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旅立ち-2
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農の今後の役割については、『詳しくは明日話すよ』と洞爺に言われるに留まった。周囲の人々の変化を少し把握できたところで、農も厨房に入った。
源助の妹である伊吹が接客を務めて、ひかりが厨房と接客を兼務するという体制となりその日の営業は無事に終了した。
農は久しぶりの元の環境での労働に疲労感を感じながらシェアハウスの自分の部屋に戻った。
ベッドに入ろうとしたが、尿意を催したためトイレに行った。部屋に戻る途中にものすごい睡魔に襲われてきた。久しぶりの自分の部屋のベッドで眠れるという安心感からだろうか。
部屋の扉の前に到着して、眠気の我慢も限界にきた。その部屋の扉を開けた瞬間、農の眠気はどこかへ消えてしまった。
「ここは、私の部屋だ!!!」
部屋に明かりが灯り、怒号と共にすごい早さで農の顔面に何かが飛んできた。その刹那、農の脳裏に悪夢がよみがえった。同時に心拍数と体温が急上昇した。決して繰り返してはいけない過ちをまたやってしまった。
ただし、前回の過ちと比較すると異なる点がいくつかあった。
まずは、『床に落下した何か』は枕だった。目覚まし時計より遙かにダメージが小さい。
そして、今回の怒号の主はひかりだった。
さらに、ひかりの隣でニヤニヤしている早生の存在があった。
「あんたは、節目になにかやらかさないと気が済まないの?」
さらに農にとっての災難が続いた。
「やぎくん、現行犯だね」
ニヤニヤしながら動画撮影をしている山東菜々の存在があった。
「早生さんの予想通りでしたね」
「やぎは単純だから。わかりやすいから。また同じことをやらかすと思ったのよ。今回はひかりちゃんの部屋ってところが変更点だね」
「単純は理由になってない気がしますよ。変更点も含めて予想通りですね」
女性三人が盛り上がっている中、顔面蒼白で口を半開きして微動だにしない農の存在があった。
「やぎ、おかえり」
「やぎくん、おかえりさない」
久しぶりの懐かしい顔ぶれとの再会はとても苦い思い出となった。早生と菜々からの『おかえり』及びこの数分間の記憶は農の脳から削除されることになる。
今回は、着替え中の女性の部屋に入るという状態ではなかったことが、農にとって不幸中の幸いといえるだろう。
「ごめんなさい。部屋の鍵をかけてください。お願いします」
少し冷静になった農は、恥ずかしい思いと申し訳ない思いの中、前回の失態の時には言えなかった要望を伝えた。
心拍数と体温が平常値に戻らないまま慌てて自分の部屋に戻った。部屋に戻ってからしばらくの間、後悔の念に駆られながらも無事に眠りにつくことが出来た。その後、ひかりの部屋は女性三人の笑い声に溢れた。
翌朝の農にとっては久しぶりとなる日常の朝食の準備は、ひかりの担当になっていた。
「やぎさん、おはようございます。私もここに住んでいるので、これからよろしくお願いします」
この報告をするタイミングは昨日、何度もあったであろうと農は思わずにはいられなかった。もちろん、この事実を知っていたら昨日の事件は起こらなかった、とは言いにくいが。
「おはよう。あの、昨日はごめんなさい」
「本当ですよー。気をつけてくださいね」
前回の早生の部屋の事件の時と比較すると、被害は最小限に留められた。
「おはよう。やぎ、ひかりちゃんの裸が見れずに残念だったね」
「あら?そんな期待をしていたの?まさか、わざと?」
「早生さん、菜々さん、おはようございます」
鎮火し掛けていた火に再び燃料と酸素が供給された。
「残念とかないし、わざとなわけがないでしょ」
女性三人の笑い声が溢れた後、後ろから笑い声が追加された。
「ははは。やぎくん、またやったの?問題にならない程度にしておいてね」
「洞爺さん、勘弁してください。粛清はすでに受けています」
「しばらく、このメンバーで朝食を食べることがなくなると思うと少し寂しいね」
早生の発言に農は質問せずにはいられなかった。
「なんのこと?」
「はあ?あんた、まさか何も知らないの?」
知るわけがない。聞いていないのだから。
