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旅立ち-3
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『Sugar』の従業員と早生の協力により店の片付けも終了して、皆が揃ってシェアハウスに行き、それぞれが自分の部屋へと戻っていった。最後に残ったのは洞爺と早生の二人だった。
「洞爺さん、ちょっといいですか?」
「どうしたんだい?」
「洞爺さんはここに戻ってくるんですよね?」
「予定を立てていない旅だから、居心地が良い場所を見つかったらどうなるかわからないね」
「そうですか・・・・・・」
早生の声は震えていた。少しの沈黙の後、口を開いたのは早生だった。
「よくわからないけど、言えないことが沢山あるのはなんなく感じていました。写真も撮らせてもらえないし、必要以上に私たちに干渉しないようにしているとも感じていました。洞爺さんにはとても感謝しているんです。だから・・・・・・もし・・・・・・最後ならちゃんとお別れをさせてください」
泣きながら声を絞り出した早生の訴えに洞爺は動揺し困惑した。こんなに感情をむき出しに自分の意見を言う早生を見るのは初めてだった。
「ごめん。言えないことがあるのは確かに本当だ。そして、今後どうなるかわからないのも本当だ。ただ、ここに戻ってくることはおそらくない」
しばらくの沈黙の後、洞爺が必死に絞り出した言葉だった。
「ありがとうございます。無理言ってごめんなさい。寂しさは増しましたけど、少しすっきりしました。あの、お願いをしてもいいですか?」
「なんだい?」
「洞爺さんの私物を何かください」
少し考えた後、洞爺は身につけていた腕時計をはずした。
「これでいいかい?」
「ありがとうございます」
早生は洞爺の腕時計を受け取り、笑みを浮かべながら自分の腕に洞爺からもらった腕時計をした。
「洞爺さん、最後にわがままを許してください」
早生はそう言うと、洞爺の背中に両腕を回して強く締め付けた。
「大好きです。今までありがとうございました」
小声でささやいた後、すぐに洞爺に背を向けて『おやすみなさい』と言いながら自分のへ戻った。その時、早生がどのような表情をしていたか洞爺にはわからなかった。
次の日、いつものようにひかりが作った朝食をいつものメンバーでいつものように食べていた。朝食後に味来たちは旅立つ予定だった。
「ところで、どこへ行く予定なんですか?」
質問をしたのはひかりだった。もちろん、この場にいる他のメンバーも気にならなかったわけではないだろう。ただし、訊いた人はいなかったようだ。
「いやあ、実はまだ決めてないんだよね。とりあえずは空港に行くつもり」
「ノープランの旅、いいですね」
他の人に訊かれた時にも、同じ回答をしていたのだろうか。おそらく、この質問をすることができる最後の機会を行使する者はいなかった。
朝食後、レンタカーに乗った陸奥 陽光が『Sugar』に現れた。荷物を車に積込み、出発の準備が整った。
「じゃあ、後のことはよろしくね」
味来と洞爺はそう言って、出発した。ただ、旅行に行く前のように。
「早生は洞爺に会えなくなるから号泣するかと思ってたけど、我慢してたのか?」
「もう泣かないよ。バカ」
『会えなくなる』という言葉に対して、早生からの修正はなかった。
「さて、仕事するか」
源助の一言で皆それぞれの仕事へ向かった。
ひかりは仕入れに行き、農が厨房で仕込みをしていた。そんな時、源助が今までお互いに話そうとしてこなかった話題を急に話し始めた。
「おそらく、あの四人の名前は偽名だ。本名はわからないけどな」
「なぜ、そんなことがわかる?登録はされているんだろ?」
「登録はされている。生立ちや経歴もちゃんとある。ただ、普通すぎるし記録に明記されている施設がすでになくなっているなど確認できるものがなかった」
確かに四人とも確認できない状況というのは偶然というには不自然すぎる。
「お前、あの四人の過去の話聞いたことあるか?俺はない」
陸奥以外の三人とはそれなりに接する時間もあったし、いろいろな話もした。ただし、源助の言うとおり未来の話はすることはあっても過去の話はしたことがなかった。
過去の話をされたことはなかったし、過去に疑問をもつこともなかった。農よりも付き合いの源助が聞いたことがないというのは確かに不思議だった。源助のことだ、訊いても四人からは明確な回答がなかったのだろう。
