Winter Love

悠美

文字の大きさ
14 / 20
一章

〜 嫉妬 〜

しおりを挟む




夕日がカフェを照らす中、白いソファーで仰向けに寝ている瑠花の姿があった。
額に手の甲を乗せながら、思いつめた様子で天井を見つめていた。





 最近、結界が安定しない・・・
 まさか、優理ちゃんがいる時に他の子が来ちゃうなんて・・・・

  ・・・ここのところ、あまりお客さんを呼んでないから力が足りなくなっちゃったのかな・・・
 ・・・・それとも・・・・

「はぁー・・・・優理ちゃん・・・今度はいつ逢えるんだろう・・・・」




熱を帯びた溜め息を吐きながら、瑠花は静かに目を閉じた。

その時、玄関のドアが開く音とバタバタと騒がしい足音が響いて、昨日の若い綺麗な女の人がカフェに乱入してきた。

思いもよらない来客に、瑠花は少し困った様子でソファーから起き上がると女の人に近づいていった。



「また来ちゃったの?」

 ・・・また結界が不安定に・・・



「お願いっ、もう我慢できないのっ!!瑠花なしじゃ私っ」



何かに取り憑かれたかの様に、綺麗な女の人は勢い良く瑠花をその場に押し倒し、恥じらいもなくまたがった。



「って・・・」

 まずい、この子・・正気を失いかけてっ・・・・
 ・・こうなっちゃうと、もう・・・・



瑠花は何かを悟った様に、抵抗することなく哀しげな眼差しで女の人を見つめた。

女の人は、キスをするでもなく瑠花のズボンに手を掛けてそこに顔を埋め、無音な空間に卑猥な音が響いたーーー


「っ!?」

「はぁ・・もういいよね」



熱っぽい吐息を漏らしながらそう呟くと、女の人はためらいもなくそのまま腰を下ろした。




 えっ・・この子、下着を履いてないっ!?



「あぁっ!!・・瑠花っ!」



女の人から流れてくる生気を感じながら、自身の欲を満たすためだけに無我夢中で腰を揺らす姿を、瑠花はただただ哀しげに見つめ続けた。



「・・・そんなに激しくしちゃ・・そのうち死んじゃうよ」

「はぁっ・・い、いいのっ!あっ・・・このまま死ねるなら・・・幸せっ・・はっあっ・・!
 もっと・・もっと瑠花が欲しいっ!」

「・・・・後悔しない・・?」

「ええっ!・・早くっ・・私をめちゃくちゃにしてぇっ!!じゃないと私、どうにかなっちゃっうっ!!」

「そう・・・そんなに望むなら・・・・」

 ・・・もう、この子は正気には戻らない・・・
 いや・・戻れなくしたのは僕だ・・・・ここに招き過ぎたせいで・・・・

 ・・・せめて・・その満たされた気持ちのままーーー・・・・









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

初体験の話

東雲
恋愛
筋金入りの年上好きな私の 誰にも言えない17歳の初体験の話。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...