くしゃみの獣は夜明けを運ぶ

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93. 待ちわびた時間

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 一行が通されたのは、王の寝室だった。君主の私室だけあって、今まで見たどんな個人の部屋よりも広い。ラルツレルナのオルヴァルの寝室とは全く違う装飾や雰囲気、広さに圧倒されたローディルは口を開けた状態できょろきょろと眼球を忙しなく動かす。
 ダガット王はこれまた巨大な寝台に、上半身を緩やかに起こす形で体を休めていた。ニルンの力から解放されてもなお、顔には疲労が滲んでおり、記憶の中で見たような活力さは見られなかった。それは、寝台の傍らの椅子に腰かける第一王子のイズイークも同様だ。だが、王と比べるといくらか顔色はいいように思えた。
 全員が入室するのを待ち、王は顔を上げてオルヴァルに目を留めた。

「ダガット陛下…」

 オルヴァルは条件反射で、床に膝をつき敬意を示した。どんな表情をすればいいのかわからず、名前を呼ぶことしかできなかった。裁判の場で目にした王の異様な姿は、ニルンの力によって生気や意志を奪われ正常な状態ではなかった。だがそれを知ってもなお、幾年ぶりに相まみえる父親に何と声をかければいいのか分からない。緊張で口の中がカラカラに渇くのを感じる。

「息子よ…顔を上げてくれ」

 記憶と相違ない柔らかな声に、オルヴァルは涙がこみあげるのをぐっとこらえた。ゆっくりと顔を上げ、目の前の光景に目を見開く。
 王が上半身を起こし、頭を垂れていたのだ。オルヴァルが慌てて顔を上げるように懇願するも、ダガットは話し続ける。

「ち、父上…、何を…!?あ、頭をお上げくださいッ!」
「……息子であるお前に対する数々の仕打ち、操られていたとは言え、決して許されるものではない。どれほどお前のことを傷つけ、重荷を負わせてきたか…。謝って済む問題ではないことは重々承知だ。……今の儂にはこうすることしかできないのを、どうか許してくれ。儂の命で気が済むのであれば──」
「やめてください!」

 聞き捨てならない発言に、オルヴァルはたまらず悲鳴のような声を上げて制止した。骨ばった両肩を掴み、力ずくで頭を上げさせる。

「滅多なことを言わないでください!俺は、こうしてまた父上と言葉を交わせた。それに、あの言動も陛下の真意ではなかったことも知れた。それだけで……それだけで俺は十分です」

 王子の声は震えていたが、強がりではないことを伝えるために、父親に笑みを浮かべて見せた。紛れもない本心だった。敬愛する父親からの言動は、呪いのように長年に渡ってオルヴァルの心に影を落としていたが、今ようやく呪縛が解けた。
 王の豹変ぶりを受け入れられず、心の片隅でずっと願い続けてきた。きっと何かの間違いだ。なにか悪いものが王に憑りついたのだ。記憶の中の優しい父の姿がまやかしなはずがない、と。そして自分は間違っていなかったのだと分かって安堵している。
 それに、王と兄が正気に戻ってくれたことがなにより嬉しかった。

「……オルヴァル、本当に申し訳なかった……っ!」
「オルヴァル、私もパルティカに残って父上を支えるなどと豪語しておきながら、実際には何も出来ていなかった。お前に甘えて、傷つけて……どうか私からも謝罪させてくれ」
「いいえ。父上と兄上のお戻りを、……ずっとお待ちしていました」

 息子の真摯な思いに触れ、ダガット王の目に涙の膜が現れる。唇は震え、はくはくと動くだけで声は音を成さず、ようやく絞り出た言葉は消え入りそうに小さい。だが、オルヴァルの手を両手で握りしめる力だけは力強かった。

「アサド、エミル、前と変わらずオルヴァルによく仕えてくれて感謝している。お前達にも苦労をかけてしまってすまない」
「……もったいなきお言葉です、陛下」
「俺達こそ、オルヴァル様には助けられてばかりっす……!」

 父子の再会もそこそこに、ダガットはオルヴァルの補佐二人に目を向けた。慈愛の満ちた眼差しには、二人への労わりと感謝が見て取れた。
 アサドは胸に手を当て頭を下げ、その隣のエミルは感極まった様子で涙をこらえている。

「……それから、そなたがオルヴァルの随獣だな?」

 ローディルは頷く。もっと近くで顔を見せてくれと言われ、寝台に近づく。

「名はなんと言う?」
「ローディル。オルヴァルがつけてくれたんだ」
「ローディルか…素敵な名前だ」

 自分も気に入っている名前を褒められ、照れくさくなる。

「ローディル、感謝の言葉もない。そなたが真実を明らかにしてくれなければ、儂は操られるがまま実子であるオルヴァルを手にかけ、メルバはゲルゴルグの手に陥ちていた。それに、シシリハとミティスの最期も知れた。本当に……ありがとう」

 手を取られ、手の甲を親指で優しく撫でられる。ダガットの手は骨ばっていて、老化のせいで皮膚は硬くかさついている。柔らかな微笑みと相まって、ローディルにギョルム老を思い起こさせた。どこか懐かしさを覚えて、青年は鼻の奥がツンと痛むのを感じた。
 全身に力を入れて我慢するものの、その努力は実らず、彼の目からは大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。

「…俺、王様に会ったら文句言おうと思ってた」
「……ああ、聞かせておくれ」
「王様のせいで、たくさんの人が傷ついた。オルヴァルはずっと苦しんでて、何でもかんでも自分の責任だって一人で抱えこんでた。自分のことはほったらかしで、いつも他人のことばっかり。…王様が、オルヴァルをそうしたんだ…っ!」
「ローディル、それは違う…!」

 青年を諫めようとする息子を、ダガットは手で制した。視線で続きを促す。

「オルヴァルだけじゃない…。イズイークの母ちゃんも、シシリハも、オルヴァルの母ちゃんも、ニルンも、じいちゃんも、みんな……みんな苦しんだ!シシリハが死んだとき、ニルンはすごく小さかった!なのに誰にも助けてもらえなくて、あんな風になったんだ!じいちゃんだって…!じいちゃんは、王様に追放されて死を選びそうになるくらい絶望したんだ…ッ!」

 ローディルは尚も王を責め立てた。一度口から流れ出した言葉は留まることを知らず、激しい感情とともに次から次へとあふれていく。
 自身への非難を、ダガットは静かに浴びていた。青年の手を握り、時には手の甲を指で優しくさすってやる。真っ直ぐローディルの目を見つめて傾聴していた王だったが、話が老父のことに及ぶと顔色を変えた。

「……ローディル、まさか…まさかじいちゃんというのは…」
「……じいちゃんの名前は、ギョルム・ギュンドアン。山の中で倒れてた俺を拾って、育ててくれたんだ」
「ああ…なんということだ…」

 王ははっと息を呑み、俯いた。視界の端でイズイークも顔を強張らせているのが見える。室内はしんと静まり返り、ローディルがしゃくりあげる声だけが響き渡る。
 しばらくの沈黙の後、ダガットが顔を上げる。目の縁が赤く染まっていた。

「ローディル…ギョルムは、もう…?」

 ローディルは目を閉じ、頭を振った。そうか、と呟いた王が再び俯く。

「詫びのしようもない。そなたの言う通り、全ての責任は儂にある。ローディルにも、辛い思いをさせてしまったな……」
「王様がじいちゃんにしたことは今でも許せない。でも、じいちゃん、俺がいるから生きようって決めたって。俺と過ごした日々が人生で一番だったって言ってくれたんだ。じいちゃんがあの時俺のことを拾ってくれなかったら、俺は今ここにいなかったかもしれない…。それに、今オルヴァルすごく嬉しそうで、俺も嬉しい。オルヴァルのことを本当の意味で救ってあげられるのも、王様だけだと思う…。だから、俺、王様のこと恨めばいいのか感謝すればいいのかわからなくて……ッ」

 そう言うと、ローディルは声を詰まらせながら涙を流した。誰も慰めの言葉をかけられない中、王は青年を自分の懐へ引っ張った。

「勿論、儂のことを恨んでくれて構わない。儂が諸悪の根源であることには違いないのだ。それにそなたはオルヴァルの随獣。己が半身に害をもたらす存在を憎々しく思うのは当然のことだ。……ローディルは強く優しい心を持っているな。きっとギョルムも誇らしく思っていることだろう。そんなそなたがオルヴァルの傍にいてくれるのであれば、儂も安心だ」

 優しく頭を撫でられるのがとても心地良く、ローディルは目を閉じて身を委ねた。昂った気持ちも少しずつ治まっていく。呼吸も少しずつ落ち着きを見せていったかと思うと、青年の体が突然獣の姿へと変化し、室内は驚きに包まれた。
 青年の体質をよく知るオルヴァル達にとって、ローディルの獣姿は見慣れたものだ。それでもなお彼らが目を見開いたのは、変身方法だった。これまでローディルは人型や獣型に変身する際には必ずくしゃみをしていた。にも関わらず、目の前で彼はくしゃみなしで獣に変身した。

「なんと愛らしい獣だ」
「ローディル…、くしゃみなしで変身できるようになったっすか…!?」
「くしゃみをしなきゃ変身できなかったのは、随獣としての力が完全に目覚めていなかったからだね。今はもう自分の意志で好きに変化できるよ」