過去の話にならないような接し方や話し方をされていたのかもしれない。目的を達成するために様々な手段を行使していた味来たちならそうしていたとしても不思議ではない。
「でも、なんでそんなことする必要があるんだ?」
『たぶん』と前置きした上で源助の推測した状況と理由は三点あった。
俗にいうタイムパラドックスを防ぐこと。
年齢と顔の異なる本人がこの時代に存在していること。
タイムスリップしたのは記憶や意識のみである。
「味来さんたちに確かめなかったのか?」
「訊こうとしたら、本題に入る前に話を逸らされた。訊くな、というより知らない方がいいというメッセージだと受け取った。だから、本人たちに確かめることはできなかった」
「ちなみに俺のことも調べたのか?」
農はタイムスリップを経験した者として当然とも思える質問を源助にした。
「はあ?そんなに自分がちゃんと存在していることになっているか気になるか?」
言い方は違うが早生に意地悪をされている時と同じくらい不快だ。
「そりゃあ・・・・・・気になる。どうせ調べているんだろ。教えろよ」
「人にものを頼む態度ではないが、しょうがないから教えてやるよ」
農は自分では得がたい情報を得るためにこれ以上反抗することを堪えることを選択した。
「お前の情報はそれなりにきちんとしてたよ」
実際に起こった年代と十年の差があるのだ。削除されたり年号が改ざんされたことが予測される内容はあったものの、あまり不自然には思わない程度だったそうだ。もちろん、これも農が過去からタイムスリップしたことを知っている味来たちが関わっているとしか思えなかった。
「というか、お前よくそんなこと調べられるな。陸奥さんより凄腕のハッカーだったりするのか?」
「俺は凄腕じゃない。何でも自分でするのは不可能だ。効率も悪い。自分で出来ないことは周りに頼る。今回みたいに秘密裏に情報を得たい場合は苦労するけどな」
人は見た目で判断してはいけない。
「まあ、俺たちの動きは味来さんたちにすべてバレているとは思うけど」
味来が後継者に源助を選んだことにも納得だ。視野が広く慎重という表現が適切に思えた。
「源助は味来さんからどの程度話を聞いていたんだ」
「未来の悲惨な状況の話ということなら、たぶんお前と同じだ」
「なら、すぐに話を信じたのか?信じられなかったからいろいろ調べたのか?」
「信じた、というより信じさせられる話し方を味来さんがしたんだろうな。おそらく、俺らの情報・・・・・・というか親父の情報を持ってたんだろうな。未来の情報を最大限に活かしたんだろう。あの四人の情報を調べたのは不信感じゃなく知るべき情報があるかもと思っただけだ」
源助の父親である守口大蔵議員は未来でも農業の発展に尽力していた人物だったのだろう。味来が未来で得た情報を最大限に活用したということになるのだろう。
「なによりも、何もしないで後悔するより行動して後悔するほうがいい」
「源助、かっこいいな」
「お前がかっこ悪かったんだよ」
農は恥ずかしくなり何も言えなかった。
味来たちが旅立ってから数ヶ月が過ぎた。今まで味来たちから連絡が来たことは一度もなかった。源助の予想では味来たちの記憶や意識は本来の時代へ戻ったということだった。
確証にするには弱いが、味来たちの記録が消えていたそうだ。『株式会社さとう』の創業者には綾目 雪や伊豆次郎など複数名の名前が記録されていた。実際に創業に関わっていた味来 惠味、山東 菜々、陸奥 陽光の名前は記録にはなかった。
他にも表面上で味来たちの名前が記録されているものはほとんどなかった。よって、四人の記録がなくなっても疑問に思う者はほとんどいないだろう。
新しい体制になっていつもの日常が送られていた。ランチ後の休憩中に農、ひかりと早生が遅めの昼食を食べていた。早生は社員食堂で昼食を食べることができなかった時に、たまに『Sugar』に遅めの昼食を食べに来ていた。
そんなある日の休憩中、一人の男が尋ねて来た。その時、ひかりがその男の対応をした。
「申し訳ありません。只今、準備中なんです」
「こちらのお店の方から手紙をいただいたのでお伺いしました」
そう言うとその男は手に持っていたその手紙をひかりに差し出した。
「拝見してもよろしいでしょうか」
男に許可を取り、農、ひかりと早生はその手紙に目を通した。
林 斗馬様
突然の手紙に驚いていると思います。
レストラン『Sugar』であなたの好物であるオムライスが食べることが出来ます。
ご来店、お待ちしております。
島原 洞爺
『林 斗馬』の名前に農の目線はしばらくその男に釘付けとなった。
『島原 洞爺』の名前に早生の大粒の涙が止まらなかった。
「洞爺さん、ちょっといいですか?」
「どうしたんだい?」
「洞爺さんはここに戻ってくるんですよね?」
「予定を立てていない旅だから、居心地が良い場所を見つかったらどうなるかわからないね」
「そうですか・・・・・・」
早生の声は震えていた。少しの沈黙の後、口を開いたのは早生だった。
「よくわからないけど、言えないことが沢山あるのはなんなく感じていました。写真も撮らせてもらえないし、必要以上に私たちに干渉しないようにしているとも感じていました。洞爺さんにはとても感謝しているんです。だから・・・・・・もし・・・・・・最後ならちゃんとお別れをさせてください」
泣きながら声を絞り出した早生の訴えに洞爺は動揺し困惑した。こんなに感情をむき出しに自分の意見を言う早生を見るのは初めてだった。
「ごめん。言えないことがあるのは確かに本当だ。そして、今後どうなるかわからないのも本当だ。ただ、ここに戻ってくることはおそらくない」
しばらくの沈黙の後、洞爺が必死に絞り出した言葉だった。
「ありがとうございます。無理言ってごめんなさい。寂しさは増しましたけど、少しすっきりしました。あの、お願いをしてもいいですか?」
「なんだい?」
「洞爺さんの私物を何かください」
少し考えた後、洞爺は身につけていた腕時計をはずした。
「これでいいかい?」
「ありがとうございます」
早生は洞爺の腕時計を受け取り、笑みを浮かべながら自分の腕に洞爺からもらった腕時計をした。
「洞爺さん、最後にわがままを許してください」
早生はそう言うと、洞爺の背中に両腕を回して強く締め付けた。
「大好きです。今までありがとうございました」
小声でささやいた後、すぐに洞爺に背を向けて『おやすみなさい』と言いながら自分のへ戻った。その時、早生がどのような表情をしていたか洞爺にはわからなかった。
次の日、いつものようにひかりが作った朝食をいつものメンバーでいつものように食べていた。朝食後に味来たちは旅立つ予定だった。
「ところで、どこへ行く予定なんですか?」
質問をしたのはひかりだった。もちろん、この場にいる他のメンバーも気にならなかったわけではないだろう。ただし、訊いた人はいなかったようだ。
「いやあ、実はまだ決めてないんだよね。とりあえずは空港に行くつもり」
「ノープランの旅、いいですね」
他の人に訊かれた時にも、同じ回答をしていたのだろうか。おそらく、この質問をすることができる最後の機会を行使する者はいなかった。
朝食後、レンタカーに乗った陸奥 陽光が『Sugar』に現れた。荷物を車に積込み、出発の準備が整った。
「じゃあ、後のことはよろしくね」
味来と洞爺はそう言って、出発した。ただ、旅行に行く前のように。
「早生は洞爺に会えなくなるから号泣するかと思ってたけど、我慢してたのか?」
「もう泣かないよ。バカ」
『会えなくなる』という言葉に対して、早生からの修正はなかった。
「さて、仕事するか」
源助の一言で皆それぞれの仕事へ向かった。
ひかりは仕入れに行き、農が厨房で仕込みをしていた。そんな時、源助が今までお互いに話そうとしてこなかった話題を急に話し始めた。
「おそらく、あの四人の名前は偽名だ。本名はわからないけどな」
「なぜ、そんなことがわかる?登録はされているんだろ?」
「登録はされている。生立ちや経歴もちゃんとある。ただ、普通すぎるし記録に明記されている施設がすでになくなっているなど確認できるものがなかった」
確かに四人とも確認できない状況というのは偶然というには不自然すぎる。
「お前、あの四人の過去の話聞いたことあるか?俺はない」
陸奥以外の三人とはそれなりに接する時間もあったし、いろいろな話もした。ただし、源助の言うとおり未来の話はすることはあっても過去の話はしたことがなかった。
過去の話をされたことはなかったし、過去に疑問をもつこともなかった。農よりも付き合いの源助が聞いたことがないというのは確かに不思議だった。源助のことだ、訊いても四人からは明確な回答がなかったのだろう。
過去の話にならないような接し方や話し方をされていたのかもしれない。目的を達成するために様々な手段を行使していた味来たちならそうしていたとしても不思議ではない。
「でも、なんでそんなことする必要があるんだ?」