味来、菜々、洞爺、陸奥つまり未来からタイムスリップしてきた四人は翌日から無期限の長期旅行に行くことになっていた。理由は『バカンスを楽しみたいから』以外詳しく語られることはこの時点ではなかった。
イベントの発表は突然である。
「お店と会社はどうするんですか?」
「お店はやぎくんに任せたいと思っているんだけど、どう?お願いできるかな?」
「わかりました。洞爺さんが帰ってくるまでの間、代わりを務められるように努力します」
「いや、代わりではなく、シェハウス含めてお店の権利をやぎくんに譲渡したいということ。もっとわかりやすく言うと僕は引退するから経営をお願いしたいということ」
「えっ?急にそんなことを言われても・・・・・・」
「経営を辞めるも続けるもやぎくん次第」
「やぎさん、お店辞めちゃんですか?」
「いやいや、辞めないから。わかりました、引き受けます。ひかりちゃん、一緒にお店を盛り上げていこう」
現時点で災難が起こる未来が変更されているかはわからない。できることを精一杯すると決めたからには、ここで投げ出すわけにはいかなかった。
「『ひかりちゃんと一緒に』という言い方がいやらしい。やぎに変なことされたらすぐに報告してね。すぐにぶっ飛ばしに来るから」
「はい、よろしくお願いします」
「しないし、言い方が物騒だ」
環境が変化しても良い雰囲気でやっていけそうだと農は感じた。もちろん、今ここにはいないが伊吹も一緒に。源助の妹の。
「ということで、今日の夜の営業はお休みにして味来さんたちとここで食事会をするから。みんな、準備の手伝いよろしくね」
洞爺の一言で皆それぞれの仕事へ向かった。
「洞爺さん、一つお願いがあるんですけど」
「なんだい?」
「オムライスのレシピ教えてもらえませんか?自分でも何度か試したんですけど、どうしても洞爺さんと同じ味にならなくて」
「いいけど、お店のメニューにするのかい?」
洞爺はオムライスをお店のメニューにすることを快く思っていないように感じられた。農や味来に好評だったオムライスをメニューにしていなかったのは不思議だった。オムライスは早生にも好評だったため、味の問題ではなかったようだ。何か理由があるとしか思えなかった。
「いえ、せっかく俺の師匠と同じ味のオムライスが食べられたのに、またしばらく食べられなくなるのは寂しいので」
「そうか、いいよ」
洞爺は少し考えてから返事をした。なぜ今まで洞爺にオムライスのレシピを訊かなかったのかは農自身にも明確な理由はわからなかった。この時、農と師匠と『同じ味のオムライス』と言ったことに対して、否定しなかった洞爺に疑問を持つこともなかった。
夜になり味来たちが『Sugar』へと集まってきた。
味来 惠味、山東 菜々、陸奥 陽光や綾目 雪、伊豆 次郎など一堂に集うのは珍しいと思える面々だった。
特に挨拶もなく来た人から食事会が開始されていた。
各々が食事と談笑を楽しんでいる中、農は気になっていた質問を味来にした。
「味来さんがいない間、会社の責任者はどうするんですか?」
「いない間というか、僕は引退するから。後継者は源助に任せてある」
「コウケイシャ?」
「後継者だ」
隣で聞いていた源助が突っ込んできた。
「やぎくんも、この店を任されたんだろうから。これからは源助たちと協力しあって君たちが盛り上げていってね」
味来たちがこの時代ですべきと考えていたことはすべて遂行されたと本人たちも思っていた。未来で起こった悲惨な出来事を回避する手段と考えていた農場工場を始めとする農業の発展とそれに伴う必要な技術の伝達。
味来の後継者は守口 源助。
陸奥の後継者は伊豆 次郎。
菜々の後継者は綾目 雪。
洞爺の後継者は保料 農。
四人はそれぞれの役目を果たしていた。
今日、この食事会に参加した人たちの中で真実を知っている人はどれほどいたのだろうか。四人は早すぎる引退をしてバカンスを楽しむ。これ以上のことが本人たちから語られることはなかった。
味来たちが見た未来の悲惨な出来事が回避できた確証はない。なによりも、その日時が味来たちから語られることがなかったからだ。
日時が変更されただけかもしれない。
発生場所や規模が変更されただけかもしれない。
