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一章
〜 嫉妬 〜
しおりを挟む地面に積もった雪を夕暮れが照らしてキラキラ輝いてる景色の中、優理とその母親・恵子が住宅街から少し外れた所を歩いている姿があった。
・・・瑠花さんは、今何してるんだろう・・・・
「はぁー・・・」
「せっかくの日曜日なのに、お父さんいなくてごめんね・・・」
溜め息を漏らす優理を気にして、母・恵子は申し訳なさそうに見つめた。
「ううん、そうじゃないんだ・・・ちょっと色々あって・・・・」
「学校の事?
なにかあったなら」
「ううん、違うの・・・まぁ・・色々だよ」
話しをはぐらかす様に優理は母から視線を逸らした時、3~4軒先にある純白の家が視界に入ってきて思わず立ち止まり首を傾げた。
あれっ?
瑠花さんのカフェ・・だよね・・・?
なんでこんな所に・・・・
「優理?どうかしたの?」
母の声など全く耳に入ってないかの様に、優理は純白の家を見つめたまま固まっていた。
・・・・瑠花さんに・・会いたいな・・・・せっかくだし、少し寄って行こうかな・・・・
「優理っ?」
「えっ?あ・・私、寄る所があるから先に帰っててっ」
「えっ、優理っ」
優理はそう言い残すと、母を置いて純白の家へ足を走らせて行った。
瑠花さん、居るかな・・・?
・・・昨日会ったばかりなのに・・なんでこんなに会いたいくなっちゃっうんだろう・・・・
「はぁー・・・瑠花さん・・・・」
玄関の前まで来た優理は、迷いながらドアノブに手を掛けた。
扉には鍵がかかっていなく、ゆっくりドアを開いて恐る恐る家の中へ入って行った。
あ・・インターホン鳴らさないで入っちゃった・・・・どうしよう・・・今鳴らせば大丈夫かなっ・・?
玄関でもたもたしていると、フローリングの上に脱ぎ散らかしてあった黒いロングブーツが視界に入ってきた。
あっ・・・お客さん来てるのかな?
でも、なんであんな所に靴が・・・?
「・・・・ぁっ・・・・る・・か・・・・」
リビングの方から微かに聞こえてきた女の人の声に、優理は騒ぐ胸を押さえながら固まってしまった。
・・・えっ・・今の・・・・・
「・・・ああっ・・・あっ・・・・」
っ!?
さっきよりもはっきりと聞こえてきた声に、優理は胸を押さえていた手をギュッと握り締めた。
そして、足音を立てないようにゆっくりした動作で靴を脱いでリビングの方へ近付いて行った。
凄まじい緊張感の中、意を決してリビングのドアを少しづつ開けてその隙間から覗いて見るとーーー・・・
あの白いソファーの上で、全裸になった見た事がある女の人とその上に覆い被さっている半裸の瑠花がいた。
女の人は力なくグッタリしていて、息も絶え絶えの状態で声をもらしていた。
っ!?あっ・・・・
見開いた優理の目から涙が溢れ、一歩二歩後退りしたあと玄関の方へ走り出そうとした時、転がっていたブーツにつまづいて転んでしまった。
「ったっ・・・・」
やだっ・・早くここから居なくなりたいのにっ・・・
「えっ・・・優・・理ちゃん・・・?」
微かに開いている扉の向こうから聞こえてきた瑠花の声に、優理は慌てて起き上がると靴も履かずにカフェを飛び出して行った。
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