐のような訪問に、ヴィカはただただ呆気にとられるばかりだった。
一塵の風が吹いて、手紙が空中に巻きあがる。ふわりふわりと漂う手紙が床に落ちる頃には、整然と束になっていた。ヴィカは思わず感嘆の声を漏らした。
「ヴィカ、大丈夫か」
「うん。あの、でも、これ全部おれ宛って…」
そんなはずがない、何かの間違いではないか、と言葉にせずとも王を見る視線がそう語っていた。
「間違い無く、全てお前に宛てた物だ」
「え、でも…」
信じられないと言わんばかりに目を見開くヴィカを横目に、ツヴェーテは積み重なって束になった手紙を一通手に取って開いた。
「拝啓ヴィカ様、貴女様を王后としてお迎え出来ること、誠に嬉しく思っております。婚儀にてお目にかかれる事を楽しみにしています。——だそうだ」
その後ツヴェーテは何通か開封して読み上げた。文面は違えど、内容はどれも似通っていた。
少年は手紙の山に視線を落とした。ツヴェーテの伴侶となることを好意的に受け入れてもらえて嬉しいが、戸惑いの方が強い。
「それからこれらは九貴族の面々からの贈り物だろう」
開けてみろ、と王に促され、ヴィカは床に着座し一番上の小さな包みを丁寧に開いていく。中から出て来たのは、美しい白銀の毛を集めて作られた筆だった。軸も長すぎず短すぎず、太さもちょうど良く、手にとても馴染む。
「第一階層のティベルティードからだな。奴の体毛で作られた書物筆だ」
寝台の縁に腰掛けるツヴェーテは、組んだ足の上で頬杖をつきながら、ヴィカが贈り物を開封する様子を眺めている。
次の小包から出て来たのは、精緻な彫りが施された小振りの硝子瓶だった。瓶を傾ければ、中にさらりとした液体が入っているのがわかる。ヴィカは紙片が同梱されているのに気がつき、読み上げた。
「今年精製した中でも特に出来の良い香油を送る。王の髪の手入れに使うのでも、よ…夜?」
「夜伽、だ」
「よとぎ…に使うのでも良し。お気に召すことを願って。第二階層、オルテンシア」
読み終えたヴィカは、ツヴェーテを見上げた。
「よとぎ、ってなに?」
少年の問いに、王は口角をにやりと吊り上げて笑みを浮かべた。
「昨日、番の契りの後に致した行為の事だ。お前の中を柔らかく解す為に香油を使用した。記憶に無いか」
一瞬にしてヴィカの顔は赤く染まった。首や耳までもが赤くなっている。
そうだ。お尻を弄られる際、指は液体状のものをまとっていてぬるついていた。小瓶を抱える手に、思わず力が入った。
頬に指が触れる。撫でられたところから痺れが全身に駆け巡っていた。知らず知らず、口から熱い吐息が漏れる。
「今宵はそれを使って可愛がってやろう」
くつくつと喉を鳴らして笑うツヴェーテに背を向け、ヴィカは次の贈り物に手を伸ばした。
「ジェシカさんからだ!」
わざと元気な声を出すも、それが照れ隠しの為なのは明らかだった。
ジェシカからは寝巻きが贈られた。美しい青緑色の生地は柔らかく手触りも良い。ジェシカの作った衣服の質の良さは身をもって知っている。嬉しさで頰が緩む。今夜から身につけて寝よう、とヴィカは心に決めた。
ジェシカのよりも大きな包装紙を開くと、白地に黒い模様がまだらに入った毛皮の外套が出て来た。毛足が長く、ふかふかしている。
「ほう、雪豹の毛皮か。滅多に獲れぬ代物だ。ゼルヴェストルめ、洒落た物を送って来たな」
第九階層は寒いので、兄さんと一緒に来られる時に是非お召しを——同封されていた手紙にはそう書かれていた。差出人は、ゼルヴェストルという人物だった。
「兄さん、って…」
「ゼルヴェストルは俺の弟だ」
「えっ!ツヴェーテ、弟いるの?」
「ああ。第九階層を束ねる九貴族の一人だ」
「婚礼にも来る?」
「ああ」
ツヴェーテの弟に会えるとわかって、婚儀が少し楽しみになる。弟がいるってどんな感じなのだろう。
「会えるの楽しみだな…」
そう呟いた瞬間、もの凄い力で体が浮き上がった。手紙や荷物を見下ろす形になっている。かと思えば、すぐ近くでツヴェーテの吐息を、背中には見知った心地よい熱を感じた。
「気に食わんな」
「え?…何か言った?よく聞こえな…あぅっ…」
ぢゅう、と音がする程に強くうなじを吸われる。背後から腹部に両腕が回されて、まるで逃がさないとばかりにきつく抱きしめられた。
「…いや、只の戯言だ。気にするな」
ツヴェーテはヴィカの肩に顎を乗せると、彼の唇を奪った。突然のことに少年は呆けている。その表情に思わずツヴェーテは噴き出した。
王は未開封の贈り物の包みを寝台の上まで魔力を使って運び、ヴィカに開封するように促した。
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