 今まで沈黙を保っていたセヴィリスがエミルの疑問に答える。回答があったからと言って、疑問が解消されるはずもなく、新たな疑問が浮かんで一行の頭の上には疑問符が浮かんだままだ。イズイークが咳払いをして、一同の注目を集める。

「…その…先程から全く話についていけないのは私だけだろうか?ズイジュウだとか、その子がオルヴァルの半身だとか…。父上が理解しているのは明らかだが……。オルヴァル、お前はどうだ?」
「いえ、兄上、実は俺も全く……。実は呼び出しを受ける直前、ちょうど説明をしてもらおうと思っていたところでして」

 顔に困惑を貼り付けるオルヴァルの隣で、エミルとアサドも同様に頷く。

「ローディル、どうしようか?僕が説明したのでもいいかい?」

 セヴィリスの発言に、獣は同意するかのように頼りない鳴き声を発した。どこか気落ちした様子で、王に撫でられるがままだ。

(俺、今は頭の中がぐるぐるしてるし……うまく説明できる自信もない……。セヴィの方が絶対わかりやすく伝えてくれる…)

 王に対する複雑な感情を直接本人にぶつけたのに、当の本人にあっさりと受け入れられ、かつ憎んでいいとまで言われて、どうすればいいのかわからない。ローディルはローディルで、自分の気持ちとどう折り合いをつけるべきかで頭がいっぱいいっぱいであった。

「貴殿は……」
「お初にお目にかかります、ダガット王。僕はバルブロ国のダルモーネ女王の随獣、セヴィリスと申します。シシリハとは旧知の仲でありました」

 ダガットに声をかけられたセヴィリスは、胸に手を当て優雅なお辞儀を披露した。セヴィリスが実は隣国バルブロの者と知った一同は呆気に取られた。

「バルブロ!?ゲルゴルグをそそのかしたのも女王だったっすよね!?奴の手先っすか!?」
「エミル、違う。ゲルゴルグはツェツェーリアと呼んでいただろう。ゲルゴルグはアルシュダの手の者だ。バルブロは関係ない。すまない、セヴィリス殿、エミルに悪意はないんだ」
「…ごめんなさいっす……」

 主君から指摘を受け、アサドからも鋭い一瞥を食らったエミルはしゅんと肩を落とし、ぺこりと頭を下げる。セヴィリスは気分を害したふうもなく、にこりと微笑んだ。

「騒動の背景にアルシュダが絡んでいると判明したかと思えば、今度はバルブロの登場。そう勘ぐってしまうのも当然の反応かと。お気になさらず。しかし、我々バルブロはメルバと敵対したいのではなく、友好関係を築きたいと思っているのですよ。それも合わせてご説明させてください。と、その前に──」

 ダガットが頷くのを確認したセヴィリスは、腕に抱いていたニルンを布ごとイズイークに手渡した。突然謎の動物を胸に抱かされた第一王子は、困惑した表情で男と動物を交互に見やる。

「腕が疲れてしまったので、しばらくの間お願いできますか、イズイーク王子?その子はニルン。僕達と同じく随獣で、貴方の半身です」
「な、何がなにやら…」

 何の答えにもなっていない男の発言に目を白黒させるイズイークをそのままに、セヴィリスはオルヴァル達に全てを語った。
 随獣とはなんなのか。禁足地の役割と、アビエナとの関わり。
 全てを語られた皆の間に、沈黙の帳がおりる。想像を超えた話に頭の理解が追いつかないのだ。無理もない。
 イシュ=ヒシュやセヴィリスから説明を受け、本来の力を取り戻したローディルでさえ、今でも信じられない気持ちでいるのだ。

「……母上は、そのようなことは一言も……」

 アビエナの母を持つオルヴァルはとりわけ動揺しているようだった。

「慰めになるかどうか分からないけど、口外無用の話だから、殿下の母親が言わずにいたのも無理はないよ。いくらアビエナとは絶縁関係になったとは言え、守秘義務は残るからね。それに、オルヴァル殿下を危険から守るための判断でもあったと思うよ。我が子とは言え、口外したが最後、どう秘密が漏洩するか分からない。随獣の力を手に入れようと、オルヴァル殿下を監視して懐柔していたかも」
「セヴィリス殿の言う通りだ、オルヴァル。ネアリアはお前のことを深く愛していた。愛するがゆえの行動だったに違いない。儂もシシリハから明かされた時は、秘密を棺桶まで持っていくように口を酸っぱくして言われたものだ」

 ダガットもセヴィリスに同意する。オルヴァルはアビエナの血が流れているにも関わらず何も知らずにのうのうと生きて来た自分を恥じているようだったが、二人から慰めを受けて気を持ち直したようだった。
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