様々な不安要素が残るが、この結果は誰にもわからない。わからない状況にいることが成果なのかもしれない。
賑やかな時間も終わりを迎え、四人とのしばらくの別れを惜しみながらシェアハウスを住居としている者以外、それぞれが店を去って行った。
源助の妹である伊吹が接客を務めて、ひかりが厨房と接客を兼務するという体制となりその日の営業は無事に終了した。
農は久しぶりの元の環境での労働に疲労感を感じながらシェアハウスの自分の部屋に戻った。
ベッドに入ろうとしたが、尿意を催したためトイレに行った。部屋に戻る途中にものすごい睡魔に襲われてきた。久しぶりの自分の部屋のベッドで眠れるという安心感からだろうか。
部屋の扉の前に到着して、眠気の我慢も限界にきた。その部屋の扉を開けた瞬間、農の眠気はどこかへ消えてしまった。
「ここは、私の部屋だ!!!」
部屋に明かりが灯り、怒号と共にすごい早さで農の顔面に何かが飛んできた。その刹那、農の脳裏に悪夢がよみがえった。同時に心拍数と体温が急上昇した。決して繰り返してはいけない過ちをまたやってしまった。
ただし、前回の過ちと比較すると異なる点がいくつかあった。
まずは、『床に落下した何か』は枕だった。目覚まし時計より遙かにダメージが小さい。
そして、今回の怒号の主はひかりだった。
さらに、ひかりの隣でニヤニヤしている早生の存在があった。
「あんたは、節目になにかやらかさないと気が済まないの?」
さらに農にとっての災難が続いた。
「やぎくん、現行犯だね」
ニヤニヤしながら動画撮影をしている山東菜々の存在があった。
「早生さんの予想通りでしたね」
「やぎは単純だから。わかりやすいから。また同じことをやらかすと思ったのよ。今回はひかりちゃんの部屋ってところが変更点だね」
「単純は理由になってない気がしますよ。変更点も含めて予想通りですね」
女性三人が盛り上がっている中、顔面蒼白で口を半開きして微動だにしない農の存在があった。
「やぎ、おかえり」
「やぎくん、おかえりさない」
久しぶりの懐かしい顔ぶれとの再会はとても苦い思い出となった。早生と菜々からの『おかえり』及びこの数分間の記憶は農の脳から削除されることになる。
今回は、着替え中の女性の部屋に入るという状態ではなかったことが、農にとって不幸中の幸いといえるだろう。
「ごめんなさい。部屋の鍵をかけてください。お願いします」
少し冷静になった農は、恥ずかしい思いと申し訳ない思いの中、前回の失態の時には言えなかった要望を伝えた。
心拍数と体温が平常値に戻らないまま慌てて自分の部屋に戻った。部屋に戻ってからしばらくの間、後悔の念に駆られながらも無事に眠りにつくことが出来た。その後、ひかりの部屋は女性三人の笑い声に溢れた。
翌朝の農にとっては久しぶりとなる日常の朝食の準備は、ひかりの担当になっていた。
「やぎさん、おはようございます。私もここに住んでいるので、これからよろしくお願いします」
この報告をするタイミングは昨日、何度もあったであろうと農は思わずにはいられなかった。もちろん、この事実を知っていたら昨日の事件は起こらなかった、とは言いにくいが。
「おはよう。あの、昨日はごめんなさい」
「本当ですよー。気をつけてくださいね」
前回の早生の部屋の事件の時と比較すると、被害は最小限に留められた。
「おはよう。やぎ、ひかりちゃんの裸が見れずに残念だったね」
「あら?そんな期待をしていたの?まさか、わざと?」
「早生さん、菜々さん、おはようございます」
鎮火し掛けていた火に再び燃料と酸素が供給された。
「残念とかないし、わざとなわけがないでしょ」
女性三人の笑い声が溢れた後、後ろから笑い声が追加された。
「ははは。やぎくん、またやったの?問題にならない程度にしておいてね」
「洞爺さん、勘弁してください。粛清はすでに受けています」
「しばらく、このメンバーで朝食を食べることがなくなると思うと少し寂しいね」
早生の発言に農は質問せずにはいられなかった。
「なんのこと?」
「はあ?あんた、まさか何も知らないの?」
知るわけがない。聞いていないのだから。
味来、菜々、洞爺、陸奥つまり未来からタイムスリップしてきた四人は翌日から無期限の長期旅行に行くことになっていた。理由は『バカンスを楽しみたいから』以外詳しく語られることはこの時点ではなかった。
イベントの発表は突然である。
「お店と会社はどうするんですか?」
「お店はやぎくんに任せたいと思っているんだけど、どう?お願いできるかな?」
「わかりました。洞爺さんが帰ってくるまでの間、代わりを務められるように努力します」
「いや、代わりではなく、シェハウス含めてお店の権利をやぎくんに譲渡したいということ。もっとわかりやすく言うと僕は引退するから経営をお願いしたいということ」
「えっ?急にそんなことを言われても・・・・・・」
「経営を辞めるも続けるもやぎくん次第」
「やぎさん、お店辞めちゃんですか?」
「いやいや、辞めないから。わかりました、引き受けます。ひかりちゃん、一緒にお店を盛り上げていこう」
現時点で災難が起こる未来が変更されているかはわからない。できることを精一杯すると決めたからには、ここで投げ出すわけにはいかなかった。
「『ひかりちゃんと一緒に』という言い方がいやらしい。やぎに変なことされたらすぐに報告してね。すぐにぶっ飛ばしに来るから」
「はい、よろしくお願いします」
「しないし、言い方が物騒だ」
環境が変化しても良い雰囲気でやっていけそうだと農は感じた。もちろん、今ここにはいないが伊吹も一緒に。源助の妹の。
「ということで、今日の夜の営業はお休みにして味来さんたちとここで食事会をするから。みんな、準備の手伝いよろしくね」
洞爺の一言で皆それぞれの仕事へ向かった。
「洞爺さん、一つお願いがあるんですけど」
「なんだい?」
「オムライスのレシピ教えてもらえませんか?自分でも何度か試したんですけど、どうしても洞爺さんと同じ味にならなくて」
「いいけど、お店のメニューにするのかい?」
洞爺はオムライスをお店のメニューにすることを快く思っていないように感じられた。農や味来に好評だったオムライスをメニューにしていなかったのは不思議だった。オムライスは早生にも好評だったため、味の問題ではなかったようだ。何か理由があるとしか思えなかった。
「いえ、せっかく俺の師匠と同じ味のオムライスが食べられたのに、またしばらく食べられなくなるのは寂しいので」
「そうか、いいよ」
洞爺は少し考えてから返事をした。なぜ今まで洞爺にオムライスのレシピを訊かなかったのかは農自身にも明確な理由はわからなかった。この時、農と師匠と『同じ味のオムライス』と言ったことに対して、否定しなかった洞爺に疑問を持つこともなかった。
夜になり味来たちが『Sugar』へと集まってきた。
味来 惠味、山東 菜々、陸奥 陽光や綾目 雪、伊豆 次郎など一堂に集うのは珍しいと思える面々だった。
特に挨拶もなく来た人から食事会が開始されていた。
各々が食事と談笑を楽しんでいる中、農は気になっていた質問を味来にした。
「味来さんがいない間、会社の責任者はどうするんですか?」
「いない間というか、僕は引退するから。後継者は源助に任せてある」
「コウケイシャ?」
「後継者だ」
隣で聞いていた源助が突っ込んできた。
「やぎくんも、この店を任されたんだろうから。これからは源助たちと協力しあって君たちが盛り上げていってね」
味来たちがこの時代ですべきと考えていたことはすべて遂行されたと本人たちも思っていた。未来で起こった悲惨な出来事を回避する手段と考えていた農場工場を始めとする農業の発展とそれに伴う必要な技術の伝達。
味来の後継者は守口 源助。
陸奥の後継者は伊豆 次郎。
菜々の後継者は綾目 雪。
洞爺の後継者は保料 農。
四人はそれぞれの役目を果たしていた。
今日、この食事会に参加した人たちの中で真実を知っている人はどれほどいたのだろうか。四人は早すぎる引退をしてバカンスを楽しむ。これ以上のことが本人たちから語られることはなかった。
味来たちが見た未来の悲惨な出来事が回避できた確証はない。なによりも、その日時が味来たちから語られることがなかったからだ。
日時が変更されただけかもしれない。
発生場所や規模が変更されただけかもしれない。
様々な不安要素が残るが、この結果は誰にもわからない。わからない状況にいることが成果なのかもしれない。
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