『たぶん』と前置きした上で源助の推測した状況と理由は三点あった。
俗にいうタイムパラドックスを防ぐこと。
年齢と顔の異なる本人がこの時代に存在していること。
タイムスリップしたのは記憶や意識のみである。
「味来さんたちに確かめなかったのか?」
「訊こうとしたら、本題に入る前に話を逸らされた。訊くな、というより知らない方がいいというメッセージだと受け取った。だから、本人たちに確かめることはできなかった」
「ちなみに俺のことも調べたのか?」
農はタイムスリップを経験した者として当然とも思える質問を源助にした。
「はあ?そんなに自分がちゃんと存在していることになっているか気になるか?」
言い方は違うが早生に意地悪をされている時と同じくらい不快だ。
「そりゃあ・・・・・・気になる。どうせ調べているんだろ。教えろよ」
「人にものを頼む態度ではないが、しょうがないから教えてやるよ」
農は自分では得がたい情報を得るためにこれ以上反抗することを堪えることを選択した。
「お前の情報はそれなりにきちんとしてたよ」
実際に起こった年代と十年の差があるのだ。削除されたり年号が改ざんされたことが予測される内容はあったものの、あまり不自然には思わない程度だったそうだ。もちろん、これも農が過去からタイムスリップしたことを知っている味来たちが関わっているとしか思えなかった。
「というか、お前よくそんなこと調べられるな。陸奥さんより凄腕のハッカーだったりするのか?」
「俺は凄腕じゃない。何でも自分でするのは不可能だ。効率も悪い。自分で出来ないことは周りに頼る。今回みたいに秘密裏に情報を得たい場合は苦労するけどな」
人は見た目で判断してはいけない。
「まあ、俺たちの動きは味来さんたちにすべてバレているとは思うけど」
味来が後継者に源助を選んだことにも納得だ。視野が広く慎重という表現が適切に思えた。
「源助は味来さんからどの程度話を聞いていたんだ」
「未来の悲惨な状況の話ということなら、たぶんお前と同じだ」
「なら、すぐに話を信じたのか?信じられなかったからいろいろ調べたのか?」
「信じた、というより信じさせられる話し方を味来さんがしたんだろうな。おそらく、俺らの情報・・・・・・というか親父の情報を持ってたんだろうな。未来の情報を最大限に活かしたんだろう。あの四人の情報を調べたのは不信感じゃなく知るべき情報があるかもと思っただけだ」
源助の父親である守口大蔵議員は未来でも農業の発展に尽力していた人物だったのだろう。味来が未来で得た情報を最大限に活用したということになるのだろう。
「なによりも、何もしないで後悔するより行動して後悔するほうがいい」
「源助、かっこいいな」
「お前がかっこ悪かったんだよ」
農は恥ずかしくなり何も言えなかった。
味来たちが旅立ってから数ヶ月が過ぎた。今まで味来たちから連絡が来たことは一度もなかった。源助の予想では味来たちの記憶や意識は本来の時代へ戻ったということだった。
確証にするには弱いが、味来たちの記録が消えていたそうだ。『株式会社さとう』の創業者には綾目 雪や伊豆次郎など複数名の名前が記録されていた。実際に創業に関わっていた味来 惠味、山東 菜々、陸奥 陽光の名前は記録にはなかった。
他にも表面上で味来たちの名前が記録されているものはほとんどなかった。よって、四人の記録がなくなっても疑問に思う者はほとんどいないだろう。
新しい体制になっていつもの日常が送られていた。ランチ後の休憩中に農、ひかりと早生が遅めの昼食を食べていた。早生は社員食堂で昼食を食べることができなかった時に、たまに『Sugar』に遅めの昼食を食べに来ていた。
そんなある日の休憩中、一人の男が尋ねて来た。その時、ひかりがその男の対応をした。
「申し訳ありません。只今、準備中なんです」
「こちらのお店の方から手紙をいただいたのでお伺いしました」
そう言うとその男は手に持っていたその手紙をひかりに差し出した。
「拝見してもよろしいでしょうか」
男に許可を取り、農、ひかりと早生はその手紙に目を通した。
林 斗馬様
突然の手紙に驚いていると思います。
レストラン『Sugar』であなたの好物であるオムライスが食べることが出来ます。
ご来店、お待ちしております。
島原 洞爺
『林 斗馬』の名前に農の目線はしばらくその男に釘付けとなった。
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