Winter Love

悠美

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一章

~ 初恋 ~

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軽く触れるだけから、気遣うように優しく舌が絡められた。




「・・・んっ・・・」

 まっ、またキスされたっ!?
 どうしようっ・・・



舌先が微かに触れるくらい上顎をなぞられ、優理はむず痒さと心地よさで吐息を漏らした。




 ・・・瑠花さんのキスって・・落ち着くし気持ちいい・・・・

 ・・・このまま・・時間が止まればいいのに・・・・




そう頭を過ぎった時、瑠花の細く綺麗な手が太ももに添えられた。




 えっえっ、手がっ・・・!

「・・・あ・・や・・・」



思わず出た拒絶の一言に、瑠花は触れていた手を退けてキスをやめた。



「ごめんね・・・優理ちゃんの反応が可愛かったからつい・・・」

「あ・・・その・・・そうじゃなくて・・・あの・・・」

 どうしようっ・・恥ずかしくてつい・・・




必死な優理の反応を見て、瑠花は悟ったように優しげな眼差しを向けて頭を撫でた。



「大丈夫だよ・・優理ちゃんの気持ち、ちゃんとわかってるから・・・」

「あ・・・」

「ふふ、そんな可愛い顔されたら続きしたくなっちゃっうよ」

「えっ・・・!?」

「半分冗談だよ・・・
 お茶冷めちゃったね、少し待ってて」

「あ・・はい・・・」



優しい微笑みを向けると、瑠花はキッチンの方へ行ってしまった。

まだ胸のドキドキが止まらない優理は、その後ろ姿を見つめながら溜め息を漏らした。




  半分冗談って・・・もう半分は・・・




思わずその続きを妄想してしまい、恥ずかしそうに顔を赤くさせてソファーに倒れ込んだ。



「はぁーー・・・」

 ・・・もし・・さっき何も言わなかったら・・・その先もしてたのかな・・・?

 ・・・ドキドキし過ぎて心臓がもたないかも・・・




妄想が止まらない優理の元に、キッチンの方から柑橘系のさっぱりとした香りが漂ってきた。




 あ・・いい香り・・・



キッチンの方をボーッと見つめていると、ティーカップを手にした瑠花が戻ってきて慌てて上半身を起こし乱れていたスカートを直した。



「お待たせ。
 チョコレートケーキだったから、レモンとオレンジの紅茶にしてみたよ」

「あ、ありがとうございますっ・・・」



瑠花は優理の隣に座ると、持っていたティーカップを手渡した。



「チョコレートケーキだったから、さっぱりしたのがいいかなと思って」

「いただきますっ」



柑橘系の爽やかな香りを楽しみながら一口飲んでみると、レモンの強い酸味とオレンジの甘酸っぱい感じが丁度良く合わさって甘い物と相性が抜群の紅茶だ。



「美味しい・・・」

 瑠花さんの淹れてくれる紅茶って、凄く落ち着く・・・


「ふふ、口に合って良かった
 ・・・ねぇ、明日土曜日だから学校休み?」

「え・・はい・・・」

「明日、店の買い物に行くんだけど一緒に行かない?」

「えっ・・・」

 それって・・・・


「予定あったかな?」

「い、いやっ・・暇ですっ・・・!」

「ふふ、じゃあ決まりだね
 待ち合わせはーーー・・・」






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