7 / 20
一章
~ 初恋 ~
しおりを挟む軽く触れるだけから、気遣うように優しく舌が絡められた。
「・・・んっ・・・」
まっ、またキスされたっ!?
どうしようっ・・・
舌先が微かに触れるくらい上顎をなぞられ、優理はむず痒さと心地よさで吐息を漏らした。
・・・瑠花さんのキスって・・落ち着くし気持ちいい・・・・
・・・このまま・・時間が止まればいいのに・・・・
そう頭を過ぎった時、瑠花の細く綺麗な手が太ももに添えられた。
えっえっ、手がっ・・・!
「・・・あ・・や・・・」
思わず出た拒絶の一言に、瑠花は触れていた手を退けてキスをやめた。
「ごめんね・・・優理ちゃんの反応が可愛かったからつい・・・」
「あ・・・その・・・そうじゃなくて・・・あの・・・」
どうしようっ・・恥ずかしくてつい・・・
必死な優理の反応を見て、瑠花は悟ったように優しげな眼差しを向けて頭を撫でた。
「大丈夫だよ・・優理ちゃんの気持ち、ちゃんとわかってるから・・・」
「あ・・・」
「ふふ、そんな可愛い顔されたら続きしたくなっちゃっうよ」
「えっ・・・!?」
「半分冗談だよ・・・
お茶冷めちゃったね、少し待ってて」
「あ・・はい・・・」
優しい微笑みを向けると、瑠花はキッチンの方へ行ってしまった。
まだ胸のドキドキが止まらない優理は、その後ろ姿を見つめながら溜め息を漏らした。
半分冗談って・・・もう半分は・・・
思わずその続きを妄想してしまい、恥ずかしそうに顔を赤くさせてソファーに倒れ込んだ。
「はぁーー・・・」
・・・もし・・さっき何も言わなかったら・・・その先もしてたのかな・・・?
・・・ドキドキし過ぎて心臓がもたないかも・・・
妄想が止まらない優理の元に、キッチンの方から柑橘系のさっぱりとした香りが漂ってきた。
あ・・いい香り・・・
キッチンの方をボーッと見つめていると、ティーカップを手にした瑠花が戻ってきて慌てて上半身を起こし乱れていたスカートを直した。
「お待たせ。
チョコレートケーキだったから、レモンとオレンジの紅茶にしてみたよ」
「あ、ありがとうございますっ・・・」
瑠花は優理の隣に座ると、持っていたティーカップを手渡した。
「チョコレートケーキだったから、さっぱりしたのがいいかなと思って」
「いただきますっ」
柑橘系の爽やかな香りを楽しみながら一口飲んでみると、レモンの強い酸味とオレンジの甘酸っぱい感じが丁度良く合わさって甘い物と相性が抜群の紅茶だ。
「美味しい・・・」
瑠花さんの淹れてくれる紅茶って、凄く落ち着く・・・
「ふふ、口に合って良かった
・・・ねぇ、明日土曜日だから学校休み?」
「え・・はい・・・」
「明日、店の買い物に行くんだけど一緒に行かない?」
「えっ・・・」
それって・・・・
「予定あったかな?」
「い、いやっ・・暇ですっ・・・!」
「ふふ、じゃあ決まりだね
待ち合わせはーーー・・・」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる