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小さな命
しおりを挟む「あなたは、愛されて産まれてくるのよ・・・・」
そう何度も呟きながら、大きくなったおなかをさすり続けた。
「・・もう、愛してくれたあの人はこの世に居ないけど・・わたしがあの人の分まで、愛して育てるから・・・
・・・だから、心配しないで・・・・」
愛したあの人との思い出が溢れ出し、自然と涙が頬を伝う・・・・
「・・・大丈夫・・・大丈夫・・・大丈夫だから・・・・」
窓から見える、どんよりとした暗い空・・・・
その景色から目を背けるように、純白の大きな羽根で自身を覆い隠した。
まるで・・この汚れた世界から、自分とお腹の子を守るようにーーー・・・・
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